乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『江戸ことば百話』  西山松之助 宮田登  他  全七名による共著   東京美術選書

2007-12-04 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

(写真は 夕暮れ。 散歩中に、家の近くで。

 

     忠信や 尾を振り化けり 枯れすすき   )

 

 

 

記録だけ  2007年度 108冊目   

 

  『江戸ことば百話』

                  

 

 東京美術選書 58

 西山 松之助 編 

 

 西山 松之助

 比留間 尚

 小木 新造

 吉原 健一郎

 岩田 秀行

 宮田 登

 竹内 誠     共著

 

 1989年5月30日 第1版

 211ページ 1200円 +税

 

 とても面白く、興味深く読んだ。

 この本は七名の学者によるの共著。

 そのなかに、私の今興味を持っている 宮田登氏の名を見つけた時には、正直、嬉しかった。

 なぜか親しみを覚える宮田登氏。

 この本が一層身近に感じられる。

 

 江戸文化や浮世絵、芝居の話が多く載せられていた。

 芝居は全部馴染みの演目で、書かれていることがよくわかった。

 

 今年三月に、南座で観た『霧太郎天狗酒盛』

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/95cac02fcb223bbeeb7fcb87a286cf6d(乱鳥の『霧太郎天狗酒盛』記録)

を十二月三日にも テレビ(歌舞伎チャンネル)でみた。

 

 結構前半で、早乙女神事に選ばれた女に、顔見知りの女が、

通行女「お前もかいな。心中物かいな・・・。」

早乙女「心中物じゃわいな。」

といった会話が出てくる。

 今まではこの場面、あまり必要ではないと思っていたが、この本には『心中』の項目も設けられており、分かりやすく二ページで説明されていた。

 その中に 面白い記述が載せられている。

 

 

 心中    (岩田 秀行氏 書く)

「心中」という字は「忠」の字に通じるものであるから、道に外れた恋愛の末に死に行く行為を「心中」と呼ぶのは、不届き千万・・・・・・。

『正宝事録』などにも「相対死御仕置之事」のように、 「相対死(あいたいじに)」と よばれていたようだ。

 

 

 これで納得。

『霧太郎天狗酒盛』は初めから最後まで、忠義の世界を、色々な演目のパロディも交えて、描き続けている。

 つまり、出だしで、

『この話は心中物ではなく、忠義の話なのですよ。』

と婉曲に説明していたのだった・・・。

 これで、以前から疑問に感じていた 台詞のやり取りが、納得いくものとなる。

 三流脚本とまで言われている この演目も、なかなかどうして。

 細部にまで神経を使い、ひねって作られた話だったというわけである。

 

 

 他にも興味深い項目が多数載せられている。

 一つ一つ、頭に叩き込むつもりで、丹念に読んだつもりだが・・・。

 さて、どれくらい覚えているものやら。

 読んだ尻から 何せ右から左に素通りの私のこと。

 ちと、疑問である。

 

 

 

 

コメント (13)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

女の霊力と家の神  宮田登著 人文書房

2007-10-19 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

(2007年 9月11日。

イランの フィールズ・アーバードにある 民家。

ここの家族は、山羊や羊などの牧畜で生計をたってておられます。 

写真のこの女性、お洒落で素敵でしょう・・・

ここの地も含めて あたり一体、へジャブの下には色艶やかなワンピースやスカートを着ておられる方が多かった。

『地球の歩き方・イラン』によると、派手なスカートを身にまとった 少数民族の方も多いとか・・・

しかし、写真の女性がそうであるかどうかは分かりませんので、ここでは少数民族名を控えさせていただきます。

このお宅では、靴をぬいで、ジュータンにあがる形式をとっておられました。

トイレも土で作られた素朴なもので、感激いたしました。

この家の敷地は広く、小さな岡には山羊や羊が 多くいて、庭に離されています。

家の前の 庭中央には水場が・・・

水を大切に生活されていることを、肌で感じました。

暑いさなか、ご馳走いただいた 冷たいオレンジジュースの味が忘れられません。

ありがとうございました。)  

 

 

 記録だけ  2007年度 81冊目      

 

