阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や平和構築活動、趣味や日常生活についてメッセージを発信します。

日本は紛争の平和的解決を目指す国家グループの創設をリードすべきー平和版NATOを目指して

2022年06月11日 23時19分24秒 | 政治
ロシアのウクライナ侵攻によって日本を取り巻く状況は大きく変化しました。だからこそ、今、周辺国の軍事的脅威の抑止のために、自由、民主主義、人権、法の支配という価値を掲げる陣営に属しながら、日本だからこそ可能な、日本にしかできない平和貢献の在り方を徹底追求すべきです。それを日本の安全保障、しいては国際社会の紛争予防にもつなげていく決意と戦略のもとに、一歩踏み込んで具体的な行動に移していく時期に来ていると思います。

敵基地攻撃能力や、核共有、防衛費の倍増など、自民党周辺からは勇ましい政策が聞こえてきますが、そもそも自衛隊は日本有事で米軍が出動する際にはその指揮下に入ることが密約で決められています(1952年7月23日、吉田首相とクラーク大将が合意した機密文書が米国公文書館で公開されています)

 『日本国民に与える政治的衝撃を考えると当面は秘密にしておくべき』とまで書かれていますが、当面どころか70年経っても密約のままです。(4月20日に米国の空軍の方々を対象に講演で話したところ、彼らも全く知らなかったと衝撃を受けていました。)現状では、多額の国費を投入し、軍備を増強したとしても実際に使用するかどうかを決めるのは米国です。まずは米国と交渉し、主権を回復すべく主従関係を正常化することに勇敢さを発揮しなくては、国民の税金は無駄遣いになります。

実際に米国はウクライナに対し高軌道ロケット砲システム(HIMARS)を提供することを決めましたが、本来は射程距離が480キロのところ、提供するロケットはロシア本土までは届かない射程距離が70キロ前後のものと決定しました。ウクライナも米国も、敵基地攻撃能力を行使しないことが国際世論を味方につける上でも、米露の全面戦争を招く事態を回避する上でも必要なことと考え、自制的な対応をしているのです。

さらに日本には、敵基地攻撃を行って民間人を殺傷した場合に、自衛隊の業務上過失として裁く法律も不在です。敵の中枢を攻撃対象とすべきとの安倍元首相の主張は戦争のリアリティーを知らず、同時に日本の現状を国民に隠したものであり、極めて無知で悪質なものだと思います。

今、フィンランド、スウェーデンなどはロシアの軍事的な脅威を感じNATO入りを求めていますが、これまで築いてきた平和国家としての役割、信頼とどのようにバランスしていくのか、置かれた状況は日本とも共通します。

今後の日本の役割として、力による現状変更の野心を持った国家に付け入る隙を与えないよう、法整備を含めた防衛体制の強化を図りながら、平和に貢献する国家として攻められにくい環境を作っていくことは安全保障の戦略になります。平和国家だからこそ果たしうる、平和構築や民主化支援、また紛争仲介の役割をより積極的に担っていくべきです。日本がリーダーシップを発揮してフィンランド、スウェーデンをはじめ価値、そして危機感を共有できる国家と連携し、紛争の平和的解決を目指す国家による協力の枠組みを構築すべきだと思います。

今年4月25日に放送されたNHKニュースでは2021年度のアメリカの軍事費は8010億ドル(今日のレート1ドル134円で計算すると107兆3340億円)中国は推計2930億ドル(39兆2,620億円)と報道されていました。日本は、5兆3422億円です。中国との軍拡競争に突入することが本当に日本の未来を守る最善の方法なのか、大いに疑問です。



皆様のおかげで目標達成できました-クラウドファンディングの成立と今後の活動

2022年05月25日 15時15分12秒 | 社会
 4月22日にスタートした貧しい子どもたちの補習授業と平和教育の教材開発のためのクラウドファンディング。当初予定していた86万円を大幅に上回る141万9千円をご支援頂き終了することが出来ました。ご支援・応援いただいた皆様に、心より感謝申し上げます。また、同時期に実施して頂いたチャリティーコンサートや『絵本を読む会』でのご寄付、さらにREADY FORのサイト以外に直接頂いたご寄付を合わせると、READY FORに収める12%と消費税を引いても1,504,609円を子どもたちの教育に届けることができます。約4年分の補習授業のサポートと、平和教育の教材作製費が確保できたと考えています。ご協力いただいた皆様に恩返しができますよう、今後ともインターバンド一同、カンボジアの子どもたちに教育を届けるべく活動させていただきます。

 当初の目標の2倍近いお金を届けることができて本当に良かったと思いますが、当初想像していたよりも遥かに苦しい道のりでした。

 もともとは今年の初めから計画していたこの事業は、2月の初旬に開始し、2月下旬には終了する予定でした。しかし、当初予定していたサイトはカンボジアへの送金を含む事業は認められず、直前で断念せざるを得ませんでした。新たなサイトでの準備を始めたところ、ロシアがウクライナを侵攻。私たち自身がウクライナへの支援活動に奔走する中、延期せざるを得ませんでした。それでも、4月22日に開始したのですが、世界的に「人を助けたい」思いがウクライナに集中する中、なかなか寄付は伸びませんでした。1か月間の活動中、純粋にREADY FORのサイトだけを見て寄付してくださった方は結局数人だったと思います。従って、特に社会人のメンバーの方々と、これまで活動を支援してくださった方々にお願いをして寄付を募りました。多くの方はウクライナへの支援活動もしている方々でしたが、気持ち良く協力してくれました。学生インターンの方々と一緒に知恵を絞って訴える姿が心に届いた!とのコメントも沢山頂きました。学生インターンの教育も大きな目的でしたが、実際には彼らの純粋な情熱やネット活用の知識が私たちを大きく後押ししてくれました。

 一方で、クラウドファンディングに挑戦したがゆえの劇的な展開がありました!

 まず、5月4日に読売テレビが私のインタビューを放映してくれました。番組担当の山川友基解説委員は自らを『中田厚仁世代』と呼び、学生時代に接した中田厚仁さんの報道に衝撃を受け、大きな影響を受けたそうです。自分も報道人となって、国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)の30年、そしてウクライナでの戦争というタイミングで、長年構想を温めていた中田厚仁さんと平和をテーマにした番組を作りたいと思っていたところに私のSNSのサイト、そしてクラウドファンディングを見て連絡をくださったのでした。番組の中でもこのブログを紹介してくれました。番組を観て寄付してくださった方はそれほど多いわけではなかったのですが、テレビで放送されたことが私たちの活動への信頼の裏付けになった効果は絶大でした。

 次に、元国連ボランティアの国連職員の女性が中央アフリカ共和国での国連ボランティア活動の『退職金』の半額を寄付してくださいました。自分自身も身の危険を感じる状況の中、中田厚仁さんの存在が心の支えになったことへの感謝の気持ちで寄付してくださったそうです。お願いできそうな方にひと通り声を掛けて、それでも目標額はまだ遠い時に、とても大きな額を寄付してくださり、一気に目標を突破しました。

 そして最終盤のドラマは、2年前中田厚仁学校を取材したことがある俳優の瀬戸康史さんでした。難しいことを承知でお願いのメールをしたところ、Twitterにクラウドファンディングのサイトとともに、支援を呼びかける投稿をしてくださいました。番組を観て感動した!と言う方々を中心にして、NEXT GOALだった120万円を一気に超える寄付が集まったのは瀬戸康史さんのサポートがとても大きな要因でした。

 ご協力いただいた皆様に恩返しができますよう、今後ともインターバンドとして、カンボジアの子どもたちに学ぶ機会を届けるべく活動させていただきます。また、平和教育の教材はクメール語と日本語で作成しますので、カンボジア、そして日本においても引き続き平和教育の機会を作ってまいります。

 今後のプロジェクトの進捗につきましては、引き続きクラウドファンディングサイト・SNS等で随時ご報告させていただきますので、ぜひご確認ください。また、6月中を目途に『リターン』も送らせて頂きます。

 私たちの活動に関わって、支えてくださった皆さん、本当にありがとうございました!




『敵基地攻撃能力』を行使しないウクライナの戦略

2022年05月19日 16時07分58秒 | 政治
 ナチスの拡大に大きく貢献したヘルマン・ゲーリングはこんな言葉を遺しています。

「国民は指導者たちの意のままになる。それは簡単なことで、自分たちが外国から攻撃されつつあると説明するだけでいい。平和主義者に対しては愛国心がなく、国家を危険にさらす人々だと批判すればいいだけのことだ。この方法はどこの国でも同じように通用する」

 敵基地攻撃能力や核共有、また防衛費の増大の必要性を過度に主張し、国民を恐怖で支配しようとするかのような政治家の言葉に、ヘルマン・ゲーリングの恐ろしい言葉を思い出すとともに、『自分の頭で考える』平和教育の必要性を痛感します。

 ウクライナはロシア国境近くのロシア軍の基地や都市に十分届く、Grom2などの戦術弾道ミサイルを持っていながら、ミサイルによる攻撃をしていません。また、米国などのNATO諸国も、約700キロ離れたモスクワの中枢に届くミサイルを供与していません。

 これは、ロシアとの過酷な戦争の中にありながら、専守防衛に徹し、ロシア国内への攻撃を厳しく自制しているからだと思います。そして、これこそが国際社会において多くの国がウクライナを支持している理由のひとつです。ウクライナは専守防衛に徹することを大きな戦略にしているのです。

