ブルゴーニュワインについて、詳しく語れる人に憧れています。 ブルゴーニュが好きという方は、もちろんピノ・ノワール種が好きだからという方も多いでしょうが、ブルゴーニュに魂を奪われるのは、その複雑性にもあると思います。 畑によって格付けがしっかりと決まっているばかりか、所有者が複数いることも多い。 畑は新たに増えない上に、何代にも渡る相続で細かく所有者が分かれていくので、より複雑さは増します。 造り手も大手のネゴシアン(自社畑だけでなく、ぶどうを農家から買って自社ブランドで造る)だけでなく、小規模のドメーヌ(自社畑のぶどうでワインの醸造、ビン詰めまで行う)、最近増えている小規模のネゴシアン(ミクロ・ネゴス)など。 畑がどこにあるのか? 誰がぶどうを造っているのか? 誰が醸造しているのか? 繊細なピノ・ノワール種だからこそ、それらはとても重要な要素となります。 量産できなく希少性が高いこと、ブルゴーニュワインを語るにはかなりの情報をインプットしなくてはいけないこと、これがマニアの魂を掴んで離さない所以のような気がします。 (最も有名なのが「ロマネ・コンティ」) やはり、現地で自分の足で歩き、目で見るのが一番と、ブルゴーニュのディジョンに勉強に渡った友人は、そのままそこで結婚して、すでに10数年経ちます。 彼女は年に一度帰国した時に、現地のドメーヌの情報をいろいろ教えてくれるのですが、フランス人の名前を覚える段階で私はギブアップです。 ブルゴーニュワイン愛好家が、何度も現地を訪れたいと思う気持ちがわかります。 1度や2度の訪問では理解できないほど奥が深いからです。 パリの星付きレストランのソムリエが、 「日本人はブルゴーニュが好きだね。うちに来る日本人はほとんどブルゴーニュを選ぶよ」 というように、ブルゴーニュワインの虜になっている日本人多いみたいです。 ブルゴーニュに28年間通い続けている ワインジャーナリスト 柳氏いわく、ブルゴーニュは厳しい時代に直面しているそうです。 長年、化学肥料を使用したため、代々受け渡すべき遺産となるテロワールに影響がでていること。 ビオディナミ農法が増えてはいるが、切り換えるためには、充分な資金がないと出来ないため一部の裕福なドメーヌに留まっていること。 地球温暖化や造り方の変化により、生産量がかなり落ち込んだり、30年前のような長熟タイプのワインが少なくなったことなど。 でも、ブルゴーニュワインの根強い愛好者がいる限り、ブルゴーニュは不滅で人々の心を掴み続けてくれるだろうと、私は楽観的に考えています。 ブルゴーニュワインの奥の深さ、複雑さを知っていただいた上で、次回、先祖代々の畑を大切に守りワインを造っているドメーヌのワインをご紹介したいと思います。 |
*~*~*~ アミの想い ~*~*~*~*~*
大切な人たちとの楽しいおしゃべり、幸せな時間
自然の恵みに感謝と喜びあふれる豊かな時間
私たちの笑顔、喜び、幸せが地域に波及して
明るい未来につながることを心から祈っています。
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