博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

Netflixドラマ『マルコ・ポーロ』その1

2016年01月04日 | その他映像作品
年末からNetflixオリジナルドラマ『マルコ・ポーロ』を見始めました。今回は前半第1~5話まで鑑賞。

18 年間父と離れてベネチアで育ち、生まれて初めて会った父とともにフビライの宮廷にやって来たと思ったら、シルク・ロードでの商業権と引き替えに、人質替わりに宮廷に置き去りになってしまったマルコでしたが……

ということで、フビライはもちろん、皇后チャブイ、皇太子チンキムや財務官のアフマド、南宋の宰相賈似道といった実在の人物が割と登場し、チンキムが出来のいい皇太子と見せかけて実はそれほどでもないといったあたりよく描けてるなということで、本格的な歴史物なのかなと思いきや……


顔からは目立った印象がないこの賈似道さんですが、第3話で実は蟷螂拳の達人だったという衝撃的な事実が明らかとなります。史実でも「蟋蟀宰相」のあだ名があり、闘蟋に凝っていたことで知られていますが、ドラマでもカマキリやコオロギで遊んでいるシーンがまま見られます。しかしそれは蟷螂拳の修業の一環だったのです!!(; ・`д・´)

おまけに妹はハニー・トラップの専門家で、本作における脱ぎ要員です。当初は南宋皇帝の側室でしたが、皇帝の没後は兄によってフビライのもとに送られます。


そしてもう一人インパクトの強い登場人物はこちら。フビライに仕える盲目の武当派道士で、マルコのカンフーの師匠となる通称「百の眼」です。ここでは取り敢えず百眼道長と読んでおきましょう。第1話のラストでは、マルコがフビライのハーレムに連れ込まれて裸の美女たちに誘惑されるシーンと、この百眼道長が道場でコブラを相手に修業に励んでいるシーンが交互に挿入され、頭がクラクラしてきます……

そして今回のラスト第5話。マルコ・ホーロと言えば『東方見聞録』、『東方見聞録』と言えば「山の老人」、「山の老人」と言えばアサシンということで、アサシンの襲撃来ましたw 色々と視聴者の期待を裏切らないドラマです (^_^;)
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『ゲーム・オブ・スローンズ第三章 戦乱の嵐(前編)』その2(完)

2015年01月04日 | その他映像作品
その1からだいぶ間が空いてしまいましたが、『ゲーム・オブ・スローンズ第三章』第6~最終10話まで見ました。

ロバート・バラシオンの隠し子ジェンドリーがメリサンドルに引き取られ、それに失望したアリアが兄弟団から脱走したと思ったらハウンドに捕捉される羽目に。キングスランディングではサンサとティリオンの婚儀が進行。一方「七王国」の外側では、「壁の向こう」で野人の捕虜となったジョンはイグリットらとともに「壁」を越えて「黒の城」へと向かうことになり、逆にブランは「壁」の北側へと向かうことを決意。そしてデナーリスは穢れ無き軍団とセカンドサンズを配下とし、順調に支配都市を広げていく……

例によって原作の細かな筋は適当に忘れているので、どこまでが原作通りでどこからがオリジナルかはほとんど判別できず。ブランがサムと出会うシーンなんてありましたっけ?

で、今回のハイライトはウォルダー・フレイによる血の婚礼……のはずなんですが、個人的に目を奪われたのはやはりメリサンドルさん。第二章ほどではありませんが、ジェンドリーにいきなり裸を見せたかと思うと蛭に彼の血を蛭に吸わせて蠱毒的なことをやっていたりします(^^;) しかしそんな彼女もザオリクは使えないようで、同じく「光の王」を信仰するミアのソロスがベリック・ドンダリオンを6回蘇生させたと聞いて驚いておりますw

そしてもうひとつのポイントはラムジーに捕らえられたシオンさん。第5話までで正体を隠したラムジーによって牢内から脱出→監禁とぬか喜びさせられておりましたが、今回は指を折るなどの普通の拷問に加えて突然裸の美女2名が出現→警戒しつつも何だかいい雰囲気になったところでラムジーが登場して去勢を宣告したりと、無駄に凝った趣向になっています(^^;) 

しかもシオンを去勢させた後で本人の目の前で特大のソーセージを食べたり、父親のベイロンに切ったアレを送りつけたりしております。どうも原作より2割増しぐらいで酷い目に遭ってるような気がするのですが、原作通りにいくとするとシオンさんの受難はまだまだ続くんですよね。ラムジーの歪んだ愛情がどこまでエスカレートするのかガクブルしつつ第四章の日本語版リリースを待つことに……
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『ゲーム・オブ・スローンズ第三章 戦乱の嵐(前編)』その1

2014年10月26日 | その他映像作品
ということで『ゲーム・オブ・スローンズ第三章』を見始めました。今回は前半部第1~5話まで鑑賞。例によって原作の細かな筋を忘却した状態で見ております。いい加減な記憶力で原作と比較すると、割とオリジナルの演出が多いような気もするのですが……

ブラックウォーターの戦いの敗北によって意気消沈するスタニスをよそに、キングズランディングではタイウィンが「王の手」となり、ジョフリーとタイレル家のマージェリーとの婚姻を進めます。サーセイは息子の婚姻に、ティリオンは「王の手」の座を追われたことに不満顔ですが……?そしてブライエニーによってキングズランディングに護送されていたジェイミーは、途上で傭兵に捕らえられて右腕を切り落とされ、ロブの配下のルース・ボルトンに引き渡されることに……

ジェイミーは傭兵に「父親の威光を笠に着ないと何も出来ない」となぶられたうえに利き手を失い、すっかり自信を失ってなぜか風呂場でブライエニーと混浴しながら、「王殺し(キングスレイヤー)」の二つ名の由来となったエイリス王殺害時の状況を告白したりしております。

で、それより更に悲惨な状況に置かれているのがラムジー・スノウ(ルース・ボストンの私生児にあたります)に監禁されたシオン・グレイジョイさん。地下牢で散々拷問されたところを、姉ヤーラの配下と称する青年の助けで脱獄し、島から抜け出すという直前になってなぜか突然その青年が裏切り、再び監禁されることに…… まあ、その青年が実はラムジー本人だったというオチなんでしょうけど、色々歪んでるなとw

ジョフリーと婚約したマージェリーは未来の夫の凶暴性を知りつつ適当にいい方向に誘導し、サーセイの反発も適当にやり過ごしと、見ていて胸糞が悪くなるぐらいにそつがありません。 兄のロラスの方は男の美人局に引っかかったりしているのですが、これは一体どういう層に向けたサービスシーンなんでしょうか?

そして我らがスターク家のロブはオリキャラの恋人タリサといちゃつきつつ、ラニスター家の人質を殺害した罪でカースターク家の当主を処刑し、カースターク勢が軍から脱けた補填をしようと、一旦は婚約を破棄したフレイ家を頼ることにし、着々と自分で自分の死亡フラグを立てつつあります。

今回メリサンドルさんの出番が少ないのが個人的に不満なのですが、ブラックウォーターでの敗戦責任を問い詰められた際に「私を戦場に連れて行ってたら勝ってた」と言い訳しているあたりは相変わらずだなとw
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『ゲーム・オブ・スローンズ第二章 王国の激突』その2(完)

2013年12月29日 | その他映像作品
『ゲーム・オブ・スローンズ第二章』第6~最終10話まで見ました。

首尾良くウィンターフェル城を攻め落としたシオンは、鉄諸島へと引き揚げろという姉ヤーラの忠告を聞き入れず、得意の絶頂に。攻められた側のブランとリコンは密かに「野人」の女オシャによって救出されます。その頃戦地のロブはヴォランティス出身の女医タリサ(ドラマ版オリジナルキャラ)と愛を深めており、フレイ家との婚約を破棄しようとしておりました。キャトリンはそんな息子の様子を苦々しく思いつつも、キングズランディングに囚われの身となっている娘たちの解放を願い、ブライエニーに人質のジェイミーを釈放させます。

