博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『楚漢伝奇』その4

2013年07月15日 | 中国歴史ドラマ
『楚漢伝奇』第20~26話まで見ました。

反乱軍討伐の総大将として順調に軍功を挙げる章邯ですが、案の定趙高から警戒され、咸陽での祝賀会は中止となり、補佐役という名の監視役として董翳と司馬欣が派遣されてきます。特に司馬欣は「水土不服」を理由に作戦会議を早退したりと、章邯に対してあからさまな態度を採り続けますが、章邯の妻晨曦公主の手配で彼の老母を治療してもらったことがきっかけで、董翳ともども章邯に心服。その晨曦公主は密かに趙高の追い落としを謀りますが……?

一方、劉邦は攻め寄せる秦軍から沛城を堅守。このドラマ、カタパルトで火球を飛ばしたりと、相変わらず無駄に戦争シーンが派手です。こういう序盤の割とどうでもいい戦争でこのレベルなら、最後の見せ場となるはずの垓下の戦いなんかかはどういうことになるんでしょうか(^^;) ちなみにこのあたりでこれまで「劉季」と名乗っていた劉邦が、蕭何の勧めでお馴染みの「劉邦」という名に改名しております。

しかし劉邦が出征した隙を突いて雍歯が沛城を乗っ取ってしまい、大ピンチに。本作で雍歯を演じているのは張紀中版『射英雄伝』の西毒欧陽鋒こと尤勇。あるいは『レッドクリフ』の劉備と言った方が通りがいいでしょうか。



沛を奪還すべく楚の名族の子孫景駒に兵を借りに行く劉邦ですが、当の景駒はこの時項羽によって攻め滅ぼされておりました。ここで張良が劉邦と出会い、配下に加わっております。ついでに項梁・項羽の軍師として范増も登場。本作で范増を演じているのは、これまた張紀中版『射英雄伝』で洪七公を演じていた孫海英。微妙にノリが軽いですw



さて、当てが外れた劉邦ですが、「自分も実は景駒を討伐に来たんだ!」と無理な口実をでっち上げ、今度は項羽から兵を借りようとします。ということで本作の主役2人が初対面と相成りますが……

項羽「援軍?いくらいるんだ?五千人でいいか?」
劉邦「充分ですとも!」
項羽「じゃあ後で八千人にして返せよ」
五千円貸すから、利子を付けて八千円にして返せみたいなことを言われましてもね。

まんまと援軍をせしめて沛城奪回に成功した劉邦。しかし張良は祖国の韓の復興のために劉邦のもとを去り、おまけに項羽&范増の命で自分の兵と引き離されて襄城の秦軍討伐に向かわされることに。1回目の出征ではわざと敗北して引き返し、「自分の配下でないからうまくいかなかった」と言い訳し、自分の兵とともに再度出征。「あとは襄城を陥とせばええだけやな」と気楽に構える劉邦ですが、そこへ1万人以上の秦の援軍が出現したとの情報が。もちろん范増はこのことを知ったうえで劉邦を送り込んだわけです。何で序盤から劉邦と范増がきたないなさすがの応酬をしているんでしょうか(´Д`;)

自分が死地に追い込まれたことを悟る劉邦ですが、気合いと根性でこのピンチを凌ぎ、何とか勝利へ。こういうのは気合いと根性で何とかなるもんなんでしょうかね?
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする