2019年4月30日 ピエモンテ州 バローロ Marchesi di Balolo (マルケージ・ディ・バローロ) マルケージ・ディ・バローロの歴史が始まったのは、正確には1807年。 バローロの伯爵カルロ・タンクレーディ・ファッレッティがフランス貴族の娘ジュリエット・コルベール・モレヴリエと結婚してからです。 ジュリエットは、太陽王ルイ14世の財政総監として活躍したジャン=バティスト・コルベールの曾孫に当たります。 教養の高かったこのジュリエット・コルベールは、完全な発酵と木樽での長期熟成の後に、初めて土壌と品種の持つ全ての特徴を発現させることが出来たバローロ産ワインの大きな可能性を察知しました。 この力強く厳かなネッビオーロは、長い年月を持ちこたえ、この類まれなテロワールの持つ全ての性格を表現できる品種なのです。 彼女の助言により、バローロのワインは長期の熟成を経て生産されるようになり、ワインとしての価値を向上させたと伝えられています。 ランゲでフランス流のワイン醸造が広まり、それが将来バローロが「ワインの王、王のワイン」と称されるようになるとは誰も想像していませんでした。 1864年、ジュリエット・コルベールは子供がないまま亡くなり、ファッレッティ家は断絶してしまいます。 伯爵のワイン醸造業を継承したのは、アッボーナ家の人々です。 ピエトロ・アッボーナにとって、城とともに伯爵所有のブドウ園を購入することは簡単なことではありませんでした。ただ、この地のワイン醸造業に黄金時代をという一念が、ワイナリーの経営を支えたのです。 アッボーナ家はその後も代を重ねてバローロのブドウと醸造業の伝統を守り、改良を続けています。そして、生産されるワインはイタリア国内外で高い評価を得ています。 マルケージ・ディ・バローロは現在、130ヘクタールのブドウ園を所有しています。 そのブドウ園から、バローロ、バルバレスコ、ネッビオーロ・ダルバ、バルベーラ・ダルバ、ドルチェット・ダルバ、ロエーロ・アルネイス、ガヴィ、モスカート・ダスティ、ブラケット・ダックイが生産されます。 シンボルともいうべきバローロのブドウが収穫できるのは、伝説的なクリュと呼ばれている「カンヌビ」、「コステ・ディ・ローゼ」、「サルマッサ」です。 さらに、現在のワイナリー最高責任者エルネスト・アッボーナは新たに65ヘクタールの農園を購入しました。「カジーナ・ブルチャータ」と呼ばれているこのクリュは、2015年に「オーガニック農法」の認定を受けています。 国内外で高評価を得ているマルケージ・ディ・バローロのワインは、現在45カ国に輸出されています。とくにアジア諸国への輸出が目立ち、バローロの銘柄の中では突出した人気を誇っています。 記念撮影もできるスポットも!観光客が多いワイナリー マルケージ・ディ・バローロの概要がわかる案内が入口にあります 大樽とステンレスタンク 世界遺産に登録された大樽 王様に献上するワインはlこの形の樽にワインを入れて何人かで担いで届けたそうです。 カーテンに囲まれたキャビネットから出てきたのは? 1895年のバローロ、中身はほとんど蒸発しているみたいです スタッフが飛び出す絵本を使って歴史なども交えて丁寧に案内してくれました。 試飲をしたのは3種類のワイン(見学&試飲 一人27.5ユーロ) ①バルベーラ・ダルバ ペイラガル 2016 ②バルバレスコ セッラグリッリ 2014 ③バローロ サルマッサ 2013 試飲したワインの畑の土壌見本 ワイナリーの前に広がる畑 ワイナリーはバローロ村の入り口にあるので、かわいいバローロ村を見学しました。 |
*~*~*~ アミの想い ~*~*~*~*~*
大切な人たちとの楽しいおしゃべり、幸せな時間
自然の恵みに感謝と喜びあふれる豊かな時間
私たちの笑顔、喜び、幸せが地域に波及して
明るい未来につながることを心から祈っています。
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