感想:劇場版 ヤマノススメ おもいでプレゼント

2017-10-29 01:53:08 | 劇場アニメ


公式サイト


本日公開!! 観てきました!!

主人公であるあおいが登山の楽しさを
未経験の初心者視点から徐々に開拓していくアニメ。

俺も昔は年に何度か山へ行っていたが
すっかりご無沙汰になってしまってる。
観ていてその鬱憤を晴らせるのが爽快だし
また登りたくなる訴求力。



というわけで1話目はここなちゃんのご近所探訪。

ここなちゃん可愛いです。
TV版もキャラ絵は素晴らしかったので
引き続きの安心クオリティ。

今回は背景である飯能の街並みが非常に美しく仕上がっていて
巡礼に行きたくなるね…。

ネットではことあるごとに貧乏がネタにされてるのが悲しいが
お母さんとの親子愛がこの劇場版でより深く描かれていて
幸せが溢れてるキャラ。世間は意外と暖かい!


2話目はあおいとひなたの思い出話。

初期は引っ込み思案だったあおいが
いつしかひなたと渡り合うレベルの罵りキャラになって
登山の成長とともにぼっち脱却していく過程も熱い。

ひなたの引っ越しとともに別れる幼い頃のエピソードは
こっちも思わずもらい泣きしそうになる演出の美しさ。
1話目のここなとニアミスしてるネタもにくいw

百合友情を全力で表現するために容赦なく動かす作画枚数!!
いいっすねー。


もう1話あると思ったらあっさり終わってしまった!!!
上映40分のうち予告編を差し引いたらTV1話分ってところか…?
劇場まで足を運んで1300円払って長々と予告映像を見せられてこれか!

ていうか山の話がなかったじゃないか!!!
でも萌えアニメとして楽しかったよチクショウ!!!
3期待ってるからな!!!

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感想:劇場版 響け!ユーフォニアム 届けたいメロディ

2017-10-01 00:02:30 | 劇場アニメ


本日公開! 観てきました!!


開始前にショートアニメ。
4人で記念撮影するだけなんだが、
キャラの個性をしっかり出せている会話劇。

んで、撮影スナップの画面だけは観客も撮影OK。
その時だけ携帯・スマホの電源を入れても許される。
なるほど今風のファンサービス。

周りはみんな一生懸命に撮ってたけど
他のブログやSNSと被っても仕方ないのでスルー。
久美子と麗奈は恋人つなぎしてるし、あざといんじゃハゲ!!



つーわけで本編。

地区大会での演奏をオープニングにもってくる熱さ。
演奏する者、聴く者、見守る者。
全ての人間のリアリティが半端ない。
どういう修練を積めばこういう描写ができるようになるんだろう…。



実質的にはあすか先輩にスポットを当てた二期の総集編。
実際に聖地へ行って見てきた景色が出てくると超嬉しい。

そして総集編だけあって良いシーンでの名言連発。
TV版ではあまり気づかなかったが、
狙って作った名言には大抵が事前に伏線が張ってあるんだな。
くそっ、花田やりおる。



そしてTV版でカットされた全国大会での演奏が始まると同時に
何故かボロ泣きしてしまった。理由はわからん。
本気で好きなこのアニメの新たな演出に対する
嬉し涙だったのかもしれない。

アニメでは演奏で他校と比較するのが難しい関係上、
ストーリーの演出的にはあの演奏はなくて正解だったのに
きっちり理由付けも加えて復活させるとは…!!

全力で練習してきて、完璧な演奏をやりきった。
それで十分。他の学校は関係ない!!
まあ前後の脈絡とはちょっとズレてしまうけど
演奏シーンそのものも素晴らしかったし
この総集編でもたっぷり盛り込まれた演奏の集大成として
本当に最高だった。



二期のラストシーンももう1回見れて嬉しい。
自分が行ったときは降ってなかったけど
京都で2月に雪が降るのは珍しいという表現なのかな。

それにしても、あすか先輩は女としてカッコよすぎるよね…。
どの女子キャラもいい香りがしそうな中、
唯一、汗と安いシャンプーの匂いが漂ってきそうなリアル感。

寿が演じるメインキャラは大体ツボる。
これまでは「百花繚乱」の千姫がベストキャラだったが
このアニメで見事に更新してくれた。
まだまだ若いしこれからも活躍して欲しい!



エンドロールは新録のサウンドスケープ吹奏楽バージョン。
原曲よりも力強いTRUEの歌声が最高に気持ちいい。
アニサマで聴いた記憶も蘇ってダブルで興奮。
やはり文句なしの名曲!!



次の劇場版は完全新作かな。めっちゃ待ち遠しい。
それだけを楽しみに生きていける!!


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感想:劇場版 生徒会役員共

2017-09-11 21:39:31 | 劇場アニメ


公式サイト


観てきました!!

なんで地方は上映開始が遅れるんだろう…。
「07月21日公開」のネタが台無しじゃねえかよ。

ちなみに、そこそこ客は入ってたけど
女性客はゼロで全員が陰キャのオタクだった。
陰キャのオタクで悪かったなこの野郎。



TV版2期と同じオープニングで開始。
どうせなら1期OPもどこかで入れてくれればよかったのにな。

TV取材・林間臨海学校・転校騒ぎ等々、
それなりに劇場版っぽいエピソードでまとめてくれたけれど
結局やってることは変わらんのでテンションはTV版とまったく同じw
タカトシとスズの全力ツッコミが久しぶりに聞けて爽快だった。

円盤のピーなし版は観たことがないけれど
劇場版は普通に伏せ音あり。
下ネタ自体、結構ドン引きするレベルのものがあるから
このへんのバランスは大切。



キャストはもちろんオールスター。

OGの古谷さんが平野文。
初出演当時はよく大御所をこんなアニメに呼んだなと思ったが
TV版より声が若くなってて噴いた。
もしかしてこのアニメのために鍛えたのかな…。

柔道部ムツミ役の小見川千明。
今ではかなり演技が上手いはずなのに
あえて最初の頃の下手さを再現してる!!!(たぶん)
好きな声優なのでシリーズ物で生き残ってくれるのは嬉しい。
ツイッターでパンチラ見せてる場合じゃねえぞ。

TV版では気にしてなかったのでちょっと驚いたのが
英稜高校副会長である森さんの上坂すみれ。
この劇場版も出資がキングレコードなので
「キングレコードの下ネタ担当」ってマジだったのか。
まあ淫語を喋るキャラじゃないのが残念だけどな。



そして横島先生の幕間ネタで盛り下げたまま終了w
このアニメらしいと言えばらしいけどな。
EDは真っ暗なエンドロールをバックにかっこいい新曲。
なんだかもったいない!!

ま、もともとのシリーズが好きだったわけだし
純粋に続きを観ることができたのは嬉しかった。


唯一の謎が、この映画のどこにPG12要素があったのかってことだな…。

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感想:打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?

2017-09-09 18:23:22 | 劇場アニメ


遅ればせながら観てきました!!


「世にも奇妙な物語」はみんな知っていても
後番組の「if もしも」を覚えている人は
もはや結構な歳だよね。

その中の名作と名高い一篇をリバイバル。
シャフト版「君の名は」とでも言うべき青春ストーリー!!





結論から言わせてもらうと
くっそつまらなくて観てるあいだずっと頭を抱えてた…。


作画は本当に素晴らしいし神前の音楽も相変わらずいい仕事だし
鈴木・宮本コンビの演出も心に刺さる出来。



なのに何故つまらなかったのか。



ヒロインのなずな。
初見で誰もが思っただろうけれど
ミステリアスなキャラデザが化物語のひたぎと被る。

ひたぎは闇を抱えたイカれたクール女が
少しずつデレていく過程が面白かったのに
なずなは家庭環境こそ複雑だが、いたって普通の女の子。
ましてや声優が広瀬すずでは無理がありすぎた。
あの絵は実力派声優じゃないと合わないわ…。

後半で無理にミステリアスさを出そうとして
狂った言動ばかりさせてたみたいだけど
逆にそこがイライラを増幅させられた。

電車の中で運転士の存在すら匂わせない二人だけの世界は
さすがシャフトのお家芸。
でもなずなに二人きりで一緒にいたいと思えるような魅力がない。
一応「アイドルになれるだけのルックスの自負」という設定はあったけど
そんなもん観客は絵で見て理解できるわ。
どんな男でも籠絡できるような魔性の魅力を表現しろよ…。



ストーリーも古臭すぎる。
ルートを変えたらAがA’になるべきところを
AからBというまるっきり別な世界へ飛んでしまう。
これだけノベルゲーが長い期間を経て洗練してきたシナリオ作りを
真向から否定してる。元が古い作品だから当たり前だけどさ。
今の若者の目は肥えている。ナメちゃいかん。

そもそも「君の名は」は瀧が三葉を救うために
全力で作戦を決行する姿に観客は共感したのに
典道は困ったときに別な世界へ行く便利なアイテムに頼るだけで
中身はただのクソガキ。
見た目がかっこいいわけでもないし、それまでのなずなとの接点もないし
なぜ惚れられたのか理由付けがないのでひたすら不快。
この脚本を書いたやつは童貞なのか?