  『女の霊力と家の神』           

                                            

 宮田登 著

 人文書房   

 1983年8月10日

 230ページ 現在1900円+税

 

 宮田登氏の 『女の霊力と家の神』 を読む。

 宮田登さんの本は、今回の『女の霊力と家の神』で、やっと五冊目。

 もっと読みたいと思わせる本が多い。

 

 女の霊力 女性と民間信仰 や 女の講と血穢ほか、近代日本の女と性 おおらかな性と愛 などが述べられている。

 他にも、祭りと女の霊力や 境に住む遊女。

 石枕と一つ家は興味深い。

 呪力や性と農耕。男や女の民俗学的立場から まじめに語られた・・・。狸の○玉なども書かれている。

 

 家の神と祭りや 女の家、間取り・ナンド・寝間、民俗民間信仰なども面白く読んだ。

 

 この本、定価が記されていなかったが、現在のものは 表紙にイラストもあり、1900円(+TAX)もするようだ。

 高額だが、 その価値は充分にあると思う。

 但しこの本も図書館でお借りしたもの。

 正確にいうと、近くの図書館にはないので、家族に頼んで借りてきてもらったんだ・・・。

 

              すこーん すこーん こめだんご

 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

妖怪談義  柳田國男著 (定本 柳田國男集 第四巻)

2007-08-16 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

(写真は出雲大社。)

 

 

記録だけ 2007年度 72冊目                 

 

  『定本 柳田國男集 第四巻』の中の、『妖怪談義』

                                          

 著者  柳田國男

 筑摩書房

 昭和43年9月21日    

 508ページ(うち 151ページ) 980円 

 

 夫の書斎で見つけた、柳田國男氏の『定本 柳田國男集 第四巻』の中の、『妖怪談義』を読む。

 宮田登氏の『妖怪の民俗学』『正月のハレの日の民俗学』と併読。

 宮田登氏の『妖怪の民俗学』とは基本の考え方は似ているが、実際には異なる。

 『妖怪』について、違った学者の考えを同時に読むのは面白かった。

 

 柳田國男氏の『妖怪談義』はもう少し取っ組みにくいか・・・と思っていたが、結構溶け込める。

 最後には漫画家 水木しげる氏で有名な『ベトべトサン』や『イッタンモメン』などの『妖怪名彙』も載せられていた。

 

 

 若い頃、趣味で 定本 柳田國男集をほとんど読んでる夫。今回は少し見直したかも・・・それにしても こんなに立派な本が980円だなんて・・・昔は本が安かったんだ・・・・・・

 

 

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

正月のハレの日の民俗学  宮田登著

2007-08-16 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

(写真は萩の窯元。少し脇に入ってみると、窯元の違った部分が見え隠れして、楽しい。)

 

 

記録だけ 2007年度 71冊目                 

 

  正月のハレの日の民俗学

  

                                          

 著者  宮田登

 大和書房

 1997年4月30日    

 238ページ 2400円+税  

 

 夫の土産の数冊の本の中にあった、『正月のハレの日の民俗学』を読む。

 柳田國男の『定本 柳田國男集 第四巻』の中の、『妖怪談義』と併読していたため、両方が手間取る。

 両冊とも面白く、興味深い部分があった。

 

 宮田登氏の本を読むと、日本の見えてなかった部分が明らかになってくるような気がする。

 宮田登氏の本は、これからも続けて 読んでいきたいと思っている。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

妖怪の民俗学 日本の見えない空間   宮田登著  岩波書店

2007-08-07 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

(写真は奈良の斑鳩。斑鳩では辻や境界地に多くのお地蔵さんが並べられている姿を、よく目にする。

小さな丘に作られた畑。そこには野菜や柿の木が植えられている。

小岡と柿や無花果(イチジク)、野菜の畑の真ん中には、一本の道。小丘と道の境界線を仕切るかのように、お地蔵さんの数々が、並べられている。

なんだか畑には息吹を感じるが、道は殺伐とした無味無臭で無色透明。今はコンクリートで舗装されているが、その昔は、小石などで歩きづらかったのだろうか・・・

息吹を感じる上下の畑に対して、この道はあの世につながるような錯覚に囚われる道で、気にかかる・・・黄昏時にひとりで歩くのは、御免こうむりたい。)