 岸田文雄首相は衆院予算委員会(1月26日)で「ミサイル迎撃能力の向上だけでなく、敵基地攻撃能力を含めあらゆる選択肢を排除せず、現実的に検討していきたい」と強調しています。また、安倍晋三元総理は敵の中枢を攻撃することも含むべきだと主張しています。

 そもそもどの目標を攻撃するのか? 潜水艦や、地中、あるいは宇宙からの攻撃もあり得る中で、どのようにして相手の攻撃の意図を証明するのか、そのための十分な情報収集力、分析力はあるのか?民間人に当たって死傷させた場合、あるいは当たったと宣伝された場合はどうするのか?相手の中枢とはどこなのか?(中南海なのか、クレムリンなのか?)当然、首相官邸や国会、さらに原発も先制攻撃した場合に反撃を受けるターゲットになり得ます。先日、山口壮原子力担当大臣は、ミサイル攻撃に耐えられる原発は世界中にひとつもないと言っていましたが、備えはどうなっているのか?

 また、先制攻撃によって、ミサイルの撃ち合いになる、あるいは一方的に撃ち込まれる中で国民が徹底抗戦する備えができているのか?これがウクライナ戦争に見る現実です。その現実を受け入れる覚悟を国民に説明することなく抑止力を語る資格はないと、私は思います。

 戦争のリアリティーを知らない、知ろうともしない政治家の妄想によって国民の命が危険に晒されようとしていることに大きな危機感を覚えます。

 敵基地への攻撃、ましてや中枢への攻撃は、先制攻撃に限りなく近づく危険な政策であり、地域の軍事的緊張を高め、日本が攻撃される可能性をむしろ高めるものだと思います。ウクライナ情勢に乗じた前のめりの議論をする一方で、ウクライナの現実を見ていないことは大きな問題です。






平和教育の教材つくりに向けた意見交換会-明日5月17日(火)21時より行います

2022年05月16日 22時23分08秒 | ボランティア
クラウドファンディングは残りあと6日になりました。5月9日に当初の目標金額86万円に到達し、皆さんに寄付して頂いたお金を受け取る権利を得ました。All or Nothing方式でしたので到達できなければ全額お返ししなければならないところでしたので、本当に嬉しく思いますし、皆さんの協力に心から感謝したいと思います。

現在は1,073,000円ですが、より多くの貧しい子どもたちに教育の機会を提供するため、NEXT GOALを120万円に設定し、5月22日まで頑張っていきます。

目標に到達したので平和教育教材の開発にも取り組むことができます。明日はクラウドファンディングに取り組んでいるメンバーとともに、今ある絵本『中田厚仁物語-夢は世界を平和にすること』をベースにして、より平和教育に焦点を当てた内容にすべく意見交換を行います。facebookライブで行いますので、皆さんも是非ご参加ください。

第4回イベント:平和教育の教材作成に向けた意見交換会












ひとつしかない命を危険に晒すことになっても-究極の現場を目指した覚悟

2022年05月16日 21時37分59秒 | 政治

第3回イベント『中田厚仁さんとUNTAC当時のカンボジア』の映像です。

中田厚仁さんが、ひとつしかない命を危険に晒すことを覚悟しながらカンボジアの平和、そして自由・公正な選挙の実現に向けてひた走った当時の状況、そしてルームメートだった『あっちゃん』の人となりを語っています。そして、私自身がその後様々な紛争地域での選挙支援などを通して、また衆議院議員として取り組んだ民主化支援の成果と課題についてもお話ししています。クリックして是非ご覧ください!

第3回イベント 中田厚仁さんとUNTAC当時のカンボジア

『中田厚仁さんと国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)当時のカンボジア

こちらは私の話をもとに学生インターンがまとめてくれたUNTAC時代のエピソードと、そして中田厚仁学校で私たちのカウンターパートとして活躍してくれているソフィア先生と子どもたちについてです。

『中田厚仁さんの国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)当時のエピソード

中田厚仁学校で生徒に愛されるソフィア先生












人間が殺しあう現場のリアリティーは国会にいてはわからないー国会議員と『現場』を考える

2022年05月13日 13時47分32秒 | 政治
小熊慎司衆議院議員が、GW中の視察でポーランドからウクライナに入ったことが批判の対象になっている。本人も認めているように手続き上の瑕疵もあったようで、この点は大いに反省すべきだ。しかし、国会議員が『現場』に行く姿勢そのものを一概に否定してしまうことは政治の劣化を生み出す要因になると私は思う。

2001年12月、首藤信彦衆議院議員の政策秘書だった私は『民主党ペシャワール事務所』の事務局長として現地に派遣されていた。民主党が街頭で集めた募金2,500万円をもっとも有効に使う方法は何か調査するのが私のミッション。ペシャワールを拠点に各地をまわり、アメリカによる対テロ戦争で犠牲になったアフガニスタン、そしてパキスタンの部族地域に住む人々、支援活動をする人々を訪ね、ヒアリングを続けた。