終わってみると様々な美しいシーンがフラッシュバックして
それ自体はとても良い映画を観た気分にはなれるのだけれど
あくまでストーリーを記憶から消去した場合の話。

ラストシーンだけは「逆説『君の名は』」みたいな感じでなかなか面白かった。
というか「君の名は」への対抗意識が明確になっただけのような気もするけどな。



つまらない原因の総括としては
「シナリオ・キャラデザ・声優のすべてのミスマッチ」

一般層にも波及した化物語の何が良かったのかを考えずに
安易にその同じ層へシャフト版「君の名は」を押し付けようとしたら
そりゃロクなもんが出来るはずがないよ。

これはシャフトが悪いというよりアニプレックスが
久々に大ポカやらかしたって感じだ。

レイトショーで客が自分とOLっぽいお姉さんの二人だけだったが
あの人がどういう感想を抱いたのか聞いてみたい…。


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感想:夜は短し歩けよ乙女

2017-04-08 08:28:59 | 劇場アニメ



公式サイト

観てきました!


神アニメとしていまだに語られる「四畳半神話大系」スタッフの
森見登美彦アニメ劇場版!!


昔に琴音らんまるのコミカライズを読んだけど
岡山の古本屋で買った原作は結局まだ読めてない…。



まずはキャストから。

主人公が星野源!!
アニオタ的にはボコボコに叩くのが正しいのかもしれないが
これだけマルチに結果を出せている人間を俺は悪く言えない…。
ていうか違和感があったのは最初の数分だけで
その後はすっかり役を自分のものにしてしまってた。
世の中にはこういう天才がいるから嫌になるよねw

ヒロインの乙女が花澤香菜。
「四畳半」の明石さんは透明感のある坂本真綾がドンピシャだったけど
天真爛漫で芯の強い乙女は花澤さんがベストマッチ。
序盤の若干力んでた演技から徐々にシンクロが高まっていくのがわかって
そこも劇場アニメとして楽しめた部分。
もはやアイドルではなく立派な演技派女優で
スキャンダルすらノーダメージの無敵感w

あと特筆すべきは、願いが叶うまでパンツを履き替えない
「パンツ総番長」がロバート秋山。
ここ数年でその才能を高く評価されているお笑い芸人。
最初の演技を聴いたときは「ギャグか?」としか思わなかったのに
これまたいつのまにか役に乗り移ってしまう天才。
劇中劇の歌まで巧みに歌いこなす器用さに驚愕。



作画でも相変わらず魅了してくれる。

酒がテーマだけあって、飲む人それぞれの表情が
どういった目的で酒を飲むのかに非常にこだわってる!!
一貫して酒を飲むのが楽しくて仕方ない乙女の魅力w
家に残ってる電気ブランを飲みたくなった!!

そして今回も唐突に突入するビビッドなイメージ映像。
まさにこの監督のお家芸。
暗くならず、ホラーにならず、といった演出がアニメならではの面白さ!
まあ子供は怖がるかもしれないけど…。


ストーリーもひたすらカオス。
展開がどうつながっているのかわからないままドタバタが続いて
抽象画の画集をめくっているうちにいつの間にか終わってしまった気分。

しかし終わってみると春夏秋冬の各エピソードを
一晩での出来事に見せかけてまとめたのがわかる作りになっていて
しかもそれぞれをひとつひとつ噛みしめることができる。

つねに乙女を中心に周りの人々が動いてしまうカリスマ性の表現が
原作者の理想の女子の形と監督の理想の女子の形が
がっちりクロスしているように見えて
ひたすら惚れ込んでしまう。



視覚的な部分とストーリー部分の両方が絶妙な調理によって
まったく未知の料理になってしまった。
これを狙って作っているのだから恐ろしい。

SNSなど今風のアレンジもあるものの
全体は古き良きダメ学生の夢物語。
共感があったりなかったりするバランスが見事で
見る人すべてが学生時代の思い出を引き出されるはず。

クリアランス性能の高いアジカンのEDも非常に気持ちよく、
上映が終わったあと、大きく伸びをする人が
他の作品よりも多かったように見えた。

作品の華やかな雰囲気に当てられてしばらくはビールが旨く飲めそう。
京都に遊びに行った余韻が残っているうちに
このアニメを観れて本当によかった!!

