阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

エベレスト街道を歩いた1年前に見た絶景の写真

2023年12月22日 22時59分35秒 | 日常
ちょうど1年前の12月22日、私は8日間歩いたエベレスト街道の目的地、カラパタール(標高5643m)まで到達。目の前に見える世界最高峰のエベレストが刻々とオレンジ色に染まっていく完璧な夕暮れに包まれていました。人生の中でどうしても実現したかったこのトレッキングを開始して6日めの4400m地点から3日後にカラパタールに至るまでの絶景の写真をフォトギャラリーとしてアップしておきます。写真の中に私がいない方がずっと価値がある写真ばかりだと思いますが…。








































誕生日の決意とお礼

2023年06月13日 09時08分37秒 | 日常

昨日は沢山の誕生日のお祝いメッセージを頂き、ありがとうございました。少しずつ全員の皆さんにお礼のメッセージを送りたいと思います。

この年末年始、ネパールでトレッキングをしました。35年前に見た同じ絶景を見ながら、人生の残された時間をどのように使うべきか改めて考えました。もっと自分らしい生き方があるのでは?とも思いましたが、政治の世界で実現できていないこと、やり残したことが多すぎて、もう一度挑戦するしかない!と結局は同じ結論でした。

自分自身が紛争や貧困の現場に長くかかわったこと、エリートなどではなく、落選を繰り返した落ちこぼれ政治家だからこそ、日本、そして世界の片隅で不条理と闘う人々の声なき声、小さな声を国会に届け、希望を生み出すことこそが自分の使命!との信念が、政治的行動の大きな柱でした。

この考えは変わりませんが、日本という国の存在感の低下、特に経済的な地位の低下と、この期に及んでも旧態依然とした政治を何とかしないことには次世代へのバトンタッチもできないと危機感を抱いています。

GDPは一人当たり2位だった35年前と比較して今は27位。私が初めて政治に関わった2000年から2021年の成長率を見ると日本が4.6%、アメリカが91.0%、韓国が188.0%、イギリスが78.5%、ドイツが64.2%。恐ろしいことにこの差は今後さらに広がります。

一番の要因は消費税です。1989年にスタートしてから34年。その73%は法人税の穴埋めに使われてきました。社会保障への充当はごく一部です。企業献金や組織票で政策をお金で買える大企業が減税で潤う一方、中小零細企業、そして国民には負担が押しつけられ、経済の活力を奪ってきました。今やアジアの国を訪れても物価はあまり変わらず、欧米諸国に行くと日本の貧しさを実感します。必死に踏ん張っている人が報われない。こんな日本にしてしまった政治の責任を痛感します。

政治が生み出した不条理、不公平の象徴としての消費税。まずはここに焦点を当てて、政治の様々な不条理の構造を可視化・改革していかなくては!と思いを新たにしています。









御嶽山への日帰り登山-噴火から8年目の秋に想う

2022年10月11日 11時55分29秒 | 日常
 少し前のことですが、10月1日は晴れの予報に思い立ち、御嶽山(3067m)に日帰り登山をしました。岐阜県と長野県にご縁を頂いたひとりとして、2014年9月27日の噴火で犠牲になった方々への思いを込めて登ったのですが、頂上まであと5分のところで議員外交を共にしたアントニオ猪木さんの訃報を知りました。頂上では、猪木さん、そしてまさにこの場で亡くなった方々に祈りを捧げました。

 その日は快晴。ナナカマドが色づき、穂高連峰や槍ヶ岳、そして中央アルプス、南アルプスがきれいに見える絶好の登山日和でした。登りに3時間半、下りは2時間半の行程。山頂の温度は4度とのことで必携のヘルメットと防寒着持参でしたが、光が強くポロシャツ1枚でも全く寒さを感じませんでした。