で、そのキングズランディングでは「王の手」代行となったティリオンがスタニス軍の進撃に備えます。そして「光の王」の加護を信じるスタニスの軍艦がキングスランディングへと迫り……

ということで、第二章最大の見せ場のブラックウォーターの戦いです。第一章では戦争のシーンが適当に誤魔化されていましたが、今度は本当に戦争が繰り広げられます。「鬼火」(ワイルドファイア)でスタニス側の艦隊が炎上するさまが、まるで赤壁の戦いの曹操軍のようです(小並感)メイキングを見ていても、さすがにこのシーンは力を入れて作ったようですね。しかし自ら前線で指揮を取り、負傷までしたにも関わらず、いいところをすべて父親にかっさらわれるティリオンが不憫でなりません……

そして負けた側のスタニスはメリサンドルに敗戦の責任を押っつけようとしてます(^^;) でも「我が軍の勝利と予言したではないか!」と憤るスタニスに対し、「あれはもっと遠い未来の予言なのです(キリッ 」とか言っておけばいいんですから、「光の王」の司祭なんて簡単なお仕事ですよね。後半部ではメリサンドルの出番が少ないのが不満でしたが、これで元を取った気分になりました(^^;)
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『ゲーム・オブ・スローンズ第二章 王国の激突』その1

2013年12月19日 | その他映像作品
夏に見た第一章に引き続き、『ゲーム・オブ・スローンズ第二章 王国の激突』の鑑賞を開始。今回は第1~5話まで見ました。

キングズ・ランディングではエダードの刑死後、外戚のティリオンが「王の手」を務めることになりますが、肝心のジョフリー王はDQN度を増していくばかり。王都の外ではロブ・スタークが「北の王」を称して父の仇討ちのために立ち上がり、故ロバート王の2人の弟スタニスとレンリーもそれぞれ王位継承権を主張してキングズ・ランディングに反旗を翻します。そしてシオンが里帰りした鉄諸島でも不穏な動きが……?

ということとで原作『氷と炎の歌』の第2部を今回はアレンジも交えつつ映像化したとのことですが、例によって原作の内容の細部を忘れてしまっております……

第二章で初登場の人物には「タースの乙女」ブライエニー、シオンの姉のヤーラ(アシャから名前が変更になった模様)と父のベイロン、スタニス陣営の人々などがおります。レンリーを慕い、「王の楯」に取り立てられるブライエニーは、主君レンリーにその恋心を見透かされ、恋人のロラス(男)とキャッキャウフフしている時に「あいつ何も知らずにさ、バカだよねー」とネタにされるという、ややかわいそうな役回りになっています(^^;) しかし英語音声を聞くとブライエニーの名前は明らかにブリエンヌと発音されているのですが、原作第4部以降の酒井訳による名称変更とは一体何だったのでしょうか?

スタニスは弟のレンリーと対面するとその貧相さが際立ちますw が、問題は「光の神」の女司祭としてそのスタニスを導くメリサンドルです。原作では神秘的・ミステリアスな雰囲気の美女というイメージでしたが、ドラマではどう見ても煽り口調の邪教の女妖術師です。彼女が出てくるだけで場面の雰囲気が変わります。第一章ではデナーリスがすべてを持っていった感がありますが、第二章の主役はメリサンドルです。それぐらいの破壊力はあります。異国からやって来た異教の女司祭という設定ですが、彼女は山田風太郎か荒山徹の世界からウェスタロスにやって来たのではないでしょうか。
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『ゲーム・オブ・スローンズ第一章 七王国戦記』その2(完)

