感想:まだ終わらないで、文化祭

2024-11-24 23:06:57 | ミステリ




まだ終わらないで、文化祭  藤 つかさ 2023年作品


~あらすじ~

文化祭当日、昇降口の掲示板に貼られたポスター。
それは事故が起こった2年前の文化祭で使われたものだった。
誰が、一体、何のために。
何か厄介なことが起こるのを事前に防ぐため
生徒会長の市ヶ谷のぞみは見回りと聞き込みを開始する。





文化祭で毎年生徒がサプライズを起こすのが伝統の学校。
しかしニュース沙汰にもなった2年前の事故で教師からの締め付けも強化され
前年はゲリラライブが未遂に終わっている。



容姿端麗かつ成績優秀で、周囲からも人望を集める市ヶ谷のぞみ。

教師からの指示で文化祭の見回りを引き受けたものの、
実際はのぞみ本人も気持ちは生徒側に寄り添っていて
文化祭で何か大きな出来事が起きることを願っている。

このへんが学校モノの定番である堅苦しい生徒会長のイメージとは異なり
生徒からの人望を集めるという説得力を強めているのが面白い。



のぞみが探偵役ではあるものの、
作品は群像劇でパラグラフごとに別人物の視点となる。

キラキラしたのぞみの視界ばかりではなく、
鬱屈した生徒もいれば自己表現の苦手な生徒もいて、
当然ながら全員が自分に可能な限りの青春を謳歌している。

それぞれの生徒のパートでメインのポスター事件とは別の推理が見れるのが
推理小説としてなかなかに熱い。

彼らすべての意識が自己主張の場である文化祭へと集約されていき
高まった感情がどのような弾け方をするのか期待してしまう。
そして埋め込まれていた伏線の回収が進むほどにこの文化祭の行く末を見届けたくなる。



甘酸っぱさもほろ苦さも織り込んだ、まさにタイトルどおりの痛快な青春小説。
全力で楽しんだ学生時代を思わず振り返ってしまうトリップ感が最高。
歳を取ると気持ちだけ若くても体力がついていかない!!


満足度(星5個で満点)
文章   ★★★★
プロット ★★★★☆
トリック ★★★☆
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2024秋アニメ感想 中盤

2024-11-17 13:46:16 | アニメ特撮

鴨乃橋ロンの禁断推理 2nd Season
C+ 73

シンプルにトリックを楽しめる事件が続いていいね。
無理に事件を黒幕の組織と繋げなくてもいいんだよな。
それで100巻以上続いてる漫画もあるしな!



アオのハコ
C+ 70

主人公の男がウザすぎて恋愛成就してほしくないw
同じ家に自分が好きな超可愛い女子がいるのに
抜きまくる描写がないのは不自然!!!!
まぁそれはそれとして、一緒に暮らしてる実感に欠けてるのは事実で
ラブコメの手法として下手すぎないか、とは思う。



トリリオンゲーム
B 80

「世界一」の説得力がきちんと出せてるのがたまらなくワクワクする。
なんでもできる奴ってのは本当になんでもできてしまうからなぁ。
こういう少しずつスケールを大きくしていく作品はやはり面白い。
やべえ原作読みてえ!! でも時間がない!!



凍牌 地下麻雀闘牌録
C 63

最初のシリーズを1クールで全部やる気なのか。
展開が早すぎて原作の売りである緊迫感や高揚感が全て消えてる。
もともと作画が低劣なのは諦めてたけど、演出まで質が低い。
アニメ開始前にOPがオーイシだと聞いたときが個人的テンションのピーク。
マジで許さんぞこれ……。



株式会社マジルミエ
C+ 72

魔法少女モノよりもお仕事アニメとして観たほうが楽しめる!
コミュニケーションの大切さを表現してるのがなにげにリアルで面白いw
ただの怪異退治だけじゃマンネリにしかならないので
今後の話の広げ方が気になる!!



ひとりぼっちの異世界攻略
D 48

6話観て終了。
世界観、設定、キャラクター、ストーリー、心理描写。
全てが破綻していて頭が痛い。
仕事が上手くいって気分がいい日に観るとメンタルが削られてすごく落ち込む。
何の努力もなしに活躍したい、女にモテたい、という願望ってそんなに大事か?