 御嶽山は各務原市の家の近くからもきれいに見えます。ずっと登りたいと思っていたので、途中の登山道、そして頂上で過ごした時間はとても感慨深いひとときでした。

























80代の両親と過ごす誕生日

2022年06月12日 23時59分26秒 | 日常
沢山の誕生日メッセージを頂きありがとうございます。

今日は久しぶりに外出しての予定がなく、たまった仕事をしながら、両親とメジャーリーグ中継を観たり、筋トレをしたり、寛いだ休日を過ごしています。大谷翔平選手のホームランは最高のプレゼントになりました!夜は近くのお店に食事に行きました。

80代の両親が元気でいてくれていることに感謝しつつ、誕生日にこんな時間を過ごしたのは何十年ぶりかと思うと、両親と過ごす時間をもっと意識して作り出したいとしみじみ感じています。






台風19号への備えーまずは命を守るための対応を

2019年10月12日 14時01分16秒 | 日常

 史上最大級とも言われる台風19号が近づいてきました。まもなく、東海地方か関東地方に上陸する見込みのようです。

 まず心掛けるべきは命を守るための最善の対応です。

 私は衆議院議員だった頃、災害対策特別委員会に属していたこと、また、紛争地域で平和構築活動していた時、戦争でインフラが破壊された社会は、様々な災害に対して非常に脆弱な状況にあることを身をもって感じたこともあり、台風や地震や津波、大雪などの被災地の視察を行い、そこから学べることは何か、被災者の方々との対話を続けてきました。地震や津波と違い、台風はあらかじめ進路を予測して対応することができます。自分が住む地域の防災情報や避難所の開設情報をホームページなどで確認して、最善の対応を取って頂きたいと思います。

 また、自分自身の自転車や植木、物置などが凶器にならないように安全と思われる場所に移したり、窓ガラスに養生テープを貼ったり、代替品としてガムテープなどで窓ガラスの飛散防止を図ることはこれからでもできる対応です。また、停電になる前にできる限り携帯電話は充電しておいた方がいいでしょう。

 『津波てんでんこ』という言葉があります。津波が来たら、周りの人のことには構わず、まずは自分の命を守れという意味です。ただ、利己的に自分だけが助かれば良いということではありません。まず自分の命を守ることが他人の命を危険に晒すリスクを低減すること、また、自分の命を守るためには、家族や周囲の人々とあらかじめ連絡を取り合って、どのような行動をするのか、しっかり話し合っておくことが何より重要という意味を含んだ言葉です。これも、通信や電気がつながっている今ならできます。

 2011年9月の紀伊半島大水害を視察した時、同じ年の3月に起こった津波の被災地と全く同じ状況が広がっていることに衝撃を受けました。制御不能な濁流と人々の身を切り裂き飲み込む大量の漂流物が、海から来たか山から来たかの違いだけでした。今回の台風が生み出す暴風雨が同様の状況を生み出す懸念は大いにありますので、何よりも命を守るため、是非、慎重に対応して頂きたいと思います。

 

新年に想うー公正な社会の実現のために

2017年01月01日 10時52分50秒 | 日常

 新年、おめでとうございます。

 昨年は世界が大きく動き出した1年だったのではないでしょうか。

 私にとって一番印象的だったのは、昨年の3月、ミャンマーの民主化についての日米協力というテーマで講演する機会を頂いた米国ワシントンD.C.で接した民主党大統領候補バーニー・サンダース氏に対する若者たちの熱狂です。公正な社会の実現を目指し、1%のための政治ではなく、置き去りにされた99%のための政治を!との訴えは若者を中心に米国人の価値観を大きく変え、それが世界にも波及していくようなうねりを感じました。

 一方、同様の格差社会への反発と反グローバル主義・保護主義の台頭によって、結果はトランプ大統領が誕生。また、欧州をはじめ、世界各国で排外主義を訴える勢力が大きな力を持つようになっています。

 わが国においては、政治が緊張感を失い、安倍政権は民意を無視した危険な方向に向かっているように思えてなりません。今年こそは、国民の皆さまに信頼される野党としての民進党を再建し、緊張感のある政治を取り戻さなければなりません。

