阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

クリーンな選挙で勝つ価値

2008年12月30日 22時55分37秒 | 政治
 連日、自転車に乗って街宣活動をしながら、この1年、お世話になった方々への挨拶まわりをしています。この1年間の成果は、100%満足とは言えませんが、私の認知度、そして政治的価値観は、かなり浸透してきたようにも感じています。

 さて、私にはふたつの大きな使命があると自任しています。ひとつは小選挙区で勝って衆議院議員になること。そして、もうひとつは徹底的にクリーンな選挙を全うすることです。

 「なるべくお金をかけずに選挙をする」ことは、民主主義のレベルを上げる上で重要なことです。業界への利益誘導の見返りとして支援される選挙、また特定の支援者を満足させるための選挙は、お金が飛び交うようです。しかし、公募候補として挑む私の使命は、そのようなやり方に断固異議申し立てを行い、お金よりも知恵と体力を駆使して活動し、「地盤・看板・カバン」がなくても国政選挙に勝てる実例を作ることだと思います。それが、今後立候補する方々の経済的なハードルを下げ、高い志を持った仲間をより多く政界に導くきっかけになると確信しているからです。

 政策秘書として仕えた首藤信彦前衆議院によれば、人類が初めて作った組織は狩りをするグループだそうです。少人数のグループが状況によって役割を変え、ひとりが何役もこなし、走りながら考える。そんな「行動する小集団」を組織し、ネットワーク化することは選挙活動においても有効だと思っています。

 私は国会の秘書をしながら、首藤氏が設立したNGO・インターバンドの事務局長をしていたのですが、この精神を徹底的に叩き込まれました。私たちは、紛争地域の平和構築活動の一環として選挙監視ミッションを派遣したり、除隊兵士支援活動を行っていましたが、その何百倍もの予算を使って実施された政府のプロジェクトより遥かに大きな成果を生み出したと確信できたことが何度もありました。

 三高さんが紹介して下さった通り、以前の私の事務所も、誰もが驚くほどお金をかけない事務所で、街宣カー、コピー機、パソコンを含むほとんど全ての備品を無料で調達し、一番高価なものが1500円で買った中古のホワイトボードでした! 
 「お金をかけない」ことは、本当に必要なことにお金を有効活用できる状況を作ります。本人が誰よりも体を張り、新しい発想とみんなの知恵で勝つ! そんな選挙ができるように頑張ります!


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失業者の生活の不安-自らの経験から

2008年12月24日 19時00分19秒 | 政治
 連日、地域での挨拶まわりを続けています。今日は、紀美野町を中心に歩きました。何軒かで話題になったのは、小沢代表が、「私の息子も派遣社員」と発言したことです。「小沢さんは、麻生さんよりは、ワシらの気持ちはわかるみたいやな」そんな言葉で小沢代表への印象の変化を口にする方もいました。

 私自身も、長い期間、不安定な雇用状況で働いてきました。大学卒業後、キヤノン株式会社に入りましたが、29歳の時に退職し、国連ボランティアとしてカンボジアに赴任。その後も国際協力の仕事を続けました。この仕事は一回ごとの契約ですから、海外での仕事を終えて日本に帰った途端に失業者になります! 合間にはフリージャーナリストとしても活動していましたが、収入は不安定で、ハローワークに仕事を探しに行ったこともありますし、失業保険をもらった経験もあります。

 教員や衆議院議員の政策秘書として勤めていた時は、給与の大半を海外ボランティア活動に注ぎ込んできたので、ほとんど貯金がない状態で政治の世界に飛び込みました。活動すればするほど借り入れ金は膨らみます。衆議院選挙の時期が決まらないまま、出費がかさむ今の状況は大変不安です。

 もっとも、私の場合は、全て自分の選択ですから、不安定な生活状況は不況とは関係ありません。考えてみれば、私は贅沢な生活には全く興味を持ったことがなく、ゴルフ、ギャンブル、お洒落などには全く関心がありません。殆どお酒も飲みませんし、今まで仕事に使う以外の車を持ったこともありません。趣味といえば、ジョギングと貧乏旅行ぐらいですから、大きな出費にはなり得ませんね。
 
