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ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

長年の精神的修行に支えられて

2021-10-21 06:54:28 | エッセー

 長い人生にはいろいろな試練があるが、今の私はそう思える状態にいる。

人一倍細いと思える神経を今「しなやかに生きられる」ことに変えたのは

さまざまな精神的な修行かも知れない。もしもそんな経験を重ねなければ

私は多分相当前にこの世に存在していなかったと思う。

 しばしば夜中に目覚めいろいろ考えて眠れなくても、起きる時は「朝は希望」

的精神状態にすり替わっている。余病がある認知症11年目の夫の介護を

「穏やかで幸せな状態」をキープさせながら一人で介護するのは、ストレスに強く

なければとても不可能だ。目覚めてからほぼ1時間、精神状態を安定させる

メディテーションやオリジナルのセルフヒーリング法、体のケアなど行うが

「我ながらよくやる」と思うが、そうでなければ「自分の心身両面の若さも

健康」も保てないからだ。

 

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冷蔵庫にはストレスがいっぱい!

2021-10-20 10:45:45 | エッセー

 積年のいろいろな事はあるが、およそ3カ月近くある事で考えることが多く

時折夜中に目覚めたりして、このところあまり楽しい気分ではなかった。

 今朝冷蔵庫の野菜室をがいっぱいで、改めて見たら、あまりに多い野菜に驚いた。

 料理好きと買い物好きなのでつい買ってしまうが、数えてみたら何と15種類も

あった。さらに常温保存の玉ねぎジャガイモまで入れると17種類、果物は5種類もあった。

「どうしようこれ?」できるだけ無駄にせずに、どのように使うべきか、今

考えているが、何しろ高齢者二人家族で、そう食べられる訳ではない。

 でも、何とかしなければならない。実は冷蔵庫内にも冷凍室にも沢山詰まって

いる。野菜室の中をきれいに掃除しながら「これは心の中にある積年のわだかまり

が冷蔵庫に一杯溜まっている」のだとハッと気づいた。

 野菜の袋を替えながら、やはり心の悲鳴はどこかに表れるのだ、精神世界や、西洋的

な心理療法を長年勉強したため、さまざまなコントロール法をマスターしている。

 私は自己主張はかなり強い方だが、「もしも争うなら我慢した方が良い」と言う

価値観の持ち主だ。もしも口論になって激しい応答などしたら、自分がメチャメチャに

傷つくからで、ハッキリした性格だけど、長年誰とも争ったことはない。

 吹っ掛けられたことは過去に何度かあったが、さらりと躱して、周囲に褒められた

ほどだ。精神的な忍耐力はかなりあるはずだが、ストレスを気づかずに発散している

自分の内面に気づき、たまらなく自分が愛おしく感じた。

 

 

 

 

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まだ心も体もビビッド!

2021-10-19 06:02:14 | エッセー

夫の松沢病院定期診察のため、家を出たのは午前の10時半、梅が丘から電車で

経堂駅へ、経堂コルティの前から「八幡山行」のバスが出るが、まだ10分あった。

そのため、夫に「コルテイの二階にある三省堂書店で、欲しい本を買ってくるね」

と言って、エスカレーターで書店へ行った。お目当ての本は慣れているお店なので

すぐ見つけて買ってバス停へ戻ったが、まだバスは着ていなかった。

バスの中で予約時間は11時半なのに、勘違いして1台遅く乗ったことに気づいた

多分15分位遅くなるので、すぐに病院に連絡した。

※公園のように広々して樹木が多い都立松沢病院

 

バスが着いてからは病院までは約5・6分、一本道なので夫に「受付だけ先にしてから

また迎えに来るからね」と、急ぎ足で歩き院内で受付を済ませたら、もう夫は見える所

を歩いていた。しかし我ながらまだ動きは素早い。でも、もっと素早いのは気分の切り

替え方だ。昨日まであれほど考えていたのが、まるで嘘のように、心の空はピーカンの

青空だ。色々な出来事があるが、それにあまり捉われていると、毎日が楽しくない。

ましてそう長く生きられる訳ではないし・・・これからも、嫌なことはできるだけ

早く忘れて毎日を過ごしたい。私高齢なのにまだ体も心もビビッドです!

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寒い日に

2021-10-18 09:56:36 | エッセー

 ご近所に住んでいる夫が小学生から尊敬している方のお宅を、訪ねるつもり

で外に出たら,あまりに寒さに驚き、すぐ家の中に戻り二人で着替えた。

 家の中とのあまりの温度差に驚いたが、暑がりの私は昼間何日間か冷房を

していたのに・・・お伺いしたのは、梅が丘の同じ商店会のご主人で、夫が

小学生時代から知っていて、とても優秀な方で、体も大きく見た目もステキ

な方だった。

 何年か前に奥様を亡くし、お店も止めて現在は長男のご家族と暮らして

いらして、曜日は違うが夫と同じデイホームへ通っているようだ。

 お元気そうだが足が悪くて、家の中でも歩行補助器を使っていらした。

とても喜んで迎えて下さって、ケーキやコーヒーなどご馳走になりながら

昔話を楽しそうにしていたが、2人とも同じ話のくり返しのようだった。

 いくら優秀な方でも、やはり年齢は争えないのだ。

 頃合いを見ておいとましたが、わざわざお土産まで頂いて恐縮したが、その

方も幼馴染の夫が伺ったことを、きっと喜んで下さったのだろう。

 娘がそのお宅の次男の方と小学校の同級生で、未だに親交があるために

コンタクトを取ってくれた。夫が「小学生から憧れているMさんに会いたい」

と言ったことから実現したことだ。すでに92歳と89歳、元梅が丘商店街の

最高齢者2人の面談だったが、家に帰ったら、夫はすぐにこう言った。

「能里子ありがとうね」と。きっとMさんも、夫も嬉しかったのだと感じ

心の中が暖かるなる思いの、冷たい雨の降るとても寒い日だった。

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淋しい秋の夕暮れ

2021-10-16 09:08:24 | エッセー

 夫はデイホームから帰る時間は5時半近く、夕食の下準備をしてから

私はベランダへ立って空を眺めた。「秋の夜は釣瓶落とし」と昔から言うが

中学時代から「おセンチ」と呼ばれていた私は、このひとときが季節の中で

最も嫌いだった。そんな時とても淋しくなるからだが、それは高齢の今

でもまったく変わらない。

 そろそろ帰ってくる夫を、「早く帰ってこないかしら」と、ベランダで時折

見ているのは、とても淋しいからだ。夫を「男性の平均寿命より10年は長

生きさせたい」努力しているのは、もしかしたら人一倍淋しがりの自分自身

のためかも知れないとふと思った。するとデイホームの送迎車が家の前で

止まり、誘導されて夫が降りてきた..。そんな時かたくなっていた心が

フワーッとほぐれたようなのは、私が単細胞だからかも知れない。

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