乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

49: 『浮世絵で読む、江戸の四季とならわし』赤坂治績 著  NHK出版新書 2014年1月

2014-04-15 | 読書全般(古典など以外の一般書)



  49: 『浮世絵で読む、江戸の四季とならわし』

『浮世絵で読む、江戸の四季とならわし』を読了。
 読み始めてすぐに、この本は以前に読んだことがある、といった疑惑が生じる。
 不安になって、『浮世絵で読む、江戸の四季とならわし』をぱらぱらと見る。
 やはり、浮世絵や記述等、随分かぶっている。

 昨年のこと。
 江戸の食文化関係の本を複数册読んでいた。
 赤坂治績 の『江戸歌舞伎役者の食乱日記』も其のうちの一冊。
『江戸歌舞伎役者の食乱日記』と他の江戸お食事本とも重複した内容が多かった。
 こういった内容は、ズイヴンかぶるのが当たり前のようにも思う。
 また、著者が同じような本を出版される場合は、この本に限らず使い回しが多い。 
 ただ、あまりにも重複が多かったので、読むべきか否かで悩んだ。

 私の単純な悩みは本の数分で解決した。
『浮世絵で読む、江戸の四季とならわし』葉面白いので、もう一度楽しむことにする。
 忘れていること、真新しい内容に触れ、最後まで一気に読んだ。
 大変有意義な時間を過ごすことができたと喜んでいる。




 メモ
1)「日本の端午の節句」(5月5日)
   「菖蒲の節句」 
    中国→「浴蘭節」
       いしあやめ(イモ科)
       日本では蘭は藤袴(菊科)
   「あやめの節句」
   「重五(ちょうご)」(五の重なる日)
   「女の家」「女の夜」「女の天下」→『女殺油地獄』
   「菖蒲打ち」
2)月見
   中秋の望が「最中の月」
   「最中」というお菓子ももとは「最中の月」とよばれていた。
3)虫の鳴き声と長唄
   『歌舞伎音楽の研究』景山正隆 著
   『歌舞伎の下座音楽』望月太意之助 著
 





 データーベースより ▼
浮世絵で読む、江戸の四季とならわし
NHK出版新書
赤坂治績
972円(税込)
2014年1月

内容詳細:正月は万歳芸に笑い転げ、春は着物の裾をからげて潮干狩り、夏はミニチュアの富士に詣でウナギを食す。秋は長屋総出で井戸さらい、師走の煤払いが終われば餅をついて年神を待つ―。北斎や広重の逸品から無名の美人画まで、絵の中に込められた四季折々の行事・ならわしを読み解きながら、江戸の庶民の姿をいきいきと伝える浮世絵歳時記。目次:序 浮世絵は庶民の生活を映す/ 正月の章―正月にはなぜ門松を立てるのか/ 春の章―江戸っ子は梅の花が咲くと外へ繰り出す/ 夏の章―花火を打ち上げ、初鰹に舌鼓/ 秋の章―七夕に素麺を食べ、秋祭で収穫に感謝する/ 冬の章―「煤」を払い、「厄」を落として新年を迎える

内容詳細
正月は万歳芸に笑い転げ、春は着物の裾をからげて潮干狩り、夏はミニチュアの富士に詣でウナギを食す。秋は長屋総出で井戸さらい、師走の煤払いが終われば餅をついて年神を待つ―。北斎や広重の逸品から無名の美人画まで、絵の中に込められた四季折々の行事・ならわしを読み解きながら、江戸の庶民の姿をいきいきと伝える浮世絵歳時記。

目次 : 序 浮世絵は庶民の生活を映す/ 正月の章―正月にはなぜ門松を立てるのか/ 春の章―江戸っ子は梅の花が咲くと外へ繰り出す/ 夏の章―花火を打ち上げ、初鰹に舌鼓/ 秋の章―七夕に素麺を食べ、秋祭で収穫に感謝する/ 冬の章―「煤」を払い、「厄」を落として新年を迎える




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48: 『男と女の江戸川柳』小栗清吾 著 平凡社新書 2014年1月

2014-04-15 | 読書全般(古典など以外の一般書)



