「介護録」とユルユル日記

介護終了、ブログタイトルかえました。

ご挨拶

2014年12月7日をもって私の介護生活は終了しました。

介護中、このblogに毒吐きし、多くの介護仲間さんに助けられました。
過去記事を読むと穴があったら入りたい気分でもありますし、今とは考え方も違うところもあります
身勝手な独りよがりも多々ありますが、そんなあれこれも、介護中の方たちのデトックスに一役かえたらという思いから「介護録」として残しておくことにしました。

今後はユルユルと日常をつぶやきながら時に介護や認知症に対する思いを書いていこうと思います。

タティング

タティングは↓こちらに 写真をアップしていくことにしました。
お暇が出来たらのぞいてやって下さい。
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アルツハイマーは忘れたい過去の消去作業?

2016-12-16 | ●介護回想(2015~)
米ドラの中でのセリフ。

医師で母親がアルツハイマー。
メインなストーリーとは全く無関係なので深く掘り下げられることもない会話なんだけど
そのキャラが、

医師だから進行によって記憶が失われるという理屈はわかるけれども、哲学的なことを考えてしまうんだよ……

と言って語ったのが
(言い回しはあやふやなのであくまで↓こんな主旨ってことです)

アルツハイマーは、過去の過ちとか失敗とかネガティブな記憶の魂の消去作業なんじゃないか……

でした。


まあ、嫌なことだけでなく、大事なことも忘れるし出来なくなるからネガティブなことの消去だけとは言えないけれど
面倒くさい理性の蓋もパコパコはずれ、女王様のようにふるまうことも出来ちゃうし、嫌なことも、悲しいことも、苦しいことも、辛いことも、都合の悪いことも、失敗も…………なんだかんだで忘れる本人は
楽なのではないか……?と思ったことは数知れない。

神経質で気使いでどちらかといえば完璧主義な母は、
認知症になって気が楽になったかもね?
と、まわりに言われたし私も思った。

認知症になってなかったら絶対に言わないだろうことを他人に言ったし、私と二人でもやらないカラオケをデイサービスで歌ってた。
(家では鼻歌歌うし、音痴ではなかったし、特別上手くはないけどめちゃめちゃ下手でもなかった)


中期のころかな?

母に抱きつかれて、言われた言葉が
「(私は)結婚したくないの(助けて)……」
だった。
妹と思われてたかな?多分。
いわゆる恋愛結婚ではなくて、時代的にも、しないわけにはいかない感じの結婚だったことは聞いていたのでショックというほどのことはなかったけど
それで生まれた私って……と思う気分もそれなりに……。

この時の母は結婚前にタイムスリップ?
「しなくていいよ」
といってあげた。

面白話的には、
「いや、もうしなくていいから。……っていうか誰とするんだよ!?」
と激しく突っ込むところ。


魂が、それまで生きてきた時間の忘れたいところを消去する。

本人は楽になるかもしれないけれど
それと向き合う家族はどうなるの?
その忘れたい過去に「私」もふくまていた……なんて思いたくはないし。
(思いっきり早い段階で忘れられた私……)

私の魂も、どうぞ全部消去して。
もうぜーんぶ。それでいいわ。そして楽になって終わろう。
あ~~楽チン!
…………なんてそんな簡単に楽にはなれないんだろうなぁ