魔法使いになれなかった女の子の話
C+ 70

部活動紹介で現実的な部活が居並ぶ中、
魔術研究部だけ明らかに飛び抜けてるのがズルいだろw
魔法が存在する世界の説得力を出したいならそういうことはすんなよ。
そこに目をつぶれば普通に学園モノとして楽しい。やはり星野リリィ強いわ。
わざとレトロ調のフィルタ?をかけて味わいを出してるのがいいね。



ハミダシクリエイティブ
(ショート作品なので評価なし)

すげえなにひとつ内容がわかんねえw
'00年代前半のひたすらオタクに媚びたノリが懐かしくもある。
地上波の枠を使ってエロゲーのPR。業界自体が瀕死なので頑張って欲しい。



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感想:1944 THE LOOP MASTER(カプコンアーケードスタジアム)

2024-11-06 23:34:02 | ゲーム (Switch)



最近はずっとこのゲームばっかりやってる。中毒性激高。

カプコン19シリーズの実質最終作。
シリーズを順に並べると……。

1942→1943→1943改→1941→19XX→1944

わかりづれえなw




多彩なパワーアップが魅力だった1943ともサイバー感あふれる19XXとも違い
パワーアップは直進ショットとサイドファイターのみという
実質的には1作目である1942からの派生。

これがアーケードで出た当時は地味だし難しいしで
全然面白く感じなかったのだけれど、
やり込むとすごく味のあるいぶし銀なゲームだと気づいた。






とにかく敵が硬い!!
雑魚機体ですら1撃では壊せない。
ましてやボスともなると泣きたくなるほど攻撃が通じてくれない。

そこで重要となるのがチャージアタック。

ボタン長押しでゲージを溜めると発動でき、
数秒間上空へ昇ることで無敵かつ強力なショットを撃てる。
序盤のボスなら一撃で屠れるほど強力。
一度使うとしばらくオーバーヒートしてまったく溜められなくなるので
使いどころを吟味するのも大事。


あとは特定の敵を倒してゴールドを集めると出現するアイテムキャリアを破壊して
サイドファイターをゲット。集めていけばどんどんストック可能。

左右につくので2発まで耐える盾になってくれるし、
チャージアタック中に特攻させて追加で攻撃&弾消し可能。
いなくなってもストックしたぶんはすぐに補充されるので
いかにストックを増やしていくかも重要。




ゲーム自体は残機ではなくライフ制で、敵弾を受けても割と頑丈。
3機死んだらゲームオーバーというシューティングに比べればずいぶん親切。



……かと思いきや。
各ステージでけっこう回復アイテムが出てくれるにもかかわらず、
敵の攻撃がそれ以上にシビア。

画面下から敵が出現したり、画面下部の敵が至近距離から弾を撃ってきたり
正直、横画面の縦シューでこれをやられるとかなりキツい。
数多あるシューティングの中でも理不尽度は非常に高い!!






初心者の鬼門である5ボス。
弾のバラまきがマジでつらいがチャージの無敵でパターンを組めばノーダメ余裕。







死に物狂いで全15面オールクリア!!
達成感マジやばい。



ここからさらにスコアを伸ばすためには
チャージアタックで瞬殺できるボスをあえて生かしてパーツを破壊する、
サイドファイターを取らずにゴールドをキープして
特定ステージクリア時のゴールドボーナスを狙う、
等々のひたすらマゾじみたイカレたプレイが必須になるけれど
さすがに自分の腕ではその域には到達できない。

それでも巨大で金属質で激烈に硬いボスを打ち破る爽快感が病みつきになって
一度のクリアで満足できずに毎日やってる。

やはりアーケードゲームの難易度・演出・リプレイ性は最高だな。


■■■現在の進行状況■■■

クリア済(スコアアタックモード)


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感想:週刊少年チャンピオン2024年47号

2024-10-27 09:00:58 | 漫画





雑誌を捨てるのが面倒という理由でしばらく前から電子書籍に切り替えました。
漫画雑誌は紙で読みたいという気持ちは変わらないけど
普段が忙しいのでちょっとしたタイミングで少しずつ読み進められるのは
やっぱりありがたい。




チェリー勇者と"せい"なる剣 新連載 内場悠月

昨今のチャンピオンからみるとかなり攻めてるバカエロ作品。いいじゃん。
絵もこれから上達してどんどんエロくなっていきそうなのもいいし
「お見合いか?」のツッコミから「あとは若いお二人で」という逆算の構成もうまい。
異世界転生じゃないから素の主人公に感情移入できるのもナイス。
単行本で乳首が追加されるかどうかが非常に気になる!!!



魔入りました!入間くん 357話 西修

え……いや、おい!? え……いや、おい!?
チャンピオンからジャンプに行った作家はえんどコイチが思い浮かぶけど
同時連載となるとどこまで遡るんだろう。
この前入間くんのコミックス売上を見て目玉が飛び出たんだが、
こっちに影響が出たら雑誌ごと消える可能性すらあるな……。



弱虫ペダル 794話 渡辺航

いきなりこの勝負やべえって!! 泣くって!!
最初でこんなに燃やし尽くしてしまったら残りのインターハイどうなるんだよ。
すごく面白いのにこの先が不安で、この先が不安なのに期待が止まらん!!!