48: 『男と女の江戸川柳』


『男と女の江戸川柳』を読む。
 タイトルの通り、川柳
 タイトルの通り、男と女の、江戸の、川柳
         でございまする。

 あはは、うひょひょ
 おぉ!はずかし~~な川柳でございまする。

 業平さまも貫之さまも出てまいります。
 
 そんなこんなで(って、どんなんやの?)
 恥ずかしい故、書き写しはやめに致しまする。



 データーベースより ▼
男と女の江戸川柳
小栗清吾 著
平凡社新書 717
2014/01
新書 256ページ
本体 : 840円+税
2014年1月

◇人の恥ずかしいところは、可笑しい◇
男と女が関わる時は、身分も年齢も関係なく、本能に従って無防備になってしまうもの。それだけに、人間の可笑しさ、哀しさ、可愛らしさ、いわば人間の業のようなものがあからさまに現れてしまいます。ですから、もともと「可笑しい題材」なのですが、表現の仕方によっては単に「卑猥でみだらな」だけの川柳になりかねません。それをいかに工夫して「可笑しがる」か。そこが破礼句作者の腕の見せどころなのです。さらに、一つのシーンを切り取って描かれる江戸川柳を、物語を読むように仕立て上げる著者の演出にも、ご注目ください!





コメント (2)
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『義経千本桜~渡海屋・大物浦』平成25年10月歌舞伎座 吉右衛門 芝雀 歌六 梅玉

2014-04-14 | TVで 歌舞伎・能楽




  『義経千本桜~渡海屋・大物浦』(平成25年10月歌舞伎座)


 久しぶりにテレビで歌舞伎を見たよ☆
 平成25年10月歌舞伎座の『義経千本桜~渡海屋・大物浦』
 このお舞台はテレビで初めて放映されたんだ☆
 待ちに待った『義経千本桜~渡海屋・大物浦』
 吉右衛門さんが少しお痩せになられていて心配だった。けれど舞台映えされて、美しかったんだよ。

 吉右衛門さん演じる知盛も好きだったよ。
 最後の力を振り絞って碇を持ち上げようとするんだけど、なかなか持ち上げられなくて、悲しいお顔をなさるんだよ。
 その部分の表情が、吉右衛門さん、とっても良かったよ…と芝居知らずが好き放題書いている無礼をお許し下さい!

 芝雀さんの言い回しが素敵だったよ。
 芝雀さんの台詞、いつだって好きなんだよ。

 梅玉さんの花道での
「さらばぁじゃあぁ
と噛みしめるような声に、感動したよ。

 歌六さんのラスト花道!
 重厚でカッコ良くて素晴らしかったよ。
 印象に残るデフォルメにデフォルメを重ねられた(って、どんなんやの?)お顔を演じられたよ☆
 思わず、「かっこいぃ~~」って、声が出てしまったよ。
 最近、歌舞伎役者さんらしい歌舞伎役者さんの歌六さんが好きなんだよ。

 何度も書いているけれど、今月は歌舞伎をほとんど見てないんだよ。
 衛生劇場ガイドを見て、この日を楽しみにしていたんだよ。
 久しぶりに歌舞伎らしい歌舞伎を見ることができて、心が浮き立ったよ。
 中村吉右衛門 中村芝雀 中村又五郎 中村錦之助 中村歌昇 中村種之助 中村米吉 中村隼人 中村歌六 中村梅玉(敬称省略)の歌舞伎『義経千本桜~渡海屋・大物浦』は見応えがあったよ。
 こんなお舞台を劇場で見ることができれば、腰を抜かす位に感動するかも!
 
 次回は4月24日
 ぜひもう一度、見なくては☆


    好き放題書いて、ごめんなさい
            でございまする☆



 皆様
 ご訪問誠にありがとうございます。
 昨日は421名の方にお越し頂いておりました。
2014.04.13(日) 1428 PV 421 IP 1937 位 / 2008588ブログ
2014.04.12(土) 1951 PV 459 IP 1667 位 / 2008273ブログ
2014.04.11(金) 1874 PV 430 IP 1947 位 / 2007944ブログ
2014.04.10(木) 1706 PV 432 IP 1978 位 / 2007570ブログ
2014.04.09(水) 1517 PV 364 IP 2358 位 / 2007246ブログ
2014.04.08(火) 1323 PV 364 IP 2172 位 / 2006901ブログ
2014.04.07(月) 1422 PV 304 IP 2027 位 / 2006512ブログ



 衛生劇場HPより
歌舞伎座こけら落とし~最新舞台~
本編尺:117分
製作年:2013年
出演:中村吉右衛門 中村芝雀 中村又五郎 中村錦之助 中村歌昇 中村種之助 中村米吉 中村隼人 中村歌六 中村梅玉

