阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

オンライン講演会『北朝鮮帰還事業の検証と、日本人の帰国に向けた民間と政治の連携』を行います

2020年11月27日 09時08分47秒 | 政治
明日28日(土)20時より、オンライン講演会で講師を務めます。テーマは『北朝鮮帰還事業の検証と、日本人の帰国に向けた民間と政治の連携』です。
                                                                         
「なぜ、資本主義の国から社会主義の国へと移民したのか」
「なぜ、現地の情報が提供されなかったのか?25年間も続いたのか?」
「なぜ、日本に帰ることができないのか?」
「なぜ、日本人の人道問題でありながら、拉致問題に比べて関心が低いのか?」
 
1959年12月に始まった北朝鮮への帰還事業については子供の頃から関心を持っていました。『地上の楽園』などと称賛される北朝鮮『帰還』し、差別のない社会で思う存分共和国建設の力になりたい。そんな思いを抱いて93,440人が帰還。日本人妻1,931人を含む日本国籍保有者6,679人も含まれていました。ところが現地では想像を絶する苦難の生活でした。

2000年、2014年と2度にわたって北朝鮮に行き、現状を知るためのアプローチを行った他、この事業で北朝鮮に帰還し、43年現地で生活した後に脱北した川崎栄子さんとともに中朝国境地域を歩き、様々なリサーチも行いました。また、国会でも再三質疑を行いました。

救済のために、政治はベストを尽くしたのか?
日本政府による棄民政策だったのではないか?

こんな疑問は変わることがありませんでした。

今回は様々な文献や手記などを参考に、北朝鮮に渡った人々の生活に迫るとともに、新しい試みとして、35年間にわたる国会質疑を分析し、政治が果たした役割、果たせなかった責任などについて詳細に検証します。北朝鮮を巡る状況は、全てが人道問題と言うべき状況ですが、今回は特に現地の日本国籍保有者の救済という視点に絞って考察したいと思います。

国境を越えて多くの当事者、研究者、ジャーナリスト、また政治関係者も参加し、第二部では意見交換会を行います。皆様のご参加をお待ちしています。

興味のある方は、申込フォーム(https://ws.formzu.net/dist/S38428642/)から申込むか、info@koreaunited.jp に氏名、連絡先、所属をご記入し、「日本国籍保有者の帰還に向けた政治と民間の連携」参加申込と明記の上、メールをお送りください。

主催:Action for Korea United
講師:阪口直人(元衆議院議員。NGOインターバンド理事)
日時:2020年11月28日(土) 20時~21時30分

宜しくお願い致します。



中朝国境を流れる豆満江で洗濯をする人たち。小雪が降る中髪を洗う女性もいた


長白朝鮮族自治県の対岸の恵山市の様子。北朝鮮側の山は伐採され全く木がない。


長白は対岸まで数メートルの場所もあり、人々の生活が手に取るように見える


川崎さんの知人の家で


北海道大学時代(1950年代)の皆川光子さん(林典子「朝鮮に渡った『日本人妻』-60年の記憶(岩波新書 )2019年)より。
夢見るような仕草、そして表情に釘付けになりました。


豆満江の対岸・恵山市を背景に立つ川崎さん。この近くを渡って脱北したそうです。


平壌から開城に行く途中の村で遊ぶ子供たち


平壌から開城に行く途中の村の様子


平壌市内を歩く人々


平壌駅近くの地下鉄の駅で


手を繋いで歩く平壌市内の若い女性


外交担当責任者でもある姜錫柱元副首相との意見交換の後、懇親の場で挨拶するアントニオ猪木参議院議員