渡邉義浩著・三国志学会監修『三国志研究入門』(日外アソシエーツ、2007年7月)
学術方面からの『三国志』入門で、後漢~魏晋の政治史・思想史が専門の著者が、『三国志』の基礎知識から史料、政治史、経済・法制史、思想史・宗教、文学など分野別に中国のものを含めた研究動向をまとめています。論文の書き方や中央研究院漢籍電子文献などのデータベースの扱い方も詳しく説明しており、かなりの親切設計です。
しかし『三国無双』シリーズにハマってる今時の若いもんは、正史『三国志』や『三国志演義』にどんだけ興味を持っているもんなんでしょうか。パソコンゲーム誌の『三国志』コーナーで武将伝や正史と演義の違いといった話題が熱く語られ、『三国志』武将ファイルなんかが売れていた90年代半ば頃までにこういう本が出ていたらまた反応が違ったんだろうなあという気がします。もっとも、その時分には三国志学会も、無料で気軽に使えるデータベースも無かったわけですが……
あと、研究動向は『三国志演義』の形成史や受容史にもっと紙幅を割いても良かったと思います。
学術方面からの『三国志』入門で、後漢~魏晋の政治史・思想史が専門の著者が、『三国志』の基礎知識から史料、政治史、経済・法制史、思想史・宗教、文学など分野別に中国のものを含めた研究動向をまとめています。論文の書き方や中央研究院漢籍電子文献などのデータベースの扱い方も詳しく説明しており、かなりの親切設計です。
しかし『三国無双』シリーズにハマってる今時の若いもんは、正史『三国志』や『三国志演義』にどんだけ興味を持っているもんなんでしょうか。パソコンゲーム誌の『三国志』コーナーで武将伝や正史と演義の違いといった話題が熱く語られ、『三国志』武将ファイルなんかが売れていた90年代半ば頃までにこういう本が出ていたらまた反応が違ったんだろうなあという気がします。もっとも、その時分には三国志学会も、無料で気軽に使えるデータベースも無かったわけですが……
あと、研究動向は『三国志演義』の形成史や受容史にもっと紙幅を割いても良かったと思います。