アーブギーネ博物館 (イラン)
映画『東京フィスト』 4,3★/5 1995年 監督・脚本・プロデューサー・撮影・照明・編集 - 塚本晋也
映画『東京フィスト』を見た。
私はボクシングが少し苦手なので、距離を置いて見たが、ボクシングに出ていた役者はボクシング選手の塚本晋也氏の実の兄弟だという。
顔の腫れなどが尋常でなく、リアルに感じ、怖かった、、、
男ふらり、女一人の三角関係に発展するが、男も、女も、爆寝具が進むとともに自傷行為が加速される。
女はピアスを自分であ京葉亜ほど大きなピアスをぶら下げる。
その後、タトゥーを入れ、乳房にピアス(?)を入れ、身体中にてつ棒を通し痛みを伴い、これが一種の二人に対する愛情であり懺悔の様に感じているのではないかと感じる。
また男は、ボクシングをはじめ打ちのめされ、それでも練習に励む。
痛みを伴うことが女への愛情であるかの様に。
男は壁に頭を打つつけ自傷行為を繰り返す。
そんな男を見た女は、男をパンチで落ちのめす。
屈折したストレートでない、何がしらのわだかまりのある愛情。
単純にある程度ひらひらと阿呆の様に生きてきた私には、こういった自傷行為や屈折した愛情表現や受け止め方はあまり理解できなかったのが残念である。
いい映画であることは直感直で感じるのに、私にはそれを感じ取る力がなかったというのが事実であろう。
今一度、見てみたい映画の一つである。
『クリムゾンキングの宮殿』のジャケットの様な色使いのシーンがあった。
塚本晋也氏は前回見た作品の、ブライアン・ワイルドスミスや『クリムゾンキングの宮殿』のジャケットの様な色彩をここというとことに起用したり、わざと普通の調べを不協和音に置き換えて効果を高める名人であると感じる。
引き続き、塚本晋也氏の作品は注目したい。
今回も見たという簡単な記録だけで失礼致します。
『TOKYO FIST』(トウキョウフィスト)は、1995年に公開された日本映画。監督は塚本晋也。
東京国際ファンタスティック映画祭、バンクーバー国際映画祭出品作品。
塚本晋也が『鉄男』から描いてきた「都市と肉体」をさらに掘り下げ、壮絶な三角関係を描いている。
塚本の実弟で元プロボクサーの塚本耕司が主人公のライバルであるボクサー役で出演し、本作で第69回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞を受賞。
作品としてもキネマ旬報ベスト・テン第10位に輝いている。
以下、ウィキペディア
- 監督・脚本・プロデューサー・撮影・照明・編集 - 塚本晋也
- 原案 - 斎藤久志・塚本晋也
- 美術 - 塚本晋也、小出健、黒木久勝、磯野勇、山口るみ、外山光子
- 音楽 - 石川忠
- 録音 - 川島一郎
- 津田義春 - 塚本晋也
- ひづる - 藤井かほり
- 小島拓司 - 塚本耕司
- 白田会長 - 輪島功一
- 長谷 - 六平直政
- 大泉 - 竹中直人
- 小宮 - 宮田正明
- 余木 - 柚木健吾
- 青木 - 雑賀俊光
- 拓司の対戦相手 - 飯田正人
- 入れ墨師 - 田口トモロヲ
- 看護婦 - 叶岡伸
- 中華料理屋の主人 - 塩田時敏
- 団地の住人 - 松本コンチータ
- 団地の住人 - 三留まゆみ
- セコンド - 武藤起一
- セコンド - 小松沢陽一
- 観戦客 - ジュリー・ドレフュス
- 医者 - 松沢呉一