阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

中田厚仁学校の教育現場から、子どもたちにかける思いークラファン第2回イベント

2022年04月29日 14時42分06秒 | ボランティア
 昨日はカンボジア・中田厚仁学校を支援するクラファンイベント第2弾を実施。『教育現場から子どもたちにかける思い』として、元青年海外協力隊の舛屋彩子さんによる学校紹介を行いました。また、今、中田厚仁学校で教える私たちのパートナー、ソフィア先生の思いをfacebookライブで聞きました。

 彼女たちの行動に中田厚仁さんの思いが継承されていることを感じ、心を打たれました。また、沢山の質問が寄せられたことにも感謝致します。YouTubeにもアップしました。

『教育現場から子どもたちにかける思い』ー中田厚仁学校の子どもたちの支援と平和教育の教材開発のためのクラウドファンディング

 https://youtu.be/APlVG0JozXc

 第3回目のイベントは5月10日(火)21時開始です。

 次回は再び私が担当し、中田厚仁が担っていた国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)の選挙支援活動について、また、彼の活動、そして死が、どのように人々の価値観や行動に影響を与えたのか、私の視点でお話ししたいと思います。

紛争を解決する上での国連の役割とクラファンについてテレビ出演(5月4日17時~)

2022年04月26日 10時51分53秒 | ボランティア
 ☆私が取材されたニュース番組は知床遊覧船の社長記者会見が急遽同時刻に行なわれたため、読売テレビの『かんさい情報ネットten』という番組で5月4日(水)の17時~17:30頃に放送されることに変更されました☆

中田厚仁学校(アツスクール)の教育を支援し、中田厚仁さんを題材とした平和教育の教材を作る。こんな目的、理想を掲げたクラウドファンディング、多くの方々の協力を得て、順調なスタートを切ることができました。ウクライナ侵攻を契機に日本人として平和の問題をどう考えるか。中田厚仁さんを巡る、私たちの心や精神への刺激にあふれた小さな旅、是非、皆さんにも参加して頂きたいと思います。

中田厚仁学校の子どもたちの支援と平和教育の教材開発のためのクラウドファンディング

 さて、今日は読売テレビの山川友基解説委員から取材を受けました。国連のグテーレス事務総長は今日はプーチン大統領、そして28日はゼレンスキー大統領に会って停戦に導くための仲介を行うようですが、国連はこれまでほとんど影響力を発揮できておらず、ロシアのウクライナ侵攻を巡って改めて国連の役割が問われています。番組では、同時に今から30年前、国連の平和維持活動の最前線で活動し、殺害された中田厚仁さんにも改めて焦点を当てるとのことで、インタビューを受けました。

 今、山川解説委員は自らを『中田厚仁世代』と言います。学生だった1993年、中田さんの活動と死のニュースに衝撃を受け、同年カンボジアを訪れて平和構築の現場の空気を体感した筋金入りです。私たちのクラウドファンディングについても隅々まで理解していて、今日は1時間半、これまでの山川解説委員の問題意識を全身でぶつけてくるような質問をして頂き、とても有意義な時間でした。私たちのクラウドファンディングについても報道してくれるようです。

 明日27日、読売テレビの『関西情報ネットTEN』という番組の17:00~17:30頃に放映されるようです。関西にお住まいの方は是非ご覧ください。番組のデータを頂けるとのことですので、このブログやfacebookにもアップします。

こちらは4月22日に行った出発イベントのYouTube映像です。
中田厚仁学校(アツスクール)支援クラウドファンディング出発イベントにおけるプレゼンテーションと質疑応答


中田厚仁学校の生徒の支援と平和教育の教材開発を行うクラウドファンディングを開始

2022年04月21日 14時00分37秒 | ボランティア

カンボジアでの選挙支援活動中に銃撃に倒れた国連ボランティア・中田厚仁さんの終焉の地にできた学校を支援するクラウドファンディングを開始します。
中田厚仁学校の子どもたちの支援と平和教育の教材開発のためのクラウドファンディング

明日の開始イベントでは私が、このプロジェクトの実施理由、また中田厚仁さんについてお話します。

1992年、プノンペンでの研修中にルームメートだった中田厚仁さんの遺志を、私自身も多くの方々に語り、また中田厚仁学校(アツスクール)の支援も行ってきました。でも、中田厚仁さんを巡る物語は日本の平和構築の歴史における貴重なレガシーであり、もっともっと多くの方々と共有すべきものといつも感じていました。今回はインターバンドとして多くの学生の皆さんの協力を得て、クラウドファンディングを立ち上げました。この素晴らしい事業に是非、多くの方々に参加して頂きたいと願っています。

このトークイベントはfacebookライブとして行いますが、アーカイブとしてYouTubeにも保存され、オンタイムで参加できなかった方々にも観て頂けます。

こちらは4月22日の出発イベントの様子をYouTubeにアップしたものです。
中田厚仁学校(アツスクール)支援クラウドファンディング出発イベントにおけるプレゼンテーションと質疑応答