義経千本桜シリーズ第2弾は、定評のある中村吉右衛門主演の重厚な時代物。

兄頼朝と不和となり、義経主従は都落ちして摂津大物浦にたどり着く。しかしそこには、壇ノ浦でほろんだはずの平家の知盛が船宿の亭主になりすまして待ち受けていた。しかも同じく死んだはずの安徳帝も知盛の娘として育てられていた。知盛はわざと荒れ狂う海に義経を船出させ、知盛みずからの怨霊を装って義経を襲う。しかしすでにそれを察していた義経は知盛を壇ノ浦と同じように打ち負かし、意外なことに瀕死の知盛の前で安徳帝を守護することを誓う。すべてを悟った知盛は体に碇を巻きつけ、海にさかさまに身を躍らせる。
(2013年/平成25年10月・歌舞伎座)





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四月中旬。鹿は只今、角が生え始め。夏毛へ生え変わり始めています。(8景)奈良公園

2014-04-14 | お出かけ
 

  四月中旬。鹿は只今、角が生え始め。夏毛へ生え変わり始めています。


 四月中旬の鹿の角の様子を写真に撮ってみました。
 只今角の生えかけ、生えがわりの鹿は、夏毛に生え変わろうとしています。
 抜け落ちそうな鹿の毛をいたわる東大寺の職員の方々を見かけました。

「かわいそうになぁ。」
というお優しい言葉がけをされながら鹿をひと触れされた東大寺の法被姿の男性に、東大寺の一部分を感じました。
   

 
 男の子か女の子かは私には見分けられませんが、角が生えてない鹿。
 
 
 こちらも、角の生えてない鹿。
 子供たちに、鹿せんべいをおねだりしています。

 
 こちら、角が生えかけてきた鹿。
 角は枝分かれせず、頭の内側にカーブしてかわいらしく二本生えています。

 
 この鹿にも、生えかけの角。
 おそらく一歳位の雄鹿でしょう。
 
 
 この鹿は、美男子。
 おまけに、カメラ目線です。

 
 秋に鹿の角きりされた鹿の角がかわいくのび始めています。

 
 こちらは立派な角の持ち主だったのでしょうか。
 風格のある角が生え始めています。

 
 東大寺参道の店前には、鹿のための飲み水が用意されています。
 その容器(バケツ)のかわいらしいこと。


 最後にもう一度、この子に登場して頂きましょう
 

       2014年4月12日
       奈良公園にて

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三流映画…【三流】【大衆】【三文】【B級】【Vシネマ】【娯楽】を探る。

2014-04-13 | ことのは


  三流映画


『鞍馬天狗 黄金地獄』に出演されていた琴糸路さんを調べていると、三流映画という言葉にたどり着く。

 三流映画

 わたくしは三流映画の言葉の意味を、どうもはき違えていたようだ。
 三流映画の詳しい内容は    
        ココ  ▼
     大都映画と三流映画の噺


 尤も、「三流」という言葉を調べると次のように出てくるので、感覚的に勘違いするのは致し方が無いだろう。



【三流】とは 「デジタル大辞泉」より
1 三つの流派。三派。
2 その分野で3番目に位置する等級。
 二流よりまた一段劣った、程度の低いものをいう。「―のホテル」

【大衆】 とは  kotobankより
 仏教儀式(法要)の出勤者全体を指す用語。また一山の構成員である僧侶集団の意味もある。法要の主宰者(導師など)の下で,声明(しようみよう)の斉唱,楽器を奏する役,進行役,随伴役など種々の役割を分担する。法要の出勤者を指す職衆(しきしゆう),衆僧,列僧などもほぼ同様の意味合いである。声明の斉唱者集団は,讃衆,散花(さんげ)衆,梵音(ぼんのん)衆,平(ひら)衆などと称することもある。衆徒大衆(しゅとだいしゅう)【高橋 美都】
たいしゅう【大衆 mass】

 社会や集団のメンバーのうち,指導者やエリートを除いた残りの多数の人びと。したがって,いつの時代のどんな社会,どんな集団にも大衆はいる。仏教用語では,多数の僧侶,多数の僧兵,すべての人間,すべての生物を意味している(読みは,だいしゅ,だいす,たいしゅう)。大衆の概念は,一方では〈人民people〉という概念と同一視され,他方では〈愚民foule〉というマイナス・シンボルと同一視される。マルクス主義において大衆とは,価値の創造者,歴史の主体的存在としてみなされ,社会主義革命の担い手となる労働者,農民を意味する。