2013年08月15日 | その他映像作品
『ゲーム・オブ・スローンズ第一章』第6~最終10話まで見ました。

キャトリンがティリオンを人質に取り、それに激怒したジェイミーがエダードを襲撃したことで、スターク家とラニスター家が一触即発の状態に。おまけにロバート王が猪狩りで重傷を負い、「王の手」のエダードに後事を託してそのまま永眠。前任の「王の手」ジョン・アリンの死因を探るうちに、王妃サーセイ所生の王子たちがロバート王の種ではないと察したエダードは、後継としてジョフリー王子ではなくロバートの次弟スタニスの擁立を図りますが……

一方、「狭い海」の向こうでは、デナーリスがカール・ドロゴの子を懐妊し、ヴィセーリスがDV男にふさわしい最期を遂げることに。しかしカール・ドロゴも刀傷の化膿がもとで危篤状態となり、デナーリスは魔女の力を借りて夫を快癒させようとしますが……

ということで、父の死を知ったロブが「北の王」となり、ティリオンがタイウィン公により「王の手」となることを命じられ、デナーリスのドラゴンの卵が孵ったところで第一章が完結です。終盤の合戦シーンが適当にいいように誤魔化されてましたけど、そう言えば同じくHBOが制作に関わっていた『ROME』でも最後の見せ場となるはずだったアクティウムの海戦が大省略されていたなあと思い出した次第(^^;)

本作の第二章は既にスター・チャンネルで日本語版の放映が開始されているとのことで、そちらのソフト化も楽しみです。原作にかなり忠実だった第一章に対して第二章からはオリジナルの要素が増えてくるようですが……
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『ゲーム・オブ・スローンズ第一章 七王国戦記』その1

2013年08月09日 | その他映像作品
『楚漢伝奇』をちょうど半分まで見たところで、インターバルを挟もうということでアメドラの『ゲーム・オブ・スローンズ』第一章を見始めました。制作には以前鑑賞した『ROME』のHBOが絡んでます。原作はJ.R.R.マーティンのファンタジー小説『氷と炎の歌』です。今回は全10話中第1~5話を鑑賞。

ロバート王がターガリエン王朝を滅ぼし、ウェスタロス大陸の新たな覇者となってより15年。「王の手」ジョン・アリンの急死を承け、幼馴染みのエダード・スタークに次の「王の手」を打診するべく、ロバート王が家族らを引き連れウィンターフェルを訪れたところから物語が始まります。

しかしロバート王の滞在中、エダードの次男ブラン少年が王妃サーセイとその双子の弟ジェイミーとの見てはいけない場面をうっかり目撃してしまったことで、口封じのために塔から突き落とされて半身不随の身に。エダードは逡巡しつつも「王の手」となることを承諾し、娘のサンサとアリアのみを引き連れて王都キングズランディングに入城するが、前任のジョン・アリンの死に不審なものを察知。

一方、「狭い海」の向こうではターガリエン王朝の生き残りの王女デナーリスが遊牧民ドスラク人の王カール・ドロゴに嫁入りし、彼女の兄ヴィセーリスがドロゴの力を借りてウェスタロスに侵攻しようと画策していた……

ということでファンタジーと銘打ってますが、実際にはファンタジー要素もある架空歴史物と言った方が適切かと思います。『太王四神記』とはまったく違った意味で歴史ファンタジードラマになってます。原作者もイギリスの薔薇戦争をイメージして書いたようですし。ただ、これも見た感じは西晋による統一が成った後の『三国志』とかの方が近いと思います。

原作の方もどぎつい描写が結構多いのですが、ドラマ版はR15ということもあってか、いわゆるサービスシーンが多めに盛り込まれています。レンリー・バラシオンと花の騎士ロラスがアッー!な関係になっているのは、どの方面へのサービスシーンなんでしょうか?
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『ROME』その4(完)

2012年01月13日 | その他映像作品
『ROME』第17~最終22話まで見ました。

ローマに入って執政官となったオクタヴィアヌスはアントニウス・レピドゥスと結び、フィリッピの戦いでブルートゥス・カッシウスの軍を打ち破ります。ここでカッシウスから撤退を進言されたブルートゥスが「いや、私はもう逃げない(キリッ」なんていい顔をして言ってますが、そこはむしろ逃げろよと……

そしてアントニウス・レピドゥスとともに第2回三頭政治を開始したオクタヴィアヌスですが、ユダヤのヘロデ王子からの献金をめぐって仲違いを始め、(この2人が対立するのはいつもお金絡みなんですなあ)ならば政略結婚だ!ということで、なぜかアントニウスと長年愛人関係にある母のアティアではなく姉のオクタヴィアを娶せますが、結局は双方の仲が決裂し、アントニウスはローマを離れてエジプトへ。

さて、子供たちを取り戻したヴォレヌスは元通りアヴェンティヌス地区のボスの座に収まりますが、奴隷として辛酸を舐めた娘たちは彼に心を開かず、傷心のヴォレヌスはアントニウスの副官としてともにエジプトへ。一方、相棒のプッロは以前からのツテでオクタヴィアヌスの側に加わり、親友同士が敵味方に引き裂かれることになりますが……

ということでカエサルのガリア遠征からオクタヴィアヌスがローマの初代皇帝となるまでを描いた本作もいよいよ完結。個人的にはアクティウムの海戦があっさりスルーされたのが遺憾ですが、もう海戦シーンを撮るだけの予算が残ってなかったということでしょうか……

そしてオクタヴィアヌスも子役からサイモン・ウッズに選手交代したところですっかりキャラが変わってしまったようで、新妻のリヴィアに「私は時々手もしくは鞭で理由も無く君を殴るかも知れない。それは怒りのせいではなく快楽を得るためだ。」と、自分がドSであることを告白したり、アントニウスの死後にクレオパトラと会見し、自分では申し分なくやさしく接したつもりが、当のクレオパトラからは半泣きになりながら「あいつは怪物よ!」と罵られたりしています。前半部では素直で頭の良い少年だったはずなんですが、家庭環境というか母親の教育が悪かったのでしょうか(^^;)
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『ROME』その3

2012年01月07日 | その他映像作品
『ROME』第12~16話まで見ました。

闘技場で死ぬ一歩手前だったプッロを助け出したことで、てっきり政務官をクビになってローマから追放されると思っていたヴォレヌスですが、カエサルからは元老院議員への推挙という予想外の裁定が。実はこれは不穏な空気を感じ取ったカエサルがヴォレヌスをボディガード替わりにしようという深謀遠慮(?)なのでありました。

しかしセルウィリアはヴォレヌスをカエサルから引き離すべく、カエサル暗殺決行の当日に侍女に命じてヴォレヌスに「孫のルキウスは実は妻と浮気相手との間に生まれた子だ」と耳打ちさせ、激怒したヴォレヌスは彼女の思惑通り職務放棄をし、自宅に舞い戻ります。そしてその隙を突いてブルートゥスらはカエサルを殺害。一方、ヴォレヌスに問い詰められた妻は彼の目の前で自害。衝撃のあまりヴォレヌスが自宅を離れた隙に娘達も姿を消してしまいます。娘達はアヴェンティヌスの暗黒街のボスのエラステスに殺害されたと知ったヴォレヌスはエラステスを殺害。

カエサルの遺書により養子に指名されたオクタヴィウス改めオクタヴィアヌスは、アントニウスに入れ知恵してブルートゥス一派と手打ちすると見せかけて追い落とし、カエサルの遺産をめぐってアントニウスと対立するようになると、単身ローマを離れて地方で自らの勢力を築き上げます。