 日本、そして世界が多様性を尊重し、違いを受け入れ認め合ってそこから新しい価値を生み出せるように、その上で政治が役割を果たせるようにしなければと強く感じています。

 私自身は三重県で新たなチャンスを頂き、日々、地域を歩いて草の根活動を続けています。今年は酉年。羽ばたく鳥のような飛躍の1年にしたいと思います。今年もどうぞ宜しくお願いいたします。

 新しい一年が皆さまにとって素晴らしい年となりますよう、お祈りしております。








地域の社会や経済に貢献する企業-株式会社「協和」の経営理念に学ぶ

2013年07月07日 00時09分37秒 | 日常

 今日は、株式会社「協和」の創立50周年、株式会社設立25周年、そして社長交代のパーティーがあり、出席させて頂きました。私は社長(現会長)の上田義徳氏の経営理念には非常に感銘を受けており、日頃もご指導を頂いています。どうしても経営哲学を学びたく思い、先日、インタビューをさせて頂き、「和歌山新報」のコラムに投稿させて頂いたので、紹介したいと思います。


写真上:株式会社「協和」のパーティーで挨拶する私

 社会に対する最大の貢献の一つ、それは雇用を作り出すことだ。仕事がないがゆえに人材の流出が続く和歌山県のような地方において、その意義はとりわけ大きい。印刷業界は、コンピューターの高性能化によって業界全体のパイが小さくなり、大半の企業が売り上げを減らしている。株式会社協和は、その中で、関連企業との共存を図りながら、一貫して売り上げを伸ばしてきた貴重な企業だ。

 昭和38年3月、21歳の時に協和名刺店を設立してから50年。一代で年商4億円を超える企業に育て上げた上田義徳社長はこの7月に一線を退き、会長に就任する。中学卒業後、段ボール製造会社に就職し、ガソリンスタンド勤務を経て独立。どのような理念と戦略で会社を経営してきたのか、話を伺った。

 「お客さんが喜んでくれることが一番!」「来てくれる社員が幸せでいてくれることが私の幸せ」「仕事が楽しくて楽しくて…」

 国会と地元事務所のマネジメントに苦労している自分自身の向学のため、企業経営の極意について勉強させていただこうと質問を繰り返した。しかし、何よりも仕事を通して人に喜んでもらうことを追求した結果が今の結果と、上田社長は語る。従業員約40人の協和は決して大企業ではない。しかし、上田社長にとっては、大企業を目指すよりも、幸せを作り出す企業であることがより大きな価値なのだ。

 子供のころから豚のえさになる残飯集めなど、アルバイトを続けた。中学卒業時、経済的な理由から高校に行く選択肢はなく、早く自立したい思いで懸命に働いた。仕事を続けるうちに次第に起業したい気持ちが募り、貯金を貯めて12万円で買った活字印刷機をもとに「協和名刺店」を設立。「協和」と名付けた意味は「3人の力を+(プラス)して、和やかに」だったという。

 上田社長は短期的な利益追求より、常に共存共栄を経営哲学としてきた。一方、勝ち抜くために業界の常識を破るチャレンジもしている。印刷業界では、版の作成、印刷、そして製本は分業制が常識だった。それぞれの業者がお互いの領域には踏み込まないことで利益を確保していたが、トータルのコストが高額になっていることを痛感していた上田社長は、全てを自社で請け負うことでコストダウンを図った。新しい領域に踏み込むには新たな設備投資が必要であり、経営上の大きなリスクを伴う。しかし、大きな負債を抱えながらも、結果的に経営の安定につなげた。その結果、設備投資できない零細企業の外注も請け負うことが可能になり、それらの企業が倒産せず、存続できるようなサポートも可能になった。「下請けを泣かせて儲けるのは嫌いやさかい、ウチが請け負うから会社つぶさんといてよ」こんな心意気で、家族経営の零細下請け企業とも共存を図る。