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感想:きんいろモザイク Pretty Days

2017-01-22 16:06:42 | 劇場アニメ


公式サイト


観てきました!
11月に上映開始だったらしいのだけれど
こちらでは1月に入ってから。田舎fuck。



今作は綾が主人公。
中学校に転入してきてから高校入学までの三人が描かれる。


回想がメインの内容ということもあって
これといって大きなストーリーもないのだけれど
どーでもいいことで悩み、どーでもいいことで喜ぶ
まさに日常系の手本のようなアニメ!!

会話における起承転結のテンポや、少しシュールの入ったボケツッコミが
いかにもそれっぽい脚本だったのだけれど
この劇場版って原作にもあったエピソードなのかな。


作画に関しては「このシーンが超すごい!!」と感動するようなところはなかったけど
目のハイライトや髪のツヤがTVシリーズより手が込んでた気がする。
キャラの魅力を引き立てる細かい仕草は今回も上出来!

種田が休業する前の収録だったらしいけれど
やはり今のアニメ界に絶対必要な人材だ!!


久しぶりに小動物を愛でるような萌えアニメが観れた。
こういう癒しの時間空間もたまには必要。
OP・ED・挿入歌とひさびさのRhodanthe*づくしで幸せ!!

TVシリーズ3期は気長に待つしかないかな。

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感想:傷物語 III 冷血編

2017-01-13 09:36:52 | 劇場アニメ



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観てきました!!

三部作完結編!!
前二作の感想はこちら→ I 鉄血篇 II 熱血編


地獄のような冗談で、冗談のような地獄だった。
一連の事件がどこから始まり、どこでどういう経緯を辿り、
そしてどのように終わったのか――先にも言ったように、それは僕にとっては永遠の謎、
決して解けないパラドックスのようなものだけれど、
たったひとつのあの地獄がいつから始まりいつ終わったのかは、僕にとってははっきりしている。
三月二十六日から四月七日まで。春休み――である。
キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード
――後に僕は、彼女のような存在を怪異《かいい》と呼ぶのだと知ることになる。



わかる人にはわかると思うけど、
何十回となくこのシーンを観ているのでそらで暗唱できる。


四肢を取り戻して復活したキスショットが吸血鬼として人を食らうのを見て
戦うべき相手を間違えていたことに気づく。
迫るキスショットとの対決!!


その前に唐突に挿入される委員長とのおっぱい談義。
おっぱいを揉む理由もそれを受け入れる理由も
理不尽理不尽アンド理不尽。

脱衣シーンのリアルさが他の萌えアニメをよせつけないレベル。
おっぱいが以前のシリーズより大きくなってる気がするんだが
時系列的におかしいだろ!! 嬉しいけどおかしい!!

BD版つばさキャットOPのカットがここにきて生かされてるし
心象イメージとはいえ全裸シーンは嬉しかったし(乳首が描かれなかったのはご愛嬌)
今作も立派にエロ担当をやってのける律儀な羽川さん。



そして前作でイマイチだと思ったバトルシーン。
今回も決して正統派のバトルではないのだけれど…!!

血が噴き出す! 皮が剥がれる! 首が飛ぶ!
アメコミの不謹慎カートゥーンのような完成されたグロコミカルに
音響の凄さによって体感できる迫力も加わって、バトルとしては見応え十分!

三部作の二作目でなぜあんなに急いで三人の敵を倒す必要があったのか
ずっと不思議に思っていたのだけれど
いわゆる序破急のテンポを崩さないためと、
このラストバトルをより際立たせるためだったんだな。


PG12にふさわしいセックス&バイオレンス!!
阿良々木さんの金玉が見れて女性ファンも大喜び!!

登場人物4人でこれだけ話を動かせるのは素晴らしいな。
まさに「モブなどいらぬ!」という姿勢のシャフトと合致した原作。
実にたまらん!!