【三文】とは   ウィキペディアより
 江戸時代の通貨で一文銭三枚のわずかな金額のこと。安値やわずかな物事を指すのに用いられる。

【B級】とは  ウィキペディアより
 その物が上等でもなく、下等でもない、中程度のレベルにあることを指し示す。主に俗語である。

【Vシネマ】とは  日本語俗語辞典より
 Vシネマとは英語の"video(ビデオ)"と"cinema(映画)"から成る造語で、劇場公開せず、ビデオ(DVD)商品用として製作された映画のことである。Vシネマは東映が1989年(平成1年)に日本映画の興行収益低迷に対する打開策として打ち立てた戦略商品で、劇場公開にかかる費用を制作費にあてることにより、低予算で高品質な作品制作を目的とした。しかし、ビデオ商品専用映画を製作する企業が増え、供給過多に陥ったことや、ビデオからDVDへ移行したことによる販売価格の低下が原因で、売上は年々減少している。Vシネマというと、ヤクザ物やギャンブル物、アダルト物といった作品が多い。これは先述の原因による製作コスト(品質)の低下があっても安定した売上が確保出来るためで、製作側が固定客のいるジャンルと見越し、多く作られているためである。また、劇場映画よりもVシネマを中心に活躍する役者をVシネマ俳優、Vシネマ女優ともいう。有名なところでは哀川翔、竹内力がいる。
 V CINEMA(ブイシネマ)は東映ビデオ株式会社の登録商標で、本来他社が製作したものはオリジナルビデオというが、Vシネマ=オリジナルビデオというサランラップ同様(本来サランラップは旭化成株式会社の商品名である)の現象が起きている。

【娯楽】とは  goo辞書
 [名](スル)仕事や勉学の余暇にする遊びや楽しみ。また、楽しませること。「―施設一つない山間の地」「―映画」
「装飾は人の心目を―し」〈逍遥・小説神髄〉
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47: 『色彩がわかれば絵画がわかる』布施英利著 光文社新書 2013年

2014-04-12 | 読書全般(古典など以外の一般書)



  47: 『色彩がわかれば絵画がわかる』

色彩がわかれば絵画がわかる
布施英利/著
光文社新書 674
2013年12月
1000円+税

『色彩がわかれば絵画がわかる』を読了。
 かねてから漠然と感覚的にとらえていた白について,科学的に論じられている。
 知っていることも書かれていた。だが、言葉に出して客観的に説明はできない。

 茶室の遠近法を使って狭い一室を広く奥行き深く見せる知恵や工夫等は目からうろこ。
 日本人の美意識の中の「寂」「きれい寂」にいたく感激した。
 そうだ。以前独りで楽しませて頂いた高台寺(京都)のお茶室、あそこに家族と行き、日本の窓口のほんの一部分でを開き見て楽しんでみよう。
 あのとき受けた光のうつろいや木の葉のせせらぎ。庭の片隅に作られた重厚な茶室。日常から離れた異空間のひとときは忘れがたい。

 先日大神神社(三輪神社)で二條流のお茶を頂いた。
 白い器に何ともいえない美しい緑。赤い毛氈、気品がおありでいらっしゃる美しい女性と美しい友禅のお身支度。
 本書には無かった感覚的な色の話になるの茶の味わい深い甘みとまったりとろりとしたお茶の甘さが色彩を一層美しく感じさせる。
 花の香り。後演能前の能舞台に体する心浮き立つ気持ち。うぐいすの鳴き声や桜の花が舞い散る中で頂いた野点の玉露葉甘みととろりとした味わいは、日本の和の心をくすぐる。
 私は今もあの緑を覚えている。

 本書にはシャトル大聖堂のステンドグラスは実に美しいと記されていた。
 おっしゃる通り、ステンドグラスは実に美しい。
 著者は朝一番に行かれたと書かれていたが、時間を変えて季節を変えて同じステンドグラスの一室に立つと、光の具合の変化に気づき、やはり、美しい。

