Ayuさん、こんにちは。いつもコメントありがとうございます。
レバノンにおけるヒズボラとイスラエルの停戦について、私もその背景を読み解く努力をしています。状況は単純ではなく、真相はよくわかりません。でも、多くのレバノンの人々は、停戦には一時的には安堵を感じながらも、戦争の再開は規定事実と考えていて、海外への脱出も含めた様々な対応を考えているようです。
Christianeさんからもメールが届きました。山中に避難し様々な情報収集とメッセージを発する以外何もできなかった停戦前とは違い、今は戦争によって破壊された生活の復旧と、将来への準備に多忙な日々を過ごしているようです。
彼女がベイルートの友人の家を訪ねたところ、激しい空爆で周辺は全て瓦礫の山になっていました。崩壊した建物に埋もれた死体のにおいが激烈で、さらに、様々な有毒物質を含んだ砂塵が舞い上がり、防毒マスクなしには過ごせなかったそうです。自分の国が周辺国、そして超大国に翻弄されこのような状況になってしまったことを嘆くメールは痛々しいばかりでした。
また、そんな時にもイスラエル軍の戦闘機が、頭上近くを旋回していたとのこと。今回の国連安保理1701決議は、イスラエル強硬派にとって受け入れ難いものになりました。多くのレバノン人は、これがさらなる戦闘の引き金になると感じているようです。
今回の戦争によって最も大きな被害を被ったのはレバノンの人達ですが、ヒズボラと国際世論、そして米国がイスラエルを政治的敗北に追い込んだように思えます。当初の国連決議案は国連軍(およびレバノン軍)がヒズボラを武装解除する権限が付与される内容でしたが、最終的には「米国の不可解な譲歩」で国連の武力行使権が削除されたからです。これではヒズボラの武装解除は不可能で、イスラエルにとって、攻撃の「成果」も撤退の意味も否定された内容に思えます。
現地の声から推測すると、米国の中枢には、ヒズボラの背後にあるイランを攻撃するするため、この戦争がイランを巻き込んで泥沼化することを望んでいるグループと、それ以外の方法を模索しているグループがあるようです。それぞれのグループが思惑に沿ったストーリーを作るべく、今回の戦争の行方を巡ってせめぎ合っているのでしょうか。
私はアフガニスタン大統領選挙の監視活動に参加し、イランのアフガン難民キャンプで活動したことがあります。通訳として活動を共にしたイランの人々は、近い将来米国が攻撃してくると覚悟を決めているようでした。米国によるアフガン、そしてイラクへの攻撃も、イランとの最終決戦に備え、攻撃の足場を作ることが目的だと口を揃えました。
「表向きの理由はその時に作るんだろうけど、本当の理由はひとつだ」「イランには石油があるからさ」
いつも日本を賞賛し、ありったけの歓待と友情で活動をサポートしてくれた彼らは私に詰め寄りました。「アメリカの攻撃に無条件で賛成する首相はごめんだ。爆撃の下には、俺と家族がいることを忘れないでくれ・・・」
さかぐち直人政治活動ホームページ
阪口直人国際協力活動ホームページ
レバノンにおけるヒズボラとイスラエルの停戦について、私もその背景を読み解く努力をしています。状況は単純ではなく、真相はよくわかりません。でも、多くのレバノンの人々は、停戦には一時的には安堵を感じながらも、戦争の再開は規定事実と考えていて、海外への脱出も含めた様々な対応を考えているようです。
Christianeさんからもメールが届きました。山中に避難し様々な情報収集とメッセージを発する以外何もできなかった停戦前とは違い、今は戦争によって破壊された生活の復旧と、将来への準備に多忙な日々を過ごしているようです。
彼女がベイルートの友人の家を訪ねたところ、激しい空爆で周辺は全て瓦礫の山になっていました。崩壊した建物に埋もれた死体のにおいが激烈で、さらに、様々な有毒物質を含んだ砂塵が舞い上がり、防毒マスクなしには過ごせなかったそうです。自分の国が周辺国、そして超大国に翻弄されこのような状況になってしまったことを嘆くメールは痛々しいばかりでした。
また、そんな時にもイスラエル軍の戦闘機が、頭上近くを旋回していたとのこと。今回の国連安保理1701決議は、イスラエル強硬派にとって受け入れ難いものになりました。多くのレバノン人は、これがさらなる戦闘の引き金になると感じているようです。
今回の戦争によって最も大きな被害を被ったのはレバノンの人達ですが、ヒズボラと国際世論、そして米国がイスラエルを政治的敗北に追い込んだように思えます。当初の国連決議案は国連軍(およびレバノン軍)がヒズボラを武装解除する権限が付与される内容でしたが、最終的には「米国の不可解な譲歩」で国連の武力行使権が削除されたからです。これではヒズボラの武装解除は不可能で、イスラエルにとって、攻撃の「成果」も撤退の意味も否定された内容に思えます。
現地の声から推測すると、米国の中枢には、ヒズボラの背後にあるイランを攻撃するするため、この戦争がイランを巻き込んで泥沼化することを望んでいるグループと、それ以外の方法を模索しているグループがあるようです。それぞれのグループが思惑に沿ったストーリーを作るべく、今回の戦争の行方を巡ってせめぎ合っているのでしょうか。
私はアフガニスタン大統領選挙の監視活動に参加し、イランのアフガン難民キャンプで活動したことがあります。通訳として活動を共にしたイランの人々は、近い将来米国が攻撃してくると覚悟を決めているようでした。米国によるアフガン、そしてイラクへの攻撃も、イランとの最終決戦に備え、攻撃の足場を作ることが目的だと口を揃えました。
「表向きの理由はその時に作るんだろうけど、本当の理由はひとつだ」「イランには石油があるからさ」
いつも日本を賞賛し、ありったけの歓待と友情で活動をサポートしてくれた彼らは私に詰め寄りました。「アメリカの攻撃に無条件で賛成する首相はごめんだ。爆撃の下には、俺と家族がいることを忘れないでくれ・・・」
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