つーかここまでハマっておいて原作のシリーズを一冊も読んでないのは
さすがに自分でもどうかと思ってきたので
近いうちに手を出してみるかな。
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感想:君の名は。

2016-09-06 20:50:53 | 劇場アニメ


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観てきました!!
新海アニメを観に行くとは俺も焼きがまわったもんだw

異常なほどのヒットらしいので最初からネタバレで書くよ。


アバンからTVアニメでは無理であろう豪勢な演出で始まって
その時点で絶望を感じたw
オタクにとっては天敵のような映画だと直感せざるをえない!!



飛騨の田舎に生きる神社の娘で町長の娘の三葉と
東京に住む普通の男子である瀧が
ふとしたタイミングで中身が入れ替わってしまう。

日によって入れ替わったり入れ替わらなかったりするものの
戻ったあとは記憶がすぐに消えてしまうので
スマホの日記を使ってお互いにコミュニケーションを取り合う。


入れ替わっても普通に生活できるあたり、
ちょっとご都合すぎというかコミュ力すごすぎというかw
自分のおっぱいを揉みまくる瀧の気持ちはよくわかるし
もうちょっとエロ要素を入れてもよかったんだぜ!?

三葉と入れ替わったことで瀧が憧れる先輩と近づいて
でもやはり素の瀧ではどうにもならないもどかしさ。
本来は日常で真っ先に起こるであろう入れ替わりの問題を
こういう形でいちばん深いダメージとして表現するのが
実にあざとい!!!



そして作中でいちばんの転換点。

三葉を求めて飛騨へ向かった瀧が見たのは
3年前に彗星の断片が落下して壊滅した町だった。

二人の交流の象徴であるスマホというアイテムが
つねに共に存在することによる安心感があったので
入れ替わりに3年の時差があることを明かされたときはけっこうショックだった。

「電話もSNSも通じない」「三葉の友人である勅使河原がオカルトオタク」
という伏線があったとはいえ、見事に予想の外を突かれた。

これが数十年数百年のタイムスリップであれば
そういう悲恋モノということでありがちだけれど
現代が舞台で、かつ3年というなんとかなりそうでならない時間の障壁に
なんともいえないモヤモヤを抱かせられる。

そのモヤモヤから生まれる「ハッピーエンドで終わって欲しい」という感情と
過去を変えるために奮闘する若者たちのエネルギーに
いつしか観る側も作中に引きずり込まれる!!

そして絶望的に見えながらも、
観客に少しずつ成功を確信させる空気を作り出す絶妙な演出。
席に座ったまま叫びたくなるほど心を動かされた。



何故入れ替わる相手が遠く離れた瀧だったのか、とか
何故3年のタイムラグを持って入れ替わったのか、とか
過去を改変したことの整合性、とか
そういったところは考察する余地がないしする必要もない。

これはどこまでも三葉と瀧の青春ストーリーだから。
世界は二人のために改変されて
二人をつなぎあわせるために神さえ利用する。


昨今のアニメに対して俺含めたオタクどもは
設定・ストーリーにとことんうるさいけれど
それをねじ伏せるだけの作画の質とエンターテイメントへの特化に
ひたすら敗北宣言するしかない。


映画だもんな。
たとえ強引でも金を出したぶんだけ楽しませれば勝ちだよ。


若者は自己投影しながら二人の関係に共感するし
大人は自分の生きた軌跡と監督の主張をぶつけあって
納得できるラインを見つけてカタルシスに浸れる。

「転校生」あたりから連なる男女の入れ替わり青春モノを
アニメという媒体でしかできない描写で
最高峰の美しさで以て完成させてしまった

観る前も観たあとも
ちょっとあちこちから持ち上げられすぎじゃねえか?
という印象は変わらないけれど、文句のつけようがない出来なのは事実。

自分はもともと邦画が好きだけれど
日本が世界に誇る映画を作るとすれば
それはやはりアニメなんだよなあ。

ここにきて不動の評価を得た新海誠が次はどんな作品を作るのか。
ものすごく気になる!!!


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感想:傷物語 II熱血篇

2016-09-04 13:28:26 | 劇場アニメ


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観てきました!!

今回は前作で奪われた忍の四肢を取り戻すお話。


前作のラストで登場した3人の敵。
ものすごく強大で恐ろしく描写されていて
貧弱な阿良々木が一体どうやって打ち倒すのか!?



…というのを楽しみに観に来たんだが
3人とも変なトンチじみた攻撃であっさり終了。

このシリーズのバトル描写に期待してはいけないのはわかるけど
さすがにガッカリだよ!!!