 ステンドグラスは見る側にとって,輝く瞬間がある。
 音楽を奏でると、色は変わる。
 聖書やコーランなどの広義でのお経が加わったり,その国の方が自分の誇りに思う詩人の一説を歌いは自前荒れると,ステンドグラスの光は輝く。
 ステンドグラスの一部に光が差し込み、そのもとに人がひざまずき,祈りを唱えられているという景色に遭遇すると、ステンドグラスは生きる。
 ステンドグラスを庭(外)が和から見るのと、内部から見るのでは全く別の表情と色合いを見せる。
 若干感覚的精神論が入っているといわれればそれまでだが、美しいステンドグラスは人々の生活の中でより鮮やかな色合いを放つ。

『色彩がわかれば絵画がわかる』を読み,ゲーテの話にひかれる。
 ゴッホの絵を白黒にするという取り組みも面白い。

 円について書かれていただ、漫画家である手塚治虫氏の「円」についての話を思いだす。
 そういえば行動美術の画家で、円ばかり描いていらっしゃった方がおられたように思うが、名を覚えていない。

 ルーチョ・フォンタナの絵を四枚ばかり見たことがあるが,イランで見たのか日本で見たのかは思えてない。
 個性的な取り組みだと思う。

『色彩がわかれば絵画がわかる』を読んで、神戸の『ポンピドー展』にいきたくなったが、まだ開催中だろうか…。
 十代にポンピドーセンターを訪れたことがある。
 展示された匂い付きの立体造形。 
 使用したアンネを一ヶ月分並べ多作品、題名「月」といった斬新さに驚いたことがある。
 あれからウン十年。現代美術の発展はいかがなものかとほくそ笑む。

 著者 布施英利氏は構図についても書かれているようだ。
 興味深い記述が多いので、いずれ他の本も読んでみたい。









 この段は
The Nutcracker Act II - The Dance of the Sugar Plum Fairy, Coda


The Nutcracker - Waltz of Flowers


 この段は
Papageno-Papagena Duet


The Magic Flute (Met-2006, Taymor, Levine) - Papagena! Papagena! Papagena!




 下の段は
83 3 Tchaikovsky, Swan Lake 10 Entrance of Swans


http://www.youtube.com/watch?v=e6xhKxDGWqo&feature=related


 色に囲まれていると,とても幸せな私☆






データーベースより ▼
光が見える、色彩が見える。それは、美が見えるという感動の瞬間でもあるのです。芸術作品は、私たちの中にある「それ」を見せてくれるのです。
(第1章 「順応」より)
すべての色は、三原色をもとにして作られる。これが、四色でも、二色でもいけないのはなぜか。そもそも「色」とは何なのか――。ニュートンのような物理学者、ゲーテという文学者、それに美術やデザインまで、多様な分野の専門家が取り組んできた色彩学。その理論の基本は、難しそうに見えて、実はとてもシンプルである。北欧デザインがもつ色彩美、遠近法との緊密な関係、印象派の絵画における「光」の見方など、色彩という観点から、美術鑑賞の知性を養う一冊。
目次

序章
第1章 三つの色
1、色彩学の基本
2、色の特性、いろいろ
3、ゲーテの色彩学
≪間奏1≫ 「色と色」で色になる
第2章 四つの色
1、四原色説
2、赤と青
3、白と黒
4、赤と黄と緑と青
≪間奏2≫ 『色彩をもたない多崎つくると、彼の巡礼の年』の色彩
第3章 丸い色
1、調和
2、球体の宇宙
終章
著者紹介

布施英利(ふせひでと)
批評家。1960年、群馬県生まれ。東京藝術大学美術学部卒業。同大学院美術研究科博士課程修了。学術博士(同大学での博士号取得は、論文のみでは第一号だった)。著書に『脳の中の美術館』『体の中の美術館』(以上、筑摩書房)、『美の方程式』(講談社)、『構図がわかれば絵画がわかる』(光文社新書)他多数。芸術と科学の交差する、美術の理論を研究している。
   

       











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『鞍馬天狗 黄金地獄』1953年 大映 伊藤大輔間監督 大沸次郎原作 嵐寛寿郎

2014-04-11 | 映画
(写真は法隆寺)

 『鞍馬天狗 黄金地獄』



 久々にテレビを見ました^^
 テレビで映画『鞍馬天狗 黄金地獄』、嵐寛寿郎さまでごじゃりまする。

 嵐寛寿郎さま、お子たちとの会話がお優しゅうございます。
「何ができるの?」
「おいら、ナンにもできねぇやい。あ!これならできる。」
「それから?それから,何ができるの?」
 まぁ,お優しい台詞の言い回しと表情ですこと^^