同時に、首藤信彦衆議院議員が提案した、街頭募金を通して支援する団体を決めるための会議の準備に奔走した。70を超える現地NGOから寄せられた提案書を読み、調査するのが私の役割だった。その上でこれはと思う団体に会場でプレゼンテーションをしてもらい、支援する団体を決定した。

現地ペシャワールでの会議には首藤議員のみならず鳩山代表も駆けつけ、政権交代を実現し、対テロ戦争で傷付いた人々、そして社会に寄り添い、サポートする決意を国際社会に向けて表明した。徹底して現地の弱い立場の人々に寄り添う外交、そして事実の探求は、政府同士の付き合いによって制約がある政権与党ではなく野党だからこそできることも沢山ある。その姿勢の象徴として紛争地域であるペシャワール、後にアフガニスタンのカブールに事務所を作る発想と本気は後に政権交代を生み出す力になったと思う。

ロシアの侵攻によって多くの人々が苦しむウクライナ。こんな時こそ政権交代を目指す野党第一党としての気概、そして戦略を行動で示し、人道支援、復興支援、平和構築につながる日本独自の平和貢献の在り方を現地で調査してはどうだろうか?

国会議員にとって『国会のルールに従う』責任は大きい。私自身も、衆議院議員時代は国会の制約によって何度も海外での視察や国際会議への出席を断念した。北朝鮮への制裁・渡航自粛によって国会からストップがかかり、現地入りを直前で断念した時は、代わりに中朝国境地域を中国側から調査した。ハンガリーでのGlobal Volunteer Conference2011ではメインスピーカーとしてスピーチすることが決まっていたにも関わらず、急遽本会議での採決が入り、わずか1分の起立採決のために出発の数時間前に断念し、オンラインでのスピーチに切り替えたこともある(写真)。国民の代表として国会で意見表明する国会議員の立場、責任はそれぐらい重いものだと思う。一方で、紛争地のリアリティー、人間が殺しあう現場のリアリティーは、国会にいてわかるはずがない。

私自身も、停戦が破られ、実質的に内戦状態に戻ったカンボジアで、同僚だった中田厚仁さんが殺され、自分自身が襲撃、銃撃、脅迫を受けて『人が殺しあう日常』に対する認識が変わった。ペシャワールでの活動を通し、軍事力によって支配し、占領統治するアメリカの戦略は必ず失敗すると確信し、20年後の撤退で現実となった。紛争地域のリアリティーを経験した人間として、日本の平和貢献の在り方について自分が国会で問題提起したいとの思いが生まれ、国会議員を志す直接的なきっかけにもなった。

私の記憶では、民間人が現場に入ることを政権が糾弾するようになったのは2004年、イラクでボランティア活動をしていた3名の人質事件がきっかけだ。与党議員の扇動で自己責任論が沸き起こり、すさまじいまでの人質バッシングが起きたが、その中心だったのが、当時、安倍晋三自民党幹事長だった。

自分は安全なところにいながら口だけ勇ましいことを言う議員がなんと多いことだろうか。そして現場に寄り添いたいと活動する民間人を有力政治家が糾弾するグロテスクな日本の現実。ましてや野党議員であるならどれぐらいバッシングを受けるかを考えると頭がくらくらするが、そんなことで怯むようでは国会議員は務まらないと思う。

確かに国会議員による単なる『視察』は邪魔になるだけだ。しかし、現地での明確な目的を持つこと、武装勢力に襲撃・監禁された時の対処方法、通信等の使い方、現地の人々のコミュニケーションの取り方などを学び、厳しい環境にも耐えられる体力を持っていることを前提として、国会議員を現地に送り出し、国会で紛争地の真実を報告させる。そして日本だからこそ可能な本当に求められる人道支援、そして平和貢献について議論する。国会による拘束のない元議員や秘書も連動して活動する。こんな発想、政治文化があってもいいはずだ。こんな時こそ野党第一党の矜持を見せてもらいたいと私は切に願っている。


アフガニスタンの難民キャンプでヒアリング


ペシャワールで鳩山由紀夫民主党代表(当時)と


ハンガリーでのGlobal Volunteer Conference2011でビデオスピーチを行う


豆満江から沿いに見える北朝鮮の人々の暮らし


同行した川崎栄子さんが、43年間の北朝鮮での生活の後に豆満江を渡り脱北した場所の近くで


中朝国境地域での調査をもとに外務委員会で岸田外務大臣(当時)に質問



中田厚仁学校支援クラファン第3回目のイベントは5月10日(21時~)です

2022年05月09日 14時40分37秒 | ボランティア
 5月10日(火)は国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)が展開していた1992年から1993年当時のカンボジアについて語ります。また、私たち、国連ボランティアの任務について、またカンボジアの村での生活について、さらに、カンボジアの民主主義がその後どのように変化したのかなどお話しします。あれから30年。当時の中田厚仁さんの活動や、彼の活動がその後何をもたらしたのかについて、また日本の平和貢献の在り方についてなど、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。是非、ご参加ください。

