先月、NHKのプロフェッショナルで紹介されたデザイナー「佐藤オオキ」氏の著書「ネンドノカンド 脱力デザイン論」を読みました。
nendo(ネンド)とは、佐藤オオキ氏を中心に設立されたデザインオフィスです。 東京とミラノに拠点を持ち、建築、インテリア、プロダクト、グラフィックと幅広くデザインを手掛けています。
2006年Newsweek 誌「世界が尊敬する日本人100人」に選出され、 2012年にはイギリスのライフスタイル雑誌「Wallpaper」および「Elle Deco International Design Award」にて「Designer of the Year」を受賞・・・まだ若いのに素晴らしい実績です!
「ネンドノカンド」は、nendoが手がけたデザインを紹介しつつ佐藤氏がコラムのように、読み切りで書かれている大変読みやすい本です。
文才があるのでしょうね、思わずぷっと噴出してしまう記述もところどころにあって、本当にあっという間に読み終えた感じです。
佐藤氏のデザインに対する考え方、捉えかた、発想の仕方が非常にわかりやすく述べられていて、大変参考になります。
私にとってもっとも身近なデザインを1点紹介します。
世界最古のシャンパーニュブランド「ルイナール」の依頼でデザインした「ピクニックボックス」・・・シャンパーニュとグラス、ボトルストッパーが一つのボックスに収められたものです。
テーマは、「都会の逃避行」だったそうです。 都会の喧騒から逃れるのではなく、都会の空間にいながらリフレッシュしたり、リラックスしたりできるものであることがコンセプトです。
どこにでもゆったり置いてくつろぐのではなく、軽やかに飛び回っては時々休むようなグラスで、ボトルストッパーも「木の枝」のようにする事で、グラスが着地できるようになっています。
この発想すごくないですか!? いつも思うのですが、シャンパングラスは背が高くて置く場所を考えないと、誰かに倒されそうでいつもヒヤヒヤしてます。
こんな風に止まらせておいて、食事をしたり、おしゃべりしたり、くつろいでシャンパーニュを飲むシーンが想像できます。
まさに「ピクニックボックス」・・・家にいながら床に寝転がりながらシャンパーニュを楽しむ、新しいシャンパーニュの楽しみ方を提案していただいた気がします。
佐藤氏のデザインには、新しい価値の創造や発見があって、どのプロダクトも「なるほど」と感心します。
オススメの一冊です! 目からうろこの内容ですよ!
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*~*~*~ アミの想い ~*~*~*~*~*
大切な人たちとの楽しいおしゃべり、幸せな時間
自然の恵みに感謝と喜びあふれる豊かな時間
私たちの笑顔、喜び、幸せが地域に波及して
明るい未来につながることを心から祈っています。
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