 衆議院議員に当選すれば、歳費の多くは再びボランティア活動に注ぎ込むことになると思います。私は健康的で質素な生活が好きなので、当選しても生活が変わることはないでしょう。ですから、議員の収入については興味もありません。しかし、安定した収入がない生活の不安は、自分の経験からよくわかるのです。

 「このままでは年を越せない」そんな悲痛な声をバックに参議院を通過した「国民の命を救うための緊急雇用対策法案」は、衆議院では否決されました。

 世襲で議員になった方々など、裕福な環境で育った議員には理解が難しいかもしれません。しかし、国民が「雇用」を奪われることは、生存権を奪われるに等しいことを、政府・与党は認識して欲しいと願うばかりです。奪われるのは職だけでなく、人間としての尊厳、そして命にまで及びかねないのですから。


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雇用と尊厳を守るために

2008年12月18日 19時03分49秒 | 政治
 雇用情勢が日に日に厳しくなっています。私は毎日毎日訪問活動を続けていますが、雇用に対する関心が大変強くなっていること、そして、与党が第二次補正予算案の見送りを決めた失望感を強く感じています。

 それにしても、トヨタ、ソニー、キヤノンなど、企業体質の良好さに定評があった大企業が、なりふりかまわず人員削減を始めていることに強い失望と怒りを感じます。

 人材派遣法改正によって、派遣労働者を含む非正規雇用が激増しました。この法案は本来、働き方の多様性を確保するのが目的であり、会社にとって都合の良い安価な労働力を生み出すのが目的ではなかったはずです。

 まず、一番弱い立場にある非正規労働者が切り捨てられる企業、そして社会からは、人間に対する尊厳を感じることができません。まずは経営陣が賞与・給与をカットし、人件費は役職が重い者から順番に削減するべきでしょう。

 麻生内閣は日本経済を「全治3年」と断じましたが、ついこの前までは、「史上空前の好景気」と、政府・与党は経済政策を自画自賛していました。多くの庶民にとっては豊かさを実感出来るものではなかったにせよ、多くの企業が最高益を更新していました。内部留保の財産は少なくないはずです。私がかつて在籍していたキヤノンは、大分の関連会社が1200人の派遣社員を解雇しましたが、毎年のように史上最高益を更新していたはず。1200人の人間を冬空に放り出すほど切迫した状況なのか、大いに疑問です。
 
 収益が上がらない事業は大胆に切り捨ててもリストラはせず、人員を成長部門に集中させるダイナミズムがキヤノンを超優良企業に成長させた戦略だったと思います。トップが経団連の会長を務めているこの会社を擁護するつもりはないけれど、私は、日本を代表する企業が、ここまで非情な首切りを断行する大きな理由は、企業スピリットの劣化とともに、政府・与党の経済政策が全く期待できないからだと思います。そのために過度に縮小路線に走っているのではないでしょうか。
 
 民主党(野党3党)は、「国民の命を救うための緊急雇用対策法案」を参議院に提出、可決されました。麻生首相は先日の党首討論で「景気対策は間に合っている」との認識を示しましたが、事態はひっ迫しています。国民の雇用、そして尊厳を守るための緊急景気対策。与党には、その深刻さが理解できないにしても、せめて速やかに成立させる妨害はしないことを、強く求めたいと思います。


 写真:海南市下津町市坪の町並み。「熊野古道」の提灯が沢山見られます。


鞆淵の黒豆

2008年12月12日 23時59分37秒 | 政治
 今日の朝立ちは岩出市の根来交差点でした。その後は紀の川市の鞆淵で訪問活動をしました。

 和歌山2区での政治活動は、毎日がグリーンツーリズム(農村観光)のようなものです。どこに行っても美しい農村風景を味わい、農家の方々の仕事にふれることができるのですからね。特に郊外に出かける時は、旅に出るような高揚感に包まれます。

