阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

岐阜市長選挙へ、しばはし正直候補の再挑戦

2018年01月27日 00時02分07秒 | 政治

 岐阜市長選挙まであと2日に迫ってきました。

 しばはし正直候補とは2009年の衆議院選挙に同期当選の友人でもあります。2013年に挑んだ最初の岐阜市長選挙は1507票差の惜敗でした。それ以降、1000回以上の集会を重ねるなど地道な努力を重ね、様々な葛藤や壁にぶつかりながらも岐阜を前に進めるひたむきな思いを多くの人々と共有しています。

 市政の継続性を守りながら、同時に衰退につながっていく現状維持を選択しようとする大きな力と闘うことは並大抵のことではありません。しかし、彼はそれを可能にする力を持っています。全てを賭けた選挙に臨む覚悟と、相変わらずの爽やかさ、人柄の良さが伝わって、温かい雰囲気の選挙事務所もは多くの人が集まってきています。

 しばはし候補と私は、2010年に『事業仕分け調査チーム』のメンバーとして外務省管轄の公益法人や財団法人を二人で訪ねてヒアリングを重ねたパートナーでもあります。外務省から天下りを受け、1000万円以上の公費支出を受けた団体であること、また、事業の全部または一部を委託等として外部に依存しているトンネル法人であることなど7つの項目に複数当てはまる法人を対象に、数日間、ヒアリングを行いました。一次情報を省庁に提供してもらうのではなく、直々に調査に歩きました。ヒアリング前にどれだけ情報を頭にいれるかが勝負とお互いに徹夜に近い状態で資料を読み込んで臨み、協力し合って質問を続ける中で、彼の能力、人柄には強い信頼を抱くようになりました。

 自民党王国とされる岐阜でしばはし候補が市長になれば、新しい風が起こることでしょう。私の選挙区である岐阜3区の一部も岐阜市(旧柳津町)。少しでも力になりたいと思います。(最初の写真は2010年4月8日、一緒に事業仕分けの調査をしている時のものです)

 しばはし候補は、今回は広く市民の代表として完全無所属の立場。私もひとりのボランティアとして、ひたすら電話掛けをしています。先日は、ふと振り返ると30台の電話ブースがいっぱいでした。こんなに多くの人々の熱い思いに支えられているしばはし氏には何が何でも市長になってもらわなくては!







宮本恒靖氏の挑戦ー民族融和と多文化共存を目指すモスタル市のスポーツ・アカデミーを見学して

2018年01月01日 06時11分18秒 | 政治

 あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。

 今日はボスニア・ヘルツェゴビナ西部のモスタルに行き、『マリモスト』というサッカーアカデミーを見学しました。このアカデミーはサッカー日本代表でキャプテンを務めた宮本恒靖氏がFIFAの大学院でグループ研究したテーマが発端です。「ボスニア・ヘルツェゴビナのモスタルに、民族融和と多文化共存に寄与するような子ども向けのスポーツ・アカデミーを設立できるか」というのがそのテーマ。十分に可能との結論になり、モスタル市のスポーツ協会をパートナーにしてスタートしました。現在は7歳から13歳までの子どもたち約60人が学んでいます。そのうち10人が女の子だそうです。

 モスタル市に留学し、現地の女子リーグ所属しながらこのアカデミーにおける女子チーム設立準備を進めている山口さんが時間を作って下さったので、アカデミー、そして街の案内をして頂きました。

 モスタルは旧市街が世界遺産登録されている美しい街です。しかし、内戦の結果、ムスリム側とクロアチア側に分断されてしまいました。歴史的要因、豊かなクロアチア側との大きな経済格差に加え、ネレトバ川の近くの道路が境界線になっている街の構造自体が交流を難しくしています。例えば同じ学校でも入り口、教室、授業のプログラム、使う言語、時間が違い、先生も違うそうです。学校のプログラムが民族によって違うのはボスニア全体に共通することですが、山口さんによると学生のデモがきっかけで現在では60校近くが共通プログラムで授業を行うようになったそうですが、モスタルの人々は紛争再発の恐れから、このようなシステムを変えることには特に消極的だそうです。また市議会が機能しないなど、政治自体が共存を阻害する要因になっているそうです。

 民族の異なる子どもがひとつのボールを追いかけ、チームワークやフェアプレーを学ぶ機会、それは、民族融和への一歩になるはずです。最初にこの試みを知った時、スポーツを通した民族の融和、そして他民族の共存を目指すチャレンジのモデルになる可能性があると感じましたが、実際に見て、その思いはさらに強くなりました。マリモスト(小さな橋)の挑戦、今後ともウォッチし、私ができる方法でサポートしていきたいと思います。是非、皆さんも知って頂きたいと思います。