阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

大谷翔平選手の会見と自民党裏金議員の対応

2024年03月26日 08時53分52秒 | スポーツ
 大谷翔平選手、水原一平通訳の違法賭博問題についての関与や自身の送金について、記者会見で明確に否定しました。この一週間、自分の言葉で説明する機会を待ち望んでいたことが伝わる会見でした。文章を用意していましたが、しっかり前を向き、ほとんどメモを見ることもなく、堂々と、必要なこと、私たちが知りたいこと、今日の時点で言えることを自分の言葉で伝える様子に感銘を受けました。普段の野球少年の顔とは違い、選手生命にかかわる危機において、緊張した様子も見せず、明快な言葉で話す姿は、説明責任の在り方についても模範を示したように思います。裏金問題についての自民党議員の『説明』とはまさに対極の姿だったと感じました。これ以上ないほどの大谷選手の好感度をさらに上げる会見だったと思います。
 
 大谷選手を支える大きな役割を果たしてきた水原通訳がギャンブルによって窮地に追い込まれ、違法行為と嘘を重ねることになった経緯、大変残念に思います。大谷選手、信頼していた人の裏切りからの気持ちの切り替えは簡単ではないと思いますが、この苦境を乗り越えてのさらなる活躍を願いたいと思います。




大谷翔平選手のドジャース移籍を力に路上で『走るさかぐち』

2023年12月10日 22時55分38秒 | スポーツ
 大谷翔平選手、ロサンゼルス・ドジャースでの活躍を心から祈っています。彼の全力プレー、チームプレー、フェアプレーに徹する姿勢、年々進化する能力、そして素晴らしい人間性。とてつもない価値を生み出す選手であることが契約に反映されたことも嬉しいですね。彼はこれまで一貫してお金ではない価値を選択してきましたが、10年7億ドル(1015億円)という契約額はアメリカの4大スポーツの中でも圧倒的にトップの額。NHKの報道ではサッカーのメッシ選手をも抜いて全てのプロスポー史上最大の契約金額とのこと。新たな歴史を生み出してくれました。彼が目標とするワールドシリーズでの活躍に期待しています。

 写真はルーキーだった2018年9月、アストロズ戦の前に目の前で撮った写真。試合前の打撃練習で他の選手を飛距離で圧倒するミサイルのような打球を連発した後の優しい笑顔が印象的でした。勝負を避けられることが多かったエンゼルスとは違い、強打者揃いのドジャースではさらに成績もアップすることでしょうね。打者に専念する来季は三冠王も期待できるのではと楽しみが広がります。

 そんな朝の興奮が冷めないままに、今日もボランティアの方々と活動。岐阜県だけでなく愛知県や福井県からも来て頂き、この2日で30人以上のボランティアの方々とポスティングや街頭活動を行いました。

 皆さんへのお礼とビラの中身について説明し、最後に大谷翔平選手とアントニオ猪木の言葉をお借りした挨拶。定番になりつつあります。


YouTube映像:元気があれば消費税も廃止できる!

https://www.youtube.com/watch?v=GVEmR-ieOEI 「元気があれば消費税も廃止できる!」

YouTube映像:今日も約2時間、路上で『走るさかぐち』

https://www.youtube.com/shorts/5ZM512o2V2M 今日も約2時間、路上で『走るさかぐち』







 







#大谷翔平

私も靭帯をあげられるならあげたい!大谷翔平選手の靭帯損傷に思う

2023年08月27日 01時31分04秒 | スポーツ
多くの人が感じているように私も大谷翔平選手は史上最高のアスリートだと思う。日本史上最高でもなく、MLB史上最高でもない、史上もっとも優れたスポーツマンが日本から現れたという意味だ。

全力プレー、チームプレー、フェアプレーの究極の体現者。MLBにおいてピッチャーとバッターの二刀流という誰もやったことのない領域に挑み、その両方で超一流の成績を残している。WBCでも投打で侍ジャパンを引っ張り、決勝戦では最後のマウンドで快投を演じドラマティックな優勝の立役者になった。

敵の選手やファンからもこんなに愛されている選手も見たことがない。誰よりも遠くに飛ばすホームランの美しさ、メジャーリーグ屈指の速球と多彩な変化球、MLBでもトップレベルの走力。見るものを惹きつける容姿や表情、マナーの素晴らしさ、時に見せる卓越した言葉の力。ライバルチームのファンからも大歓声を浴び、Come to Seattle! Come to Texas! Contract with Mets!などと敵地のスタジアムを包むコールを受けている様子は、衝撃的でさえある。

同時代に生きて彼を見ていられるよろこび、それが多くの人にとっての力になっていることこそ大谷選手の最大の価値だと思う。多くの名選手は同時に強烈なエゴの持ち主でもあると思うけれど、彼を包んでいるのはプレーをする喜び、幸福感だ。だからこそ、彼を見ている人も幸福な気持ちになれるんだと思う。私も、毎日のように彼の映像を繰り返して観ることが習慣になっている。自分の可能性を高めるためにひたむきな努力を続ける姿勢が、自分を奮い立たせる力になるからだ。