アヴェンティヌス地区は元締めのエラステスが死んだことで『北斗の拳』のような無法地帯となりますが、そこへアントニウスの後ろ盾を得たヴォレヌスが新たなボスとして君臨。一気に妻と娘を失ったことで行動が荒みまくりますが、プッロから娘達が生きているらしいという情報を得ると、生きる希望を取り戻して家族捜索の旅へ。しかしようやく探し当てた娘達は鉱山の奴隷として男達の慰み者となっていたのでした……

一方、オクタヴィアヌスはアントニウスの軍を打ち破り、キケロと連絡を取り合ってローマで凱旋式を挙行しようとしますが……

ということで、特にヴォレヌスが関わる部分では予想の斜め上を行く展開が待ち受けていました(^^;) 政務官→元老院議員→暗黒街のボスと、身分の変転が激しすぎます…… 更に言うとカエサルはこの人のせいで死んだようなものですが、このことについてはあまり反省していないようです…… 

おまけに相変わらずアントニウスさんがDQNすぎて見るのが辛いw オクタヴィアヌスの母のアティアについては、「実際のアティアはこんな悪女ではなかったろう」と思えるのですが、(で、実際悪女ではなかったわけですが)アントニウスさんのブレのないDQNっぷりについては「さもありなん」と思ってしまうのはなぜなんでしょうか……
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『ROME』その2

2012年01月03日 | その他映像作品
『ROME』第6~11話まで見ました。

プッロとオクタヴィウスが妻の浮気相手を人知れず抹殺したことで家庭の平穏を取り戻したヴォレヌスですが、アントニウスに従って再び出征することに。今回の目的はギリシアに駐屯するカエサルの救援ですが、ここでヴォレヌスとプッロの乗った船が出航するやいなや暴風雨に巻き込まれて難破し、無人島に漂着したりしてます。今まで散々見てきた武侠物でもお馴染みの展開ですが、海に出ると取り敢えず難破して無人島に漂流するというのは、洋の東西を問わず歴史物のデフォルトな展開なんでしょうか(^^;)

で、逃亡したポンペイウスを追ってエジプトに到着するカエサルですが、ここでクレオパトラが登場。このドラマのクレオパトラは期待に違わずエロエロです。しかも無人島から生還したプッロに種付けをさせ、首尾良く妊娠して子供を産むとそれをカエサルの子と偽ったり、色々と陰謀を画策。このドラマのクレオパトラは後々あんまり同情できなさそうですw

その後、ローマに帰還したカエサルはガリア遠征の凱旋式を挙行し、終身独裁官に就任。ついでに退役したヴォレヌスをアヴェンティヌス地区の政務官にスカウト。軍人から政治家に首尾良く転進を遂げたヴォレヌスですが、相棒のプッロは同じく退役後、痴情のもつれからヴォレヌスの奴隷を殺害したことでケチがつきはじめ、アヴェンティヌスの地元のボスに雇われて殺しの仕事に従事→うっかり殺しの現場を老婆に見られて殺人犯として逮捕→裁判の結果、闘技場で剣闘士と戦うことに(事実上の死刑)と、一気に転落人生へ……

一方、ポンペイウス派として一度はカエサルに刃向かったブルートゥスですが、以前からの交遊によりカエサルによって赦免されることに。しかしすっかりヤンデレ化した母のセルウィリアはポンペイウスの息子を匿ったり、反カエサル派の勢力を糾合したりして着々とカエサル暗殺の布石を打っていきます。そして本人も知らない間に反カエサル派の頭目に祭り上げられていることを知り、驚愕するブルートゥス。当初は必死にカエサル暗殺の動きを阻止しようとするものの、当のカエサルからも反対派として疑われていることを知り、段々精神的に追い詰められていくのでありました……

ということで、次回は「ブルータス、お前もか!」な展開になるはず。あと、詳細は省きますが(省かざるを得ないほど酷い展開があったと察して下さい)、オクタヴィアが相変わらず不憫すぎる(´;ω;`)
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