学園アイドルマスター GOLDRUSH 4話 猪ノ谷言葉/沖乃ゆう(初感想)

またソシャゲ案件。
漫画としてはまあ上手いけど、なんで主人公がカネカネうるせえんだよ。
早いとこアイドルとして活躍する場面が見たいなぁ……。



乱破-ヤンキー忍風帖- 5話 橋本エイジ(初感想)

キャラがしっかり立ってて面白い。ここまでは王道の少年漫画。
読者の反応を見て、能力バトルに振るかヤンキー物に振るか決めるのかな。
絵も上手いしセリフのテンポも読みやすい。これは是非続いて欲しい作品。



桃源暗鬼 205話 漆原侑来

ノッてる作家は相乗効果で絵の上達もすごくて見応えがあるなぁ!!
それでいてまだまだ伸びしろが感じられるのも熱い。
キャラの描写が丁寧なおかげでカタルシスもひとしお。



あっぱれ!浦安鉄筋家族 317話 浜岡賢次

魔女の宅急便が好きなので危機も好き!!
今週はキャラ萌えに徹するのかなーって思ったら
後半しっかりバイオレンス展開を見せてくれてわらた。これぞ危機回。
ランボーみたいに潜んでるページが最高だったわw



怒業の蒼 7話 カワハラ恋(初感想)

『淫らな青ちゃん』の作者か。さすがに実績がある人は上手いなぁ。
会話劇だけでもすごく面白いのにバトルもしっかり魅せてくれる。
キャラも全員個性的で登場するだけでも楽しい。
エロ会話を達観しながら作れてるのもベテランならではw



きみは四葉のクローバー 14話 こうし

この漫画がつまらないのって「頭の良いキャラ」が作れてないからなんだよな。
偏差値69の高校の生徒は絶対「偽」と「為」を間違わないんよ。
だって読みも意味も違うんだもん。
後出しジャンケンをひたすら続ける漫画なら別にいいけど
そうでないなら早急にブレーンをつけるべき。手遅れになる前に。



まりも兄弟の茶飯事 18話 蔵人幸人/イトノコ

様式は完全に少女漫画なのに、謎のボケが入るだけで
上手投げのようにスカッと笑わされてしまう。
このセンスは一朝一夕で身に着くものじゃないよなぁ。
主人公のキャラもすごくいいけど、最近長男次男がおいてけぼりなのが寂しい!



SHY 244話 実樹ぶきみ

なんというか、ここにきてようやく開眼してくれたというかw
意図的に避けていたと思われるキャラ萌えの方向性を打ち出してくれた!!
それでいて従来通りの世界観も崩れてないのだから
この作者のバランス感覚は本当にすごいわ。



魔界の主役は我々だ! 津田沼篤/コネシマ

今週は流し読みだったけど、さすがに今回のお知らせはスルーできん。
いやなんなんマジで。
もともとYoutube界隈なんて胡散臭ぇ奴らばかりだしモラルも低いし
権利関係でモメたところで知ったことではないが、
周りに迷惑をかけるのだけはやめてほしいよな。人として。



MOGAKU 13話 グミマル

この連載が始まってから毎回思うけど、ページの構成が本当にすごい。
新人らしい大胆さと青臭さのミックスで不可思議な面白さになってる。
自転車漫画として画面から絵を飛び出させる技法、マジで惚れる。



ダヴルの王冠 15話 轟 昌

ここまで特に面白いパートもないまま回想編突入。
これ非常にマズいパターンじゃねーの?
派手なドンパチでしっかり読者を惹き付けてからじゃないと
ギャグ回をやろうが水着回をやろうが効果ゼロなんよ。



彼女たちは穴をうめたい 33話 うらのりつ

ラブコメとしての心理描写を大切にするようになってからグッと面白くなった。
最初の頃は大口開けた表情が嫌だったけど、
画力自体が上がってうまいこと馴染んできてるのもいい。
ここからクライマックスに向かっていくのだろうけど
どんなラストになるのかちょっと読めない。



WORST外伝グリコ 高橋ヒロシ/鈴木リュータ

申し訳ないですが読んでません。



灰色の陰陽師 41話 猫野八置

完結に向かってなんだかよくわからん展開になってるけど、
それでも色々とエモいのはやはり作者の力だな。
次回作は能力バトルではない普通のサスペンスっぽい作品が読みたいなぁ。



