『建国大業』
中華人民共和国建国60周年記念映画ということで先月から公開されている本作、見たい見たいと思いつつやっとこさDVDを入手しました。日中戦争終結直後から1949年10月1日の建国宣言までを描いてますが、全体としては大河ドラマのダイジェストを見ているような感じでしたね。
注目されるのは豪華キャスト陣。近年毛沢東専業役者として多くの近現代史物に出演している唐国強、蒋介石役の張国立をはじめとして、私が確認できただけで許晴・陳坤・李連杰・孫紅雷・陳凱歌・黄聖依・陳好・黄暁明・アンディさん・ドニーさん・胡軍・陳道明・劉・佟大為・章子怡といった錚々たるメンバーが出演してます。しかしその多くが兵士Aとか婦人代表Bみたいな端役で出演しているので、うっかりよそ見すると見逃してしまいそうです。
こんな具合に、北京五輪の時と同様、今回の国策映画に動員というか奉仕させられているメンバーを茶でも飲みながら逐一チェックしてニヤつくというのが本作の正しい鑑賞の仕方なのかもしれません(^^;)
これ以外に気がついたことをピックアップすると、中国民主同盟など共産党・国民党以外の第三勢力の動きにかなり間尺を割いていますね。まあ要するに「多様な勢力に支持される共産党」というのを強調したかったんだろうなあと。これに関連して、中国民主同盟のメンバーで国民党側に暗殺された聞一多先生も登場してます。専門柄古史研究者・詩人というイメージが強かったのですが、文人学者である前に政治運動家だったわけですね……
これも広い意味では第三勢力に入るのかもしれませんが、許晴演じる宋慶齡も別格の扱いですね。作中では毛沢東のことを字で「潤之」と呼んでいましたが、当時本当にこんな風に呼んでいたのでしょうか?ちなみに他の人は「主席」とか遠慮気味に「潤公」などと呼んでました。あと、台湾に引っ込む際に蒋介石が「南北朝の再現を望まない」という旨の発言をするのも気になったところ。
この辺の時代に詳しい人ならご飯3杯分ぐらいは軽くツッコめる作品ではないかと。
中華人民共和国建国60周年記念映画ということで先月から公開されている本作、見たい見たいと思いつつやっとこさDVDを入手しました。日中戦争終結直後から1949年10月1日の建国宣言までを描いてますが、全体としては大河ドラマのダイジェストを見ているような感じでしたね。
注目されるのは豪華キャスト陣。近年毛沢東専業役者として多くの近現代史物に出演している唐国強、蒋介石役の張国立をはじめとして、私が確認できただけで許晴・陳坤・李連杰・孫紅雷・陳凱歌・黄聖依・陳好・黄暁明・アンディさん・ドニーさん・胡軍・陳道明・劉・佟大為・章子怡といった錚々たるメンバーが出演してます。しかしその多くが兵士Aとか婦人代表Bみたいな端役で出演しているので、うっかりよそ見すると見逃してしまいそうです。
こんな具合に、北京五輪の時と同様、今回の国策映画に動員というか奉仕させられているメンバーを茶でも飲みながら逐一チェックしてニヤつくというのが本作の正しい鑑賞の仕方なのかもしれません(^^;)
これ以外に気がついたことをピックアップすると、中国民主同盟など共産党・国民党以外の第三勢力の動きにかなり間尺を割いていますね。まあ要するに「多様な勢力に支持される共産党」というのを強調したかったんだろうなあと。これに関連して、中国民主同盟のメンバーで国民党側に暗殺された聞一多先生も登場してます。専門柄古史研究者・詩人というイメージが強かったのですが、文人学者である前に政治運動家だったわけですね……
これも広い意味では第三勢力に入るのかもしれませんが、許晴演じる宋慶齡も別格の扱いですね。作中では毛沢東のことを字で「潤之」と呼んでいましたが、当時本当にこんな風に呼んでいたのでしょうか?ちなみに他の人は「主席」とか遠慮気味に「潤公」などと呼んでました。あと、台湾に引っ込む際に蒋介石が「南北朝の再現を望まない」という旨の発言をするのも気になったところ。
この辺の時代に詳しい人ならご飯3杯分ぐらいは軽くツッコめる作品ではないかと。