蘭陵王と言えば南北朝時代の北斉の武将で、美貌を隠すために戦場で仮面をつけて戦っていたという逸話があることで知られ、雅楽「蘭陵王」(陵王)の題材にもなった人物ですが、その蘭陵王がドラマになったということで見てみることに。今回は第1~5話まで鑑賞。
時は中国・南北朝時代。華北では北周と北斉が覇権をめぐって争っておりました。北斉領内にある仙境白山村では、殷代の賢人巫咸の子孫である老婆が、北周の皇帝宇文邕(武帝)とその一族の宇文護、そして北斉の皇帝高緯(後主)とその従兄弟である蘭陵王高長恭の4人が乱世を動かすキーマンとなると予言。そして彼らが老婆の孫の「天女」こと楊雪舞を手中に収めれば天下を得られると……
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/d3/9762667a5c01a080206ad97c80eb3c3e.jpg)
主役の蘭陵王を演じるのは、イケメン俳優として歴史ドラマでもお馴染みの馮紹峰。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/6c/3ee6f94c7b82b1e99daea00087608433.jpg)
ヒロイン楊雪舞は林依晨(アリエル・リン)。台湾ドラマでお馴染みの女優さんですね。
で、蘭陵王が愛馬の療養のため、白山村の温泉にやって来て雪舞と出会ったのがすべての始まりとなります。この時、雪舞が蘭陵王を美女と見間違えてますが、馮紹峰は中性的なタイプのイケメン……ではまったくないので、この展開には無理があると思います(^^;)
蘭陵王が白山村を発った後、雪舞は彼が忘れていった仮面を届けようとその後を追います。そして蘭陵王は弟の安徳王らとともに、北周の武将尉遅迥に捕らえられた兄弟分の斛律須達(北斉の重臣斛律光の息子。父親の方もドラマに出て来ます)を救出するため、北周の丹州城へと潜入。再会した雪舞の協力も得て斛律須達の救出に成功。(ただ、北斉に戻った後で斛律須達は負傷が癒えずに亡くなってしまいますが)
一方、北周の宮廷では北斉との国境付近で皇帝の宇文邕が失踪したことで大騒ぎに。蘭陵王と再び別れて白山村に戻ろうとした雪舞は、途中で立ち寄った宿で行き倒れになった男性(要するにこの男性が宇文邕ということなんでしょう)と出会い、彼を介抱することになりますが……
ということで、設定や展開・映像などがかなりRPG的になっております。しかし蘭陵王なんて中国・台湾でもそれほど知られた人物ではないでしょうし、そもそも南北朝時代自体が中国歴史ドラマの不毛地帯。それでもこういう題材を歴史エンタメ作品に仕上げてしまうのは非常にエラいと思うのです。日本の時代劇や大河ドラマなんかももっとこのチャレンジ精神を見習ってほしいものですが……
時は中国・南北朝時代。華北では北周と北斉が覇権をめぐって争っておりました。北斉領内にある仙境白山村では、殷代の賢人巫咸の子孫である老婆が、北周の皇帝宇文邕(武帝)とその一族の宇文護、そして北斉の皇帝高緯(後主)とその従兄弟である蘭陵王高長恭の4人が乱世を動かすキーマンとなると予言。そして彼らが老婆の孫の「天女」こと楊雪舞を手中に収めれば天下を得られると……
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主役の蘭陵王を演じるのは、イケメン俳優として歴史ドラマでもお馴染みの馮紹峰。
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ヒロイン楊雪舞は林依晨(アリエル・リン)。台湾ドラマでお馴染みの女優さんですね。
で、蘭陵王が愛馬の療養のため、白山村の温泉にやって来て雪舞と出会ったのがすべての始まりとなります。この時、雪舞が蘭陵王を美女と見間違えてますが、馮紹峰は中性的なタイプのイケメン……ではまったくないので、この展開には無理があると思います(^^;)
蘭陵王が白山村を発った後、雪舞は彼が忘れていった仮面を届けようとその後を追います。そして蘭陵王は弟の安徳王らとともに、北周の武将尉遅迥に捕らえられた兄弟分の斛律須達(北斉の重臣斛律光の息子。父親の方もドラマに出て来ます)を救出するため、北周の丹州城へと潜入。再会した雪舞の協力も得て斛律須達の救出に成功。(ただ、北斉に戻った後で斛律須達は負傷が癒えずに亡くなってしまいますが)
一方、北周の宮廷では北斉との国境付近で皇帝の宇文邕が失踪したことで大騒ぎに。蘭陵王と再び別れて白山村に戻ろうとした雪舞は、途中で立ち寄った宿で行き倒れになった男性(要するにこの男性が宇文邕ということなんでしょう)と出会い、彼を介抱することになりますが……
ということで、設定や展開・映像などがかなりRPG的になっております。しかし蘭陵王なんて中国・台湾でもそれほど知られた人物ではないでしょうし、そもそも南北朝時代自体が中国歴史ドラマの不毛地帯。それでもこういう題材を歴史エンタメ作品に仕上げてしまうのは非常にエラいと思うのです。日本の時代劇や大河ドラマなんかももっとこのチャレンジ精神を見習ってほしいものですが……