結城さんは絶対に載りたい! 氷鷹さやか(読み切り)

うーん……w
テンションの高さは面白いけど読み切りから脱却するにはもう少し。
若造作家がのりおをイジる度胸はえらいw



木曜日のフルット 石黒正数

運動会の回。
ネコたちが頑張ってる姿が堂に入ってて笑ったw さすが絵が上手いなぁ。
「蘭平寺幼稚園」というネーミングが気になるんだが
何にあやかってるんだろう……。



~~今週休載の漫画~~

吸血鬼すぐ死ぬ 盆ノ木至

電子に変えたので毎週過去回がオマケでついてきて嬉しい。
やっぱり最高だなこの漫画。
休んでるあいだにネタのストックがどのくらい溜まってるんだろう。



刃牙らへん 板垣恵介

無理してクオリティが落ちるよりはしっかり休んでくれたほうがいい。
シリーズ通じて「ただの喧嘩」を信条にしてきたけど、
ここにきてようやく本当にただの喧嘩を見せられてる感じがして
それはそれである種の境地。明鏡止水に近くすらある。



ゆうえんち バキ外伝 藤田勇利亜

若かりし渋川先生が普通にかっこよくて草。
スピンオフのオリジナル設定って総じて好きになれないのだけれど
この漫画に関しては普通にうまく馴染んでるんだよなぁ。
刃牙という作品がいかに多くの作家から愛されてるかがよくわかる。



ルパン三世 異世界の姫君 モンキー・パンチ/内々けやき

アニメルパンのヒロイズムよりも、原作に寄せて殺しもさせる。英断。
今まで物足りなさを感じていたところから一気に好印象になった。
というわけで次はセックスしまくりのテコ入れだな!!
あと不二子の登場を極力抑えてるおかげで、
たまに出てくるとパチンコのレアキャラのような嬉しさがある。ナイス。



