阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

ここにも「逆転の夏」!

2007年08月23日 00時35分18秒 | 日常

 今日は、開放同盟の方にお付き合い頂き、選挙でお世話になった方々へのお礼訪問を続けました。参議院選挙では連日駆け回っていましたが、しかし、私と顔を合わせることもなかった方々が、地道に、懸命に支えて下さっていたこと、挨拶を続けるごとに実感しています。

 選挙当日のポスター貼りに奮闘して下さり、個人演説会にも来て下さった方が、つい一週間ほど前に亡くなったことも知りました。せめてもう少し早く伺っていれば・・・と残念でなりません。政治活動をしていると、お世話になったり迷惑をかけることばかり。当選し、より良い社会の実現に寄与する以外に返す方法がないことを改めて実感しています。

 夜は、親戚の女の子が我が家にやってきました。何としてもアンコールワットを見たくて、ひとり旅をしたいとのこと。もちろん、できる限りの情報を伝授しました。アンコールワットに関するドキュメンタリー番組「新生カンボジア・3年目の現実(NHK1995年11月放送」を作ったり、修士論文の研究テーマにしたり、学生を引率して一緒にマラソンを走ったり・・・。私の思い入れが沢山詰まっている場所のひとつです。度重なる内戦、そして900年の時を超えて聳え立つあの気高い姿、できる限り多くの方々に感じて欲しいものです。

 それにしても・・・! 今日の甲子園の決勝戦は本当に素晴らしい試合だったようですね。それまで1安打に抑えられていた佐賀北高校が、8回に5点を取って大逆転した試合展開もさることながら、野球エリートがいるわけでもなく、体も小さな公立高校の生徒が、名門校を次々に破って快進撃を続けること自体が本当に感動的でした。昨年は予選の1回戦で敗退したチームが優勝。「逆転の夏」がここにもあったこと、本当に勇気づけられました。敗れた広陵高校もとても爽やかで、救われた気がします。



苦しみの中から立ちあがれ

2007年08月22日 00時37分19秒 | スポーツ

 久しぶりにスポーツをテーマに書きます!

 今日は紀の川市の事務所で名簿の整理などの事務作業をした後、夕方は自転車に乗って街宣活動をしました。今日は岩出市内を中心に各地で街頭演説をして事務所に戻ったのは夜7時前でした。

 すぐに事務所を出て海南市の家に戻る途中、いつものように携帯をチェックしたらタイガースは何と2回で0-7と大量リードを許しており、今日も敗色濃厚でした。もうあかん! ガッカリして、でも、落ち着いた気分で帰宅したら、今日はテレビでも阪神戦を中継していました。

 2点を返し、ちょうどノーアウト満塁のチャンスでしたが、岡田監督が送った代打は桧山選手でした。

 「何でヒーやんやねん」「せめて三振してくれ」「濱中出さんかい!」岡田監督の采配に怒り心頭の気分で観ていたら、振り抜いた打球はセンターバックスクリーンに飛び込む満塁ホームラン! 一点差に迫ったタイガースはこの後逆転し、優勝争いに踏みとどまりました。

 本人の安堵の表情。興奮に湧き上がるスタンド。そして、誰が打つよりも歓喜の笑顔で迎えた選手たち。美しいシーンでした。こんな試合は絶対に落とせない! 火の玉のような気迫が選手全員に乗り移り、見事な大逆転勝利につながりました。

 阪神タイガースの暗黒時代を4番打者として支えた桧山選手。しかし、ここ2シーズンはレギュラーの座を失っていました。今シーズンは毎日のように代打で出場しながらいつも凡退。先日、本当に久しぶりに打ったヒットは何と2ヶ月ぶりでした。使う監督の忍耐、そして、使われても使われてもチャンスを生かせないベテラン選手の心の葛藤はどれほど大きなものだったでしょうか。しかし、こんな場面で打てるとは、どんな状況でも諦めず準備を欠かさなかったからなのでしょうね。とても感動しました。

 自分自身の境遇も、桧山選手と共通点があるかもしれません。多くの感動をファンに与えてきた桧山選手と自分を比較するのは失礼ですが、「次こそ結果を出さなければ終わり」という境遇は同じです。でも、地道な努力を続けることこそが、唯一の方法であること、桧山選手を見て改めて実感しました。

  

 

夏を実感する日々

2007年08月16日 23時59分50秒 | 日常
 連日、暑い日が続いていますね。私は挨拶回りを続けながら、お祭りや盆踊りに飛び入り参加したり、お墓参りやお見舞いなど、多忙な日々を過ごしています。

 お祭り等には議員ではない私が招かれるわけではありません。しかし、政治活動ではなく、地元を知る機会と思って接すると、皆さんも、あまり距離を感じることなく話してくれて、本当に貴重な機会であることを実感します。

 お盆休みの間も自転車に乗って活動を続けていますが、眩しい光にクラクラするような感覚になります。この活動は「意表をつく」こともコミュニケーションのきっかけになりますし、私は太陽が大好きですから、暑ければ暑いほど喜んで飛び出していくのは言うまでもありません。もっとも、ここ数日は、あまりの猛暑のせいか、昼間路上を歩いている方はとても少なかったような気がしますが・・・。

 

  
 

有吉佐和子「紀ノ川」

2007年08月13日 01時39分21秒 | 日常

 2日間、民主党本部や議員会館で選挙報告や挨拶回りをして、昨日帰って来ました。

 さて、帰りの車内で有吉佐和子さんの「紀ノ川」を読みました。有吉作品を読むのは「複合汚染」以来、25年ぶりでしたが、読み始めた途端に引きずり込まれ、あっという間に読んでしまいました。

 何といっても、私が日々活動をしている慣れ親しんだ場所で展開する物語であることが一番の理由です。物語の冒頭に、主人公「花」が紀ノ川上流の九度山村から中流の六十谷に船を使って嫁入りするシーンがあります。私自身が車で、そして自転車で、紀ノ川を眺めながら何度も何度も走ったところ。明治の女性である「花」の凛とした生き方を通し、当時の社会や文化が現在の様子とオーバーラップしました。彼女の夫は村長から県会議員、さらに衆議院議員になりますが、当時の政治家や、政治家を守る妻を取り巻く状況も大変興味深いものでした。

 伝統・格式を守りながら賢く、気品のある生き方を貫く「花」。母である花にことごとく反発し、奔放に生きる理想主義者・文緒の強さは表面的なもので、エリート銀行員に出会った途端、自分が徹底的に批判していた支配階級にあっという間に組み込まれていきます。そして、その娘の華子が、有吉佐和子自身と言われています。

 本が書かれたのは1959年、有吉佐和子が28歳の時です。明治の文化・風俗を調べ上げ、自らの想像力を交えて綴った文章の細緻な表現にも驚きました。

 「ワイルド・スワン」(ユン・チアン著)という本があります。中国の近現代史を、祖母、母、本人の3人の女性の苛烈な人生を通して綴った本です。自分自身が「心にかける橋」を書きながら繰り返し読んでいたこともあってとても印象深い本なのですが、時に時代に翻弄され、時には時代に闘いを挑む強さを持った3代の女性を通して近現代史を描く手法がこの本ともオーバーラップしました。

 「紀ノ川沿いの嫁入りはのう、流れに逆らうてはならんのやえ。みんな流れにそうてきたんや。自然に逆らうのはなによりもいかんこっちゃ」

 これは、「花」の祖母、豊乃が、花の縁談を決めた時の言葉です。

 軍閥の妾であった祖母、戦争や文化大革命に翻弄される母、そして自らの力で自由を掴む本人。「ワイルド・スワン」のストーリーは、戦争、そして封建社会の崩壊とともに没落していく家の歴史を描いた「紀ノ川」とは異なる、政治的メッセージの強いストーリーですが・・・。

 様々な時代を水面に映しながら、今も美しく流れる紀ノ川。明日も紀ノ川沿いを走ってみたくなりました。あ、その前にこれからペルセウス流星群を見てきます!

幼稚園で聞いた母の声

2007年08月08日 01時11分52秒 | 政治
 昨日、一昨日は、橋本市、九度山町。今日は紀の川市と和歌山市で活動しました。

 昨日は、瀧洋一・橋本市議会議員と林間田園都市駅&橋本駅での朝の挨拶を終えた後、午前中いっぱいを橋本市の幼稚園で過ごしました。6月議会に提出された「幼保一元化5か年計画」によって、子供を取り巻く環境が変わることになり、保護者の方々は大きな不安を持っています。議決権を持つ市議会議員に、お母さんの立場からざっくばらんに意見を言う場が設定されると聞き、私も特別に参加させて頂きました。

 少子化、および地方財源が縮小される中、コストを削減することを目的として幼稚園と保育所の施設を共用したり運営の一体化を進めるというのが幼保一元化です。ところが、管轄省庁は保育所が厚生労働省、幼稚園は文部科学省になっています。現在の二元制度の下では、子どもたちや先生(職員)の区分、施設・設備の基準などは別々に定められ、会計も別個に処理する必要があります。そうしないと補助金はもちろん、施設の認可さえ取り消される恐れがあるのです。従って、運営面ではコスト削減はあまり期待できないそうです。

 しかし、これらは行政の論理。現場の声は、コスト削減のため教育の場を統廃合することへの怒りと不安でいっぱいでした。運営を民営化し、地域の公立幼稚園5ヶ所をひとつに統合する計画に対し、お母さん方の声は、本当に切実でした。

「統合されると家から遠くなってしまう」
「民営化されることで、教育の中身よりコスト削減が重視されるのではないか」
「学校によって保育、教育の質に差が出るのではないか」
「公立幼稚園は、特長を出す必要なし。英語教育などは私立に任せればよい。近くで、子どもの数が少ないから公立を選んだのに」