 一方、競争力強化のため、最高レベルの設備投資に向けた努力を惜しまない。ドイツで行われる展示会には毎回出席し、ハイデルベルグ社の最新機器を購入するなど、最高の品質を提供できる環境作りを行っている。仕上がりの早さ、色の美しさには定評がある。私自身、政治関係の広報物の印刷を頼む機会が多いが、以前使っていた業者に比べると、例えば政治活動に使用するポスターの色も格段に長持ちするようになったのを実感している。見えないところにも配慮を尽くす精神がこんなところにも表れている。

 7月6日にはロイヤルパインズホテルで設立50年と社長交代パーティーを行う。これまでお世話になった方々に感謝の気持ちを伝えるのが目的だ。「みんながいて、今の協和があるんやさかい、みんなが喜んでくれたら、それが私の幸せよぉ」上田社長の笑顔がさらに輝いた。


写真上:株式会社「協和」現会長の上田義徳氏の挨拶


体内年齢と骨年齢

2010年05月05日 00時34分03秒 | 日常
 今日は九度山町での真田まつりに来賓として参加した後、参議院選挙に立候補予定の島久美子さんと終日街宣活動を行いました。午後はほぼ休みなく、車内で、そして路上でマイクを持って訴え続けていたので、軟口蓋の辺りが熱い感じです。

 さて、地域のイベントで私が密かに楽しみにしているのは血圧や骨密度、体脂肪率などを測る「健康診断」です。まわりの方々とのコミュニケーションの機会になりますし、検査結果を知ることで自分の体の状態を知ることができるので、進んで受けるようにしています。

 先日、国会で健康診断を受けた時は、「体内年齢」が27歳と判定されました。私の数値で特徴的なのは基礎代謝が高いこと、そして、筋肉量の多さと骨密度の高さだそうです。どれも「若さ」の重要な要因らしく、体内年齢の低さに貢献してくれました。

 理由については、私が筋トレが好きなこと、そして、子供のころから牛乳が好きだったことぐらいしか思い浮かびません。でも、筋肉のせいかあまり暑さや寒さを苦に感じませんし、基礎代謝が高いせいか体重の増減もありません。もう20年以上、風邪をひいたこともありませんし、大学を卒業して社会人になってからは、病気で職場を休んだことは一度もありません。20年以上もずっと健康でいられるのは、筋肉比率の高さ→基礎代謝の高さが最大の理由のようです。筋トレといっても、腕立て伏せと腹筋、スクワットを朝100回ずつする程度ですから10分もかからないのですが…。

 地域の施設で受けた健康診断では、体脂肪率は13・8%、「骨年齢」は20歳と判定されました。(どちらも証人多数!)私は180㎝、最近の体重は76Kg前後で体脂肪はいつも15%前後ですが、骨年齢が若いことは嬉しい限りです。来年は10代を目指して頑張ります!

 とは言うものの、最近の生活はとても健康的とは言えません。候補者の頃から3年以上一日の休みもありませんし、食事も不規則で睡眠時間が極端に短い状態が続いています。定期的に有酸素運動をする時間が確保できませんし、「喉がコラーゲンを求めている!」と言いながらラーメンばかり食べていますからね・・・!

 もっと気になるのが頭皮年齢ですが、こちらは、どんなトレーニングをすればいいのでしょう? 筋トレよりも遥かに熱心に取り組む決意なのですが…!



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九度山世界遺産マラソン

2010年01月04日 23時28分27秒 | 日常
 今日は、海南市内を中心に活動しました。辻立ちの後、賀詞交歓会をハシゴし、その合間に支援者への挨拶回りをしました。

 さて、1月17日に九度山世界遺産マラソン(ハーフマラソン)があります。「風に立つライオン」さんに誘って頂いたのでこのレースを走ることに決め、遅ればせながら、今日からジョギングを始めました。有吉佐和子の「紀ノ川」でも描かれた世界遺産の「慈尊院」を巡り、果樹でいっぱいの広域農道を走るコース。ぜひ、多くの人に九度山の魅力を知ってもらいたいですからね! 