その彼が再び逆境に立つことになった。2度目のトミー・ジョン手術を受ける場合、少なくとも来シーズンは投手としてマウンドに立つことが不可能になる。

手指のまめや爪の故障、またプレー中の筋肉の痙攣にもかかわらず、常に先頭に立ち孤軍奮闘することで、あまりにも多くの負担が彼の肘にかかってしまったことを思うと、なぜ防げなかったのかと本当に残念に思う。

故障当日の24日はダブルヘッダー第一試合で44号ホームランを打ち、初回を0に抑えたところで20イニング連続無失点となった。ところが、次のイニングに異変が起きて無念の降板。今季の投手しての登板は終了となってしまった。

靭帯の損傷という投手生命を左右する大きな怪我を知りながら、平然と第二試合にも出場し、2塁打を打った塁上で敵チームの選手に爽やかに接する姿には本当に心打たれた。

毎年進化を続け、未だ底が見えない可能性を毎年見せてくれていた。これから数年間続くはずだった全盛期を手術によって奪われるとしたら本当に残念で仕方がない。

今年はホームラン数は11本差の独走。打率と打点は僅差の3位で打撃部門三冠王も狙える成績。さらにピッチャーとして防御率も僅差の3位。被打率はトップでサイ・ヤング賞の有力候補にもなっていた。今年FAになり、アメリカ4大スポーツ史上最高の6億ドル以上の契約は確実と言われていたが、来年より強いチームに移籍すれば、さらに成績アップは確実と思っていたので今回の故障が契約に影響するとすれば残念だ。ただ、彼自身は、これまで常にお金以外の価値を選択してきた。契約額ではなく、自分が最大限能力を発揮し、ワールドシリーズ優勝の夢を叶える可能性のある場所を冷静に選択するはずだ。

大谷翔平のインタビューで印象的だった言葉を紹介したい。
「二刀流は特殊過ぎて『無理だろう』という懐疑的な見方をするひとが多かったと思います。それでも僕は落ち込むわけではなく、『見てろよ』みたいに反発するわけでもなく、僕にとってポジティブな意味でのモティベーションにしていました。つらい時にできることは自分で自分を変えることです。不可能と思われていればいるほど、それを成功させたら自分に返ってくる達成感は大きくなります。僕はそれで「やってやろう」とチャレンジ精神が出てくるタイプです」

モハメド・アリ、マイケル・ジョーダン、タイガー・ウッズ、リオネル・メッシなどの選手が偉大だったのは、実力だけでなく、社会的な逆境を乗り越える力ゆえだったと思う。野球はそれほどワールドワイドなスポーツではないけれど、それでもなお、彼らにも劣らぬカリスマを身につけるために神様が与えた試練が今回の故障だったのはないかと思う。

頑張れ、Shohei!!













南アルプス・仙丈ケ岳(3033m)への日帰り登山

2022年09月11日 22時54分48秒 | スポーツ
日本百名山のひとつ南アルプスの仙丈ヶ岳(3033m)に日帰りで登ってきました。長野県での杉尾秀哉議員の選挙応援中に何度かその勇姿を見る機会があったこと、また、大学時代に『スクスクスクール』のキャンプカウンセラーとして、麓の鹿嶺高原から目の前に見上げる姿に圧倒的な存在感を感じていたこともあって、長く登りたい山でした。急に予定が空いたこと、天気予報が好転したこともあり、弾丸日程で行ってきました。

登り4時間、下りが3時間の強行軍でしたが、ほとんどの行程が快晴。甲斐駒ヶ岳が目の前に見え、富士山や北岳、間ノ岳もきれいに見えました。南アルプスの女王と言われる仙丈ヶ岳は本当に美しく魅力的な山でした。雷鳥も見ることができました。3000m級の山は久しぶりでしたが、驚いたのはひとりで山を歩いている方が多いこと。また、皆さんのマナーが本当に良く、たったひとつのゴミもありませんでした。お互いに気遣いをし合って写真の撮り合いなどもしていたので、私も撮ってもらいました!

昨夜遅く伊那市に到着して、今朝は3時半に起床。朝5時30分のバスで登山の拠点北沢峠に向かって登山開始。夕方下山した後各務原の自宅まで再び運転し、今夜は夜行バスで東京に戻って明日の朝からの勤務に備えます。私の旅は強行軍になることが多いのですが、こんな旅ができるのも若さの特権ですね!?明日からの仕事も頑張ります。


















































イビチャ・オシム元サッカー日本代表監督の死を惜しむー多様性を守ることの価値

2022年05月02日 08時43分26秒 | スポーツ
 サッカー日本代表、そしてユーゴスラビア監督を務めたイビチャ・オシム氏が亡くなりました。2017年12月、サラエボで紛争解決と民族和解をテーマに3時間もお話する機会を頂き、ユーモアと哲学的メッセージにあふれた『オシムの言葉』を惜しむことなく披露して頂いた記憶が蘇えってきます。