アメリカ空軍の方々と在日米軍の特権について議論ーハイレベルな協力に必要な信頼構築はまず現状認識から

2022年04月21日 13時11分48秒 | 政治

 昨日はアメリカ空軍(US Air Force)の有志の方々を対象にzoomでの講義をしました。アメリカ本土とは時差があるので7時スタートで90分。講義に引き続き意見交換をしました。様々な課題にハイレベルな協力をしていくために必要な信頼構築は、まず現状を知ることが重要。米軍が持つ特権について、米国の公文書館で公開された情報によって日本政府のこれまでの説明や国会答弁に様々な矛盾が生じていることをもとに、日本有事の際の指揮権の所在や、日本の空の管制権、米軍人の犯罪についての裁判権の放棄、また、米軍が日本中どこにでも基地を作れる権利などについてお話ししました。また、日米地位協定に書かれたことの実際の運用は、ほぼ秘密の合意議事録に基づき、国会に報告義務のない日米合同委員会で決められていることなどをパワーポイントを使ってお話ししました。

 同じ敗戦国であるドイツやイタリア、また朝鮮戦争の当事者でもある韓国などは不公平な現状を変えようと交渉を続け、国内法の適用や、米軍の訓練における指揮権の奪還、また環境汚染への補償などを勝ち取っているのに対し、日本は秘密裏のうちに外務官僚が米軍の権利を拡大し、それが国会にも報告されないこと、特に自民党議員が沈黙を続けていることなども話しました。

 私自身が衝撃を受けた事実は米空軍の方々にとっても驚きの連続だったようですが、とても勉強になったこと、また、国家の信頼関係を構築する上では、不都合な事実にメスを入れ、国家の主権を奪っているもの、憲法から逸脱しているもの、時代に合わなくなったものは政治が主導して変えていかなくてはならないとは考えが一致したことでした。ここまで話してしまうと反感を持たれるのでは?とも思いましたが、貴重すぎる機会に直球で問題提起したことに真っ直ぐに応えてくれた正直な感性、そして正義感に希望を見た思いです。国家機密を扱っている方々ですので、zoom画面を撮ってもらった私の写真だけの公開になります。



#日米地位協定
#日米合同委員会

佐々木朗希投手の完全試合と最近のスポーツマン気質

2022年04月17日 20時35分10秒 | スポーツ

 4月10日のオリックス戦で完全試合を達成した千葉ロッテの佐々木朗希投手。17日も8回を終わって今日もひとりのランナーも出さない快投。しかし2試合連続完全試合まであと1回というところで降板し、空前絶後の大記録は井口監督の決断によってピリオドを打たれました。投球数はまだ102球。8回になってもストレートの球速は163キロを記録していて、私はむしろギアが上がってきているように見えただけに残念で仕方ありません。でも、批判を全て背負う覚悟での監督の決断もまた、真に佐々木投手の将来を考えてのことだと思います。

 28年ぶりの完全試合を達成した前回は新記録の13者連続三振を含む日本タイ記録の19三振を奪う圧巻のピッチングでしたが、今日もまた、打者が打てる気配さえない完璧なピッチングでした。要所要所でギアを上げる凄みは前回以上で、間違いなく今日も完全試合を達成すると確信できる内容でした。そして、コンディションさえ良ければこんなピッチングはいつでもできると思ったからこそ降板させたのかもしれないと思うほどでした。

 この佐々木選手や同じく岩手県出身の大谷翔平選手など、最近のスポーツ選手を見ていると頭の良さを感じさせる好青年タイプが増えましたね。昔の運動部はかなりヤンチャな気質の選手が多かったり、気合や根性を強調する指導者が多くて、素質はあるけれどそんな雰囲気に馴染めない選手も多くいたように思います。今は、競技のメカニックや、力を発揮するためのトレーニングの方法、メンタルの持ち方などスポーツ科学を理解して実践する聡明さや探求心が不可欠のように思います。とても羨ましく思いますが、年齢が上になるほど身体を鍛えることは必須になります。いつまでも健康でいられるためのトレーニングは私も科学的に実践したいと思います。

 東日本大震災が発生した直後、支援活動で陸前高田市に入りました。多くの被災地と比較してもこの町の被害はあまりにも凄まじく、この町の状況は壊滅ではなく消滅だと思うほどでした。陸前高田市で被災して父親と祖父母を亡くし、自宅も失った佐々木投手。彼の活躍がどれほどの勇気と希望を与えているかと思うと、何よりも無事に一日も長く活躍して欲しいと祈らずにはいられません。


(写真は日本経済新聞より転載)

#佐々木朗希
#完全試合
#東日本大地震
 

北朝鮮政府を被告とした裁判の敗訴と歴史的な内容-原告・川崎栄子さんに話を聞きました

2022年04月14日 21時35分10秒 | 政治
 
 北朝鮮政府に対し、虚偽の情報での帰還の呼びかけや人権侵害等について損害賠償を求めて裁判を起こしていた川崎栄子さんにお会いして話を聞きました。

 在日コリアンの川崎さんは1959年に始まった帰還事業で北朝鮮に渡り、43年後に脱北。2014年春、中朝国境地域を1週間一緒に歩いて頂き、ご自身が脱北した現場などを案内して頂いたことがあります。

 報道では敗訴と大きく報じられましたが、今回の判決の画期的なことは東京地裁が朝鮮民主主義人民共和国の金正恩総書記を被告として、虚偽の宣伝による『勧誘行為』を犯罪を認めたことです。時効により、損害賠償権は消滅したとのことで敗訴になりましたが、例えばドイツではナチスによる戦争犯罪に時効はありません。日本が人道支援、人権外交を大きな柱にしていくなら「人権の問題に対しては時効はない」との政治判断をして欲しいとの川崎さんの訴え、その通りだと思います。
北朝鮮の勧誘活動を犯罪行為と認めた以上、日本政府には、帰還事業への関与が誤りだったことを認め、帰還事業で北朝鮮に渡った人を対象とした救済法を作って欲しいと川崎さんは訴えています。

 北朝鮮政府は今、新型コロナの防疫を理由に中朝国境地域には中朝国境を流れる豆満江と鴨緑江の全域に鉄条網とコンクリート壁を設置。国境を完全封鎖しています。2019年までは、国境まで来れば、家族は中国の携帯電話を借りて川崎さんと話すことができたそうですが、国境が封鎖されたことで携帯電話レンタルのビジネスもなくなり、現在、12人の子どもと孫の安否がわからないそうです。自分が道を拓いて日本に呼び寄せるつもりだったそうですが北朝鮮でどのような状況下で生活しているのかわからないのがつらい。私には時間がないと声を詰まらせていました。

 2014年5月のストックホルムでの協議では、北朝鮮は日本人妻の帰国を打診したが、拉致問題の解決が先と日本政府が断ったと川崎さんは言います。
家族に会いたいと切望するのは現地に残された日本人妻の方々も同じです。日本人妻は概して長生きで、死ぬ前に一度は日本に戻って家族に会いたいという執念だけで生きている方がまだ残っているそうです。80代、90代になり残っている人は僅かですが、帰国が可能になるように政治は最善を尽くして欲しいとの声、何度聞いても心に刺さります。
(白黒写真は林典子『朝鮮に渡った日本人妻 60年の記録』より本人の了解を得て掲載。)


川崎栄子さんと。公園でお話を聞きました。


帰還事業で北朝鮮に渡った日本人女性(北海道大学の学生の時の写真です)


国境の豆満江で洗濯をする北朝鮮の女性たち。まだ雪が残る寒さの中、川に入って髪を洗う女性もいました。


#北朝鮮帰還事業
#脱北
#拉致被害者

中田厚仁さんと桜の思い出ーアツ学校を支えるチャリティーコンサート

2022年04月02日 15時53分34秒 | ボランティア
 今日は『春・いのち・平和』をテーマにしたシンガーゆうこさんのコンサートに参加。62人の参加者の方々と、桜をはじめ春を告げる花が満開の手作り庭園でゆうこさんの温かい歌声を楽しみました。また絵本『中田厚仁物語-夢は世界を平和にすること』の朗読をして頂きました。私は1993年4月、活動中に銃撃を受けて殺害された中田厚仁さんについてルームメイトとしての思い出を話したり、日本の平和貢献の可能性についてお話しました。

 「世の中に誰かがやらなければならないことがあるとすれば、自分がその誰かになりたい!」

 桜の季節になると、厚仁さんのご両親がご自宅の桜の一枝をプノンペンに持ってきた姿、そして私自身も襲撃を受け、何とか切り抜けた記憶が蘇ります。今年も桜を見れる幸せを噛みしめつつ、彼がカンボジアでの平和構築活動で実現しようとした理想を多くの人に伝えていくことが私の使命と改めて思います。

 今、世界の関心はロシアの侵略に苦しむウクライナに集中しています。戦争によって命を、未来を奪われる人々に対して自分に何ができるのか、自分の問題として受け止めて下さる方が多いことに心を動かされます。でも、同じように紛争に苦しむウクライナ以外の人々への視点は忘れてはいけないと思います。ウクライナ避難民の方々への日本政府の対応は、これまでにないスピード感でキメの細かいものになっていますが、例えばミャンマーやアフガニスタンの方々への対応とのバランスを欠いてはいけないと思います。こんな時こそウクライナを突破口にして、前例を打ち破る人道対応を政府にも求めていきたいと思います。

 コンサートの後は今井るるさんと一緒に『中田厚仁学校(アツ学校)』を支えるための募金のお願いをしました。カンボジアの学校支援に関心を持ってもらえるか心配でしたが多くの方々が寄付や絵本の購入に協力してくださり、100,917円が集まりました。全額を中田厚仁さんが亡くなった場所にできた学校の教育支援、特に貧しくて勉強を続けることが難しい子どもたちの支援に使わせて頂きます。