 http://blog.goo.ne.jp/xday0321/d/20070813 有吉佐和子「紀ノ川」

 http://ameblo.jp/sakaguchi-naoto/page-2.html#main 「おっぱい信仰」


 今日は正直、体が重かったです。体重と筋力のバランスが崩れていて、最初は何だか膝がミシミシ音を立てるようでした。しかし、走っているうちに、少しずつ調子が戻ってきて、膝や腰のチクリと神経にさわるような痛みはなくなりました。政治活動では、毎日路上や畑を走っていましたが、ジョギングは8ヶ月ぶりですので、なかなかスピードに乗れませんでした。私は、ランニングの指導を受けたことはなく、自己流にただ走っているだけなので、たぶん、長距離に適したフォームではないのですね。中距離走のようなフォームなので、ゆっくり走っていると余計に疲れるのですが、スピードに乗るにつれて感覚が戻ってきました。

 自分にプレッシャーをかけるために、マラソンを走る時はいつもこのブログで目標タイムとレース詳細についても書いていますが、今回は、目標を1時間47分前後にしておきます。4月の紀の川市桃源郷マラソンでは1時間42分49秒でした。1時間47分ではベストよりは15分ほど遅いタイムですが、今回は、たぶん、多くて5~6回ぐらいしか走れないので、そのあたりで走れたら十分です。

 フルマラソンもしばらく走っていません。こちらは、たいてい3時間40分前後なのですが、十分にトレーニングできたら記録更新を狙って走りたいと思います。私自身はトライアスロンの方が向いていると思うので、こちらもいつか挑戦したいものです。

 明日は紀の川市・下井阪交差点で朝立ちです。鳩山首相に応援演説に来て頂いた場所です。

 写真:2007年の桃源郷マラソンのゴールの写真です。



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ホタルの舞いに感動!

2008年06月12日 01時54分26秒 | 日常
 和歌山での政治活動は闘いの日々。でも、そんな私を癒してくれるものも沢山あります。

 最近の楽しみのひとつは、夜、ホタルの舞いを見ることです。和歌山県にはホタルが生息する場所が多く、5月下旬頃から飛び始めました。そして、今がピークのようです。

 私が訪問活動をしている地域は山あいの小さな集落が中心です。暗くなる直前まで訪問活動をしますが、やがて、あたりが夜の帳に包まれる頃、集落を流れる清流のまわりではホタルの舞いが始まります。何百、何千の小さな光が瞬きを繰り返す様子には、とても心が癒されます。この光景をひとりで独占するのは、何とももったいなく思います。

 私は毎日何時間も選挙区を歩いていますが、ここ和歌山では、日々変化する自然、そして農村の風景が本当に魅惑的で、飽きることがありません。時おりカンボジアやモザンビークで平和構築活動をしていたことを思い出します。私が住んでいたのは国連のヘリコプターでしか行けないような山岳少数民族の村でした。毎日、村を訪ね歩き、どうすれば人々の生活、そして命を守れるのか、徹底的に対話をするのが毎日の仕事でした。その頃私のまわりにあったのは銃声や地雷、そして貧困。でも、毎日、村人たちの明るい笑顔の中で生活していたように思います。

 私は70ヶ国を訪ねた経験がありますが、和歌山の農村を歩いて見る日常風景ほど美しい風景には、あまり出会ったことがありません。

 ところが、この和歌山では、笑顔よりも生活の苦しさを訴える声に接することがほとんどです。笑顔を増やすのは政治の大きな役割なのに…。でも、果樹園や田んぼで黙々と働く方々が、私の訪問に見せて下さる笑顔はまた、格別です。

 皆さん、もっと和歌山の農村を歩きましょう! 四季折々の農村風景、そして温かい人々とふれあうことができるはずです。有名観光地への旅よりも、ずっと心にふれる経験になること、間違いなしです。
 

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「あがらの和歌山」完成!

2008年06月01日 00時00分52秒 | 日常
 今夜は「あがらの和歌山-人間てほんまにおもしゃいでぇ」の出版記念会に参加しました。

 「あがらの和歌山」は私の友人である大江寛氏が主宰する「紀州文化の会」が編集した本で、和歌山にゆかりの深い人々が、「私の人生を変えた瞬間」「次の世代にこれだけは伝えておきたい」「ええとこあるで和歌山」のタイトルでエッセーを書き、同時に和歌山に関する様々なアンケートに答えることで構成されています。私も59人の執筆者のひとりに加えて頂いたので、「私の人生を変えた瞬間」をテーマに選び、次のような文章を書きました。


マザーテレサと和歌山の「民主化」

 1989年5月、私は会社の休暇を使ってインドにトレッキングに出かけた。経由地のカルカッタは、町じゅうにゴミがあふれ、喧騒と混乱の汚い街だった。ふと思い出したのはマザーテレサの言葉だ。

「美しさとは、心の中にあるもの。人々のやさしい気持ちがあふれるカルカッタは世界で一番美しい街です」 

 このカルカッタが世界で一番美しいとは! 私は、マザーテレサの施設・「死を待つ人々の家」でボランティアをすることにした。

 そこは想像を絶する世界だった。ゴミ捨て場から全身をねずみにかじられた状態で連れてこられた人がいた。路上で生き倒れになっていた人は全身にウジ虫が群がっていた。しかし、全ての人々が尊厳ある命を全うできるよう、多くのボランティが献身的に働いていた。自分も人を助ける仕事をしたいと強く思った。

 しかし、事務系サラリーマンの自分に何ができるのだろうか?

 当時勤めていたキヤノン株式会社では中国を担当していた。6月4日、民主化を求め北京の天安門広場でデモを行っていた学生に人民解放軍が発砲し、血の弾圧を行う事件が起こった。11月9日ベルリンの壁の崩壊をきっかけにソ連・東欧は民主化に雪崩を打った。「民主化支援!」そんな活動に強く興味を持った。

 しかし、そんな仕事があるのだろうか?

 1992年春、新聞を読んでいた私の目にニュースが飛び込んできた。

 「国連が民主化支援ボランティア募集」

 カンボジアでは国連が史上初めて一国の行政を統治し、平和維持活動を行う歴史的な試みが開始されていた。国連は各地方で選挙を実施する責任者を募集しているというのだ。 「これだ!」直感した私は、翌週には面接試験を受けていた。

 合格した私は、会社を辞め、直ちにカンボジアに赴任。山岳少数民族の村で活動を開始した。仲間(中田厚仁さん) は活動中に射殺され、私自身も何度も命の危険に遭遇したが、何とか活動を全うすることができた。その後、30代の多くを、アジア、アフリカの紛争地帯で平和活動に打ち込んだ。

 現在は民主党の国政候補者として、和歌山の政治を「民主化」するのが、私の使命だ。これは、何としてもやり遂げたい。


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十八番は六甲おろし!

2008年05月25日 20時51分29秒 | 日常
 今日は、自治会の清掃活動や総会、そして懇親会に参加しました。

 地元の方々には大変お世話になっているのですが、これまでは、巡り合わせもあって、あまり自治会活動には参加できませんでした。今日は「満を持して」参加し、夕方遅くまで、地元の方々と活動をともにしました。

 皆さんのお宅には訪問活動で伺っていましたが、一同に顔を合わせると、皆さんとの共同作業で作る雰囲気はまた違いますね。新入りではありますが、親しくして頂きました。皆さんが期待して下さる気持ちを嬉しく思いました。

 懇親会ではカラオケを所望されましたが、もちろん「六甲おろし」を歌わせて頂きました。和歌山に来てからは、ほとんどカラオケに行く機会はありませんが、機会があるたびに私が必ず歌うのが六甲おろしです。関西では、みんなが知っていて、みんなで声を合わせて歌える、それが六甲おろしです。タイガースが、連日後半の集中打で見事な逆転勝ちをしていることもあって、とても盛り上がりました。

 次回の懇親会は、六甲おろしを甲子園で歌いたいものです! 


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ふるさとをください

2008年04月11日 00時33分58秒 | 日常
 今日はホームページの更新作業や、支援者訪問活動をしていましたが、夜は和歌山が舞台の映画・「ふるさとをください」を観ました。この3月に「民主スクール」の研修で訪問し、様々な意見交換をした施設「麦の郷」が舞台でもあるので、本当に楽しみにしていました。思っていた通りの素晴らしい映画でした。 

 精神障害を持った方々の自立を支える施設「麦の郷」が設立され、活動を開始します。しかし、住民は「安全を守れるのか」「地価は下がるし、娘の縁談にも差し障る」と、激しい反対運動を起こします。この映画では、お互いの深い溝と、対話によって少しずつ理解していく様子が、和歌山の美しい自然とともに描かれます。

 私たちのような健康な人間であっても、一日にして精神障害をきたす可能性があるのです。ところが「気違いと一緒に生活できるか(映画の中のセリフ)」という偏見も、人間の心のどこかに潜んでいるのでしょうか。実際にこの施設を設立・運営してきた伊藤静美さんにとっても、地域の方々に理解を頂き、地域と共存するための苦難は大変なものだったようです。

以前は、障害を持った方に英語でハンディキャップという言葉を使いましたが、これは、帽子を持って物乞いをしている人の姿が語源らしく、今はチャレンジド(challenged)と呼びます。より多くの挑戦の機会を与えられている、より多くを乗り越えて生きているという尊敬の気持ちを込めた言葉です。とは言え、様々な偏見、そして苦難との闘いの厳しさは変わりません。

 この映画の中の圧巻のシーンは、施設長の女性と反対運動のリーダーが対峙した言葉のやりとりでした。「ワシらはふるさとを守りたいんや」というリーダーに「
そのふるさとをほんの少しだけ、分けてもらえへんでしょうか?」「ここにいてる人たちには、帰るふるさとがあらへんのです」

 地域から、そして家族からも帰ることを拒否された人たちにとって、このような施設は社会生活を営み、人間としての尊厳を持って生きる最後の場所なのです。厳しい財政の中であっても、そんな方々の笑顔を守れる国家になれるかどうか、それが、私たち自身の尊厳であり、品格だと思います。

 また、「苦労することが生きていることや。精神病院にいた時は、普通の人のように苦労したかったんや。」というセリフにも心を動かされました。「沢山お金を稼いで、沢山税金を払いたいんです」そのためにも、税金を有効に使えるように、無駄遣いは徹底的になくしていかなくてはなりません。

 「麦の郷」は実際には和歌山市にあるのですが、映画の設定では、粉河が舞台になっています。粉河の駅前商店街や、百合山から見渡せる桃源郷、そして紀の川の流れ。私の日々の活動の場が映画になっていることにも感動しました。主人公の女性の実家として撮影に使われた酒屋「紀ノ川屋」は、3月下旬の訪問活動でお話を伺った店でした。約束通り、ようやくですが、観に行きましたよ!

 この映画は11日までの公開予定でしたが、18日まで延長されるようです。(ただし、19:30からの1回だけです)皆さんも是非観て下さいね! 


写真:百合山(展望台)から見る桃源郷の様子が映画にも出てきます。桃の花のピンクは、本当にきれいですよ。

    

絶体絶命からの勝利-浅田真央選手にもらった勇気

2008年03月21日 23時59分43秒 | 日常
 1.最近の活動

 今日は4時起き。JR・南海橋本駅で早朝活動をした後、後援会入会カードを大量に集めてくれたかつらぎ町の支援者を訪問。その後、私の祖母が住む海南市孟子の光道寺で弘法大師のご生誕を祝う行事に参加しました。19日は各地の初午を訪問しましたが、地域の行事に参加して地元の方々、そして伝統文化にふれ合うのは、政治活動の楽しみのひとつです。初午では餅投げにも参加しましたが、次々に投げられる餅を取り合う様子は思った以上の迫力でした。とりわけ円盤のように大きな餅は、完全装備をした人々が、血だらけになりながら奪い合うのです。まるで、ラグビーのボール争奪戦のような姿に驚きました。一番大きな餅を奪った人は顔面血だらけで歯も折れたそうですが、満足感でいっぱいの様子。さらに驚きました。