『中田厚仁さんと国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)当時のカンボジアについて語ります。

https://readyfor.jp/projects/interbandcrowdfunding/announcements/214746?fbclid=IwAR0gdqpcHbqEznRuBevnwQmxruU4m92C0seQchZWmz61PwfEn14VoLWyKXE


『ウクライナ紛争と国連』をテーマにしたニュースで中田厚仁さんが目指した日本の平和貢献の在り方を語りました

2022年05月05日 08時25分37秒 | ボランティア
昨日、放送されたニュース特集です。

『ウクライナ紛争と国連』をテーマにしたニュースで中田厚仁さんが目指した日本の平和貢献の在り方を語りました

https://www.youtube.com/watch?v=3eOyujjXvo0

ロシアのウクライナ侵攻を前に機能しない『国連』と、国連の平和維持活動の最前線で自由で公正な選挙の実施を通してカンボジアの平和と民主主義を実現しようとして銃弾に倒れた元同僚の中田厚仁さんを特集しています。解説委員の山川友基氏は自ら『中田厚仁世代』と言うほど、学生時代に起きた事件に衝撃を受け、中田さんの生き方に影響されたと言っていて、長年の思いを込めた取材になりました。特集の中では中田厚仁学校を支援するクラウドファンディングのことも伝えてくれています。

2時間ほど熱く語り合ったのですが、時間の制約もあって伝えきれないこともありました。

・日本としては民主化支援や、平和構築、また紛争の仲介などの平和貢献の道を探るべき。中田厚仁さんが目指したのはこの方法であり、自分自身も長年追求してきた。

・ロシアによるウクライナ侵攻やアメリカのアフガニスタン攻撃など国連憲章51条の集団的自衛権が戦争を起こす口実として利用されている。日本はその改革に中心的役割を果たすべきではないか。

こんなことも話したように思います。是非、ご覧ください。


イビチャ・オシム元サッカー日本代表監督の死を惜しむー多様性を守ることの価値

2022年05月02日 08時43分26秒 | スポーツ
 サッカー日本代表、そしてユーゴスラビア監督を務めたイビチャ・オシム氏が亡くなりました。2017年12月、サラエボで紛争解決と民族和解をテーマに3時間もお話する機会を頂き、ユーモアと哲学的メッセージにあふれた『オシムの言葉』を惜しむことなく披露して頂いた記憶が蘇えってきます。

 オシム氏は、民族問題により3つに分裂し、FIFAから資格停止処分を受けていたボスニアサッカー連盟を統一する大きな役割を果たし、祖国ボスニアを2014年のワールドカップブラジル大会出場に導いた立役者でもあります。

 私は内戦直後の1996年、短い間ですが、在サラエボ日本大使館の書記官としてボスニア統一選挙の選挙指導員をしていたことがあります。2017年、21年ぶりにボスニアに行った際、外交官としてサラエボに勤務していた高校時代の同級生・熊倉隆行氏の案内でボスニアサッカー連盟に行き、3つのサッカー連盟が統一された経緯を聞きました。「その話はオシム氏に直接聞くのが一番いいよ」と言われ、できれば私もオシム氏に会って話を聞きたいと思いましたが、「今はオーストリアのグラーツにいて、心臓の問題もあってなかなかサラエボに来られない。残念だ」と言われ私も諦めていました。ところが翌日、オシム氏が急遽サラエボに来て会ってくれるとの連絡があったのです。サッカーではなく、平和をテーマに話を聞きたいと思ったことがオシム氏を動かしたのかもしれません。きっと恩師オシム監督に会いに行きたいサッカー選手も沢山いたと思います。人生の貴重な時間を私のために割いてくれたことに感謝と使命感を感じながら話を聞きました。

 オシム氏の言葉の数々に心を打たれました。

「サラエボが魅力的だったのは、各民族が共存する多様性があったからだ。サッカーの美しさは、多種多様な個性がそれぞれの強みを見つけ、磨き上げ、一体になることだ。私はそれをサラエボから学んだ」

 国家分裂の危機に瀕したユーゴスラビアをワールドカップでベスト8に導き、レアル・マドリードなどの強豪チームからのオファーを断り続け、弱いチームを劇的に変える数々の奇跡を見せてきた名監督だからこその言葉の重みを感じました。オシム氏の生き方自体が、大国、あるいは力のあるチームが意のままに世界を操ろうとする世界の現状への強烈な問題提起と感じました。また、米国主導のデイトン和平合意によってボスニア内戦は終結(1995年)したものの、国家が分断され民族の和解が進まない状況に心を痛めていることが伝わってきました。

