乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『観世流 謡曲百番集』観世左近  (著)より「安達ヶ原」「頼政」、角川学芸出版の『能を知る楽しみ』「信光と世阿弥以降」より「安達ヶ原」

2022-12-19 | 観世流(続)百番集、日本古典文学大系(謡曲)、能楽関係本

『観世流 謡曲百番集』観世左近  (著)より「安達ヶ原」「頼政」、角川学芸出版の『能を知る楽しみ』「信光と世阿弥以降」より「安達ヶ原」

 

 

観世流 謡曲百番集 文庫

 1942/1/5 観世左近  (著)

 

 

 2022.12.18   春日大社 御旅所  後宴能の後に

 

 

 春日大社おんまつり 後宴能をを楽しむに当たって、あらかじめ、観世左近著の『観世流 謡曲百番集』を読む。

『観世流 謡曲百番集』には注釈はないものの、演じての立ち振る舞いや所作が頭注部分に記されているので、実際の能舞台を思い浮かべながら読み味合うことができる。

 印刷とはいえ、毛筆で書かれたわかりやすい行書で文字からは笛や鼓の音が聞こえてくるようだ。

「安達ヶ原(黒塚)」「頼政」は両演目ともに何度か楽しませていただいているので、本(『百番集』)であっても 入って行きやすい。

 

『観世流 謡曲百番集』『観世流 謡曲続百番集』はまだ私が謡曲の謡をほとんど聞き取れなかった頃に、清水の舞台から飛び降りる思いで、二冊揃えで購入したもの。

 我ヶ子供が大学生の頃だったから、もう 十うん年前のことになる。

 手元に置いておいて良かったと思える本の一つで、重宝している。

 この本のおかげで、能楽が身近になったことは言うまでもない。

 

『観世流 謡曲百番集』か、将又 角川学芸出版の『能を知る楽しみ』「信光と世阿弥以降」で下調べしておいたせいか、今回の金春様の「黒塚」(安達ヶ原)は随分感情移入し、満足した。

 糸巻きの場では、真正面から見ることができ、感無量。

 能楽はまだまだ下調べのひちような分野であるため、鑑賞のかいがあると感じる。

 

 

 ところで、「安達ヶ原」と言う言い方は観世流一派であり能楽の後の流派では「黒塚」という。

 今年のおんまつりでは金春穂高様が演じてくださいましたので、番組にも「黒塚」と記されている。

 加えていうならば、『能を知る楽しみ』「信光と世阿弥以降」によれば、「安達ヶ原」は「黒塚」より古くに演じられたと言い伝えられている。

 

 

 

 

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南座顔見世に行くことにした。齢を重ねると云うことは、こう云うことかと、もみぢば落つる儚さを感じながら、仁左衛門丈出演の二部だけ予約した。これで良い新年を迎えられそうだ^^

2022-12-19 | 舞台・音楽 雑感メモ

 

 

 

 相当悩んだが、南座顔見世に行くことにした。

 齢を重ねると云うことは、こう云うことかと、もみぢば落つる儚さを感じながら、仁左衛門丈出演の二部だけ予約した。

 これで良い新年を迎えられそうだ^^

 

 

 今年も南座顔見世を観る喜びに浸っている。

 ただ、チケット購入にあたり、相当悩んだ。

 と云うのも、観る限りは、一つでも多く観たいと思う悪癖の私。

 前回、一部から三部までを一気に見て、可愛らしすぎるお年頃になった私は、疲れ切ってしまった。

 

 南座までは片道二時間はかかる。

 一部は早いし、三部は遅いので、可愛いお年頃の私が見に行くとなると、多少心細い^^

 齢を重ねると云うことは、こう云うことかと、もみぢば落つる儚さを感じながら、仁左衛門丈出演の二部だけ予約した。

 

 こういった三部の内一部だけといった予約の取り方は初めてであるが、、、、。

 

 何故悩んだかといえば、演目が『松浦の太鼓』であったから。

 しかしながら、仁左衛門丈の魅力には勝てない。

     演目  仁左衛門丈

である。

 

 又、仁左衛門丈以外に行くきっかけとなったのは、別演目の『恋飛脚大和往来』とその演目の出演者にある。

 成駒屋の鴈治郎さんと扇雀さん、

 また、東蔵さんも出演される^^

 扇雀さんの梅川はなんとしてでも押さえておきたい。

 

 ギリギリになって予約した南座顔見世であるが、いざチケット予約をすれば心はもう!京都!

 里帰り!である^^

 

 これで良い新年を迎えられそうだ^^

 

 

 

 

以下は、松竹株式会社 歌舞伎美人より

        ▼

  恋飛脚大和往来

第一、玩辞楼十二曲の内 封印切(ふういんきり)
   新町井筒屋の場  
  亀屋忠兵衛
傾城梅川
丹波屋八右衛門
肝入由兵衛
槌屋治右衛門
井筒屋おえん
鴈治郎

愛之助
寿治郎
片岡亀蔵
第二、秀山十種の内 松浦の太鼓(まつうらのたいこ)
  松浦鎮信
大高源吾
近習江川文太夫
近習渕部市右衛門
近習里見幾之丞
近習早瀬近吾
近習鵜飼左司馬
お縫
宝井其角
仁左衛門


虎之介
鷹之資
橘太郎
橘三郎
千之助

 

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『古今和歌集』6 「巻第四 秋歌下」68〜81頁  「御屏風に竜田川に紅葉ながれたるかたをかりける」 角川文庫

2022-12-19 | 和歌、短歌

『古今和歌集』6 「巻第四 秋歌下」68〜81頁   角川文庫

 

秋歌下には、竜田川にもみぢ葉が流れる歌が多い。

業平の有名な歌も選ばれている。  

ちはやぶる 神代もきかず 竜田川

        唐紅に 水くくるとは

の、あの歌である。

『古今和歌集 秋歌下』に、この業平の歌は、竜田川のほとりで詠んだのではなく、屏風を見て詠んだことが明確に記されている。

 

秋歌下から三首

 

  二条の后の春宮(とうぐう)のみやす所と申しける時に、御屏

  風に竜田川に紅葉ながれたるかたをかりける

  題にて読める

 

              そせい

もみぢばの ながれてとまる みなとには

        紅深き 波や立つらむ

 

             在原業平

ちはやぶる 神代もきかず 竜田川

        唐紅に 水くくるとは

 

 

                           

 

 

   たつた川のほとりにてよめる  坂上これより

もみぢばの ながれざりせば 竜田川

      水の秋をば たれかしらまし          

 

 

 

 

『古今和歌集』

 角川文庫

 昭和51年

 438頁

「巻第四 秋歌下」68〜81頁

 

 

 2022年 竜田川と もみぢば

 

 

 

 皆さま

 拙ブログにお越しいただきましてありがとうございます。

 感謝いたします。

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DMC 郡山城ホール(金魚) & 王寺(雪丸)  2022・イルミネーション (5景)

2022-12-19 | お出かけ

DMC 郡山城ホール(金魚) & 王寺(雪丸)  2022・イルミネーション (5景)

 

 

 

 DMC 郡山城ホール

 

 

 

 DMC 郡山城ホール(金魚) 

 奈良郡山は金魚の養殖が盛んです。

 

 

 DMC 郡山城ホール

 

 

 王寺

 

 

 王寺(雪丸)

 奈良王寺では雪丸をシンボルマークとされています。

 雪丸は聖徳太子がお連れになっていた犬と云う言い伝えがあります。

 何の瓶犬に載っているかは、私は知りません。

 

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