ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

ペット「リム」が旅立った日

2019-11-01 08:57:09 | エッセー

 孫娘に買い与えたミニチュアダックスが、思いがけなく我が家にやってきた。

何の知識もないので、その頃新宿の小田急デパートにあった「犬のしつけ教室」

へペットと一緒にしばらく通って、色々な知識を得てから、安心して飼えるよう

になった。私は幼い頃飼い犬に左腕を噛まれ、今でもその傷は私の腕に残って

いるが、そのため犬は大好きだが怖かった。でも、飼っているうちにだんだん犬の

賢さや可愛らしさがよく理解でき、飼うのがとても楽しくなった。

 風邪一つひかず悪戯もしないで、本当に飼いやすい犬だったが、老いるのは早く

日ごとに変化していくのが顕著に分かった。

※トリミング後の写真

 

 17歳になってもしものことがあってはと考え、きれいにしてあげたいと事情を

説明し、いつものお店でトリミングをお願いし、迎えに行ったら「頑張って最後まで

立っていて、お利口さんでしたよ」と言われた。全く食べなくなって9日目、買い物

から帰ってしばらく抱いていたら、目やにが沢山出ていた。

 きれいにしてあげようと、夫に抱いてもらい暖かいタオルで目や顔を拭いたら

気持ちよさそうにじっとしていた。羽根布団の上にそっと寝かせ、しばらくして見たら

手を折れ巻き込んでいたので、楽にしてあげた。それから1時間程して気が付いたら

息をしていなかった。楽しい思い出を沢山残して17歳2カ月命の灯は消えたが、家族

を失ったようでとても悲しかった。本当はまた飼いたいが、高齢の私達には不可能

なので諦めた、1年前の今日も素晴らしく晴れた日だったが、多分一生忘れることができない

悲しい思い出だろう。

コメント
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