ヤンキーJKクズハナちゃん 宗我部としのり

ストーリー的にいいところなので、作者の体調不良が心配。
SNSで無事に再開できそうな旨が流れてきてたけど。



気絶勇者と暗殺姫 のりしろちゃん/雪田幸路

新キャラの女騎士好き。滲み出るエロさは大事。
安定して面白いけど、スケールが大きくなってきてるってことは
やっぱり終わりに向かってるのかな。
メイン4人を眺めてるだけで楽しいから続いてほしいんだけどな。



~~~最近移籍した漫画~~~

フェアウェイの声をきかせて 椎葉裕巳

残念だけどまあ仕方ない。
デッサンはすごく上手いのに、迫力のある絵を描こうとしない時点で
スポ根としてはダメなんよ。
準決勝くらいになって盛り上がってたらまた読んでみる。







浦安鉄筋くだらね~展いってきた!! 30年の重み!!





各作家からのお祝いイラストたまらん!!





原画ってめったに見れないけど、
やっぱり生で見ると迫力がすごい。





レジェンド回。
このページだけで笑えるのほんとすごいw

そして有名人の似顔絵を公開している部屋が撮影禁止でうけるw
どうせならお蔵入り回も公開すればよかったのになw





「こんな楽しい仕事、他にないですよ!!」の言葉が重い。
実際楽しいのは本当だろうけれど、
それ以上に大変なのは作者自身がいちばんよくわかってるだろうしなぁ。

無印の全盛期からピークアウトしてネタ出しが苦しそうな時期でも
余熱で人気が維持できてたのが歯がゆかったし、
本当にネタが出せなくなった時期は読むのも辛かった。

そういうわけで割と長いこと本当にこの漫画が嫌いだったのだけれど
それでも毎週描き続けて今の作風に辿り着いたのは
歴代チャンピオン作家のなかでいちばん尊敬している!!


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2024秋アニメ感想

2024-10-15 07:04:19 | アニメ特撮

各1話感想。



鴨乃橋ロンの禁断推理 2nd Season

体感的に1期から結構待たされた気がする!!
奇妙な事件の面白さを最初にしっかり出せてるのが上手い。
ただ、構成は「事件編」「解決編」に分かれてるわけじゃないのかな。
黒幕の組織に近づくテンポが良いのが楽しい。



アオのハコ

ラブコメ!! ラブコメ!! うぇーい!!
……と思って観てみたんだが。
我々陰キャが消失してしまう光を放っている青春アニメだった。
おっぱい大きくてオタクに優しいギャルはどこだよ!!



トリリオンゲーム

原作を手に取る時間がないのでアニメを観てみたらくっそ面白いw
マネーゲーム系の作品はやはりハッタリの面白さあってこそだよな。
池上遼一の絵の雰囲気をしっかり出せてるのもいいね。



凍牌 地下麻雀闘牌録

これの原作が連載開始時から超好きで、ようやくアニメ化されて嬉しい。
作画の質の低さを余裕で補えるほど内容が面白い。
アミナ役は「少女役ができる」「低い声を出せる」「プリキュア歴がある」
という理由でファイルーズだろうなぁという一点賭けが的中したのも嬉しいw



株式会社マジルミエ

魔法少女が仕事になったら、というif世界。
導入も上手いし1話でとりあえず敵を倒す展開も上手い。
ただ、魔法少女を題材にするならやっぱりもう少し華がないとなー。
変身シーンももっとエロくしても良かったんじゃなかろうか。



ひとりぼっちの異世界攻略

たまには食わず嫌いせずに異世界転生モノも拾ってみるかー
なんて思って観てみたらゲロ吐くほどつまらなくてわろた。
なぜ世間はいつまで経ってもこんなものを求めてるんだろう。



魔法使いになれなかった女の子の話

なんかニチアサとか夕方みたいな子供向けっぽい内容。
アニメにヒリつくような狂気を求める自分には合わないかもしれん。
それとも3話で誰か死んだりするの?



ハミダシクリエイティブ

エロゲのアニメ化なんて何年ぶりだろう!! と思ったら5分アニメで草。
ほとんど動かないぶん絵のクオリティが高くていいね。
内容もわけのわからん萌えアニメでGOOD。




リゼロにちょっと興味を惹かれてるんだけど、3期から観ても楽しめるのかな。
初回2時間スペシャルだとかなり身構えてしまうんだが。


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感想:あの人が消えた

2024-10-13 08:47:26 | 映画





~あらすじ~

運送業の青年・丸子。
配達を担当している「人が消える」という噂のマンションに入居した女性が、
愛読している「小説家になろう」作品の作者・コミヤチヒロだと知る。
配達を繰り返すうちに丸子は女性に好意を寄せていくが、
同じマンションに住む不気味な男がつきまとっていることに気付く。





この映画は事前情報なしで観たら結構面白かったのだけれど
ネタバレなしだと感想を書けないので
これから観る予定の人は今回はスルーしてください。








普通に一人で暮らしている女性からすれば、
配達員に惚れられるのって結構な恐怖でしかないと思うんだがなあ。
さっさと荷物を渡すべきところをコミュ障っぽく話されたら怖いって。

つきまとっている男よりも、この主人公のほうがストーカーに見えてしまう。
しかも何でもない場面でおどろおどろしい音楽を流して不安をあおったりして