 さて、風景の美しい鞆淵は、私が好きな地域のひとつです。この地域はホタルでも有名で、初夏の訪問活動後には乱舞するホタルを楽しむことができました。ログハウスを組み立てた別荘もあちこちに点在しています。今は黒豆の季節。多くの農家で自宅で出荷作業をしており、今日は、山間部の集落にしてはずいぶん不在の方が少なかったように思われます。

 今日は嬉しい再会もありました。

 今年の夏、紀の川市中井阪の近くを自転車でまわっていたところ、4人組の年配のご婦人がバス停近くに座って待っていました。私は自転車を停めて話しかけたのですが、全員が鞆淵から来たとのこと。買い物を終えて帰るところだったらしく、私はバスが来るまでお話をさせて頂きました。

 そして、今日は、4人のうち3人に再会することができました。全員、私のことを鮮明に覚えていたみたいです。まるで、遠方から訪ねてきた友人のように迎えてくれました。地域では多くの家が薪でお風呂を焚いていますが、「良かったらお風呂に入っていってよ」とまで誘っていただきました。

 今夜は選対会議があったので残念でしたが、今度から、山間部をまわる時は、着替えぐらいは持って行った方がいいのかもしれません! 


 写真:鞆淵にて農家の作業を手伝う私。

 

冬の早朝活動

2008年12月08日 20時33分44秒 | 政治
 最近は連夜のようにミニ集会や親睦会に招いて頂くようになり、地域の方々とじっくり対話する機会が増えた。

 今朝の報道各社では、麻生政権の支持率が20%を少し超えるところまで急落したと報道された。正直、内閣支持率がまだ20%もあることに驚いている。私自身が接していることが大きな理由かもしれないが、地域を歩いていると、今、麻生政権、そして自民党を積極的に支持する人は、100人のうち5人もいない感じだ。有権者の怒りが臨界点を超え、大きな地殻変動を起こすエネルギーが極限まで蓄積されている感じがする。

 しかし、民主党の候補予定者がどんな人間なのか知らなければ、積極的な支持にはつながりにくいだろう。姿を、声を、そして考え方生き方を、あらゆる手段を使って伝えていかなくてはならない。

 早朝活動は毎朝5時前後に起きて出かけるので、集会が遅くまで続くと睡眠不足になる。しかし、緊張感があるせいか、いつも目覚ましをセットした時間よりもかなり早く目が覚める。今朝の路上の気温はマイナス1度! 顔も指先も凍てつくような冷たさだったが、今日も多くの方々に激励を頂いた。瞬間的に心が温かくなる。私は少しでもアイコンタクトができるようダッシュを繰り返すのでアッと言う間に体も温かくなる。しかし、ずっと路上で立ってくれるボランティアの方々は、寒いに違いない。連日の協力には本当に頭が下がる…。


 

コメントへのお返事など

2008年12月03日 21時35分27秒 | 政治
 三高さん、林間田園都市の応援者さん、サンタさん、unknownさん、こんにちは。コメントありがとうございます。まとめてお返事させて頂きます。

 キャッチボール、本当に楽しいですね! 少年に戻った気分で白球と戯れました。

 しかし、下半身、体幹部分、肩、腕、そして指先を連動させて投げることができず、自分にガッカリしてしまいました。よく、始球式などで有名人が投球しますね。若くてスポーツマンに見える人でも、キレのある速球を投げる姿などは見たことがありません。私は学生時代と体型も変わりませんし、筋力などはむしろアップしているので、未だにかなりの球威のストレートが投げられると思っていたのですが、大違いでした! 投げていても球がお辞儀しているのがわかるほどで、30年のブランクはやはり大きいと実感した次第です。(当たり前だ!)そういう意味ではかなり悲しい自分との対話だったような気がします。

