乱鳥の書きなぐり

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『浮世物語 巻第三目録(一~三話)』     『仮名草紙集』(岩波古典文学大系より

2024-08-20 | 草双紙:洒落本、仮名草子、黄表紙、黒本、赤本、合巻 等
『浮世物語 巻第三目録(一~三話)』     『仮名草紙集』(岩波古典文学大系より



『浮世物語 巻第三目録(一~三話)』 を読む。



『浮世物語 巻第三目録』 の一話は「宗旨を尋ぬる事」


「宗旨を尋ぬる事」
 
 要約
  「御坊主は何宗ぞ」
  「其(それがし)は上戸衆にて候」

  「珍しき宗旨かな。いづれの経(きょう)より出たる教えぞ」
  「酔狂経に出でたり」

  「それはいずれの説法ぞ」
  「酒(さけ・釈)如来の説きたまへり」

  「只、朝夕(ていせき)は錫(すず・数珠)を爪繰り、どぶろくの名號を唱え奉る」

  「近頃はおもしろき御房かな。いつまでもここにおはして、ものがたりをしておはしたまへ」
  「かしこ侍べる」






以下はウィキペディアより引用

あらすじ

  氏素性の分からない元武士で守銭奴の父に育てられた主人公、瓢太郎(ひょうたろう)は、武術や手習いなど何をやらせても冴えない少年だった。

 一人前の年齢となった後も、賭博や傾城にうつつを抜かし家を売るような有り様だった。


 その後、どうにか武家の若党になり、算盤の腕を買われて御咄衆に取り立てられる。

 しかし、悪政に荷担する無情な姦臣として世の人々に恨まれる。

 銚子に調子に乗った瓢太郎は軽はずみに同僚の侍を怒らせ、痛めつけられ怖くなって逃走してしまう。

 武士の面目を失った瓢太郎は出家して「浮世坊」を名乗り京都や大阪近辺を遍歴する。


 物語の後半にはとある大名の御咄衆になるが、最後には仙人になって何処かへ姿を消す。

 



概説

 寛文元年(1661年)、もしくは寛文5年(1665年)に刊行された、全5巻からなる遍歴体小説である。

 仮名草子は啓蒙・教訓的な内容が多いが、本書はそれに加えて幕府の失政や悪政、鷹狩りや悪徳商人の横行など社会悪を婉曲に批判し、それをカムフラージュする卑俗・滑稽な主人公浮世坊による笑い話という体裁になっている
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