阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

走るさかぐち-不条理と闘う機能を持った政治に変えよう!

2021年06月13日 08時12分38秒 | 政治
昨日は誕生日のお祝いメッセージを頂きありがとうございます。新しい年齢は衆議院選挙に向けた勝負の1年でもあります。背水の陣で頑張り抜く決意を新たにしています。少し時間はかかるかもしれませんが、全員に返事を書きたいと思います。

今日もいつものように街頭活動中心の一日。午前中は、来週行うミャンマー情勢についてのオンラインセミナー『国際社会はミャンマーを見捨てるのか-紛争仲介力を生み出す市民の力』の資料作りをしながら普段は観れない大谷翔平選手が出場する試合をテレビで観ていました。

今日もリアル二刀流で大活躍。途中、自打球を当ててしばらく立てない状況になりながら、その打席でタイムリー2塁打を打ち、痛々しく足を引き摺りながら次の打者のヒットで生還。ピッチングもギアを上げて、その気迫に画面に引き込まれました。

ところが、3-0でリードし勝ち投手の権利目前で迎えた5回、ストライクの判定が急に厳しくなったように思いました。その結果迎えたピンチで不可解なボークを宣告され、不満な表情を見せたことで見せしめのようにまたボーク。魂を込めた投球が、まるで審判によって私物化されたかのような判定で台無しになったことを何とも不条理に感じました。

投手として、打者として、メジャーリーグの常識を覆す歴史的な活躍を続ける大谷選手。妬ましく思う勢力もいるのでしょう。でも、フィールドの権力者である審判が判定に私情を挟んでは野球ではなくなってしまいます。昨日の判定には多くの解説者やファンが疑問を呈し、敵地のファンからも大きなブーイングが起こっていました。ルール改正を求める声も噴出しているようです。一方、ボークという解釈が成り立つという解説者もいます。でも、だったら大谷選手を狙い撃ちにするのではなく疑念があるモーションに対し公平にボークを取らなくては!審判にはあの判定の根拠を聞いてみたいものです。

しかし、同じ風景が政治の場では当たり前になっています。権力者による政治の私物化、古い慣習に挑戦しようとすれば様々な壁と闘わなくてはなりません。また既得権を守ろうとする勢力と闘うことに費やすエネルギーや時間は途方もないものになります。これが若者や女性、一般の市民による政治参加を拒み、旧態依然として一般の方々からは遠い世界と思われる要因になっています。自由で公正な社会を作るためには変えなくてはいけない課題、本当に沢山あります。大谷選手は「イライラしてしまった」と反省のコメントを残していますが、気力を振り絞ったプレーに対する判定があれでは切り替えるのは簡単ではなかったのでしょうね。そんな中、後続を抑え、降板後はライトに入り、次の打席では得点に繋がる快打を見せた姿に本当に精神的にも強く、立派な選手だと思いました。

審判を信頼することがスポーツの基本です。今はビデオ判定によってリプレー検証ができるようになりました。ボークもその中に入れるべきですし、AI判定も組み入れてあまりにもミスジャッジや私情を挟んだ判定が多い審判は淘汰されるシステムにするなど、選手本位の改革も必要だと思います。

不条理や理不尽に対しては、泣き寝入りするのではなく、もっと頑張らなきゃと自分を責めるのでもなく、問題提起をして不断に改革を求めていく、こんな社会でありたいと思います。そして、生活や人権に関わる時こそ政治に相談して欲しい。もっと私たちをこき使って欲しいと思います。そんな社会にするために一石を投じたいと思います。先日報告した台湾のオードリー・タンIT担当大臣の取り組みはひとつのヒントを示していると思います。デジタル技術を使い、一般の人が、生活の中で直面する問題をそれぞれに提起し、その解決のためにみんなが新しいアイディアを出し合い政府に政策提言をする仕組みの構築です。新しい技術を使って古い政治を変える。当選すればこんな試みも導入すべく頑張りたいと思います。

新しい年齢の一年もよろしくお願い致します。



天安門事件から32年-中国の多様性を探求する雲南の旅

2021年06月04日 21時46分01秒 | 社会

 32年前の今日は天安門事件に震撼した一日でした。民主化を求める学生に人民解放軍が銃を向け、多くの若者たちが無惨にも殺されました。キヤノン株式会社の輸出部にいた私は仕事で中国にも関わっていて、仕事仲間の家族や友人も行方不明になっていると聞き、心を痛めていました。命懸けで民主主義を求める人々を応援したい!と私のテーマの方向性を自覚した一日でもあります。そしてこの年の11月のベルリンの壁の崩壊で、私の思いは明確になりました。

 まさにその夏、キヤノン株式会社でこの年から始まった16連休を利用して中国雲南省を旅行し、偶然出会ったアメリカ人とスウェーデン人の3人の女子学生たちと昆明、大理、さらに麗江の少数民族地域を一緒にまわることになりました。中国の多様な文化にふれたいとの思いで旅立ったひとり旅でしたが、日本語ができる建築学科のスーザンと、後に弁護士になる中国語が堪能な妹のアン、そしてそのどちらも堪能で、3年後にカンボジアで再会するテレサの三人の、文化や芸術、そして国際政治にも深い知識や感性に感化された思い出深い旅でした。

 天安門事件があったからこそ現地に行ってマスコミ報道には表れない中国を知りたいとの思いは共通でした。




















不条理の当事者だったからこそー五十嵐えり弁護士の都政への挑戦

2021年06月01日 23時12分07秒 | 政治
 政治家にとってもっとも大切なことは何だろう?とよく考える。人の上に立つことなどではなく、困っている人を下から支える存在でいること、他人の痛みを自分のものとして感じられる感性を持っていること、効率優先の社会、利益優先の経済が必然的に生み出す不条理や冷たさに苦しむ人に寄り添い、システムの変革に立ち向かう勇気を持っていること。私はそんな人に未来を託したい。そしてそんな政治家になりたいと思う。

 友人で弁護士の五十嵐えりさんは、自分自身が社会の不条理に翻弄される長い長い日々を過ごした。いじめで中2の時から不登校になり、飲食業や、4トントラックの運転手などを転々とする10年間。何十通もの経歴書を送ったけれど、中卒の学歴では希望する仕事の面接に進むこともできない。光が見えない日々。このままでは生きていけないと切羽詰まった思いで高卒認定資格を取り、24歳で夜間の大学に進学、猛勉強の末30歳の時に司法試験に合格。小西洋之参議院議員の政策秘書も経験し、今回、立憲民主党公認候補として7月6日投開票予定の都議選を目指して活動をしている。

 日本の社会が壊れ始めている現在、あまりにも多くの方々が生活に苦しむ中、「弁護士は目の前の人を助けることはできるかもしれないけれど、それではもう追いつかない」と実感したそうです。

 都民ファーストの現職、そして自民党の世襲の新人と1議席を争う闘い。菅直人元総理や松下玲子武蔵野市長も全力応援していますが、大接戦が予想されます。武蔵野市の方、武蔵野市に友人のいる方は、是非、五十嵐えりさんを応援してください。そして知人の方々にも紹介して頂きたいと思います。こんな人にこそ政治の世界で活躍して欲しいと心から思います。