 

 

記録だけ 2007年度 70冊目                 

 

日本の見えない空間

  妖怪の民俗学

  

                                          

 著者  宮田登

 岩波書店 同時代ライブラリー

 1990年12月14日    

 255ページ 874円+税  

 

 八月六日。

 夫が、私の頼んでいた 宮田登の『日本の見えない空間 妖怪の民俗学』を持ち帰ってくれる。

 夜から一気に読みあげた。

 興味深い内容。誠に面白い。

 

 妖怪といって民俗学的に紐解かれた、大変深い内容。

 参考文献の一部、柳田國男氏の『妖怪談義』や井上円了の『妖怪談』なども参考にされているらしい。

 

 宮田氏は妖怪において、『人間の潜在的恐怖心が土台となり、不思議を生み出す精神構造』と『自然破壊という原罪意識』と考えているようだ。

 後者の例は多く出されており、一例として『皿屋敷』が『更(地)屋敷』であったとする説なども記している。話は名前にまで及び、菊やおさよなどに不幸がかかるなどにも発展。芝居の好きな私は歌舞伎の『番町皿屋敷』を思い浮かべながら、夜な夜な震え上がっていた。

『自然破壊という原罪意識』の原罪意識という展においては、柳田國男は、『お化け』と示し、『妖怪とお化けの混乱』について声を大にして、違うんだと!と唱えられていたような気がするが・・・私は宮田登る氏が好きである。

 ちなみに柳田国男氏は妖怪を『神の零落した姿』としている。

 

 この本は 

  『妖怪のとらえ方』

   柳田国男氏と井上円了氏の考えの違いを取り上げるが、遥は同じことを唱えているといった宮田氏の潔い書き方が好きだ。(P.47)

 

  『化物屋敷考』

      「開かずの間」や「入らずの間」などを例に出す「化け物屋敷考」が面白い。民話などのもよく見られる「開けるな」や「見るな」のパターン二共通すると思われる。

 

  『妖怪のトポロジー』

  今回この本で一番興味深かった項目。

   「辻」

   この項目がかなり興味深く好きだった。

   辻について、詳しくいわれや名神、習慣などが記されており、わくわくしながら読んだ。

   ①辻には霊が集まりやすい所とされている。

   ②葬儀の帰り道の辻には白布を櫛にさして、のろいを持つかもしれない死霊が村落(家)に戻らないようにした。

   ③辻はあの世とこの世の境界と考えられ、石やお地蔵さんをおかれていることも多い。

   ④そこには辻神とか道祖神と呼ばれる神がいたので、未来を占ってもらうことがあった。

   ⑤辻占いなどが流行る。辻は人気が少なく、人の声が聞きたくて、うあら内を聴くといったことも心理的に働くのか・・・辻神にあの世を見せてもらおうとするのである。

   ⑥辻では霊魂を鎮めるための舞いや芸能が発達。『辻わざ』といい今の歌舞伎もその一つである。

   ⑦辻の真正面に家を建てると災いが起こる。

                         

   「橋」

   「境界線」

   「あの世とこの世」

   「地名と因果」 (静岡県産女野交通事故 他、古いいわれ)

   「七不思議」

   「置いてけ堀」

    (映画「妖怪百物語」(大映)「おいてけ~、おいてけ~」を思い出す)

 

  『都市の妖怪』

   歌舞伎でもおなじみの「累」や「皿(更地)屋敷」「四谷怪談」話は、ここで取り上げられていた。

   他にも現代(約17年前)の病んで入る事件が、心理学的及び民俗学的に取り上げられていた。特にホテルでの怪奇行動は偶然にしては陳腐な話が多い。

 

という四部構成から成り立っている。

 

 

 この本、夢中で読んでいたが、夜中に読んでいると結構怖かった。

 内藤正敏撮影のモノクロの見事な写真は、よくみるとどこか背筋が凍りつく怖さを感じさせるユニークさを持つ写真。

 数々の素晴らしい写真にも見とれ、とても楽しい時間を過ごすことができました。

 