 三浦大輔投手の横浜残留については、私は清々しさを感じましたよ。「強いチームを倒したい!」その心意気やよしです! 彼の男気には100%共感します。それにしても、私の人生の大半で究極のダメチームであったタイガースが、「強いチーム」と形容されることには感慨深いものがありましたね。三浦投手には心からのエールを送ります。願わくば、来年以降は阪神戦よりも読売戦で、そのスピリットを発揮してもらいたいものです。

 浅田真央選手のNHK杯での演技は見事でしたね! 私はかつらぎ町でのミニ集会があったのでライブでは観ることができませんでしたが、帰ってからYou Tubeで観ました! 彼女はすでに史上最高のフィギュアスケーターと言ってもいいのではないでしょうか。それでいて、年々進化し、そして表現力も芸術性もアップしているところは素晴らしいですね。私は、自分を鼓舞する時に観るいくつかのスポーツの映像があるのですが、2007年春の世界選手権での彼女の演技もそのひとつです。

 http://jp.youtube.com/watch?v=fAuTGZ_01Yg


 演技の完成度では2006年の全日本選手権の方が上ですが、彼女のこれまでの演技の中でも圧倒的に感動を与えた演技だったと思います。私は「チャルダッシュ」に乗って舞うこの演技が一番好きです。


 林間田園都市の応援者さん、ご心配をおかけし、申し訳ありません。総選挙が先送りされたことで、体制も短距離仕様の大きな筋肉から長距離用にスリムにする必要があります。拠点は紀の川市粉河の事務所に絞って、その代り、機動力をフル稼働させて活動しています。

 もともと私の持ち味は「位置エネルギー」の高さより「運動エネルギー」の大きさだと思っています。従って、例えば、まず事務所を沢山作るとか、大きな会合を実施するという考え方ではありません。その意味では、従来の和歌山の選挙とは全く違うスタイルでの活動を目指していますし、その成果も手応え上々ですから、とにかく神出鬼没のゲリラ戦を全うするつもりです。

 林間田園都市駅での早朝活動については、最近は行っていませんが、毎朝、選挙区内での路上での挨拶や自転車での街宣を行っています。衆議院選挙の選挙区である4市4町のローテーションがあるのであまり頻繁には行けませんが、年内にはお目にかかれると思います。その際は是非、声を掛けてくださいね!

 サンタさん、3台目の街宣車ありがとうございます。超大型の2台目と使い分けながら、日常活動にフル稼働させますので、その活躍ぶりは、また報告致します。

 
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みかん農家との会話

2008年12月02日 19時45分10秒 | 政治
 昨日、今日は海南市下津のみかん農家を中心に、徹底的に訪問活動をしました。

 今はみかん収穫の最盛期ですから、家にいらっしゃる方は少ないのですが、あきらめません! 遠くで収穫している姿が見えれば、みかん畑の急斜面をを駆け上がってお話をします! 皆さん、本当に温かく迎えてくれます。かつらぎ町を中心にまわった先週は頂いた柿でいっぱいでしたが、昨日、今日はたくさんのみかんを頂きました。

 お話していて強く感じることは、自民党の農業政策への怒りと、麻生内閣への絶望感ですね。麻生総理はもはや、侮蔑とため息の対象ではあれ、期待感は皆無です。第二次補正予算を先送りにしたこと、そして、小沢代表との党首討論の中で、中小企業対策は第一次補正予算で十分足りていると発言したことは致命的でした。

 農家・農村を守るためにも、若者が就農を決意できる環境つくりは絶対に必要ですね。外国からの食料が安く入ってくる以上、政治が責任を持って、農業を営む上でのリスクを小さくしなくては。民主党の政策である「赤字が生じた時の戸別所得補償」は、その有効な方法のひとつだと確信しています。そして、農業の周辺に産業を生み出すことですね。このブログの中でも何度か書いていますが、農村観光(グリーンツーリズム)は効果的な手段のひとつだと思います。大学院(修士課程)では、その有効性を検証すべくグリーンツーリズム&エコツーリズムの経済効果について研究しました。その成果を政策として実現するためにも、頑張らなくては! と日々痛感しています。


 写真:訪問させて頂いた下津町のみかん農家


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