 オシム氏の奥さん(アシマさん)からは日本がアメリカから武器の購入を増やすことについてどう思うかと聞かれました。私は紛争解決のための仲介や、和解の促進に寄与する日本を目指しているので、そのためには中立と思われることが不可欠。軍事的脅威を与える国になるとその可能性を放棄することになるので反対と答えると、二人は、「その通り!」と強く同意し、オシム氏が仲介者として信頼され、サッカー連盟の統一に寄与できたのも中立だったからだと強調していました。

 オシム氏がユーゴスラビア代表監督だった時は、まさにユーゴスラビアが内戦に突入し、国家が分裂を始めた時期です。民族主義者やマスコミからは自分たちの民族の選手を使えと、すさまじい圧力がありながら、終始一貫フェアな態度を貫いた勇気を多くの人々が知っています。また、サラエボが包囲され多くの市民が命を落とす中、祖国に帰れないオシム氏と、自分だけがサラエボから出るわけにはいかないと苛烈な生活を耐え抜いた夫人は、生死さえも確認できない時期が長く続きました。だからこそ、平和を願う気持ちの強さ、サッカーを通した民族融和への二人の思いは心に刺さりました。

 アシマさんはオシム氏がサラエボ大学で数学を専攻していた、貧しい、しかし際立って優秀な学生だった頃の家庭教師の生徒。彼女によればオシム氏は計算が苦手で、監督として契約する時に契約金額を聞いたことがないそうです。レアル・マドリードなどの有名クラブから高額とされるオファーをもらった際も金額の話は一切していないとのことでした。

 民族の壁を超えた英雄でもあるオシム氏。会話の途中にもファンが何度も握手に訪れました。30分も会えればありがたいと思っていたのですが、途中からはグラッパ(イタリア版ブランデー)を勧められ、3時間にわたってお話しすることができ、まさに珠玉の時間になりました。もう2度と撮れないオシム氏との写真、全てアップします。





 









天国で安らかな眠りにつかれますよう、お祈りいたします。



中田厚仁学校の教育現場から、子どもたちにかける思いークラファン第2回イベント

2022年04月29日 14時42分06秒 | ボランティア
 昨日はカンボジア・中田厚仁学校を支援するクラファンイベント第2弾を実施。『教育現場から子どもたちにかける思い』として、元青年海外協力隊の舛屋彩子さんによる学校紹介を行いました。また、今、中田厚仁学校で教える私たちのパートナー、ソフィア先生の思いをfacebookライブで聞きました。

 彼女たちの行動に中田厚仁さんの思いが継承されていることを感じ、心を打たれました。また、沢山の質問が寄せられたことにも感謝致します。YouTubeにもアップしました。

『教育現場から子どもたちにかける思い』ー中田厚仁学校の子どもたちの支援と平和教育の教材開発のためのクラウドファンディング

 https://youtu.be/APlVG0JozXc

 第3回目のイベントは5月10日(火)21時開始です。

 次回は再び私が担当し、中田厚仁が担っていた国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)の選挙支援活動について、また、彼の活動、そして死が、どのように人々の価値観や行動に影響を与えたのか、私の視点でお話ししたいと思います。

紛争を解決する上での国連の役割とクラファンについてテレビ出演(5月4日17時~)

2022年04月26日 10時51分53秒 | ボランティア
 ☆私が取材されたニュース番組は知床遊覧船の社長記者会見が急遽同時刻に行なわれたため、読売テレビの『かんさい情報ネットten』という番組で5月4日(水)の17時~17:30頃に放送されることに変更されました☆

中田厚仁学校(アツスクール)の教育を支援し、中田厚仁さんを題材とした平和教育の教材を作る。こんな目的、理想を掲げたクラウドファンディング、多くの方々の協力を得て、順調なスタートを切ることができました。ウクライナ侵攻を契機に日本人として平和の問題をどう考えるか。中田厚仁さんを巡る、私たちの心や精神への刺激にあふれた小さな旅、是非、皆さんにも参加して頂きたいと思います。

中田厚仁学校の子どもたちの支援と平和教育の教材開発のためのクラウドファンディング

 さて、今日は読売テレビの山川友基解説委員から取材を受けました。国連のグテーレス事務総長は今日はプーチン大統領、そして28日はゼレンスキー大統領に会って停戦に導くための仲介を行うようですが、国連はこれまでほとんど影響力を発揮できておらず、ロシアのウクライナ侵攻を巡って改めて国連の役割が問われています。番組では、同時に今から30年前、国連の平和維持活動の最前線で活動し、殺害された中田厚仁さんにも改めて焦点を当てるとのことで、インタビューを受けました。

 今、山川解説委員は自らを『中田厚仁世代』と言います。学生だった1993年、中田さんの活動と死のニュースに衝撃を受け、同年カンボジアを訪れて平和構築の現場の空気を体感した筋金入りです。私たちのクラウドファンディングについても隅々まで理解していて、今日は1時間半、これまでの山川解説委員の問題意識を全身でぶつけてくるような質問をして頂き、とても有意義な時間でした。私たちのクラウドファンディングについても報道してくれるようです。