 嵐寛寿郎さま、2丁拳銃、ちがった両手ピストル。
 太刀捌き、裾さばき、すごーくかっこ良かったです。

 伊藤大輔監督とあって、嵐寛寿郎さまが画面左から
     ぬぅうぅ~
と大アップで横顔を映し出された時の見事さ。
 大胆な構図の浮世絵のようでございました。 

 目の見えない姉と越後侍史の兄妹
 三番目の妹は京都弁で言い回しも間が大変好きでした。
 きっと、有名な女優さんになられた方なのでしょうね。

『鞍馬天狗 黄金地獄』、全体を通して単純な筋書きでしたが、伊藤大輔監督の大胆さな構図部分と嵐寛寿郎さまのめりはりに満足致しました。
 また,目の見えない役をされた女優さんの品の良い美しさが好きでした。



 今月,ほとんどテレビを見ておりません。
 尤も、以前からテレビをつけるといえば、歌舞伎か映画かちょっとしたニュースくらいのものです。
 私ほとんどテレビをつけないのです…


 今回は珍しく某ドラマを楽しみにしています。
 何年ぶりかで、おまけに今年二本目の観ドラマです。
 決心したのです。
 一喜一憂…ではなく
   今年は
   見るぞ!一期一ドラ!

 てへへ
 ドラマ名は、教えてあげないヨォオ~なんちゃって。




 
データーは衛生劇場
本編尺:91分
製作年:1953年
製作会社:大映
監督:伊藤大輔
原作:大沸次郎
脚本:伊藤大輔
出演:嵐寛寿郎 琴 糸路 原健作 ニーナ・テトロフ 山本多郷 水野浩 葉山富之輔 上山草人

大佛次郎原作、伊藤大輔監督、嵐寛壽郎主演でおくる颯爽の十八番鞍馬天狗。轟然爆発する死の拳銃、きらりと光る腰の業物を携え、神出鬼没の鞍馬天狗が大活躍する。伊藤大輔監督のスリルとスピード感あふれる演出は、まさに時代劇の醍醐味を味あわせてくれる。思わず唸る娯楽時代劇!











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46;『観世流謡曲続百番集』より「三輪」「鵜飼」「花月」   観世左近 著  檜書店

2014-04-10 | 観世流(続)百番集、日本古典文学大系(謡曲)、能楽関係本
   (写真は 法隆寺)


46;『観世流謡曲続百番集』より「三輪」「鵜飼」「花月」




 観世左近 著  

 檜書店



『観世流謡曲続百番集』より「春日龍神」、『観世流謡曲百番集』 より「三輪」「鵜飼」「花月」他、読む。

 謡曲は事前に読んで内容を知っておかないことには,私には難しいわ。
 謡曲にしても、難しい歌舞伎演目の細やかな部分にしても、最近 わからないことが多いということに、ようやく気づいてきたの、ね。
 


 今回も短い記録で失礼致します。
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45: 『「伝説」はなぜ生まれたか』小松和彦著 角川学芸出版 平成25年

2014-04-10 | 読書全般(古典など以外の一般書)



  45: 『「伝説」はなぜ生まれたか』



『「伝説」はなぜ生まれたか』
 小松和彦
 角川学芸出版
 平成25年3月
 252ページ
 2500円+税


 メモ
1)
『「伝説」羽なぜ生まれたか』の序章でまず感心したこと。
 物語や伝説をその地の人が史実或は真実としてとらえていることと,客観的な捉え方をするたの地域の人間との温度差を説明され、納得した。
 一例を一旦このページに具体的に書いていたが、あえて割愛することにした。
2)
 伝説や伝承の伝わり方や書き写し方について説明されていた。
 この記述をふまえて伝説や伝承や民話に接することにしよう。
3)
 能登半島・旧柳田村「猿鬼伝説」のお話が載せられていた。
 著者は最善の注意をはらい言葉を選んで書かれていた。
 物語は一部書き換えたとの注意書きがあった。
4)
 第2章 遷移する天竺―「お伽草子」から「いざなぎ流祭文」へ
 「地主の祭文」
 「いざなぎ流祭文」
5)
 九頭龍信仰論
6)
 柳田國男
 宮田登
7)
 第5章 「村にとっての異界」
8)
 第5章 「生贄」と「異人」、身代わりの論理