アホなおばちゃんたちが昼に観るドラマみたいな安っぽい演出にイライラ。

ただの配達員なのに、勝手にマンションの住人に聞き込みをするのも不自然。
男が血まみれでベランダでタバコを吸っていたり、
意識のないコミヤを部屋へ運びこんでいたりという情報が出てきて
サスペンスとしても安いTVドラマのようなご都合主義。

すべて主人公の勘違いでしたーってオチだったら怒ろうかと思ってたんだが。





中盤からはガラッと様相が変わる。
コミヤは須藤、男は別府と名乗り、ともに公安のエージェントとして
マンションに潜伏しているテロリストを調査していることが明かされる。

そして前半での数々の謎が回想として再現され、
テロリストを追い詰めていく戦いの日々が描写される。

この突飛で意味不明な展開のギャップがめちゃくちゃ面白い。

公安のエージェントながら仮の姿をパーソナルトレーナーとして過ごし
日夜プロテイン片手に鍛錬にいそしむ別府。
清楚な女性に見えたはずが別府のミスにブチギレてしばき倒す須藤。

公安から支給されたペン型麻酔銃とか、「コナンかよ!」と
観客に突っ込ませてくれるゆとり部分も面白いw
制作が日テレ系なのでそっち方面の小ネタなんだな。

血のように見えた液体が実は奇妙な色のプロテインだったり
適当にかけた電話番号が何故か梅沢富美男(本人)につながったり、
とにかくシュールあふれる謎展開が繰り広げられる。

この笑いの作り方がとにかく上手くて
序盤からずっと別府の不気味な演技を貫いていた染谷将太の転換っぷりが見事。




というわけで。
映画としての予想外のブン投げが超楽しかった。
最初甘く見ていたぶん、伏線の消化の仕方もミステリファンとして満足の出来!!

上映スケジュールのあらすじだけ見ると
安っぽいホラーかサスペンスかという受け取り方しかできなくて、
最初からコメディ映画だと説明しておかないと動員につながらないんじゃないか。

ストーリーラインは超グダグダで普通ならぶっ叩くところだったのに
面倒なことを忘れてとにかく笑いに向かわせるパワーがある。

やっぱりたまにはこういう作品を楽しむ余裕を持たないとだな!!


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感想:スオミの話をしよう

2024-10-08 23:26:42 | 映画




~あらすじ~

詩で財を成した寒川しずおの妻・スオミが誘拐された。
寒川の屋敷に集うかつてのスオミの夫たち。
しかし、それぞれが語るスオミのイメージが噛み合わない。
『器用で料理が上手い』『不器用で料理が苦手』
『淑やかな大和撫子』『極度のツンデレ』『中国語しか話せない』
スオミとは一体何者なのか。





予告編を見た限りだと『キサラギ』っぽいなぁ
……なんて思っていたのだけれど、実際に観たら思った以上に『キサラギ』だったw

凋落著しいフジテレビが、いま一度の栄光を求めて最終兵器である三谷幸喜に
「『キサラギ』みたいな映画を作ってくれ」と頭を下げたのだろうなぁ。

でも予告編で「三谷幸喜最高傑作」と勝手に銘打たれては
本人もさぞかし迷惑に違いない……。




映画のほとんどが寒川の屋敷での会話劇。
もともと舞台の人間である三谷幸喜にはお手の物。

流れるような会話のテンポは気持ちいいし、
会話の最中にも一人ひとりの動きを細かく指定する演劇的な演出も面白い。



ただ、キャスティングが三谷幸喜にしてはあまりにも迂闊じゃなかろうか。

一応の主役である西島秀俊演じる刑事の夫にイケおじ要素を集中させたせいで
延々と冴えないおっさん達の討論会を眺めさせられる映画になってしまってる。
一人の女性に関する話し合いなのだから、もっと映える役者で揃えたほうが
映画としては面白くなったんじゃなかろうか。
三谷にキャスティング権があったのかどうかは知らんけど。

唯一気に入ったのがスオミの2番目の夫であるYoutuberの松坂桃李。
自分にとっては松坂桃李はいまだにシンケンレッドなのだけれど
俳優としてきっちり地位を確立してるのは嬉しい。
髪を緑に染めてのヒカルっぽい立ち振る舞いが板についてるのが面白かった。



謎の女スオミを演じる長澤まさみはさすがの演技力。

回想シーンでアラフォー女優に女子中学生を演じさせる無茶振りも面白かったし
峰不二子ばりに色々な立場に順応する変身能力は純粋に笑ってしまった。
ただ、長澤まさみありきの役柄だったのは理解できるのだけれど
もっと面白く演じられる女優がいたかもしれない気がするんだよな。
終盤で五人の夫たちを前にしての大立ち回りは普通に寒かった……。



スオミが何者なのか、という命題にもとづいてのストーリーなので、
そこを予想しながら自然と作中に引き込まれるべきところ、
ミステリのように終盤で一気に明かすのではなく
チョロチョロと垂れ流すように明かされるので肝心の謎が楽しめない。
非常に多くの伏線が実に細かく練られているが、
結局大きなサプライズを作れないまま終わってしまった。





作りたかったものは伝わるのだけれど、どうにも痛快さと爽快感に乏しい。
パーツを組み合わせたらデコボコに出来上がってしまったプラモデルのような作品。

結局『キサラギ』は映画としての出来の良さも当然なのだけれど、
あの時代のあのタイミングに様々な偶然が重なって生まれた奇跡なわけで、
それを狙って作ろうとしても無理なんだよな。