 明日27日、読売テレビの『関西情報ネットTEN』という番組の17:00~17:30頃に放映されるようです。関西にお住まいの方は是非ご覧ください。番組のデータを頂けるとのことですので、このブログやfacebookにもアップします。

こちらは4月22日に行った出発イベントのYouTube映像です。
中田厚仁学校(アツスクール)支援クラウドファンディング出発イベントにおけるプレゼンテーションと質疑応答


中田厚仁学校の生徒の支援と平和教育の教材開発を行うクラウドファンディングを開始

2022年04月21日 14時00分37秒 | ボランティア

カンボジアでの選挙支援活動中に銃撃に倒れた国連ボランティア・中田厚仁さんの終焉の地にできた学校を支援するクラウドファンディングを開始します。
中田厚仁学校の子どもたちの支援と平和教育の教材開発のためのクラウドファンディング

明日の開始イベントでは私が、このプロジェクトの実施理由、また中田厚仁さんについてお話します。

1992年、プノンペンでの研修中にルームメートだった中田厚仁さんの遺志を、私自身も多くの方々に語り、また中田厚仁学校(アツスクール)の支援も行ってきました。でも、中田厚仁さんを巡る物語は日本の平和構築の歴史における貴重なレガシーであり、もっともっと多くの方々と共有すべきものといつも感じていました。今回はインターバンドとして多くの学生の皆さんの協力を得て、クラウドファンディングを立ち上げました。この素晴らしい事業に是非、多くの方々に参加して頂きたいと願っています。

このトークイベントはfacebookライブとして行いますが、アーカイブとしてYouTubeにも保存され、オンタイムで参加できなかった方々にも観て頂けます。

こちらは4月22日の出発イベントの様子をYouTubeにアップしたものです。
中田厚仁学校(アツスクール)支援クラウドファンディング出発イベントにおけるプレゼンテーションと質疑応答





アメリカ空軍の方々と在日米軍の特権について議論ーハイレベルな協力に必要な信頼構築はまず現状認識から

2022年04月21日 13時11分48秒 | 政治

 昨日はアメリカ空軍(US Air Force)の有志の方々を対象にzoomでの講義をしました。アメリカ本土とは時差があるので7時スタートで90分。講義に引き続き意見交換をしました。様々な課題にハイレベルな協力をしていくために必要な信頼構築は、まず現状を知ることが重要。米軍が持つ特権について、米国の公文書館で公開された情報によって日本政府のこれまでの説明や国会答弁に様々な矛盾が生じていることをもとに、日本有事の際の指揮権の所在や、日本の空の管制権、米軍人の犯罪についての裁判権の放棄、また、米軍が日本中どこにでも基地を作れる権利などについてお話ししました。また、日米地位協定に書かれたことの実際の運用は、ほぼ秘密の合意議事録に基づき、国会に報告義務のない日米合同委員会で決められていることなどをパワーポイントを使ってお話ししました。

 同じ敗戦国であるドイツやイタリア、また朝鮮戦争の当事者でもある韓国などは不公平な現状を変えようと交渉を続け、国内法の適用や、米軍の訓練における指揮権の奪還、また環境汚染への補償などを勝ち取っているのに対し、日本は秘密裏のうちに外務官僚が米軍の権利を拡大し、それが国会にも報告されないこと、特に自民党議員が沈黙を続けていることなども話しました。

 私自身が衝撃を受けた事実は米空軍の方々にとっても驚きの連続だったようですが、とても勉強になったこと、また、国家の信頼関係を構築する上では、不都合な事実にメスを入れ、国家の主権を奪っているもの、憲法から逸脱しているもの、時代に合わなくなったものは政治が主導して変えていかなくてはならないとは考えが一致したことでした。ここまで話してしまうと反感を持たれるのでは?とも思いましたが、貴重すぎる機会に直球で問題提起したことに真っ直ぐに応えてくれた正直な感性、そして正義感に希望を見た思いです。国家機密を扱っている方々ですので、zoom画面を撮ってもらった私の写真だけの公開になります。



#日米地位協定
#日米合同委員会

佐々木朗希投手の完全試合と最近のスポーツマン気質

2022年04月17日 20時35分10秒 | スポーツ

 4月10日のオリックス戦で完全試合を達成した千葉ロッテの佐々木朗希投手。17日も8回を終わって今日もひとりのランナーも出さない快投。しかし2試合連続完全試合まであと1回というところで降板し、空前絶後の大記録は井口監督の決断によってピリオドを打たれました。投球数はまだ102球。8回になってもストレートの球速は163キロを記録していて、私はむしろギアが上がってきているように見えただけに残念で仕方ありません。でも、批判を全て背負う覚悟での監督の決断もまた、真に佐々木投手の将来を考えてのことだと思います。