 今回も簡単な記録にて失礼申し上げます。
 

 データーベースより▼
能登半島・旧柳田村「猿鬼伝説」、高知県・旧物部村「いざなぎ流の祭文」、戸隠・箱根「九頭龍伝説」。神話学、文化人類学を背景に日本の伝説・説話を読みなおし、日本文化の核心を浮き彫りにする。
目次
序章 「物語る行為」の宇宙―出来事・記憶・歴史
第1章 猿鬼の棲む洞窟―誰が猿鬼を退治したか
第2章 遷移する天竺―「お伽草子」から「いざなぎ流祭文」へ
第3章 龍が生きている山―九頭龍信仰論への視角
第4章 琵琶怪異譚―霊と幻想のメディア
第5章 天皇と異界―王化された妖怪退治・生贄伝説を読みとく
著者紹介
小松和彦[コマツカズヒコ]
1947年、東京都生まれ。国際日本文化研究センター所長。埼玉大学教養学部教養学科卒業、東京都立大学大学院社会科学研究科(社会人類学)博士課程修了。専攻は文化人類学・民俗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
能登の洞窟にひそむ猿鬼、戸隠の山に棲む九頭龍、琵琶に宿る精霊……。物語ることの意味を解きあかす神話学を背景に、日本人が愛する伝説を読み直し、民衆の心性と歴史、王権と人身御供の秘密にせまる画期的伝承論!


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鹿と桜(17景)【しるしなき音をも鳴く哉うぐひすの今年のみちる花ならなくに 躬恒】『古今和歌集』

2014-04-07 | ことのは


  奈良公園の鹿と桜

 桜、満開
 若草が生える四月
 奈良公園の鹿は
 食べたりじゃれたり走ったり休んだり…
 それぞれの春を楽しんでいました。


 古今和歌集 巻第二 春歌 

   鶯の鳴くを、よめる    素性

 109 木伝へばを羽風にちる花をたれに負ほせてこゝらなくらん
         はかぜ       お


   鶯の,花の木にて鳴くを、よめる  躬恒
                    みつね
 110 しるしなき音をも鳴く哉うぐひすの今年のみちる花ならなくに
         ね    かな
 
 『古今和歌集』(新日本古典文学大系5)(p.48,49)より うつす。




































    20140402 奈良公園


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奈良公園の夕暮れと桜【さくら花ちりぬるかぜのなごりには水なき空に浪ぞたちける 貫之】『古今和歌集』

2014-04-07 | ことのは


  奈良公園の夕暮れと桜



 

 


 古今和歌集 巻第二 春歌 

     題知らず          大伴黒主

 88 春さめの古は涙か桜ちるをおしまぬ人しなければ
              (を)

 貫之さんも一首^^v

     亭子院歌合歌        貫之

 89 さくら花ちりぬるかぜのなごりには水なき空に浪ぞたちける

    水なき空に浪ぞたちける…イメージが広がりまする^^



 『古今和歌集』(新日本古典文学大系5)(p.43)より うつす。
 
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『約三十の嘘』2004年 大谷健太郎監督 椎名桔平 中谷美紀 妻夫木聡 田辺誠一 八嶋智人/伴杏里

2014-04-07 | 映画



   『約三十の嘘』


 
 2006年9月19日 に見た『約三十の嘘』を見たよ。
 今回も、まぁまぁ~、面白かったよ。

 今月はどういう訳だか,テレビで歌舞伎をあまり見てないんだよ(笑)
 映画は見たいものがいくつかあるけれど…。
 ほんと、今月も家にいることが多いのに、テレビをつける日が少ないわ。


衛生劇場 ▼
本編尺:100分
製作年:2004年
製作会社:『約三十の嘘』製作委員会:アスミック・エース エンタテインメント、IMJエンタテインメント、IMAGICA、カルチュア・パブリッシ
監督:大谷健太郎
原作:土田英生
脚本:土田英生 大谷健太郎 渡辺あや
出演:椎名桔平 中谷美紀 妻夫木聡 田辺誠一 八嶋智人/伴杏里

劇作家・土田英生の同名戯曲を映画化した男女6人の密室群像ドラ
久々にチームを組んだ詐欺師たちが思いがけないハプニングで疑心暗鬼に陥る物語

大阪発・札幌行きの豪華寝台特急トワイライト・エクスプレスに、6人の詐欺師が乗り込んだ。

嘘でもいいから、側にいて―。
重ねるほどに裸になる、真実よりも幸せな嘘。

大阪発・札幌行きの豪華寝台特急トワイライト・エクスプレスに、6人の詐欺師が乗り込んだ。3年前、ある事件から解散していたチームが、札幌での大仕事のために再集結したのだ。しかし新参者や3年前の事件の元凶となったメンバーも参加したため、チームの雰囲気はギクシャク。それでも札幌での仕事を成功させた6人は、同じ特急で帰路につく。ところが車中で迎えた翌朝、事件が起きる。現金7000万の入ったトランクが、忽然と消えていたのだ…。






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44;『観世流謡曲続百番集』「春日龍神」、『観世流謡曲百番集』「桜川」「大江山」観世左近著 檜書店

2014-04-07 | 観世流(続)百番集、日本古典文学大系(謡曲)、能楽関係本
(芝能 『春日龍神』)




   44;『観世流謡曲続百番集』より「春日龍神」、『観世流謡曲百番集』 より「桜川」「大江山」


 『観世流謡曲続百番集』より「春日龍神」
 『観世流謡曲百番集』 より「桜川」「大江山」

 観世左近 著  

 檜書店



『観世流謡曲続百番集』より「春日龍神」、『観世流謡曲百番集』 より「桜川」「大江山」他数曲を読んで楽しむ。

 時々『観世流謡曲百番集』と『観世流謡曲続百番集』を開くのは,私の喜びの一つ。


 今回も短い記録で失礼致します。

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43: 『おどりの図』  国会図書館所蔵  江戸初期 肉筆彩色絵巻。

2014-04-07 | 読書全般(古典など以外の一般書)
  (芝能 『春日龍神』)


  43: 『おどりの図』



 国会図書館所蔵
 江戸初期
 肉筆彩色絵巻。
【住よしおとり(住吉踊)、おいせおとり(伊勢踊)、かけおとり(掛踊)、こきりこおとり(小切子踊)、小町おとり(小町踊)、から子おとり(唐子踊)、ほうさいおとり(泡斎踊)、さし物おとり(指物踊)】があると国会図書館公式HPに記されている。
 私が読んだのは「すミよし能(の) 住よしおどり」~「おいせおどり」まで

 絵は傘踊りのような華やかな手書き
 中央に綾傘鉾の傘のようなものを持ったお某様(?)
 同じく中央で烏帽子をかぶり白衣野男性が右手に棒を持って両手を上げておどる
 上二人の回りには十二人は頭に顔のかくれる布がついた傘を頭にかぶる。気もうないろの前掛けをそれぞれがつけ,鉦たたきの良いな丸いものと棒を持っておどっている。



 昨年はこういった興味のある貴重な資料を私なりに楽しんでいたが,記録してなかったので随分読書数が減ったように感じる。
 今年は短いものでも自分が気に入ったものは記録しておこうと思う。

『おどりの図』はかな文字が美しく,絵も親しみのわく。
 民俗芸能や傘や杖(棒)や鉦はいろいろな意味があると聞くので、それらを思い浮かべながら見る『おどりの図』には喜びがこみ上げる。

 絵や詞はここでは省略させて頂きたいと思います。

 
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桜と若草山【うつせみの世にも似たるか花ざくらさくと見しまにかつちりにけり】『古今和歌集』

2014-04-06 | ことのは



 若草山を背景に桜が咲いていました。
 久しぶりに『古今和歌集』(新日本古典文学大系5)を開けてみました。
 桜の季節に『古今和歌集』を読むと心が落ち着きます。

 


 古今和歌集 巻第一 春歌 

 題知らず                 詠み人知らず

 17春日野はけふはな焼きそ若草のつまもこもれり我もこもれり
 (春日もは今日は焼かないで下さい、いとおしいあの人も隠れているのです。私も隠れているのです。)
 
 

 貫之さんも一首あげておきましょう^^



 古今和歌集 巻第一 春歌22

  歌たてまつれ、と仰せられし時、よみて、
  奉れる

 22 かすが野のわかなつみにや白たへの袖ふりはへて人の行くらん


    


 題知らず                 詠み人知らず

 73 うつせみの世にも似たるか花ざくらさくと見しまにかつちりにけり



    『古今和歌集』(新日本古典文学大系5)より うつす。

 






 4日5日と奈良では雨が降っています。
 花散しの雨でさみしい思いです。
 ですが、奈良ではここしばらく乾燥注意報が出ておりましたので、うれしい雨ともいえます。
 物事は色々な角度から見てみないとわからないものですね。


         奈良公園にて 
         2014年4月2日

 

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