三谷幸喜は悪くない。と思いたい。

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感想:ふれる。

2024-10-06 19:27:19 | 劇場アニメ




あの花スタッフ劇場アニメ第4弾!!

前作の『空の青さを知る人よ』はひたすらつまらなかったという記憶しかない。
そこからどう復活していくかの期待を込めて観に行った!!



~あらすじ~

離島で育った、秋・諒・優太の3人。
島の伝承であるハリネズミのような生き物「ふれる」の能力により
互いに触れるだけで相手の考えていることが伝わるようになる。
そして成長した3人は強い絆にもとづいて東京へと移り住む。



「相手に触れると互いに伝わる」

ホモかな?
……と思ったものの、実際はそこまでホモホモしい感じではないので
BL苦手な人でも安心。



劇場アニメの序盤は当然ながらキャラクターの動きをアピール。
日常の生活を非常に細やかな所作の数々で描写していて
モーションキャプチャかってくらい美しい絵コンテ。
長井龍雪の凄さをのっけから見せつけられた!!



主人公たちが成人していて秋がBARでアルバイトをしていたり
諒は不動産会社でしっかり営業の仕事を頑張っていたり、
やはりこれまでの作品と比べると異色。

社会人の辛さと共同生活の楽しさが意外にきちんと描写できているのが
アニメ作品としてはなかなか興味深い。



しかし。

ひったくりから助けた奈南とその友人の樹里が出てきて5人で同棲するという、
もう明確に友情をぶっ壊すことありきの展開w

正直なところ、こんな恋愛ショーは求めてなかったので
これは率直に岡田磨里の悪いところが出てた。

まあ本当に男3人しか出てこなかったら面白くないだろうし
単なるBLアニメと言われて終わってただろうから
結果としては正解だったと思いたい。



全員の人生の順風っぷりと難航っぷりの両面を見せてくれる青春ドラマ。
劇場アニメの尺のなかではなかなか絶妙なバランス。

終盤でみんなが叫びながら本音をぶつけ合うのが岡田磨里作品のお約束。
ワンパターンだという批判を覆したかったのか、
「相手の心が読める」という設定を逆手にとってのぶつけ合いになってたので
それはそれで面白かった。



そしてラストでのふれるの暴走。

劇場アニメだから山場で派手な演出を入れることに不思議はないのだけれど、
それを従来のファンが求めているのか、という疑問。

『あの花』も『ここさけ』も、そんなものに頼らなくても面白かったのに
新海作品に影響を受けたのか、中途半端なセカイ系に舵を切ったうえ
スペクタクルとして見てもチャチ。どうすればいいのこれ……。



社会人になってからの幼馴染同士の青春。友情とその変化。

全体のストーリーを振り返ると予想外の展開には持って行かなかったけれど、
無茶な展開にしてストレスになるよりは気持ち良くまとまってくれて良かった。



エンドロールで声優の確認。
メイン3人役のジャリタレは違和感なく楽しめたのでえらい。

男どもを引っ掻き回すヒロイン奈南が石見舞菜香。
このスタッフは石見が好きだなw

あとモブで水瀬いのりや茅野愛衣といった過去作ヒロインの声優がいて嬉しいw
この時代の声優なら声で聴き分けられる!!




ガチで泣かされまくった過去作に比べると名作とはいいがたい作品だったけれど
ちょっと空いた時間に一風変わった青春アニメを観たければ是非ともオススメ。

でも公開2日目で観客5人くらいしかいなかったんだが、
いくら田舎の映画館とはいえヤバくないか……。


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2024夏アニメ感想 まとめ

2024-10-01 06:25:45 | アニメ特撮


推しの子(第2シーズン)
B+ 88 → B+ 87

舞台編の演出にリソースを割きすぎて、後半はえらく静かなアニメになってたなw
それでいて先が気になるストーリー展開が上手い。
「頭のいいキャラ」の説得力を出せる作家って本当にすごいな。
原作はそろそろ終わるらしいけれど、きっちり最後までアニメ化してほしい!!



SHY(第2シーズン)
C+ 74 → C+ 74

原作もアニメを意識したようなバトルの演出だったけれど
それをここまで美麗に再現されたら本望だろうなあ。
1期より格段に作画が良くなってたのも不思議!!



時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん
C+ 75 → C+ 72

学生議会とかアホくさいうえに内容の質も低くて草。
生徒会長選挙も説得力がなくて悲しくなる。
素直に催眠術回のようなポルノをやってりゃええんよ。
キャラ全振りの萌えアニメを楽しめるようになったのは
我ながら歳をとって嗜好が変わったんだなぁ、と実感してる。



小市民シリーズ
B+ 90 → A 93

推理小説としてのメリハリを綺麗にアピールしてくる構成。最高だった。
リアリティに溢れてるのに現実では絶対ありえない関係性。最高だった。
思春期の心の痛みとざわつきを思い出させてくれる空気感。最高だった。
ディッシャーのごとく小山内さんの本質をえぐりとっての演技。最高だった。
すでに2期が決まってるのが嬉しすぎて泣いた!!!



恋は双子で割り切れない