 28年ぶりの完全試合を達成した前回は新記録の13者連続三振を含む日本タイ記録の19三振を奪う圧巻のピッチングでしたが、今日もまた、打者が打てる気配さえない完璧なピッチングでした。要所要所でギアを上げる凄みは前回以上で、間違いなく今日も完全試合を達成すると確信できる内容でした。そして、コンディションさえ良ければこんなピッチングはいつでもできると思ったからこそ降板させたのかもしれないと思うほどでした。

 この佐々木選手や同じく岩手県出身の大谷翔平選手など、最近のスポーツ選手を見ていると頭の良さを感じさせる好青年タイプが増えましたね。昔の運動部はかなりヤンチャな気質の選手が多かったり、気合や根性を強調する指導者が多くて、素質はあるけれどそんな雰囲気に馴染めない選手も多くいたように思います。今は、競技のメカニックや、力を発揮するためのトレーニングの方法、メンタルの持ち方などスポーツ科学を理解して実践する聡明さや探求心が不可欠のように思います。とても羨ましく思いますが、年齢が上になるほど身体を鍛えることは必須になります。いつまでも健康でいられるためのトレーニングは私も科学的に実践したいと思います。

 東日本大震災が発生した直後、支援活動で陸前高田市に入りました。多くの被災地と比較してもこの町の被害はあまりにも凄まじく、この町の状況は壊滅ではなく消滅だと思うほどでした。陸前高田市で被災して父親と祖父母を亡くし、自宅も失った佐々木投手。彼の活躍がどれほどの勇気と希望を与えているかと思うと、何よりも無事に一日も長く活躍して欲しいと祈らずにはいられません。


(写真は日本経済新聞より転載)

#佐々木朗希
#完全試合
#東日本大地震
 

北朝鮮政府を被告とした裁判の敗訴と歴史的な内容-原告・川崎栄子さんに話を聞きました

2022年04月14日 21時35分10秒 | 政治
 
 北朝鮮政府に対し、虚偽の情報での帰還の呼びかけや人権侵害等について損害賠償を求めて裁判を起こしていた川崎栄子さんにお会いして話を聞きました。

 在日コリアンの川崎さんは1959年に始まった帰還事業で北朝鮮に渡り、43年後に脱北。2014年春、中朝国境地域を1週間一緒に歩いて頂き、ご自身が脱北した現場などを案内して頂いたことがあります。

 報道では敗訴と大きく報じられましたが、今回の判決の画期的なことは東京地裁が朝鮮民主主義人民共和国の金正恩総書記を被告として、虚偽の宣伝による『勧誘行為』を犯罪を認めたことです。時効により、損害賠償権は消滅したとのことで敗訴になりましたが、例えばドイツではナチスによる戦争犯罪に時効はありません。日本が人道支援、人権外交を大きな柱にしていくなら「人権の問題に対しては時効はない」との政治判断をして欲しいとの川崎さんの訴え、その通りだと思います。
北朝鮮の勧誘活動を犯罪行為と認めた以上、日本政府には、帰還事業への関与が誤りだったことを認め、帰還事業で北朝鮮に渡った人を対象とした救済法を作って欲しいと川崎さんは訴えています。

 北朝鮮政府は今、新型コロナの防疫を理由に中朝国境地域には中朝国境を流れる豆満江と鴨緑江の全域に鉄条網とコンクリート壁を設置。国境を完全封鎖しています。2019年までは、国境まで来れば、家族は中国の携帯電話を借りて川崎さんと話すことができたそうですが、国境が封鎖されたことで携帯電話レンタルのビジネスもなくなり、現在、12人の子どもと孫の安否がわからないそうです。自分が道を拓いて日本に呼び寄せるつもりだったそうですが北朝鮮でどのような状況下で生活しているのかわからないのがつらい。私には時間がないと声を詰まらせていました。

 2014年5月のストックホルムでの協議では、北朝鮮は日本人妻の帰国を打診したが、拉致問題の解決が先と日本政府が断ったと川崎さんは言います。
家族に会いたいと切望するのは現地に残された日本人妻の方々も同じです。日本人妻は概して長生きで、死ぬ前に一度は日本に戻って家族に会いたいという執念だけで生きている方がまだ残っているそうです。80代、90代になり残っている人は僅かですが、帰国が可能になるように政治は最善を尽くして欲しいとの声、何度聞いても心に刺さります。
(白黒写真は林典子『朝鮮に渡った日本人妻 60年の記録』より本人の了解を得て掲載。)


川崎栄子さんと。公園でお話を聞きました。


帰還事業で北朝鮮に渡った日本人女性(北海道大学の学生の時の写真です)


国境の豆満江で洗濯をする北朝鮮の女性たち。まだ雪が残る寒さの中、川に入って髪を洗う女性もいました。


#北朝鮮帰還事業
#脱北
#拉致被害者