しかし溢れるエロスのおかげで許せてしまうのが
このアニメのいいところ!!


委員長のパンツとおっぱい無双!!
地味子キャラのくせにとんでもないエロ下着を着けてやがる!!
臓物とか肋骨とか見せてはいけないところまで見せちゃってるし
文字通り出血大サービスだな!!


そして忍かわいい!!
四肢を取り戻すごとに成長していく描写が
実にフェティッシュかつニンフェット!!
金の麦が実る描写は毛が生えた比喩なんだろうなwww



前作ほどの変態じみた作画は多くなかったけれど
セピアを基調にした配色と美しいパースの丁寧な原画は
今回も見応えがあった。

バッグの画は実写なのに、バッグを開ける場面は
ファスナーの噛み合わせ1本1本まで手書きという
どうでもいいところにこだわる意味不明さが
相変わらずのシャフトっぷり。


黒字に「NOIR」の文字だけという画面演出が多いことが示すとおり
これまでの中二的・オタク的な要素を残しながらも
ダークな世界観で統一されていて、
設定として曲げてはいけないところをよくわかっている。

バトルがショボかったのは残念だけれど
化物語の前日譚として、最低限のキャラクターのみで動くストーリーは
シャフト演出とばっちりマッチしていて実に良かった!!

三部作のラストも楽しみ!

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感想:たまゆら~卒業写真~ 第4部 朝-あした-

2016-04-12 23:35:05 | 劇場アニメ



公式サイト


前回の感想はこちら


観てきました!!


ついにラスト。


卒業の時期に合わせた上映を延期するという苦渋の決断をしただけあって
作画のクオリティが段違いに良かった!!
正直、3部の作画はところどころ「アレ?」って思ったしね。
今回は1秒たりとも手抜かりなし!!
ともちゃんの乳揺れにまでこだわる変態っぷりに嬉し泣き!!


みんなで朝日山へ登ったり
志保美さんへの敬意をさらに強めたり
父親との思い出をあらためて振り返ったり
シリーズ全体のストーリーを最後でもう一度しっかり固めることで
観る側のノスタルジーを呼び起こす脚本。

もちろんこれまでのキャラも総出演で嬉しい。
香ちゃんに有無を言わさずゲットしてるこまちが素晴らしい。
俺やっぱ広橋好きだわー。

素直に作った作品に対して盤外の感想を持ち込むのは良くないけど
ちもさんの幸せそうな笑顔を見て泣きそうになってしまった。



今度こそ本当に動かなくなってしまった父親のカメラへの感謝。
みんな笑顔で送り合う卒業式。
離れてしまう友達の新しい生活を祝福する友情。

今回のテーマは「寂しさを前向きに捉える強さ」。
これって生きるうえでとても大切な要素だよな!


卒業式のシーンは坂本真綾の歌う「卒業写真」が
ゆっくりと全身に染み込むカタルシス。
全員の思い出を振り返るなかで
楓の視点でたまゆらが見えたシーンでマジ泣き。
こんなん泣くに決まってるだろ!!


卒業後の生活もみんなしっかりと生きていて
アニメの中とは思えないリアルが見える。
3部を観て以来ちょっとキャラ的に贔屓のある麻音が
大学でしっかりリア充だったことにほっこりしてしまった!!


エンドロールとあわせて過去作含めたダイジェストがキャラ別に流れて
なんともいえない感情を心臓から搾り出された。
過去から繋がって、未来も必ず幸せだということを示唆する演出。

キャラクターをここまで大切にする作品は滅多にない!!!
スタッフ全員はもちろんのこと、
本当に色んな人に愛されてる作品だわ。

自分はもうおっさんだけれど
悔いのない人生を送るようにしないと!
とあらためて思わされるアニメだった。
世の中の楽しいものを喰らい尽くすまでは死ねないな!!


竹原を舞台にする、というだけではなくて
町の雰囲気や住む人たちの気性をしっかりアニメの中に落とし込むのが
他の町おこしアニメとは一線を画している部分。
今年も遊びに行きたいなぁ。


エンドロールのラストに
「たまゆらを愛してくれたみなさん 本当にありがとうございました」
のメッセージ。

これだけ長きに渡って愛せるアニメを作ってくれて本当に感謝!!
このスタッフの次回作があるなら全力で応援しますよ!!

コメント (2)
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