博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

TVB96年版『笑傲江湖』その6(完)

2012年04月01日 | 武侠ドラマ
『笑傲江湖』第36~最終43話まで見ました。

岳不群は嵩山封禅台で左冷禅を打ち破って五嶽派の総掌門となり、林平之は余滄海・木高峰を討って両親の仇討ちを果たすも、令狐冲と任盈盈は2人が辟邪剣法を習得していることを見破ります。そして娘の岳霊珊は林平之に殺害され、妻の寧中則も夫の性根に気付いて絶望から自害するも、2人の死を物ともせずに野望の階段を駆け上る岳不群。その様子を目の当たりにした令狐冲はいよいよ師父に絶縁を宣言するのでありました。

その後岳不群は失われた五嶽派の武功を公開すると称し、五嶽派の領袖を華山思過崖に招きますが、乱戦の中で左冷禅が殺され、林平之は武功を廃され、岳不群も儀琳によって討たれと、死ぬべき人がどんどんと死んでいきます。

五嶽派がほぼ全滅したことを知った任我行は、恒山派など五嶽派の残党を勢力下に収めようとしますが、令狐冲はやはり日月神教への入信を拒否。1ヶ月後に恒山で正派と邪派の決戦が行われることとなり、少林寺・武当山からも助っ人が恒山に駆けつけます。

その頃、黒木崖では任盈盈が実は東方不敗から三屍脳神丹を飲まされており、その解毒の方法が見つからず、余命幾何も無いことが明らかとなりますが……

【総括】

ということで、一部オリジナル展開を交えつつ原作のラストまで到達しました。まあ、原作の終わり方があまりにもご都合主義で波乱が無いということで、盈盈が実は余命幾何も無いという話を盛り込んだのでしょうが、三屍脳神丹の解毒の方法が更にご都合主義だったのが何とも…… このオリジナル展開は必要だったのかとツッコミたくなります。

ここまで順調にほぼ原作通りに展開してきた本作ですが、このラストの展開で「魔教を批難しなきゃ正派の人士に邪派扱いされる江湖」という原作のテーマがやや薄くなってしまったのが残念。

で、このパートを見ている最中に新たなるドラマ版『笑傲江湖』制作の話題が飛び込んできました。

「霍建華版笑傲江湖ぉ~~ 」:『江湖迷人』

よそ様のブログの紹介記事で恐縮ですが…… 注目すべきは主演のウォレス・フォ……ではなく、制作・脚本担当が于正という所。あの漢代後宮トンデモスパイアクションドラマ『美人心計』や清朝後宮トンデモタイムトラベルドラマ『宮』の制作者ですね。たぶん原作とはかけ離れたトンデモ設定&トンデモ展開のオンパレードになるんでしょうけど、今から楽しみです(^^;)
コメント (3)
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