ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

認知症と診断され8年目の夫と接して (後)

2018-07-19 06:12:14 | エッセー
 私は素人ながら、心身医学、臨床心理学なども研鑽したので、ある程度の知識はある。そのため
妻としてだけではなく、栄養面、介護面でも、またプロの心理カウンセラー的な知識など、それらの
すべてを駆使して、夫を「何とか穏やかで平常心が保ち、日常会話ができ、身の回りのことはある程度できる」
状態をキープさせたい。この頃何となく表情が変わってきた、と思うこともあるが、でも、私が頼めば
できることは何でもやってくれる、やはり彼は頼りがいがある。これは絶えず私がかける
「あなたがいないとダメなの」「大丈夫忘れても、私がみんな覚えているから」この二つの言葉が
精神科の先生もおっしゃっていたが、もしかしたら特効薬かも知れない。
※ホテルの前 ロシアモスクワの新緑


 20歳で何の惑いもなく大家族の長男の夫と、恋愛結婚したが私は人一倍神経が細く、同居の大家族との
葛藤に(決して虐められた訳ではなく、振り返って考えると、私が気を使い過ぎたようだが)それから
3年間近くも、その頃まだなかった病名「心身症」になった。
 その時は寝込むほどではなかったが、小児科、精神科(多分現在なら当然言っていたと思う)を除いた
すべての医療機関に通院した。「ママみたいに神経が細いと、絶対に長生きできないね」と、中学生に
なった娘から度々言われたほどだった。そんな私がまだ元気で認知症の夫を介護していられるのは、ヨーガ
心理学、精神世界などを研鑽したからに違いない。また、心理カウンセラーになったのは、もしかしたら
夫の介護のためだったのではないかとも思っている。これからも食生活もより注意し、心のケアを重視して
残された人生を夫中心にして、穏やかに暮らしたいと思っている。

コメント
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