阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

国会議員のための「世界で一番大きな授業」

2010年04月21日 16時20分21秒 | 政治
 国会議員のための「世界で一番大きな授業」を開催しました。(4月20日)

朝日新聞記事

動画はこちらです

 3人の女子高校生が先生役になり、私たち国会議員が生徒役を務めました。高校生たちは、子供たちへの教育支援の必要性、とりわけ、貧困の固定化を防ぐため、発展途上国の子供たちへの基礎教育が重要であることを、質問を重ねながら訴えました。いつ指名されるかわからないので、国会議員の皆さんもかなり緊張しながら授業を受けられたのではなかったかと思います。しかし、岡田外務大臣をはじめ、皆さん、積極的に参加してくださったこと、そして、彼女たちの素晴らしいプレゼンテーションのおかげで活気のある会になりました。

 高校生たちはリボンを使い、146兆円が軍事費に使われていること、また、世界中の子どもたちが学校に通えるために必要な援助額が1兆6000億円であることを、それぞれの費用をリボンの長さで示しながら実演しました。私たちは、その長さの違いに驚き、たった4日間の軍事費用が転用されるだけで全ての子どもたちに教育の機会が生まれることを再認識しました。

 日本のODAにおいては、発展途上国に対する基礎教育の予算額が他の全ての提供国との比較で約3分の1と非常に低くなっています。これは改めるべきであること、また、中所得国から低所得国へ、高等教育から基礎教育への援助の軸足を移すべきであることなどが、提案されました。

 また、俳優の滝田栄さんの報告も印象深いものでした。ビックリするほどの長身(185cm)で、深く優しい目をされていて、超一流俳優としてのオーラを感じさせる方でした。インドのスラムにおいて長年続けて来られた教育支援活動について話されました。ゴミの中に生まれ、ゴミの中に死んでいくことを運命づけられていた人々。しかし教育の機会を与えられたことで、多くの子どもたちが大学や大学院に通えるようになり、今、大きな使命感を抱いて医者や政治家を目指していることを、写真を見せながら紹介してくださいました。

 私の事務所が国会議員側の窓口になり、私は質疑応答の司会を務めました。このイベントの意義を強く感じていたので、私自身が100ヶ所以上の事務所をまわり、議員本人や秘書の方々に活動の趣旨をお話して出席を依頼しました。残念ながら本会議が長引き、引き続いて委員会やマニフェスト研究会が行われたので、参加を約束してくださっていた多くの議員が代理出席になりました。しかし、21人の国会議員、そして岡田克也外務大臣が参加してくださり、関係者の方々が「大成功」と口を揃えて下さったことをうれしく思いました。

 「世界で一番大きな授業」は、教育分野NGOの世界組織であるGlobal Campaign for Educationの呼びかけで、毎年4月に「世界中子供に教育を」というテーマでキャンペーンを実施しています。日本では全ての人が教育を受けられる世界を目指す「教育協力NGOネットワーク(JNNE)」が途上国の教育支援を広める活動を行っていますが、昨年は、世界120ヶ国で1200万人以上が参加する大きなうねりになりました。

 今年はさらに「大きな授業」を目指し、FIFA(国際サッカー連盟)とも連携して実施しました。各国のサッカー選手の他、ラーニア王妃(ヨルダン)、ブラウン英首相、ヒラリー・クリントン米国国務長官、パン・ギムン国連事務総長もサポーターに名前を連ねています。間違いなく、昨年を大きく超える運動になったことでしょう。

 何よりも大切なのは人づくり。私たちの理念の正しさを再認識する機会にもなりました。


 写真:3人の女子高校生、滝田栄さんとともに。


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タウンミーティングの実施

2010年04月18日 00時44分22秒 | 政治

 今日は、橋本市、そして伊都郡の方々を対象としたタウンミーティングを実施しました。私は今、2010年参議院選挙のマニフェスト研究会の一員として政策提言をまとめています。今日は地元の方々に集まっていただき、地域の特徴を活かしたの在り方について、そのベースになる果樹農業を持続可能なものにするための戦略などについて意見交換をしました。

 2時間にわたって意見が途切れることはありませんでした。民主党に対する痛烈なご批判も頂きましたが、民主党に託すしかないという切羽詰まった思い故と強く感じました。

 タウンミーティングは、岩出市と紀の川市(25日)、海南市と海草郡(29日)にも行います。皆さんの声を集約し、マニフェスト研究会に提出する予定です。

 


長妻厚生労働大臣に、脳脊髄減少症について申し入れ

2010年04月13日 01時06分39秒 | 政治
 今日は事業仕分け調査結果のプレゼンテーションを行いました。私も事業仕分け調査チームのひとりとして発表しましたが、驚いたのは、新人議員の調査能力、そしてプレゼンテーション能力の高さです。あの蓮舫参議院議員が、私より高い能力を持った人がいると言っていましたが、そんな人材の宝庫であること、改めて実感しました。

 さて、今日は、脳脊髄減少症の病気としての認定や保険適用を長妻厚生労働大臣、および厚生労働省に申し入れをしました。治療方法としてのブラッドパッチに関しては2年後の診療報酬改正時の適用を目指すこと、また、この病気に付随する症状を治すものについては今週中にも保険適用が認められるそうです。また、検査についても保険が適用されることになり、今は、70例を越えるまで事例研究が進んでいるそうです。一方、交通事故や学校での事故と脳脊髄減少症の因果関係の証明を国に求めることは容易ではないそうです。しかし、それも議員として解決できるように働きかけていきます。

 患者の方々にとっては全てが期待通りといえるのかどうかわかりませんが、ひとつステップが上がったことは間違いないことと思います。

 この病気と闘っている方は、本当に理不尽な思いに苛まれていると思います。しかし、政治の責任として一日も早い解決を目指します。皆様、是非ご協力ください。


悲運を悲運では終わらせないために

2010年04月10日 19時34分50秒 | 政治

 今日は、一日中、選挙区で活動しました。明日は仕分け調査報告のため東京に行かなくてはなりませんが、今日は、なかなか挨拶に伺えなかった人にも多くお会いすることができました。限られた時間の中で、どうすれば地元活動が有効になるのか、それは大きなテーマですが、そのひとつは地元の声を聞くことだと思います。

 さて、今日は「脳脊髄減少症」という難病に苦しむ方を病院に見舞い、話を伺いました。

 候補者として交差点で活動していた時、いつも車から明るい笑顔で手を振って下さっていた方なのですが、衆議院選挙後は姿を見ることがありませんでした。本当に笑顔が印象的だったのですが、お名前も知りませんでしたし、こちらから連絡する術はありませんでしたが、昨日突然メールを頂き、事故で入院されていることがわかりました。

 衆議院選挙の3日後、通勤途中の赤信号停車中に、ノーブレーキで追突され、療養しながら治療と検査を繰り返した挙句の数ヵ月後、脳脊髄減少症になっていることがわかったそうです。もう7ヶ月が経過したにもかかわらず、手足の痺れやめまい、吐き気、睡眠障害などに苦しみ、社会復帰の目処が立っていないそうです。髄液が漏れることで脳の機能が低下し、考えることや、少し動くことさえも辛い状態が続くそうです。メールからは、政治の力での解決への切望を強く感じたので思い切って訪ねてみることにしたのでした。

 この病気は未だ保険に認定されておらず、治療に多大な費用がかかる上、専門医が非常に少なく、発見にも治療にも時間がかかるそうです。本人には何の落ち度もないのに、人生が暗転してしまうこと、現状ではそれを救う術がないことに心が痛みました。精一杯の明るい笑顔が救いでしたが、政治の責任としてこのような理不尽を放っておくことはできないと感じています。

 この病気の保険認定を進めるべく、民主党では議員連盟が発足しました。早い保険認定と、事故被害者だけが、大きな不利益と負担を背負う現状の改善。一日も早く実現しなければなりません。


 写真:島くみこ参議院予定候補者と演説する私(4月10日午後、岩出市で)


事業仕分け調査2日目

2010年04月08日 21時44分13秒 | 政治
 今年ほど桜が長く楽しめる年は珍しいですね。今日は事業仕分け調査2日目。皇居周辺を何度も通りましたが、未だ満開の桜が、美しく水際を彩っていました。

 4月8日は、私がカンボジアで同僚だった中田厚仁さんの命日でもあります。活動中に射殺され、プノンペンで行われた告別式で出会ったご両親は、彼が生まれた時に植えたという桜の一枝をプノンペンまで持って来られました。「お世話になりました。短い人生でしたが、あなたのような方とお会いできて、厚仁は幸せだったと思います。ありがとうございました」あれ以来、桜は、私にとって特別な花になりました。いつも本当に特別な思いで桜を見ています。あれから17年。今年は議員仲間と一緒に行った千鳥が淵の夜桜が、特に印象的でした。

 さて、今日は事業仕分けの調査活動2日目でした。柴橋正直議員と一緒に昨日に続いて公益法人、財団法人をまわり、ヒアリングを続けました。

 強く感じたことは、「理事長室」に案内されて、そこで話を聞いただけで本質に迫るのは難しいことです。先方は「仕分け」されてはたまらないと渾身のプレゼンテーションを行いますからね。日頃からの問題意識、そして事前準備が十分でなければ、とても核心に迫ることなど望めないと思います。

 思わぬ人間模様も伺えました。昨日訪ねた法人の理事長の言葉です。

 「年収は1068万円です」「大企業の課長程度でしょうかね。貢献意識だけでやっていますよ」
TBSのテレビカメラの前で、苦悩に満ちた顔で言い切った表情には、現在の不遇への理不尽な思いが満ち満ちていました。大物事務次官だった方ですから、1000万円を僅かに超えただけの待遇には不満でしょう。しかし、天下り官僚の方への給与としてどのように感じるか、その判断はテレビの前の皆さんに委ねることにしましょう。
 
 今夜、そして、明日は、レポート作成です。もう少し時間が欲しかったですけど、ここからの分析も重要です。

事業仕分け調査チームの一員として

2010年04月07日 23時20分09秒 | 政治

 今日は事業仕分け調査チームのメンバーとして外務省管轄の公益法人や財団法人4団体を訪ねてヒアリングを行いました。天下りを受けていること、1000万円以上の公費支出を受けた団体であること、また、行政から公費支出を受けていて、かつ、事業の全部または一部を委託等として外部に依存しているトンネル法人であることなど7つの項目に複数当てはまる法人が対象です。しかし、一番大切なのは、事業が本当に役に立っているか、税金を使って継続する意味があるかどうかです。

 あくまでも仕分けの前段階の調査ですが、一次情報を省庁に提供してもらうのではなく、国会議員が直々に調べることに意義があると思います。とは言え、超短期決戦なので、事前にどれだけ情報を頭にいれるかが勝負です。昨夜は徹夜に近い状態で資料を読み込みました。

 私は紛争が起こった国の平和構築や発展途上国の社会・経済開発の現場で活動をしていたので、外務省やJICAなどの事業はコストが高く、また、現場の声とはかなり乖離があることを強く感じていました。今回は、そんな長年の問題意識をぶつける絶好の機会と考えて張り切っています。

 明日の午後も法人訪問を続けます。その後、様々な情報と合わせ、仕分け人の方々が有効活用できるように資料を作成します。


 写真:柴橋正直衆議院議員と  
 


かつらぎ町の柿&桃の霜害調査

2010年04月05日 19時34分27秒 | 政治
 昨日は紀の川市桃源郷マラソンでした。過去3年間は選手としてハーフマラソンを走っているので、今年も練習していたのですが、昨日は公務がいっぱいに入ってしまい出場を断念せざるを得ませんでした。来賓として挨拶するよりも走る方が遥かに気持ちがいいですね。来年は必ず!と念じています。

 昨日は、かつらぎ町の柿や桃、すももの果樹を視察しました。3月27日に霜が降り、新芽が凍ってしまい大きな被害が出ているのです。霜による被害は7年ぶりとのこと。昨年6月14日、鳩山代表(当時)に剥皮作業をしてもらった柿の木も、殆どの新芽がダメになってしまいました(写真)。

 http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/0a/42944d1ee9955453c6d77676692f4cef.jpg 

「今年は失業やして」柿農家の方々は精いっぱいの笑顔を作ってくださいましたが、さすがに元気がありませんでした。

 また、今は満開の桃の花も、主におしべが被害を受け、受粉させる能力が失われた可能性があるそうです。(めしべの方が丈夫だそうです)摘花作業をしている方々も心配顔でした。

 果樹共済に加入していなかったり、気流の停滞を防ぐための扇風機に設備投資できなかったところに被害が集中していることにも心が痛みました。今回の被害は県全体で約18億、紀北地域では約10億円だそうです。当面の対策、そして恒久的な対策をどうするのか、皆さんの声も聞きながら迅速に対応するつもりです。


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事業仕分け調査チームのメンバーに!

2010年04月02日 15時38分40秒 | 政治
 独立行政法人、特殊法人の無駄を削減し、改革につなげる事業仕分けのメンバーになりました。私は主に外務省関連の団体を担当し、事業や運営の効率性を徹底的に調査する役割を担います。

 国際協力の現場にいて、政府関係の仕事は、例えばNGOに比較すれば対費用効果が極めて悪いと感じることが多くありました。役割は違うので、一概には比較できない面もありますが、しかし、プロジェクトベースで比較した時、NGOが行った方が効果があるものを天下り役人を多く抱えた団体が行う必要などありません。

 私たちのチームは外務省チームは、外交官出身の緒方林太郎議員が世話人。私は、柴橋正直議員とともに団体との交渉や資料請求を行う責任者に任命されました。身が震えるような緊張感と使命感を感じています。

 4月12日までの超短期決戦です。民主党らしい現場主義に徹し、しがらみのない立場で徹底した効率化を目指していきます。


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