「民営化する場合、業者(法人)の選定基準を明示すべき」
「失敗したら誰が責任を取るのか」
「先生ひとりあたりに子どもの数は増やすべきではない」
「教育内容の向上ではなく予算削減が幼保一元化の最初の目的とは本末転倒ではないか?」
「公務員がコスト削減のため民営化を進めるのは、自己否定だ!」
「子どもを保育園に入れたいから働く人が多い」
「行政は、全く教育の現場を知らないし、知る気もない。市民を馬鹿にしている」
「格差社会が教育の現場に及ぶのは耐えられない」

 子どもたちを抱っこしているお母さん方から、こんな声が、約2時間延々と寄せられました。私はその後も残って個別にお話しましたが、本当に皆さん、真剣でした。そして、子どもの将来を思って思っての言葉には、とても重み、迫力がありました。

「失敗だったら誰が責任を取るんですか。子どもが不幸になったら、はよ死んで化けて出たると思ってるんです」こんな声も聞こえました。

 自民党政治によって教育に対する予算が削られ、その内容が低下することへの不安は想像以上でした。民主党は徹底的に財政の見直しを行い、無駄遣いは徹底的に切り詰めていきます。そして使うべきところには、思い切って予算を投入します。その代表が子育て、そして教育への支援。未来を担う子どもたちへの「投資」以上に有効なお金の使い方などないのですから・・・!


「与党」民主党の大きな責任

2007年08月05日 11時00分40秒 | 政治

 毎日自転車に乗って駆け回っていますが、頭の整理も必要と思い、今朝は、選挙中の新聞等の整理をしながら、政治関連の討論番組を観たりして過ごしています。

 参議院で「与党」になった民主党の責任が格段に大きくなりました。民主党は、今回の結果を受けて、独自の政策立案、そして、その実現を果たす能力を問われることになります。その仕事ができていないと判断された時、つまり、政権担当能力がないと判断された時、政権交代を賭けた衆議院選挙で苦戦を強いられることになるでしょう。

 これからの国会では、参議院で民主党提出法案が審議・可決され、その後衆議院に送られていくような、かつてない状況が生まれます。民主党は、政局、つまり衆議院解散・総選挙に追い込む戦術も重要ですが、その目的である政策論争を高めることに最大の力を注ぐべきと考えています。

 その上で大きな力になるのは「国政調査権」ですね。これは委員会の決議によって発動される仕組みになっていますが、これまで、与党である自民党は、自分たちに都合の悪い事実は徹底して隠し続けるだけした。イラクで自衛隊が何をしているのか、インド洋における給油活動がどのような成果を挙げているのか、また、それらの活動に投じた予算がいくらなのか。「成果は上がっている」「感謝されている」というだけで、具体的な実体が明らかにされることはありませんでした。

 私自身、政府が初めて自衛隊を派遣した1992~3年のカンボジアで、その活動に身近に接する機会がありました。タケオ州で道路補修をしたその活動の成果は、自衛隊の実力・士気に比較して、とても十分な貢献とは言えないものでした。もっとも安全な地域で簡易舗装をしただけの道路。私は何度も通りましたが、撤退後最初の雨季が来た途端にボロボロになってしまいました。現地では、「自衛隊は撤退した時、道路まで持って帰ってしまった」と揶揄されていたほどです。

 また、5000万件を超える「宙に浮いた年金」の保険料がいくらになるのか、その給付額がいくらになるのか、安倍政権は全く明らかにしませんでした。民主党の独自調査では、保険料だけでも約100兆円にのぼると思います。参議院選挙前「1年後に解決。絶対に安心」と安倍総理は繰り返していましたね。しかし、「私と小沢さんがどちらが首相に相応しいか」を問う選挙と言いながら総理の座に居座る安倍さんの言葉。信用している人があまりいないこと、今回の選挙結果からも明らかだと思いますが・・・。

 今日の午後、そして明日は岩出市、紀の川市、かつらぎ町、橋本市方面で街宣活動、および駅立ちを行う予定です。 

 
さかぐち直人政治活動ホームページ
阪口直人国際協力活動ホームページ

Never Never Never Surrender again!!!

2007年08月02日 23時12分40秒 | 政治
 皆さん、こんにちは。温かいコメントありがとうございます。

 選挙が終わった今こそ一番大切な時。連日、挨拶回りと自転車での街宣活動、そして、車に乗り、マイクを使ってお礼を続けています。

 落選してしまったとは言え、187,545名の方が「阪口直人」と名前を書いて下さったことには、本当に大きな責任を感じています。皆さんが寄せて下さった期待に応えるには、次回当選するしかありません。

 選挙中は候補者としての役割を全うしていれば良かったのですが、様々な事務処理や、次に向けての準備は、私自身が行っていかなくてはなりません。颯爽と国会に乗り込む仲間とは大きな差を感じますが、しかし、今こそ踏ん張りどころ。小さくても最高の運動エネルギーを持った組織を作り、もちろん、私が全力で引っ張っていきます!


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