C 67 → C+ 70

登場人物全員めんどくさくて面白すぎるなw
リア充どもの恋愛のリアリティを出せてるのがいいね。知らんけど。
秋葉原に行ったときにやたらこのアニメがプッシュされてたんだが
結局どういう層をターゲットにしてたのかが最後までわからんかったw
あと巨乳のシャワーシーンなのに胸を映さないのは筆舌に尽くしがたい愚行!



菜なれ花なれ
D+ 57 → D 48

8話観て終了。
もういいよこの会社。
アニメってのは非常に多くの人間が関わって作られてるのに
何故観る側を楽しませようという意識が働かないのかが不思議で仕方ない。
これだけ裏切り続けておいてまったく改善しないのは逆にすごいわ。



かつて魔法少女と悪は敵対していた
C+ 71 → C+ 73

AAをキャラにするあたり、一体俺はいつの時代に来てるんだろう。
……なんて突っ込んでたらマジで10年以上前の原作だったw
そういや当時作者が亡くなったってニュースがあったな。
この世界観を作れる才能が失われたのは本当にもったいない。



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感想:きみの色

2024-09-20 07:39:44 | 劇場アニメ





山田尚子監督最新作!!



人を色として見分けるトツ子。
学校で生徒たちの中心にいる少女・きみに感じる鮮烈な色に憧れるが、
いつの間にかきみが学校を中退したことを知る。
古本屋のバイトをしながらギターを練習するきみ。
そこへバンドをやってみたいという少年ルイが訪れることで三人の想いが動き出す。





出だしから花に囲まれた長崎の鮮やかさに見惚れる!!
『リズと青い鳥』『聲の形』で見せた独特の柔らかい色彩をここでも遺憾なく発揮。

一人ひとりの歩くクセまで設定した絵コンテのこだわりがすごい。
『リズ』のオープニングが美しかったのもそこが大きかったしね。

キャラクターたちの心理を動作で表現する繊細さが昔から一貫していて
台詞のない場面でもグッとくるのはそのおかげ。





舞台となる学校はミッションスクールで、厳かな雰囲気なのかと思いきや
女性視点からの女子高のリアルさを描写してる。

熱心に祈りを捧げていても実際はダルいだけだろうし、
規律に厳しい寮生活も部屋ではだらしないのが当たり前。
やはりこういう「嘘をつかない」描写って青春モノにおいて大切だよね。

ただ、ものすごく気になったのがトツ子のルームメイト三人組の声優。
悠木碧、寿美菜子ときて、なんでやす子なんだよ!! 早見沙織にしてやれよ!!
今年の24時間テレビでこの映画のCMをやっていてなんとなく察したけどね。
実に気分悪いね。





演出で優秀なところがもう一点。

視線誘導が驚くほど巧み。
二人が向かい合って話している場面を
「左端に左向きの人物 → 右端に右向きの人物」の順にカットを割って
それを観客に目で追わせるという、劇場のスクリーンに映すことが前提の演出。
不自然さを感じさせずに溶かし込むのが実に上手い。

これに限らず、下手から上手へ、という視線の誘い方が多く、
意識しながら観るとうまいことハメこまれてる自分に気付いて
それ自体がとても心地よい。





トツ子、きみ、ルイ。
バンドを通じて3人の悩みを浮き立たせていくストーリー。
でも、その、過程が、なんか、普通。

リアルさに重きを置いているのはわかるし、
奇抜な悩みを入れていかにもアニメ的な方向へもっていきたくないのもわかる。

それでも登場人物たちの行動がいまいち共感できないことが多いし、
そもそもがトツ子の「他人を色で見る」という設定に
ほとんど意味がなかったのもなんだか勿体ない。



「自ら動くことで自分が何者か理解できる」という
若者へ向けたメッセージがいまいち伝わりにくかったのも残念だし、
きみが学校を辞めてまでバンドを始めること自体が
そのテーマに沿っているとは言い難い。

女二人男一人のバンドにもかかわらず恋愛要素を持ち込まなかったので
湿っぽくならなかったのは英断。



そしてクライマックスである文化祭の演奏。

劇場アニメだけあって豪勢に3曲歌ってくれる。
ラストのメイン曲が「水金地火木土天アーメン」とかいう変な歌。
曲自体の完成度はとても高いのだけれど、そういう曲調ではないのに
聴いた人たちがみんなノリノリになってるのがまったくもって違和感。

先にコンテを切ってあとから曲を追加したのだろうなあ。
こういうところで摺り合わせができてない作品は悲しくなるなあ。

ただ、歌は本当に上手かった!!
きみ役の高石あかりって聞いたことのない声優だったのだけれど、
もともと女優でやってた人なんだな。さすがに表現力が別格。




総括すると、なんというか、演出・絵コンテの秀逸さに対して
全体がかなりチグハグな印象を受けた。

言ってはいけないことなのだけれど、
この演出でユーフォ3期が観れたらどんなに素晴らしかっただろうか。



映画としては手放しで褒められる内容ではなかったけれど、
作中のアンビエントの気持ち良さが出色のクオリティ。
こういう柔らかく暖かい映画を観たあとはごはんがとても美味しい。

次回作に期待をかけるだけのポテンシャルは非常に高い!!
まだまだ推していく!!


コメント
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