乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『源氏物語』「桐壺」一冊 - 4(四丁表) 紫式部著 三条西家旧蔵 三条西実枝(写) 

2020-12-04 | 源氏物語

 

『源氏物語』「桐壺」一冊 - 4(四丁表) 紫式部著 三条西家旧蔵 三条西実枝(写) 

 

 

4(四丁表)

うなりゆくに似て、いとはしたなきこそ、おほ

かれと、かたしきなき御こゝろはへのたくひ

なきをたのみにて、まよひあひ給、ちゝの大納

言ハなくなりて、はゝ きたのかたなん、いにし

へのほ人のよしあるにて、おやうちくし、さしあ

たりて世のおほえ、はなやかなる御かた/″\

にもおとらす、なにことのきしきをも も

てなし給けれと、とりたてゝ はか/\しき

御うしろみししなけれは、ことある時ハなを

よりところなく、こゝろを細けなりたき

 

大納言

 1 律令制で、太政官 (だいじょうかん) の次官。大臣に次ぐ官で、正三位相当。大臣とともに政務に参与し、大臣不参のときは代行した。

  亜槐 (あかい) 。亜相。おおきものもうすつかさ。  

 2 明治初期の太政官制における官職。左右大臣・参議とともに太政官を構成した。  

 3 「大納言小豆 (あずき) 」の略。

 

おやうちくし

 親うち具し

具す

 [一]自動詞サ行変格活用 {語幹〈ぐ〉}

 ①いっしょに行く。連れ立つ。従う。

 出典大和物語 一四四 「この在次君(ざいじぎみ)の、ひと所にぐして知りたりける人」

 [訳] この在次君が、同じ場所に連れ立っていて知っていた人が。

 ②連れ添う。縁づく。

 出典大鏡 師輔 「かの大臣(おとど)にぐし給(たま)ひにければ」

 [訳] (その女御(にようご)は、)あの大臣に縁づきなさったので。

 ③備わる。そろう。

 出典源氏物語 蛍 「人ざま容貌(かたち)など、いとかくしもぐしたらむとは」

 [訳] 人柄や顔かたちなど、たいそうこれほどにも備わっていようとは。

 [二]他動詞サ行変格活用 活用{せ/し/す/する/すれ/せよ}

 ①連れて行く。引き連れる。伴う。

 出典平家物語 九・木曾最期 「木曾殿の最後のいくさに、女をぐせられたりけりなんど言はれんことも、しかるべからず」

 [訳] 木曾(義仲(よしなか))殿が最後の合戦にまで、女をお連れになっていたなどと言われるのは、残念である。

 ②備える。そろえる。添える。

 出典竹取物語 ふじの山 「かの奉る不死の薬に、また、壺(つぼ)ぐして」

 [訳] あの(かぐや姫から帝(みかど)に)差し上げた不死の薬に、また壺を添えて。

 

ことある時ハ

 事ある時は  の事

 重要だという場合のことがある場合は。

 ここでは、「あとみし」の「し」の強調。

 

 

 

 早稲田大学図書館 (Waseda University Library)

 ヘ02 04867 0051

 三条西家旧蔵

 三条西実枝(写)

 室町時代

 書写年不明

 54帳  25cm

 三条西家旧蔵

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『源氏物語』「桐壺」一冊 - 4(三丁裏)  紫式部著 三条西家旧蔵 三条西実枝(写) 

2020-12-04 | 源氏物語

 

『源氏物語』「桐壺」 一冊 - 4(三丁裏) 紫式部著 三条西家旧蔵 三条西実枝(写) 

 

 

4(三丁裏)

なりゆき、ものこゝろほそけにさとかちなる

を、いよ/\「あかすはれなるもの」に、おほ

ほして、人のそしりをも え、はゞからせた

まはす、世のためしにもなりぬへき 御も

てなしなり、かんたちめ、うへ人なとも

あいなくめをそはめつゝ、いと、まはゆ

き人のをこりにこそ、世も見たれあし

かりけれと、やう/\あめのしまにも

あらきなう人のもてなやみくさになりて

楊貴妃のためしもひきいて、川へ

 

さとかちなる

 里がちなる

 実家に籠ることが多くなること。

 

「あかすはれなるもの」

 一段と。「おほし」にかかる。

 

はゝからせた(憚る)

 [動ラ五(四)]  

 1 差し障りをおぼえてためらう。気がねする。遠慮する。

 「世間体を―・る」「他聞を―・る」「だれにも―・らず自由に生きる」

 2 幅をきかす。増長する。いばる。「憎まれっ子世に―・る」  

 3 いっぱいに広がる。はびこる。  

 「一間 (ひとま) に―・るほどの物の面 (おもて) 出で来てのぞき奉る」〈平家・五〉

 

はゞからせたまはす

 憚らせ給わす

 

かんたちめ

 上達部(かんだちめ)名詞

 公卿(くぎよう)。

 大臣・大納言・中納言・参議、及び三位(さんみ)以上の者。

 上級の役人。「かんだちべ」とも。

 出典今昔物語集 三一・三三

「しかる間、その時のもろもろのかんだちめ・殿上人(てんじやうびと)、消息(せうそく)をやりてけさうしけるに」

 [訳] そのうち、その当時の多くの上達部、殿上人たちが手紙を送って求婚したが。

 

うへ人

 上名  名詞

 ①「てんじゃうびと」に同じ。

 出典源氏物語 桐壺 「上達部(かんだちめ)・うへびとなども、あいなく目をそばめつつ」

 [訳] 上達部や殿上人なども、みな気に入らなくて目をそむけて。

 ②天皇付きの女房。

 ③「てんじゃうわらは」に同じ。

 

 

 

 早稲田大学図書館 (Waseda University Library)

 ヘ02 04867 0051

 三条西家旧蔵

 三条西実枝(写)

 室町時代

 書写年不明

 54帳  25cm

 三条西家旧蔵

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映画『アウトリミット』 2006 下山天監督  岸谷五朗, 萩原聖人, 黒谷友香

2020-12-04 | ドラマ

 

 

ドラマ『アウトリミット』 2006 下山天監督  岸谷五朗, 萩原聖人, 黒谷友香
 
  
 
 久々にwowowオンデマンドで見たドラマ、数回に分けられたものかと思っていたが、二時間ドラマであった。
 
 岸谷五朗、大奮闘。ここ方、うまいわ!と感心する場面多し。
 
 筋書きはまぁマァだが、楽しい時間を過ごすことができた。
 
 
 今回も簡単な記録のみにて、失礼申し上げます。
 
 
 
 
 

 

 下山天監督
 1時間56分
 2006
 岸谷五朗, 萩原聖人, 黒谷友香
 ダーティな刑事が東京下町で繰り広げる過激な逃走劇!曳船署の刑事・井川(岸谷五朗)は、捜査現場で同僚を射殺され、逆上して犯人を殺害。犯人が持っていたCDに3,000万円の価値があると知るや、その金を奪うことに。かつての同僚・大成(萩原聖人)、暴力団黒川興業のヒットマン、井川を追う曳船署、警視庁一課のキャリア・神崎(黒谷友香)ら警視庁の面々…。隅田川花火大会の夜、警察と暴力団が入り乱れる灼熱の逃走劇が始まった!(C)WOWOW 2005
 
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