ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

著書から「心が強くなるリラックス法」(後)

2020-06-10 05:17:38 | エッセー

 ☆ 三笠書房「知的生き方文庫」1995年12月発行。

 私達はそれぞれ肉体を持っていて、周りの空気とはクッキリと区切られた

存在だと思っています。“からっぽの空間”の中に肉体を持った生物や、モノが

かたまりとして、点々と存在している……世界をそんな風に認識しています。

 ところが、世の中に存在するモノはすべてつながっていて、それぞれの密度が

違うだけなのです。たとえば、肉体も空気も、肉体の方がかなり高い密度で

物質が結びついているだけで、明確な“境目はない”と言ったら驚きますか?

 物理学の量子論的な考え方では、そういうことになるのだそうです。

モノをつくっている原子は実は一つの固い粒ではなく、原子核の周りの空間を

微小な電子が高スピードで旋回している状態のものだとか。

 それが集まってできている私達の肉体もモノも、スカスカの隙間だらけ

と考えることもできるのです。勿論すき間と言っても、目で見える世界のものとは

大きくかけ離れています。電子の大きさは何と、一億分の一センチくらい。

 もしも一個のオレンジが地球くらいの大きさがあるとすると、そのオレンジの

中の電子はこのオレンジの中のさくらんぼぐらいの大きさだと言いますから

気の遠くなるような小さなすき間になります。微小の空間の中で一つの渦となって

回転している電子・・・こんな具合に電子はいつも振動していて、この電子が集まって

できている、モノや肉体、この世に存在するモノはすべて振動している、と考えられます。

 

そして、あるモノと他のモノの違いは、振動率の違いにすぎないのだそうです。

光も音も熱も色も、すべて波であり振動です。それどころか、「モノ」と「心」は

デカルトが二元論で言ったように二つに分かれるものではなく、「心」もまた振動で表す

ことが出来るのだそうです。ちなみに「個性の座」と呼ばれ、心を司ると言われる前頭葉は

十の三十乗以上で振動。また、極微の振動をとらえて、脳や体に伝えると言われる視床下部は

十の四十乗か五十乗と言うものすごいスピードで振動をくり返していると言われます。

 人間の意識や無意識の振動は、わたしたちが一見、固体だと思っている、モノの極小の

すき間を通り抜け、瞬時に遠くへと伝わり(テレパシーって、このことでしょうか?)

モノや他の人間のすき間に入り込んで影響を与えるのだとしたら「自分が強く望むことは

実現しやすい」と言えるのではないでしょうか。

 

プラス思考にしていると、心の振動もプラス方向になり、それが周りにも振動として伝

わって、すべてがプラス方向に働き始める……だとしたら、プラス思考で生きていく方が

人生は楽しくなることは決まっています。もしも、あなたが物事を悲観的に捉えて、マイナス

思考に傾いていたら、またもっと積極的に人生を送りたいと望んでいるのなら、プラス思考の

できる人になるためのトレーニングをしましょう。そのお手伝いができれば良いなと思っています。

※    これは約25年間に書いた本ですが、心理カウンセラーとして長年の指導体験や、自分自身

の生き方もすべて「ポジティブシンキング」です。認知症10年目の夫の介護、自分の年齢を

考えても、多分ふつうの人は「今さらどうにもなるはずない」と考えるかも知れません。

でも、まだ私は、「長生きする女性の幸せになるためにお役に立てる能力がある」と

信じています。比較的運が良く健康で、それが私の天職のような気がしています。

                     エイジポジティブ研究家 小池能里子 

 

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