「介護録」とユルユル日記

介護終了、ブログタイトルかえました。

「徘徊」を言い換えようという声が出ているらしい。

2015-12-16 | ●介護回想(2015~)
「痴呆」を「認知症」にして
「問題行動」を「行動障害」(最近は障害も障がいと表記したり)にして
何か変わったのかな~~~~と思うこともしばしば。

家族の立場としてはどうか?
痴呆って確かに響きがよくない。
でも
そもそも認知症にしたからって、その病気がどんなものなのかわからなくなるわけじゃない。
みんな知ってる。


最近、徘徊を別な言葉に変えようという声が出ているらしい。

私はこのblogで母の徘徊を「外歩き」とよく書いた。
かたくなに徘徊をさけていたわけではなくどちらも使った。
使い分けは気分。

外歩きと書いたのは
徘徊という言葉は無目的にブラブラ~~~~というイメージが強かったから。
母の場合、そろそろ家に帰りますという意思のもと着替えてバッグにサイフなども入れて、私に挨拶までして家を出ていた。
時には自力でタクシーに乗り、あるいは、◯◯に行くバスはどこで乗ればいいか?とガソリンスタンドで尋ねたりしてた。
徘徊の持つイメージとは重ならないという思いがあったから。
……ということはやはり徘徊という言葉に抵抗はあったのね、きっと。

ただ、
介護の現場で徘徊という言葉を使うことはいいんじゃないかと思うのだけど?
「◯◯さん、徘徊」
一言で状況把握デス。

おパンツが「汚染したので~」と言われた時は驚いた。
公害か!!?……と思ったし。
これも現場では「◯◯さん、汚染」で全てが通じるのだろう。
最初は驚くけど、まあ、そういうもんかとわかってしまえばそれはそれ。


介護の現場で働く人たちのなかから、徘徊はよくないよ……という声が出ているのだからそれを否定する必要もない。

でも、正直、言葉を変えても……とも思う。

「う~~ん……汚染か~」と思ったのもホントだし、「痴呆を認知症にしたからって」と思ったのもホント。
複雑だ……。

認知症の本人は、徘徊をどう思う?汚染をどう思う?
……不明。
(汚染は認知症専門の言葉ではないよね)


なんだかんだ言っても
認知症なんだもん。
徘徊するんだもん。
パンツ汚すんだもん。
仕方ないわ

嫌なのは言葉のイメージや響きより
病気そのもの。
徘徊に付き合うコト
汚れたパンツを洗うコト

……という話ではなかったのに……アレ……σ(^_^;)?




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2 コメント

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おはようです (あんず)
2015-12-18 10:31:41
家族にとっても、本人にとっても、
ザンコクなヤマイの 難解な症状を、突きつけられていて、、、

社会は、それを 妙なカタチで包み隠そうとする?
いや、言葉をもってして、当然の事にしたい?
いや、ちょっと違いますね。

だけど、言葉の表現をいくら いじくりまわしたって、
家族も本人も、社会も、
ちっとも楽になんかならないんですよねぇ~

かえって、突き詰めて考えちゃって、
窮屈になってしまう。。。

お外ふらふら~
とか
ひよひよ~
とか
パンツがちがち~
とか
びちょびちょ~
とか

各自の 言葉で、いいんじゃないかなと 思うんだけど

当局が 書類作成時に 困るんだろうな~
いろいろ考えちゃいますね。。。。
 

あ、長々とごめんなさい。。。。。





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あんずさんへ (ビゴ)
2015-12-18 18:55:17
最近、言葉狩りみたいなこと多いですよね。
差別用語と言われる言葉を、何かの比喩とか流れのなかで、けして差別で使ったわけではなくても色々指摘されたり……。
昔は普通に使っていた言葉だから年配の方とかは使っちゃうんですよね。

色々配慮しにければならない時代だけど、あまりそこにこだわっても……という気持ちもあります。

痴呆が認知症になった時、捜索願いで警察に電話して、認知症なので……と話したら、?認知症?って聞き返されて、痴呆のことです!と説明。捜索願いだけでも落ち込んでるのに三倍増しでした(T_T)。
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