ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

こんなに長生きするなんて想定外でしたが

2019-11-13 07:12:37 | エッセー

(25歳位で死にたい、40歳過ぎて生きているなんて信じられない)と、本気で

思っていた、今思うと本当におこがましい文学少女の私でした。

もしも心理学やヨーガと出合わなかったら、私は多分20年位前にこの世には

いなかったでしょう。思春期の娘が「ママみたいに神経が細いと長生きしないよ」

とよく言っていましたから。でも長年かけて努力して、「気づいても気にしなく

なる訓練」また人間関係などいろいろ学習しました。

 

 そして今・・・私は認知症9年目で長年心臓の治療を受けている夫を、何とか

今の状態で長生きさせたいと、いろいろ考え工夫している毎日です。

同世代の知人や友人達は、ほとんど一人暮らしになり、87歳と84歳の二人が

寄り添って、暮らせるのは何と有り難く幸せなことでしょう。

昔の友人は「あんな亭主なんか早く死ねば良いのに」と、あまりにタイラントな

夫を持てあましていました。でも、いざ夫が亡くなったら「喧嘩ばかりしていても

夫がいないのは本当に淋しい」と今でも言っています。まして私はエキセントリック

なほどの淋しがりです。

 

 たとえ100歳まで生きたとしても、そう長い期間ではないので、これからも私は

夫を中心に生きていたいと思った誕生日でした。でもこの年齢で10人の方から

お祝いに頂くのは幸せだと感謝しました。朝イチでプレゼントを届けてくれた信友に

外出する前家の前で撮ってもらいました。ホント不細工と思いましたが、その劣等感

が私の性格のバランスになったと思っていますが、今日は夫と二人で梯子しました。

結婚64年も経っても、一緒に飲んで気が合う老夫婦は幸せです。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする