乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『女殺油地獄』上,中,下巻 / 近松門左衛門 作 11  高麗橋(大坂) : 正本屋山本九右衛門

2020-12-19 | 近松門左衛門

 

『女殺油地獄』上,中,下巻 / 近松門左衛門 作 11  高麗橋(大坂) : 正本屋山本九右衛門

 

早稲田大学デジタルライブラリー

11

ゝと寄る足首。はけがおとがひけちかへられ。とうとまろんで

ころ/\/\、小川へだん、ふと、はねおとされ。是ハと取付かいしやる大じの命の

たま。ちゝみ程け付れ、とんびがかけた なむ三と。あきれて そらを

みち/\/\。はらばい/\ にげて、ゆくゑハなかりけり。友達なげさせ、見てい

ぬ男。さかさまにうへてむずとつかめバ、ふりはなし。ヤ、ちよこざいな

けさい六。ゑらぼね ひつかいて くれべいと。くらハす こぶしを請はづしてハぶち

返し。たゝき合ふ。なふ、気の通らぬ是どうそと。中へ小きくが

 

かせに入わけがた しやんすなし、大の身と。一ハしやがかこへハ、下女も手を

引立へだつ。そりやけんくハよと諸人のさハぎ。ちや屋ハ店をし廻ふやら。

二人ハぜつたいぜつめいのふち、組合つゝ、みのかた きしふみくづし、小川にどう/\

おちわれ。。もくずどろ土、まいごみ砂。互になげかけ、つかみかけ。打あひ

打付、あつかひ、手なき相手せうきこんくらべと。「みえ(三重)にけるをりも

あらめ 嶋上こほり高つきの衆の子。お小せうをのしゆつとう おぐり八弥。

馬上に上下御代参のかちわつたう。そろひばをりのこいかきに、ちゑのわの

 

ちよこざい 【×猪▽口才】 [名・形動]

 小生意気なこと。こざかしいこと。

 また、そのさまや、そのような人。

「我 (ひと) の仕事に邪魔を入れる―な死節野郎」

〈露伴・五重塔〉 [補説]「猪口」は当て字。

 

 もう、十年も前の事になるだろうか。

 松緑の襲名の頃、歌舞伎役者である四代目松緑は舞台で個性的な抑揚をつけて、

「ちよこざいなぁ〜〜!」

という台詞を多用していたことを思い出す。

 

そりやけんくハよと諸人のさハぎ。

 そりゃ喧嘩よと、諸人の騒ぎ。

 

おぐり八弥 小栗八弥 (小姓頭小栗八弥)

『女殺油地獄』

 行楽半分の野崎参り  舟で行く人、のんびり土手を歩く人で賑わう野崎参りの徳庵提。

 油商河内屋の道楽息子与兵衛は野崎参りにさそって断わられた馴染みの遊女小菊を巡って、田舎客と喧嘩騒ぎをおこす。

 来合わせた伯父で侍の森右衛門に手打ちになりかかる。

 危うく難をのがれた与兵衛は、通りかかった同じ町内の同業豊島屋の女房お吉に、喧嘩で汚れた着物を濯いでもらう。

  出演 役柄  

   花車お杉

   芸者小菊

   小姓頭小栗八弥

   与兵衛叔父山本森右衛門

   河内屋与兵衛

   七左衛門女房お吉

   娘お光

『女殺油地獄』上,中,下巻 / 近松門左衛門 作

 近松門左衛門 1653-1724

 高麗橋(大坂) : 正本屋山本九右衛門, [出版年不明]

 22cm

 竹本筑後掾正本
 共同刊行:山本九兵衛(大坂高麗橋)
 題簽の一部を欠く 虫損あり
 和装
 印記:文楽蔵,渡邉蔵書
 渡辺霞亭旧蔵

 早稲田大学デジタルライブラリー ヘ07 04334

 