 オシム氏は、民族問題により3つに分裂し、FIFAから資格停止処分を受けていたボスニアサッカー連盟を統一する大きな役割を果たし、祖国ボスニアを2014年のワールドカップブラジル大会出場に導いた立役者でもあります。

 私は内戦直後の1996年、短い間ですが、在サラエボ日本大使館の書記官としてボスニア統一選挙の選挙指導員をしていたことがあります。2017年、21年ぶりにボスニアに行った際、外交官としてサラエボに勤務していた高校時代の同級生・熊倉隆行氏の案内でボスニアサッカー連盟に行き、3つのサッカー連盟が統一された経緯を聞きました。「その話はオシム氏に直接聞くのが一番いいよ」と言われ、できれば私もオシム氏に会って話を聞きたいと思いましたが、「今はオーストリアのグラーツにいて、心臓の問題もあってなかなかサラエボに来られない。残念だ」と言われ私も諦めていました。ところが翌日、オシム氏が急遽サラエボに来て会ってくれるとの連絡があったのです。サッカーではなく、平和をテーマに話を聞きたいと思ったことがオシム氏を動かしたのかもしれません。きっと恩師オシム監督に会いに行きたいサッカー選手も沢山いたと思います。人生の貴重な時間を私のために割いてくれたことに感謝と使命感を感じながら話を聞きました。

 オシム氏の言葉の数々に心を打たれました。

「サラエボが魅力的だったのは、各民族が共存する多様性があったからだ。サッカーの美しさは、多種多様な個性がそれぞれの強みを見つけ、磨き上げ、一体になることだ。私はそれをサラエボから学んだ」

 国家分裂の危機に瀕したユーゴスラビアをワールドカップでベスト8に導き、レアル・マドリードなどの強豪チームからのオファーを断り続け、弱いチームを劇的に変える数々の奇跡を見せてきた名監督だからこその言葉の重みを感じました。オシム氏の生き方自体が、大国、あるいは力のあるチームが意のままに世界を操ろうとする世界の現状への強烈な問題提起と感じました。また、米国主導のデイトン和平合意によってボスニア内戦は終結(1995年)したものの、国家が分断され民族の和解が進まない状況に心を痛めていることが伝わってきました。

 オシム氏の奥さん(アシマさん)からは日本がアメリカから武器の購入を増やすことについてどう思うかと聞かれました。私は紛争解決のための仲介や、和解の促進に寄与する日本を目指しているので、そのためには中立と思われることが不可欠。軍事的脅威を与える国になるとその可能性を放棄することになるので反対と答えると、二人は、「その通り!」と強く同意し、オシム氏が仲介者として信頼され、サッカー連盟の統一に寄与できたのも中立だったからだと強調していました。

 オシム氏がユーゴスラビア代表監督だった時は、まさにユーゴスラビアが内戦に突入し、国家が分裂を始めた時期です。民族主義者やマスコミからは自分たちの民族の選手を使えと、すさまじい圧力がありながら、終始一貫フェアな態度を貫いた勇気を多くの人々が知っています。また、サラエボが包囲され多くの市民が命を落とす中、祖国に帰れないオシム氏と、自分だけがサラエボから出るわけにはいかないと苛烈な生活を耐え抜いた夫人は、生死さえも確認できない時期が長く続きました。だからこそ、平和を願う気持ちの強さ、サッカーを通した民族融和への二人の思いは心に刺さりました。

 アシマさんはオシム氏がサラエボ大学で数学を専攻していた、貧しい、しかし際立って優秀な学生だった頃の家庭教師の生徒。彼女によればオシム氏は計算が苦手で、監督として契約する時に契約金額を聞いたことがないそうです。レアル・マドリードなどの有名クラブから高額とされるオファーをもらった際も金額の話は一切していないとのことでした。

 民族の壁を超えた英雄でもあるオシム氏。会話の途中にもファンが何度も握手に訪れました。30分も会えればありがたいと思っていたのですが、途中からはグラッパ(イタリア版ブランデー)を勧められ、3時間にわたってお話しすることができ、まさに珠玉の時間になりました。もう2度と撮れないオシム氏との写真、全てアップします。





 









天国で安らかな眠りにつかれますよう、お祈りいたします。



佐々木朗希投手の完全試合と最近のスポーツマン気質

2022年04月17日 20時35分10秒 | スポーツ

 4月10日のオリックス戦で完全試合を達成した千葉ロッテの佐々木朗希投手。17日も8回を終わって今日もひとりのランナーも出さない快投。しかし2試合連続完全試合まであと1回というところで降板し、空前絶後の大記録は井口監督の決断によってピリオドを打たれました。投球数はまだ102球。8回になってもストレートの球速は163キロを記録していて、私はむしろギアが上がってきているように見えただけに残念で仕方ありません。でも、批判を全て背負う覚悟での監督の決断もまた、真に佐々木投手の将来を考えてのことだと思います。

 28年ぶりの完全試合を達成した前回は新記録の13者連続三振を含む日本タイ記録の19三振を奪う圧巻のピッチングでしたが、今日もまた、打者が打てる気配さえない完璧なピッチングでした。要所要所でギアを上げる凄みは前回以上で、間違いなく今日も完全試合を達成すると確信できる内容でした。そして、コンディションさえ良ければこんなピッチングはいつでもできると思ったからこそ降板させたのかもしれないと思うほどでした。

 この佐々木選手や同じく岩手県出身の大谷翔平選手など、最近のスポーツ選手を見ていると頭の良さを感じさせる好青年タイプが増えましたね。昔の運動部はかなりヤンチャな気質の選手が多かったり、気合や根性を強調する指導者が多くて、素質はあるけれどそんな雰囲気に馴染めない選手も多くいたように思います。今は、競技のメカニックや、力を発揮するためのトレーニングの方法、メンタルの持ち方などスポーツ科学を理解して実践する聡明さや探求心が不可欠のように思います。とても羨ましく思いますが、年齢が上になるほど身体を鍛えることは必須になります。いつまでも健康でいられるためのトレーニングは私も科学的に実践したいと思います。

 東日本大震災が発生した直後、支援活動で陸前高田市に入りました。多くの被災地と比較してもこの町の被害はあまりにも凄まじく、この町の状況は壊滅ではなく消滅だと思うほどでした。陸前高田市で被災して父親と祖父母を亡くし、自宅も失った佐々木投手。彼の活躍がどれほどの勇気と希望を与えているかと思うと、何よりも無事に一日も長く活躍して欲しいと祈らずにはいられません。


(写真は日本経済新聞より転載)

#佐々木朗希
#完全試合
#東日本大地震
 

大谷翔平選手の満票でのMVPと国民栄誉賞の辞退について

2021年11月23日 13時08分28秒 | スポーツ

アメリカ大リーグで活躍する大谷翔平選手がアメリカンリーグのMVP(最優秀選手)を満票で獲得したニュース、さらに国民栄誉賞の打診を辞退したニュース、どちらも嬉しく、爽快な思いで聞きました。満票での受賞は史上19人目とのことです。

大谷翔平選手が好きで好きで仕方ない私は、活動の合間に成績をチェックしたり、家に帰ってからはホームランの動画などを観ては頑張らなきゃ!と自分を鼓舞していました。いつも心を明るく照らしてくれた存在でしたが、国境を越えて、野球ファンの垣根を超えて同じ思いの方が本当に多いことも嬉しく思います。

二刀流という未知の世界への挑戦。いつも楽しそうで、ひたむきな努力を厭わない姿勢が最高の賞につながったのだと思います。

メジャーリーグでもNo.1とも思えるホームランの圧倒的な飛距離、また、対戦相手を力で圧倒する投球も、これまでの日本人選手の領域を遥かに超えたものだと思います。さらに一塁へ走る平均到達タイムも一番だそうです。足の速さとともにいつも全力でプレーする姿勢を現わしていると思います。

また、少年のような笑顔や、紳士的な態度、前向きなコメントなど、逆境でもネガティブな感情を露わにすることがない姿勢にも共感します。

私も一度、大谷選手に似ていると言われ、路上を走る姿かな?と大喜びしたことがあります。その人が言うはゆっくりした話し方が似ているとのこと。少し期待とは違いましたが、大谷選手は誠実さが伝わるとても好感度の高い話し方ですので、それも嬉しかったです。

大谷選手は審判からもっとも厳しい判定を受け続けた選手として、打者としてあり得ないほど外れた球がストライクと判定されたり、ピッチャーとしてはなぜこれがボールなのかと理解に苦しむ判定が多すぎることをまとめた動画を観たことがあります。

また、先発して勝敗がつかなかった試合が12試合あり、そのうち、自責点が2点以下でありながら勝ち星がつかなかった試合が10試合もあったそうです。普通でしたらその大半は勝っていたはずですから、15勝を超えていても不思議ではありません。打線の援護がないこと、リリーフ陣がいとも簡単に勝ち星を消してしまうこと、また、終盤はまともに勝負してもらえず、ホームラン王を逃してしまったことなど、ファンから見ても理不尽と思えることが沢山ありましたが、決して他人のせいにはせず、自分の力に変えてしまう姿勢も、とても勇気をもらいました。

私は、2018年の9月、アメリカの中間選挙についてリサーチに行ったのですが、時間を見つけてアストロズとエンゼルスの試合を観に行ったことがあります。驚いたのは試合前のバッティング練習でした。トラウト選手、アルトゥーベ選手、スプリンガー選手など両チームの強打者の中でもスイングスピードが図抜けていて、反対方向に軽く打っているように見える打球の飛距離さえも他の選手とは全く次元が違うことでした。大谷選手がバッティング練習を始めると他の選手も動きを止めて見入るほどで、選手たちには大谷選手の実力が完全に認知されていることが伝わってきました。

私は一年目から今年ぐらいの活躍はするはずと思っていたのですが、度重なる怪我もあってシーズンを通した活躍はできませんでした。本人が言うようにピークはこれからでしょう。サイヤング賞とホームラン王を同時に獲るような、さらに異次元の活躍を期待したいものです。

昨日、政府から打診を受けた国民栄誉賞を辞退したと報道されました。国民栄誉賞に明確な表彰の基準はなく、その時の政権の思惑によって決まります。また、アメリカでも大統領自由勲章の授与を検討していると複数の米メディアが伝えているそうです。素晴らしい方々が名を連ねるこれらの賞の意味を否定はしませんが、私は自分の力で勝ち取った賞の方が、遥かに価値があると思います。

イチロー選手は日本選手初のMVPを獲った2001年、シーズン最多安打記録を打ち立てた2004年、そして現役引退の2019年と3度にわたって国民栄誉賞を打診されていますが、いずれも辞退をしています、岸田首相も野球部出身ですから大活躍を称えたい気持ちはわかりますが、政治利用して欲しくないと思います。「まだ早いので、今回は辞退させていただきたい」と断った大谷選手、断り方もスマートで良かったと思います。





ラグビー元日本代表監督日比野弘先生の思い出

2021年11月16日 08時23分22秒 | スポーツ
ラグビー日本代表監督、そして早稲田大学監督を務めた名将・日比野弘氏が逝去されました。

大学3年生の時、日比野先生のラグビーの授業を受けたことがあります。最初の授業の時、「最後の授業までに皆さんの名前を覚えます」と約束し、実際に最後の授業では大きな輪を作った学生の名前を順に呼んでいきました。私のクラスでは全員の名前をスラスラと言われて驚きました。クラスは40人ほどで、6クラスぐらいは担当されていましたが、他のクラスでも同様だったそうです。有名な先生に名前を覚えてもらいたい一心で私は熱心に出席していましたが、出席しなくても優がもらえる『ド楽勝』と言われていた授業でしたので、最初と最後の授業しか出てこない学生もいたようです。それでも全員の名前を正解された先生への尊敬の気持ちがますます強くなりました。

雨の日はラグビーの歴史やノーサイドの精神について、様々なエピソードを交えての授業でした。当時のラグビー界はアマチュアリズムを大切にしていて、テレビ解説をしても、本を書いても一切報酬はもらわなかったこと、ラグビーが世界大会を開催しなかったのは、まず優先すべきは勉強や仕事であり、世界大会の実施はラガーマンの生活がラグビー至上主義、勝利至上主義になってしまう可能性があり、それはラグビー精神に反していること、そして、ガッツポーズをしないのは、他の選手が自分を犠牲にしてボールをつないだ結果のトライであり、トライを挙げた選手だけの手柄ではないからなど、ラグビー精神についてのお話を沢山伺いました。秩父宮ラグビー場には昔はお風呂がひとつしかなく、それは、敵味方が一緒に入り、部歌を歌って健闘を称え合うまでがラグビーの試合であること、絶対に審判に抗議はしないこと、どんな天候でも絶対に試合をすることなど、とても興味深いお話を沢山伺いました。

私は当時も『走るさかぐち』。授業中に行われた試合ではトライを量産していて「阪口君、ナイストライ!」などとよく声をかけて頂きました。ところが、レポートの提出を忘れ、日比野先生から家に電話がありました。恐縮する私に「私の授業をわざと落としてもう一年受講してくれるのかと思ってね」と、ユーモアたっぷりの声、今でも脳裏に焼き付いています。心からご冥福をお祈りいたします。



写真はサンケイスポーツより引用致しました。グランドでの日比野先生の姿をとても良く映しています。

片手腕立て伏せ、1か月で進化したのかどうか?

2020年07月07日 18時23分06秒 | スポーツ
 今日は激しい雨が降っていますので、事務所で新型コロナウイルスの電話相談や、支援者の方々に資料を送付するなどの事務作業をしています。

 先月、facebookの流行『腕立て伏せ10回』がまわってきたので私は片手でやってみようと左右それそれの腕で腕立て伏せに挑戦してみました。30年ぶりにやってみたのですが、腕の曲がり方が甘かったので少し練習して今日再挑戦。でも、やっぱり難しいと実感しました。

 学生の頃、映画『ロッキー』のトレーニングのシーンに憧れて、よく片手腕立て伏せを練習していました。その頃は70キロ弱と体重が軽かったこともあり、もっと簡単にできていたように思います。でも、長いブランクの後にやってみるとバランスが難しく背中が攣りそうでした(6月4日)。1か月、少し練習しましたが、まだきれいにはできません。

 この間、あまり練習時間は取れませんでしたが理論は少し勉強しました。ベンチプレスで最低でも自分の体重を挙げるぐらいの筋力は必要だそうです。学生の頃はウエイトトレーニングをする機会はなかったので、おそらく70キロを挙げるのがやっとだったと思います。今は100キロまで挙がるようになったので筋力自体はアップしていると思いますが、片手腕立て伏せ自体の練習が足りないのだと思います。

 自分なりにポイントをまとめると

①曲げる手と反対側の足を少し前に出すとバランスが取りやすい
②腕立て伏せとは違い胸筋はあまり使えない。純粋に腕力と肩の筋肉が必要とされる

ということでしょうか。私は体重75キロですが、普通の腕立て伏せは両腕と胸筋に40~50キロ程度の負荷がかかるイメージです。片手腕立て伏せは片手に60キロ近くがかかるイメージで遥かに苦しいです。普通の腕立て伏せを100回連続でできる人でも最初は1回もできないかもしれませんが、バランスが取れるようになると10回ぐらいは何とかなると思います。

 是非、皆さんもチャレンジしてみてください!(ただし、腰痛持ちの方は気を付けてくださいね)

30年ぶりの片手腕立て伏せ(6月4日)

1か月後の片手腕立て伏せ(7月7日)




『勝ちポジ』意識の徹底が生んだ母校・早稲田大学の優勝から学ぶ

2020年01月15日 20時00分23秒 | スポーツ
先週末は勉強会などで上京していました。

土曜日はオリンピック会場になる新国立競技場でのラグビー大学選手権の決勝戦を観戦。母校早稲田大学の応援に燃えました。12月の対抗戦で完敗した明治大学との再戦は圧倒的不利の予想でしたが、超満員の観衆で埋まった国立競技場では早稲田は見違えるようなチームに変身していました。身体を張ったタックルと素早い展開で明治を圧倒。後半の猛攻を凌ぎ、45-35で11年ぶりに大学日本一になりました。短期間にチームを立て直した後輩たちの熱い闘いに本当に感動しました。

早明戦で圧倒されて負けた後、大学選手権でのリベンジに向けてモティベーションを高めるのは簡単ではなかったと思います。しかし、ひとりひとりが接点で勝つこと、そのためには『勝ちポジ』、つまり必ず勝てるポジションで相手にぶつかれ!との意識を徹底したことが勝因という分析記事を読み、納得しました。これは他の分野にも応用できる意識付けだと思います。

ラグビーの基本はボール争奪戦で勝つこと。体格・技術で上回る相手に勝つにはとにかく速く、強く、勇気を持って飛び込み、ボールを支配することが何より重要と意識をシンプルに統一したことがポイントだったと思います。今日の早稲田は、特に前半はことごとく接点で圧倒し、ボールを支配しトライを重ねました。こんなはずではなかったと明治大学の選手たちはパニックになったそうです。後半は明治大学に追い上げられましたが、終盤の勝負どころでは接点での勝負で粘り勝っていたので、ヒヤヒヤしながら見ていた私たちと違い、選手には自信と余裕があるように見えました。

後輩たちを見習い、私は私の勝ちポジを確立・徹底し、逆転勝利を目指すぞ!と勇気をもらいました。















ラグビー精神が日本人の心に刻まれた機会としてのワールドカップ

2019年10月22日 22時17分46秒 | スポーツ

 ラグビーワールドカップ、日本は南アフリカに敗れ4強進出はなりませんでしたが、日本代表が見せてくれた素晴らしいシーンの数々が日本中を感動で包み、世界に衝撃を与えたこと、長年のラグビーファンとして本当に嬉しく思います。私自身は世界ランク1位として大会を迎えたアイルランドへの逆転勝利、そして鮮やかなトライを次々に決めて初のベスト8を決めたスコットランド戦をライブで観ることができ、本当に感動しました。

 私が何よりも嬉しいのは、ラグビー精神が多くの日本人の心に刻まれる機会になったことです。

 ラグビーの魅力のひとつはフェアプレー精神、そしてOne for All, All for Oneという言葉に代表されるチームプレーです。また、カナダやアイルランドの選手が台風19号の被災地でボランティアをしたことに象徴されるように、良い選手である前に、良い人間であることを追求しているのも魅力的です。

 そういう意味で私が感銘を受けたのは、オーストラリア代表として1988年の最優秀選手に輝き、神戸製鋼の7連覇にも大きく貢献した快足ウイング、イアン・ウイリアムス選手です。1994年に牧山ひろえ氏(現参議院議員)が主催する会で出会い、衆議院議員だった2012年3月に再会する機会がありました。

 今回の日本チームでは多くの外国人選手とともにOne Teamとしてプレーしましたが、その先駆けになったのがウィリアムス選手です。

 彼はオックスフォード大学出身の弁護士でもあり、神戸製鋼に行ったのもラグビーよりもビジネスキャリアを積むためとのこと。日本とオーストラリアが共同投資するプロジェクトを法律面から支える仕事をしていて、オーストラリア大使館が共同開催するシンポジウムの案内に彼の名前を見つけ、興奮してオーストラリア大使館に連絡したところ、その日の午後、議員会館に気軽に会いに来てくれました。

 お互いのその後の人生について、ラグビーの新しい戦術について、日本の政治状況について、また、共通の問題意識として、ビルマへの持続可能な投資の在り方、また法整備支援についての彼らとの連携の可能性について話しました。私が2か月前の1月9日にアウンサンスーチー氏に会ったことを話すと、彼女とは大学が同じこともあり、民主化に向けた動きを応援しつつ、ビジネスへの影響を注視しているとのことでした。

 4つのトライを挙げたウイングの福岡堅樹選手は医師を目指すとのことですが、民主党衆議院議員として同僚だった石森久嗣氏も慶応大学が日本選手権で優勝した時のプロップで、その後は医師としても活躍した方です。今回の活躍した選手たちの今後の人生にも注目したいと思います。










ラグビー日本代表の健闘と、日比野弘監督に教わったラグビー精神の素晴らしさ

2019年10月13日 12時34分28秒 | スポーツ
 台風19号で被災された方々には心からお見舞いを申し上げます。

 ラグビーワールドカップの日本vsスコットランド戦は予定通り行われることになりました。ここまで3連勝の日本にとっては決勝トーナメント進出を懸けた大一番。前回大会では南アフリカに奇跡的な勝利を収めた後でしたが45-10で完敗。3勝1敗ながら決勝トーナメント進出を阻まれた因縁の相手ですから、今回は是非勝って決勝進出を決めて欲しいと願っています。実力伯仲のスコットランドとは魂を揺さぶられるような激闘になることでしょう。

 私は大学生のころから大のラグビーファンです。

 早稲田大学で体育の授業『ラグビー』を取っていた時の先生は、元日本代表監督で、当時は早稲田大学監督を務めていた日比野弘氏でした。授業では基本練習の他、チームに分かれての試合もありました。私は主にセンターを務めましたが、足が速かったのでかなりトライを取った記憶があります。

 日比野先生の授業で印象に残ったことの一つは、最後の授業の日に学生に円陣を作らせて、全員の名前を呼んで正解したこと。日本ラグビー界の知将で各界の名士との付き合いのある上、数多くの授業を担当されていましたし、ひとつの授業にも50人ぐらいの学生がいました。また、「私の授業を取ってくれただけで全員に『優』をあげたい!」おっしゃっていたこともあってド楽勝の授業と思われていて、最初と最後の授業にしか出席しない学生もいた中で、たかが授業を取っただけの学生の名前を憶えてくれたことに感激した記憶があります。

 雨が降った時のラグビーの座学も楽しみでした。今でも覚えているのはラグビースピリットについてのお話です。ラグビーは自分を犠牲にしてボールをつなぐ競技だからこそ、One for all All for oneの精神が大切。トライを挙げた選手が淡々としているのは、激しい痛いボール争奪戦の末、仲間がつないでくれたボールですから俺がヒーローだとばかりガッツポーズをするのはラグビー精神に反していると言うのです。また、アマチュアリズムに徹して純粋に楽しむことが重要で、日比野先生も沢山ラグビーの本を書いているけれど、印税はもらっていないこと。国際大会がないのは、ラグビー選手の本分はあくまでも勉強や仕事。心身を鍛えて社会に貢献することが目的なので、支障をきたす可能性がある国際大会は行わないこと(これは時代の流れでその後大きく変わりましたが…)また、審判の決定には文句は言わない、相手の失敗を喜ばないなどのフェアプレー精神は皆さんも是非ラグビー会場で実践して欲しいとも言われました。ワールドカップの会場でも、相手チームの健闘に会場を包み込むような温かい拍手が送られていて、日本のファンに浸透していることを実感します。また、ラグビーは試合が終わればノーサイド。激しく闘う競技だからこそ試合相手と友情を深めることが何より重要で、昔の秩父宮ラグビー場には大きなお風呂に一緒に入って交流したとも言っていました。

 弱いころからの日本代表のファンとしては一生に一度の機会である日本でのワールドカップは是非観戦したいと思っていましたが、世界ランク1位(大会開催時)のアイルランドから大金星を挙げた試合は現地観戦できました。

 福岡堅樹選手が逆転トライを挙げた瞬間、そしてノーサイドの瞬間は会場全体がゾーンに入ったような熱狂、そして感動に包まれて、見ず知らずの人と肩を組んで喜び合いました。また大勢駆けつけていたアイルランドのファンとも固い握手を交わしました。あの現場にいられたことは、本当に幸せなことだったと実感しています。

 今日のスコットランド戦も多くの人に勇気を与える素晴らしい試合になることを心から祈っています。

 
アイルランド戦で勝利した直後に撮ってもらった写真です。興奮のあまり真っ赤な顔に見えます。


 

イチローの国民栄誉賞辞退に思う

2019年04月06日 00時38分14秒 | スポーツ

 現役引退を表明したイチローが国民栄誉賞の打診を断ったとのこと。2001年、2004年に続いて3度目。何とも痛快なニュースです。

 イチロー選手が引退した時、3度目の正直を狙う安倍内閣がイチローに国民栄誉賞を打診すると確信し、では、受けるか受けないか?で何人かの友人と議論をしたことがあります。

 内閣の人気取りとしか思えない賞など蹴飛ばして欲しい。しかし、過去に断った際には「野球生活が終わった時に、もし頂けるのであれば大変ありがたい」とコメントしていたので、今回は受けざるを得ないのではないかとも思いました。

 今回の辞退の弁は「人生の幕を下ろした時に頂けるように励みます」とのことです。

 カッコ良過ぎる。

 野球によって達成した多くの前人未到の記録や感動的なシーンの数々に比べれば、相手の都合で与えられる賞などにどれほどの価値があるというのか? 

 過去に受賞した素晴らしい方もいますので、それらの方々に敬意を払いつつ、でも、彼自身の価値観や美学とともに、この賞の本質を鮮やかに見せてくれた気がします。

 私自身は1993年、内戦下のカンボジアで選挙を実施するための貢献に対して外務大臣表彰を受けたことがあります。危険の中での任務に報いたいとの多くの方々の尽力に感謝する一方、政府による表彰に意味があるとは思わなかったので辞退しようとも考えました。賞を授与する側の思考についての好奇心が抑えられず受けることにしたところ、代表で挨拶することになってしまい、とても困惑した記憶があります。

 イチロー選手に話を戻します。

 小さなことを積み上げること、毎日少しずつ限界を超える努力をすることがとてつもない場所に行く唯一の方法とのイチロー選手の言葉は、私にとっても支えになる言葉でした。彼は努力を続ける天才でもあったとも実感します。

 最低50歳まで現役と言い続けていたことを彼なら有言実行してくれると思っていましたが、時の流れは残酷ですね。鍛え上げた身体に衰えはなくても、ボールに対する目と身体の反応が一致しなくなったのではないかと思います。

 権力には迎合しない革命児、改革者。彼だけの世界観をプレーで、言動で表現できる選手であったことも含め、私のヒーローです。今回、さらにその思いが強くなりました。

『刃物のまち 関シティマラソン』での高橋尚子さんに感動

2019年03月17日 20時43分16秒 | スポーツ

 今日は『刃物のまち 関シティマラソン』でハーフマラソンを走りました。

 毎年、シドニーオリンピックマラソン金メダリストの高橋尚子さんがゲストとして招かれています。ゴール間近のランナーにハイタッチをしてくれると聞いて、Qちゃんファンの私は楽しみにしていましたが、ハイタッチだけでなく、寒い中、レース前の指導から、終了後のじゃんけん大会の司会までサービス精神にあふれた対応に感激しました。彼女の実家はすぐ近くだそうです。

 実はカンボジアで出版した絵本『中田厚仁物語-夢は世界を平和にすること』をスーツケースに370冊持って帰って来たのですが、プノンペンでタクシーのトランクから引っ張り出そうとしてぎっくり腰になってしまい、10日前は歩くこともできない状況でした。急速に回復しましたが、事前練習がほとんどできなかったので、今回は記録は度外視して、とにかく走り切ることだけを目標にしました。ゴール時の気温は3度。みぞれが舞う寒さに脚の感覚がなくなり、なかなかスピードに乗って走ることができず、記録は1時間54分24秒でした。ベストより22分も遅いタイムで自分にガッカリしましたが、大会の運営も素晴らしく、来年も参加したいと思える大会でした。

 尾関市長もハーフマラソンに出場していて、私よりもかなり前を走っていました。走ることを特にアピールすることもなく、一般ランナーに交じって黙々と走る姿に好感を持ちました。



挨拶をする高橋尚子さん。寒い中、レース参加者と最後のひとりまでハイタッチをする姿には感銘を受けました



こんな熱烈なQちゃんの追っかけもいました! 来月の『高橋尚子杯 ぎふ清流マラソン』でもご一緒できそうです


この時は走れば温かくなるだろうと思っていましたが、21キロあまり走っても身体は冷え切ったままでした





日本の強みはフェアであること-得たものと失ったもの

2018年06月29日 09時51分06秒 | スポーツ

 サッカー日本代表、ベスト16入りを決めましたね。大ブーイングの中、ポーランドに0-1で負けているのに最後の15分間を攻めずにボール回し。警告の少なさによるフェアプレーポイントで決勝トーナメントに進出を決めましたが、この戦術がフェアプレーなのか?これがサムライスピリットか?と疑問が残ります。政治は結果が全てと言ってアンフェアな国会運営を進める安倍政権とも重なって、私はこの戦術を称賛するのが日本における世論の大勢になっているのであればあえて異議申し立てをしたいと思います。もちろんルールを破ったわけではなく、戦術としては選択肢にはなるでしょう。でも、一転ヒールになってしまった日本が失ったものも多い。勝ち方にもこだわるオシム監督ならどのような戦術を取ったのか?とも思います。

ただ、この戦術が取れる西野監督の度量、いろんな意味ですごいと思いますね。議席の数は裏切らない国会運営とは違い、セネガルが同点に追いついていたら予選敗退。すさまじい批判を受けたでしょうから。

*写真は民族分断の象徴とも言えるボスニア・ヘルツェゴビナのモスタルで民族和解のためのプロジェクト『マリモスト(小さな橋)』でサッカーをする子供たちと。元日本代表主将の宮本恒靖氏が中心になって運営しています。このようなことができるのは日本がフェアな国だと思われているからだと思います。国際社会との関係性においては、日本は徹底的に平和主義であり、また抜きん出てフェアであることが最大の武器であり、守り抜くべきものだと私は考えています。