阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

文書通信交通滞在費についてのテレビ取材を振り返って

2021年11月24日 23時58分28秒 | 政治
今、文書通信交通滞在費の在り方が、大きな議論になっています。私が現職だった時は、事務所独自のルールとして文書通信交通滞在費の使い方について領収書を添付した出納帳をつけていました。2014年にも、橋下徹氏が党代表を引き受ける条件は維新の党の議員が『文書通信交通滞在費』の使途を公開することと宣言し、それを議員立法化しようと呼びかけたことが大きな関心を集めていました。

取材を通して親しくなっていたTBSの久保田智子記者によれば、使途を明らかにしている議員を探したけれどなかなか見つからなかったとのこと。私に直接問い合わせがありました。橋下氏が問題提起する前から文書交通通信滞在費の使途を出納帳に記録し、領収書と一緒に保管していたので、急な取材の依頼にも「何でも見てください!」と、テレビカメラの前で公開することができました。

写真はこの時の様子と、翌日放送された朝の情報番組『朝チャンサタデー』の映像です。出納帳の中身も大写しになっていたので、番組を観た方からは「国会議員なのに飛行機はビジネスではなくエコノミークラスを使っているのですね!」など、思わぬ反響もありました。海外出張でLCCを使ったり、格安のビジネスホテルに泊っていることなどは国会議員のイメージとはかけ離れていたようです。

イメージとの乖離と言えば、来賓として招待されている時も、年代物の軽自動車を自分で運転して会場に向かうことがよくありました。駐車場に入ろうとすると「すみません。こちらは来賓専用です」とよく注意されました。国会議員は黒塗りの高級車というイメージがあるのでしょうか?

#文書通信交通滞在費





大谷翔平選手の満票でのMVPと国民栄誉賞の辞退について

2021年11月23日 13時08分28秒 | スポーツ

アメリカ大リーグで活躍する大谷翔平選手がアメリカンリーグのMVP(最優秀選手)を満票で獲得したニュース、さらに国民栄誉賞の打診を辞退したニュース、どちらも嬉しく、爽快な思いで聞きました。満票での受賞は史上19人目とのことです。

大谷翔平選手が好きで好きで仕方ない私は、活動の合間に成績をチェックしたり、家に帰ってからはホームランの動画などを観ては頑張らなきゃ!と自分を鼓舞していました。いつも心を明るく照らしてくれた存在でしたが、国境を越えて、野球ファンの垣根を超えて同じ思いの方が本当に多いことも嬉しく思います。

二刀流という未知の世界への挑戦。いつも楽しそうで、ひたむきな努力を厭わない姿勢が最高の賞につながったのだと思います。

メジャーリーグでもNo.1とも思えるホームランの圧倒的な飛距離、また、対戦相手を力で圧倒する投球も、これまでの日本人選手の領域を遥かに超えたものだと思います。さらに一塁へ走る平均到達タイムも一番だそうです。足の速さとともにいつも全力でプレーする姿勢を現わしていると思います。

また、少年のような笑顔や、紳士的な態度、前向きなコメントなど、逆境でもネガティブな感情を露わにすることがない姿勢にも共感します。

私も一度、大谷選手に似ていると言われ、路上を走る姿かな?と大喜びしたことがあります。その人が言うはゆっくりした話し方が似ているとのこと。少し期待とは違いましたが、大谷選手は誠実さが伝わるとても好感度の高い話し方ですので、それも嬉しかったです。

大谷選手は審判からもっとも厳しい判定を受け続けた選手として、打者としてあり得ないほど外れた球がストライクと判定されたり、ピッチャーとしてはなぜこれがボールなのかと理解に苦しむ判定が多すぎることをまとめた動画を観たことがあります。

また、先発して勝敗がつかなかった試合が12試合あり、そのうち、自責点が2点以下でありながら勝ち星がつかなかった試合が10試合もあったそうです。普通でしたらその大半は勝っていたはずですから、15勝を超えていても不思議ではありません。打線の援護がないこと、リリーフ陣がいとも簡単に勝ち星を消してしまうこと、また、終盤はまともに勝負してもらえず、ホームラン王を逃してしまったことなど、ファンから見ても理不尽と思えることが沢山ありましたが、決して他人のせいにはせず、自分の力に変えてしまう姿勢も、とても勇気をもらいました。

私は、2018年の9月、アメリカの中間選挙についてリサーチに行ったのですが、時間を見つけてアストロズとエンゼルスの試合を観に行ったことがあります。驚いたのは試合前のバッティング練習でした。トラウト選手、アルトゥーベ選手、スプリンガー選手など両チームの強打者の中でもスイングスピードが図抜けていて、反対方向に軽く打っているように見える打球の飛距離さえも他の選手とは全く次元が違うことでした。大谷選手がバッティング練習を始めると他の選手も動きを止めて見入るほどで、選手たちには大谷選手の実力が完全に認知されていることが伝わってきました。

私は一年目から今年ぐらいの活躍はするはずと思っていたのですが、度重なる怪我もあってシーズンを通した活躍はできませんでした。本人が言うようにピークはこれからでしょう。サイヤング賞とホームラン王を同時に獲るような、さらに異次元の活躍を期待したいものです。

昨日、政府から打診を受けた国民栄誉賞を辞退したと報道されました。国民栄誉賞に明確な表彰の基準はなく、その時の政権の思惑によって決まります。また、アメリカでも大統領自由勲章の授与を検討していると複数の米メディアが伝えているそうです。素晴らしい方々が名を連ねるこれらの賞の意味を否定はしませんが、私は自分の力で勝ち取った賞の方が、遥かに価値があると思います。

イチロー選手は日本選手初のMVPを獲った2001年、シーズン最多安打記録を打ち立てた2004年、そして現役引退の2019年と3度にわたって国民栄誉賞を打診されていますが、いずれも辞退をしています、岸田首相も野球部出身ですから大活躍を称えたい気持ちはわかりますが、政治利用して欲しくないと思います。「まだ早いので、今回は辞退させていただきたい」と断った大谷選手、断り方もスマートで良かったと思います。





立憲民主党の代表選挙-国民のために自らの小さな既得権を打破する政党に

2021年11月20日 09時26分58秒 | 政治
立憲民主党の代表選挙が始まりました。今回は党員や協力党員にも選挙権があり、オンライン投票も可能なフルスペックの代表選挙。泉健太政調会長、逢坂誠二元政調会長、小川淳也元総務政務官、西村智奈美元厚労副大臣が立候補することが決まりました。

一時は躍進が報じられた衆議院選挙で大きく議席を減らした理由は何なのか。根本的な部分で広く国民に受け入れられていないこと、また、立憲民主党は何をする政党なのかが伝わっていないこと、人生を賭けて国政復帰を目指し、地域活動をしていた立場からは歯がゆく感じることが沢山ありました。

政治は、全ての人のもの。それは大前提です。その上で、自民党が長年政権与党であったことで大企業寄り、富裕層優遇の姿勢であることは明らかであり、その構造が生み出す様々な問題点、不条理に切り込み、正すことが私たちの使命。自民党にはできない改革をやり切ることが役割にもかかわらず、『批判ばかり』で、特に躍進した維新に比べると小さな既得権に安住しているように国民には映っているのかもしれません。従って、こんな状況を大きく変える新代表を選ばなくてはなりません。

私にとっては4人の全ての方々と様々な接点があり、それぞれに優れた候補であることを知っています。西村智奈美候補とは国際局長と副局長として一緒にアジア政党会議で中国の南寧に行くなど、様々な局面でご一緒しました。逢坂誠二候補には勉強会などでお世話になりました。泉健太候補には選挙前に岐阜3区に来て頂き、熱い応援を頂きました。

現時点で私が一番期待しているのは小川淳也候補です。外務委員会で隣の席だったこともあり、様々な影響を受けました。私は小川マニアと言ってもいいほどで、全ての著書や映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』、さらに多くの委員会質問にも目を通しています。特に『日本改革原案』は国会議員の本としては普遍的な価値を持つ、もっともすぐれたものと思います。一方で、この難局で党をまとめる政治力において、純粋な理想主義者であるがゆえの危うさも感じます。

自民党の総裁選挙以上に政策議論が高まること、そして『何をする政党なのか』が明らかになることを期待したいと思います。

挨拶回りとポスター剥がしに歩く日々

2021年11月17日 22時23分10秒 | 政治
連日、選挙でお世話になった方々へのご挨拶、そして約1500枚のポスターの撤去などで地域をまわっています。ポスターはほとんどが自分で歩いてお願いし、本当にゼロの状態から増やしたものですので一枚一枚にドラマがあり、思い入れがあります。ただ、まずは経済的に安定した状況を作ってこそ次の挑戦が可能になると思うので、苦渋の判断でポスターはいったんは撤去することを原則としました。信頼できる地方議員の方々など、管理して下さる方がいる地域については残すことにしました。ポスターは色落ちしてくると景観をさらに損ねることになりますので、まずはきれいにした方が次回もお願いしやすいと考えたからです。

撤去のご挨拶に伺うとほとどの方が、なんで剥がすの?まだ剥がさなくてもいいよ!と言ってくださいます。私にとって今年唯一のバレンタインのチョコレートをくださった92歳の女性は、「このポスターを取られたら朝起きる楽しみがなくなる。絶対に剥がさんといて!」と真剣に言ってくださったので、そのままにすることにしました。

ポスター剥がしにも一枚一枚ドラマがあって、なかなか捗りません。






ラグビー元日本代表監督日比野弘先生の思い出

2021年11月16日 08時23分22秒 | スポーツ
ラグビー日本代表監督、そして早稲田大学監督を務めた名将・日比野弘氏が逝去されました。

大学3年生の時、日比野先生のラグビーの授業を受けたことがあります。最初の授業の時、「最後の授業までに皆さんの名前を覚えます」と約束し、実際に最後の授業では大きな輪を作った学生の名前を順に呼んでいきました。私のクラスでは全員の名前をスラスラと言われて驚きました。クラスは40人ほどで、6クラスぐらいは担当されていましたが、他のクラスでも同様だったそうです。有名な先生に名前を覚えてもらいたい一心で私は熱心に出席していましたが、出席しなくても優がもらえる『ド楽勝』と言われていた授業でしたので、最初と最後の授業しか出てこない学生もいたようです。それでも全員の名前を正解された先生への尊敬の気持ちがますます強くなりました。

雨の日はラグビーの歴史やノーサイドの精神について、様々なエピソードを交えての授業でした。当時のラグビー界はアマチュアリズムを大切にしていて、テレビ解説をしても、本を書いても一切報酬はもらわなかったこと、ラグビーが世界大会を開催しなかったのは、まず優先すべきは勉強や仕事であり、世界大会の実施はラガーマンの生活がラグビー至上主義、勝利至上主義になってしまう可能性があり、それはラグビー精神に反していること、そして、ガッツポーズをしないのは、他の選手が自分を犠牲にしてボールをつないだ結果のトライであり、トライを挙げた選手だけの手柄ではないからなど、ラグビー精神についてのお話を沢山伺いました。秩父宮ラグビー場には昔はお風呂がひとつしかなく、それは、敵味方が一緒に入り、部歌を歌って健闘を称え合うまでがラグビーの試合であること、絶対に審判に抗議はしないこと、どんな天候でも絶対に試合をすることなど、とても興味深いお話を沢山伺いました。

私は当時も『走るさかぐち』。授業中に行われた試合ではトライを量産していて「阪口君、ナイストライ!」などとよく声をかけて頂きました。ところが、レポートの提出を忘れ、日比野先生から家に電話がありました。恐縮する私に「私の授業をわざと落としてもう一年受講してくれるのかと思ってね」と、ユーモアたっぷりの声、今でも脳裏に焼き付いています。心からご冥福をお祈りいたします。



写真はサンケイスポーツより引用致しました。グランドでの日比野先生の姿をとても良く映しています。

衆議院選挙の結果を受けて

2021年11月02日 19時12分30秒 | 政治
 皆さんに熱い応援を頂いた衆議院選挙。前回より25212票増やしましたが、残念ながら当選することはできませんでした。

今回はやり切った思いが特に強い選挙でした。日に日に反応が良くなり、最終日は手を振ってくださる方が数倍に増えました。毎日30回〜60回続けた街頭演説のまわりに沢山の感動がある選挙戦でした。私のこれまでの生き方や価値観と、地道に地域を歩いた活動、そして『走るさかぐち』を掲げて貫いた戦略、街頭での訴え、国会でやりたいことが全て真っ直ぐ繋がった選挙でした。

何より嬉しかったのはいろんな場所でこどもたち、若者たちが沢山集まって来て、演説も聞いてくれたこと、多くの女性が知恵とネットワークを活かして熱心に動いてくれたことです。

 比例代表の結果を見届けるため、夜中の2時近くまで多くの方が残ってくださったこと、『走るさかぐちの歌』をみんなで歌って励ましてくださったことに感激しました。本当にありがとうございました。

 今後の方向性についてはじっくり考えて結論を出したいと思います。


『阪口直人YouTubeチャンネル』-衆議院選挙に向けた連日のさかぐち直人の街頭での訴えや、個人演説会での演説を中心にした映像です