『女殺油地獄』 1 上,中,下巻 / 近松門左衛門 作 高麗橋(大坂) : 正本屋山本九右衛門  早稲田大学所蔵と東洋文庫所蔵は、同じ。

『女殺油地獄』上,中,下巻 / 近松門左衛門 作 2  高麗橋(大坂) : 正本屋山本九右衛門

『女殺油地獄』上,中,下巻 / 近松門左衛門 作 3  高麗橋(大坂) : 正本屋山本九右衛門

『女殺油地獄』上,中,下巻 / 近松門左衛門 作 4  高麗橋(大坂) : 正本屋山本九右衛門

『女殺油地獄』上,中,下巻 / 近松門左衛門 作 5  高麗橋(大坂) : 正本屋山本九右衛門

『女殺油地獄』上,中,下巻 / 近松門左衛門 作 6  高麗橋(大坂) : 正本屋山本九右衛門

『女殺油地獄』上,中,下巻 / 近松門左衛門 作 7  高麗橋(大坂) : 正本屋山本九右衛門

『女殺油地獄』上,中,下巻 / 近松門左衛門 作 8  高麗橋(大坂) : 正本屋山本九右衛門

『女殺油地獄』上,中,下巻 / 近松門左衛門 作 9  高麗橋(大坂) : 正本屋山本九右衛門

『女殺油地獄』上,中,下巻 / 近松門左衛門 作 10  高麗橋(大坂) : 正本屋山本九右衛門

『女殺油地獄』上,中,下巻 / 近松門左衛門 作 11  高麗橋(大坂) : 正本屋山本九右衛門

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画『Parasite パラサイト 半地下の家族』 2019 ポン・ジュノ監督・制作・脚本 ソン・ガンホ他

2020-12-19 | 映画

 

 

 映画『Parasite パラサイト 半地下の家族』 2019 ポン・ジュノ監督・制作・脚本 ソン・ガンホ他

 

 

 昨年劇場で見た『Parasite パラサイト 半地下の家族』をTVで見た。

 話の展開や言葉のオオムメの処は割合に覚えていたが、最後の薄この言葉、

「だから、お父さん、待っていてね。その日が来るまで。(要約)」

ははっきりと思えていて、見ていて切なかった。

 

 今回見ても匂いが一つの重大な鍵になっていた。

 高いところから流れ落ちる滝の様な雨の印象ぶかさは、韓国の、いや、各国各地に起こる、見て見ぬ振りをして蓋をしている社会的現実社会をもほとに描き出した力作であり秀作だと感じる。

 

 二度見てもより一層具神を増して楽しむことのできる、この映画は、私は好きだな。

 

 今回も簡単な記録のみにて失礼いたします。

 

 

 

 

 

以下、wowowより

  • 原題/Parasite
  • 制作年/2019
  • 制作国/韓国
  • 内容時間(字幕版)/132分
  • 内容時間(字幕版)/132分
  • 内容時間(吹替版)/132分
  • 監督
    ポン・ジュノ
  • 製作
    ポン・ジュノ
  • 製作
    クァク・シネほか
  • 脚本
    ポン・ジュノ
  • 脚本
    ハン・チンウォン
  • 撮影
    ホン・ギョンピョ
  • 音楽
    チョン・ジェイル

 

 第92回アカデミー賞で作品賞など最多の4部門で受賞した、韓国のポン・ジュノ監督による秀作。貧しい4人家族は大富豪が暮らす豪邸で、恐るべき秘密を知ってしまう……。

「殺人の追憶」など、韓国を代表する映画監督ポン・ジュノが、世界の映画界を動かした。アカデミー賞で非英語の映画が作品賞に輝いたのは史上初で、第72回カンヌ国際映画祭では韓国映画初のパルムドールを受賞。アカデミー賞の作品賞とパルムドールのW受賞は「マーティ」以来、64年ぶりの快挙だ。“格差”という普遍的な題材を取り上げつつ、コミカルにもシリアスにも味付けし、奔放なように見えるが、劇中の半地下の家も豪邸もセットで作ったというように、緻密な計算に裏打ちされた力作。俳優陣の熱演も光る。

 

役名 役者名
キム・ギテク ソン・ガンホ
パク・ドンイク イ・ソンギュン
パク・ヨンギョ チョ・ヨジョン
キム・ギウ チェ・ウシク
キム・ギジョン パク・ソダム
キム・チュンスク チャン・ヘジン
ミニョク パク・ソジュン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする