阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

草の根民主主義の実践のためには

2020年01月16日 22時47分41秒 | 政治

 この3日間は郡上市に近い関市の山間部で訪問活動をしました。活動の効率や戦略以前に、限界集落と言われて久しい地域で何が起こっているかを肌身で感じることはとても重要なことだと思います。「川上から歩け」というのは小澤一郎民主党元代表に教わったまさに金言。私自身も政治活動は一番奥地の集落から歩いてきましたが、一昨年洪水に見舞われたこの地域にも一年ぶりに入り、生活状況が深刻になっていることを実感しました。

 地域のお年寄りにとっても猿は子供の頃は動物園で見るものだったそうですが、今日は電柵が張り巡らされた畑の小さな穴から猿が自由に出入りし、数十匹が民家の屋根の上を飛び回っているのを目の当たりにしました。畑作をしても全てやられてしまうので、手の施しようがないとのことです。電柵にも一定の効果はあるそうですが、とても根本的な解決にはつながらないことは明らかです。

 目の前の人々の思いを受け止めること、同時に、様々な制約要因の中で、どのように未来のデザインを描き、効果的な税金の使い方をすべきなのか、これは政治家こそ持つべきビジョンです。そのためには地域を歩くこと、そして大局的な見方を涵養するための絶え間ない勉強の両方が必要といつも感じています。

 この3日間でポスターは19枚新規に貼ることができました。田舎に行けば行くほど野党のポスターを貼るのは大変勇気がいることだと思います。皆さんの思いに応えるためにも、未来を見据えた、同時に血の通った温かい政治を行うべく頑張りたいと思います。










『勝ちポジ』意識の徹底が生んだ母校・早稲田大学の優勝から学ぶ

2020年01月15日 20時00分23秒 | スポーツ
先週末は勉強会などで上京していました。

土曜日はオリンピック会場になる新国立競技場でのラグビー大学選手権の決勝戦を観戦。母校早稲田大学の応援に燃えました。12月の対抗戦で完敗した明治大学との再戦は圧倒的不利の予想でしたが、超満員の観衆で埋まった国立競技場では早稲田は見違えるようなチームに変身していました。身体を張ったタックルと素早い展開で明治を圧倒。後半の猛攻を凌ぎ、45-35で11年ぶりに大学日本一になりました。短期間にチームを立て直した後輩たちの熱い闘いに本当に感動しました。

早明戦で圧倒されて負けた後、大学選手権でのリベンジに向けてモティベーションを高めるのは簡単ではなかったと思います。しかし、ひとりひとりが接点で勝つこと、そのためには『勝ちポジ』、つまり必ず勝てるポジションで相手にぶつかれ!との意識を徹底したことが勝因という分析記事を読み、納得しました。これは他の分野にも応用できる意識付けだと思います。

ラグビーの基本はボール争奪戦で勝つこと。体格・技術で上回る相手に勝つにはとにかく速く、強く、勇気を持って飛び込み、ボールを支配することが何より重要と意識をシンプルに統一したことがポイントだったと思います。今日の早稲田は、特に前半はことごとく接点で圧倒し、ボールを支配しトライを重ねました。こんなはずではなかったと明治大学の選手たちはパニックになったそうです。後半は明治大学に追い上げられましたが、終盤の勝負どころでは接点での勝負で粘り勝っていたので、ヒヤヒヤしながら見ていた私たちと違い、選手には自信と余裕があるように見えました。

後輩たちを見習い、私は私の勝ちポジを確立・徹底し、逆転勝利を目指すぞ!と勇気をもらいました。















かつての教え子、フォトジャーナリスト高橋智史さんの屈せざる闘い

2020年01月11日 00時03分18秒 | 社会
今日はとても嬉しいことがありました。昨年、写真集『RESISTANCE カンボジア屈せざる人々の願い』で、フォトジャーナリズムの直木賞ともされる土門拳賞を受賞した高橋智史さんは、私たちのかつての教え子ですよ!とかつての同僚教員から連絡があり、本人とも連絡を取ることができました。



https://www9.nhk.or.jp/nw9/digest/2019/03/0320.html…

改めて彼の写真や映像を見て、民主主義や人としての尊厳を守るために立ち向かう人々への温かい視線や、彼らが直面する様々な不条理に対して他人事とせず寄り添う姿勢に感銘を受けました。

何だか自分自身のインタビューを聴いていると錯覚するほど問題意識や視点に通じるものを感じました。強権政治に立ち向かい、不条理と闘う市民の側からいつもシャッターを切っている姿は、私自身が目指す政治の在り方とも共通します。教え子から沢山のことを気づかせてもらったことに感謝です。

今年は『よじ登るさかぐち』からもっと『走るさかぐち』へ

2020年01月01日 23時35分27秒 | 政治

 皆さん、あけましておめでとうございます。

 昨年は立憲民主党から公認を得て、国政を目指して再挑戦を開始した一年でした。地道な草の根活動に徹し、少しでも私の存在と目指す政治の在り方を知ってもらうために奔走した日々でしたが、皆さんのご支援のおかげで少しずつ輪が広がっていること、心から感謝しています。

 昨年は、まずは存在を知って頂くこと、私が来る以前から応援してくださっている方々を捜し歩くことが必要と考え、わずかな情報をたどって懸命に地域を歩きました。特にポスターを増やす必要を感じたので、『歩くさかぐち』『よじ登るさかぐち』が中心の活動でしたが、今年は『走るさかぐち、マイクひとつの再挑戦』のキャッチフレーズそのままに、路上で走って、訴えて、引き続き数多くの対話の機会も作っていきます。普段のハンドマイクに加えて1月半ばには政策広報車として『走るさかぐち号』がデビューしますので、マイクふたつの再挑戦になるかもしれませんが...。

 私のライフワークについては、カンボジアでの活動中に射殺された元同僚・中田厚仁さんについての絵本を作り、彼が亡くなった場所にできた「ナカタアツヒト学校」を絵本の収益金などで支援する活動を始めました。この活動は、とにかく長く、できる限り多くの方々と一緒に続けていきたいと思います。『絵本を読む会』も各地で行なっていきます。

 プライベートは二の次でしたが、二胡を習い始めたり、支援者が脚本演出を手がけている演劇に出演させて頂くことになったり。公演は来年2月にありますので、私が演じる惟喬親王の台詞を「まろは...」とひとりでつぶやくことが増えそうです。

 今年もよろしくお願いいたします。阪口直人