ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

夫は小学校の同窓会、私は学会に出席

2019-11-16 06:55:39 | エッセー

 夫は地元の山崎小学校の一期生。若林小学校へ通っていたが、4年生の時に山崎

小学校ができたため、そこに転校になり一期生になった。

 我が家は子供達、孫達もすべて同じ小学校だが、昭和7年と8年生まれの一期

生は87歳になって、すでに亡くなった人も多い。おそらく同級生はほとんど出席

しないと思う。でも「オレ行く」と自分で参加すると言ったので大丈夫だと思う。

その発起人は遠い親戚筋にあたり、私は事情を話して夫のことをお願いした。

 

会場は我が家から近い梅が丘パークホール、土地っ子の夫は一人で出しても

安心だが、私は今日学会参加するが、理事会もあるので休む訳にはいかない。

息子のお嫁さんに「夫が帰ってきたら鍵を開けて」と頼んだら、「迎えに行かなく

大丈夫ですか」と聞かれた。これは精神科の先生に聞いたことだが「地元で育って

そこに住んでいるだけでも、認知症の人はかなり有利。何故なら帰巣本能のためか

家に帰りたいと、徘徊する人が多いから」だそうだ。

 

多少手助けはいるが、自分のことは一人でできるし、近くなら一人で外出しても

きちんと帰ってくる。記憶はできないが、その場ではどんなことも一応理解できる

ので、他人には夫が認知症とは気づかれないほどだ。

いつも穏やかで明るい「認知症の優等生」だから、お財布に会費、また着替えなど

すべて準備して、安心して出かけられるのは、本当に有り難いことだと思っている。

 

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