 今日は、その後、紀の川市と岩出市で街頭演説をしました。ここ数日は、ポスターを掲示して下さった方へ、父と一緒に挨拶まわりだったのであまり街頭演説はできませんでしたが、今日からはまた、できる限り街頭演説をしてまわります。

 2.絶体絶命からの勝利

 今夜は浅田真央選手の世界フィギュア選手権優勝に感動しました。前にもブログに書きましたが、今から5年前、新幹線の中でNHK杯を終えたスケート選手と一緒になり、安藤美姫選手や恩田美栄選手、そしてまだ小さかった浅田真央選手とすぐ近くに座ったことがあるのです。そんなこともあって、フィギュアスケートには特に注目しているのですが、真央ちゃんの演技には特に魅了されます。

 トリノオリンピックの荒川静香選手の金メダルには、もちろん感動しましたが、当時の彼女は必ずしも世界最高のスケート選手ではなかったと思います。しかし、今の真央ちゃんは、演技の構成も、技術も、表現力も、間違いなく世界最高の選手。いつも勝利を期待されながら結果を残し続けることは、何倍も難しいと思います。しかし、前回の世界選手権で僅差の逆転負けをしたことを早く乗り越えなければ、より高いレベルに到達することは難しいと思ったので、今回は何としても優勝して欲しいと思っていました。パーフェクトな演技で他の選手を圧倒して勝つことを期待していましたが、いきなり痛烈な転倒。あれほどの大失敗をしながら、その後は本当に素晴らしい演技でしたね。ここに彼女の本当の強さを見ました。これまでは空間の中で遊ぶ妖精のようだったけど、今回はまさに渾身の演技。ジャンプの高さも、速さも、すごかったですね。薄氷の勝利だったけど、取るべきして取った金メダルだったと思います。

 これで、去年の逆転負けがハッキリ意味を持つものになりました。そして、オリンピックを前に、ライバルのキム・ヨナ選手にも精神的に大きく優位に立てたはずです。失敗しても勝てる可能性を追求し、実際に勝てたこと。それは大きな精神的な支えになることでしょう。

 でも、絶対絶命からの勝利とは、私自身が実現しようとしていること。そして、今の日本が直面し、求められている状況でもあります。何としても勝利しなくては。今日は、真央ちゃんから勇気をもらいました。


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難産の末・・・!

2008年03月13日 00時31分13秒 | 日常
 私には妹がふたりいるのですが、今日、下の妹の赤ちゃんが生まれました。予定日は2月29日だったのですが、結局産まれたのは12日。かなりの難産だったようですが、母子共に無事に出産を終えることができたようです。

 上の妹の子どもについては、このブログでも何度か紹介しましたが、子どもの成長は本当に早いですね。ドイツにいるのであまり頻繁に会うことはできませんが、成長の過程を楽しく嬉しく見ています。ま、私にできることは、阪口家の掟(?)である阪神ファンへの教育をサポートするぐらいですが・・・。(写真右の子は、2歳の時に、私の顔を見ると「Go Go Tigers!」とよく叫んでくれました!)

 さて、難産と言えば、私自身もそうでした。予定日は5月29日でしたが、産まれたのは6月12日。成長が十分ではなく、体も弱かったので出てくることができなかったそうです。ようやく産まれた時も2250gしかありませんでした。もっとも、産まれた後は大きな病気をすることもなく元気に育ったのですから、
健康に育ててくれた両親には感謝しなくてはなりません。

 ともあれ、生きることは本当に素晴らしいことです。新しい命の誕生を身近に感じ、生きとし生けるもの全ての命を慈しむ気持ちを新たにしました。私自身がこれまで頂いた様々な人生の喜び。それを今度は社会にお返しするためにも、未来に責任を果たせる政治を実現しなくてはなりません。