 

 

 乱鳥の『宮田登』読書記録

 『冠婚葬祭』 ↓

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/650b65fddd7f45402ae5b8c9552f0a62

 『近世のこども歳時記』 ↓

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/6eca86c2f777e87971bedc71e7432b7d

 

 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

謎解き 洛中洛外図    黒田日出男著  岩波新書 新赤版435

2007-06-12 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

(写真は京都、洛北・圓光寺。丘を登っていくと、京都の町が見渡せる。)

 

記録だけ 2007年度 62冊目                 

 

 

     謎解き 洛中洛外図 

                                            

 著者  黒田 日出男

 岩波新書 新赤版 435

 1996年2月20日    

 218ページ 680円+税  

 

 六月十二日。

 二冊目は『謎解き 洛中洛外図』

 

 思った内容とは違い 苦手な分野だが、何とか最後まで我慢して読んだ。

 襖絵や屏風絵を美術的な方面から紐解いたものかと思っていたら、歴史面から書かれている。

 やたらむずかしい言葉も多く、私的には読みづらい。

『上杉本洛中洛外図屏風』のなかの、貴人の大行列の政治的媒介の意味や、『上杉本洛中洛外図屏風』が戦国大名の権力ゲームに利用されていた話などには興味を持ったかな・・・・・・

 

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

江戸の旅文化 岩波新書  (新赤版)

2007-04-22 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

(写真は奈良県大和川。コンクリート道の先に見えるのは、車一台がやっとこさ 通ることができる、細い橋。向こう岸にまでかかっている、私のお気に入りの小橋。)

 

 

 

 記録だけ 2007年 46冊目                 

 

 

  江戸の旅文化    

 

                                                     

 著者  神崎宣武(かんざきのりたけ)   

 岩波新書  (新赤版)884

 2004年3月19日    

 2253ページ 780円+税    

 

 

 この本を読み始めてまず初めに思い浮かべたのは、カブキの演目である『伊勢音頭こいの寝刃』  ついで思い浮かべたのは、やはりカブキの『江戸みやげ』 どうもこういった江戸の文化  に関する本を読むと、芝居と結び付けてしまうきらいがある。

 

 興味深かった内容も何点かあった。

 まずは『伊勢参宮献立道中記』 

 松阪→石部→石山→京都(4)→宇治→平野→信貴山→奈良→三輪→長谷→阿保→六軒→伊勢(2)といった具合。

 京都を例にとってみると、加茂の付け焼きや湯葉などのなじみのお惣菜が食卓に並び、時代冴え違えども、大変に親しみを覚える。何よりも『・・・献立道中記』というだけでの、興味を持ってしまう。

 

 伊勢参り本来の持つ意味や当時盛んだった女性の旅にでるいきさつや湯治、みやげの意味あいなども納得のいく記述。

 

 江戸時代に刷られた道中記(P.113~P.126)の多さにも驚きを隠しえない。

 

 全体を通して、とても楽しく読むことができた。

 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本芸能史

2007-01-15 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

記録だけ  2007年⑤

 

 

   日本芸能史

 

 監修者  坂口 弘之

   (1943年生 大阪市立大学文学部教授)

 著者  西瀬 英紀

   (1958年生 国立ブンラク堂企画制作課勤務)

      樹下 文隆 きのしたふみたか

   (1956年 広島女子代国際文学部助教授)

      林 久美子

   (1958年 京都橘女子大助教授)

      青木 繁

   (1931年 カブキ学会会員 相愛大学非常勤講師)

                

     但し上記変更が予想されますが、乱鳥は未確認です。

 

 

 

 1999年6月10日 初版第1刷発行

  235ページ  2400円+税

 (株)昭和堂

    (京都の 吉田神楽岡町 8-158)

 

 

 この本は結構深く書かれていたので、知らないことも多く、最後まで興味を持って読みました。

 特にカブキとノウガク、キョウゲンの書かれた箇所は面白い。

 ブンラクは知っているカブキで知っている曲も多く、その部分は何とか面白かった。ブンラク音痴の場かな私・・・

 ノウガクは真っ白で、何にも知らないのに、何故面白いと感じるのだろうか・・・知らないなりに、好きなのだろうな・・・

 

 

 ことカブキに関しては、想像力をふくらませて、楽しんでおりました。

 先日読んだ『ナカゾウ狂乱』でのナカゾウは、声が悪いと書かれていたが、この『日本芸能史』では、器量、演技、声の三拍子そろったナカゾウと記されていた。

 ナカゾウはコウシロウさんのイメージで考えているので、『日本芸能史』の記述は私にとって誠に都合が良い。

 変なとことに感心する阿呆な私なのでした。

 

 

『中芝居』の話もおもしろかった・・・

 

 

 芸能全般の芸能史が秩序良く整理され、『折口信夫見解の芸能史研究』や『国文学と芸能史』などの興味深い項目別の編集で、大変面白かった。

 きれいな読みやすい文章で、素敵な一冊だと思います。

 時間があればもう一度熟読してみよう。

 

 

 

 ところで(株)昭和堂って京都の吉田神楽岡町にあるんだぁ・・・

 なんだか『ほへっ』と、妙に反応する私・・・

 そういうと来月は節分・・・

 壬生、吉田、壬生、吉田・・・か・・・

 意味の無いイメージが、頭の中をグルグル回る。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

江戸の見世物

2006-12-16 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

記録のみ

 江戸の見世物

 

 

 岩波新書 赤681

 2000年 7/19 第1版1刷発行

 川添裕 (1978年東京外大卒)

 246ページ 700円+税

 

 写真は『大事を知らせに走らせる疱瘡神』で、右(疱瘡神)真ん中(風の神)とのこと。

 疱瘡神は上半身はカンジンチョウ、風の神もカブキのきめポーズのようで惚れ惚れします。

 

 十返舎大人のはしか受けとりてう(疱瘡絵本)など江戸の小粋さの連続する本書は、満喫できつ一冊。

 とても興味深く面白くて、類似した版画を比較しながら、楽しんで読みました。

 また江戸の文化を見世物といった興味深い視点から掘り下げられ、満足のいくものでした。

 

 落語やカブキでなじみの『らくだ』(カブキ=死人にかんかんのうを踊らせる話)の話も面白く、そのらくだ見物から舶来のものがニホンにわたってきたせいで、写真の『大事を知らせに走らせる疱瘡神』之話に発展する内容などは面白い。

 小粋な著者が東京外大卒というのも羽場が広く感じられて、興味深い。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本の民話  東北(一)

2006-06-10 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

 日本の民話  東北(一)




       発行所  (株)ぎょうせい

       編者    加藤瑞子
             佐々木徳夫

       昭和53年11月20日 初版発行
       昭和59年04月10日 8版発行

       低下1500円



 言葉の調べに惹かれて、一気に読んでしまいました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本の民話 (山陰)

2006-05-21 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫
日記




     日本の民話 (山陰)





      日本の民話 8 (山陰)
      編集   川上迪彦(鳥取県米子養護学校教諭)
           三原幸久(大阪外大)


      昭和53年10月20日諸般発行
      1500円

      発行所 株式会社 ぎょうせい

2006/04/20




 春に島根県に行った野で、島根と鳥取の民話を興味本位に読んでいた。

 民話は色々な方の変形で各地に残っていることが多いが、興味深いパターンの話もいくつかあった。



 一度は観てみたい石見神楽のある石見の民話も四篇載せられていた。

 誰もが一度は聞いたであろう『ねずみ経』を初め『やきもち和尚』『ぼたもちは金仏様』、中でも一番印象的だったのが『肉好きの面』

 この『肉好きの面』は太田市大森町の明治16年生まれの福井浅太郎さんが話し言葉で編者に伝えたものらしいが、他の民話とは一風変わっており、面白みがあった。



 民話はパターに当てはめながら読む癖があるが、もっと純粋に楽しみたいものだ。

 次は民話関係では東北2冊でも読もうか……



 久しぶりに読書記録を付けてみたが、結構面倒なので、毎回かけないだろうが、ここ暫くは頑張ってみるか……



 むかーし こっぽり 山の芋 そればっかし……






      
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする