小前亮『世界史をつくった最強の三〇〇人』(星海社新書)
中国史物を中心に歴史小説を発表されている小前亮氏による世界史人物伝です。新書のページ数でどうやって300人も紹介するのかと思ったら、1人につき1ネタを紹介というスタイルなんですね。クフ王から始まってヒトラーで締めていますが、割と時代・洋の東西偏らずバランス良く紹介されています。人物の選定基準は教科書に載ってるような人+著者が小説の題材にしたい人物(もしくは過去に題材にした人物)ということですが、ビザンツ帝国の人物が割と多く拾われているのは著者の趣味でしょうか。
本書では人物ごとにそれぞれキャッチフレーズがつけられているのですが、竹林の七賢の1人嵆康のフレーズが「働け!」だったり、耶律楚材のフレーズが「嘘・大げさ・まぎらわしい」だったり(これは杉山正明氏の評伝『耶律楚材とその時代』の内容を反映したものでしょう。)なかなか気の利いたものが多いです。もっとも、私が嵆康と同じ時代の貴族に生まれていたとしたら、やっぱり「清談が楽しすぎて生きるのが辛いw」とか言いながら同じようにニート生活を送ってたと思いますが。
そして本文のネタ部分。足利義満の項で「『一休さん』の将軍様だが、小僧の知恵でどうにかできる人物ではない。」なんて書いてますが、あれは子供のやることにまともに取り合っている将軍様が実は偉いというアニメだと思うのですが(^^;)
中国史物を中心に歴史小説を発表されている小前亮氏による世界史人物伝です。新書のページ数でどうやって300人も紹介するのかと思ったら、1人につき1ネタを紹介というスタイルなんですね。クフ王から始まってヒトラーで締めていますが、割と時代・洋の東西偏らずバランス良く紹介されています。人物の選定基準は教科書に載ってるような人+著者が小説の題材にしたい人物(もしくは過去に題材にした人物)ということですが、ビザンツ帝国の人物が割と多く拾われているのは著者の趣味でしょうか。
本書では人物ごとにそれぞれキャッチフレーズがつけられているのですが、竹林の七賢の1人嵆康のフレーズが「働け!」だったり、耶律楚材のフレーズが「嘘・大げさ・まぎらわしい」だったり(これは杉山正明氏の評伝『耶律楚材とその時代』の内容を反映したものでしょう。)なかなか気の利いたものが多いです。もっとも、私が嵆康と同じ時代の貴族に生まれていたとしたら、やっぱり「清談が楽しすぎて生きるのが辛いw」とか言いながら同じようにニート生活を送ってたと思いますが。
そして本文のネタ部分。足利義満の項で「『一休さん』の将軍様だが、小僧の知恵でどうにかできる人物ではない。」なんて書いてますが、あれは子供のやることにまともに取り合っている将軍様が実は偉いというアニメだと思うのですが(^^;)