博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『宮』その4

2011年10月20日 | 中国歴史ドラマ
『宮』第18~23話まで見ました。

皇太子の二阿哥は四阿哥の生母徳妃の画策により、かつての部下の軍人たちとともに康熙帝の居所を襲撃しますが、事前に謀反の情報を察知していた八阿哥によって鎮圧され、再び皇太子の位を剥奪されたうえに宗人府に幽閉されてしまいます。徳妃の行動は自分の産んだ四阿哥・十四阿哥を後継者の地位に近づけることを謀ったものですが、土壇場で自分の体に矢を突き刺して二阿哥に襲われたふりをするなど、この母にしてこの子ありを体現してますね(^^;)

一方、晴川は色々あって康熙帝の侍女に復帰。彼女と互いの気持ちを確かめ合った四阿哥は、晴川との結婚(と、現在の妻金枝との離婚)を決意。ここで晴川への愛に目覚めた四阿哥が「オレは今まで皇位を争うために生きてきたが、これからはオレ自身のために生きるんだ(キリッ」とか言い出すあたり、この人はひどい厨二病なのではないかという気がしてきます……

しかし四阿哥と晴川との仲を知った素言は激しく動揺。彼女は晴川の同僚であり親友でもありましたが、実は四阿哥に惚れ込んで彼のために宮廷内での密偵を務めていたのでした。思い余った彼女は、四阿哥がかつて八阿哥に与する存在して晴川の殺害を謀っていたと暴露し、そのまま自害。衝撃を受けた晴川は四阿哥への思いが一気に覚めてしまい、「こんな冷酷な人が次の皇帝になるなんて許せない!」と、八阿哥を助けて皇位に就ける決意を固め、歴史の改変に挑むことに。

で、晴川は八阿哥のために血滴子(空とぶギロチン)を作らせたり、明朝の末裔を称する朱三太子の追跡に協力したりします。血滴子は元々雍正年間を舞台にした小説や映画などでネタにされていた武器ですが、このドラマでも出て来るとは思いませんでした(^^;) 朱三太子も『康熙王朝』など清朝物のエンタメ作品でお馴染みのネタですね。

ここで四阿哥は唯一の心の友十三阿哥を助っ人として宮廷に呼び寄せますが、この十三阿哥が色々と姑息な手を使って僖嬪と八阿哥・晴川を離間させたり、晴川を罠に掛けて四阿哥と坤寧宮で密会させたり、兄に劣らず汚いなさすがの人なのでありました!w 八阿哥の生母良妃も十三阿哥の画策により晴川に悪い印象を持つようになり、晴川と引き離すために八阿哥とモンゴルの凝香格格との縁談をまとめようとしますが……

ということで、トンデモ展開が楽しすぎて最早どこからツッコんでいいかわかりません(^^;)
コメント
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