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博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『武媚娘伝奇』その6

2015年07月03日 | 中国歴史ドラマ
『武媚娘伝奇』第29~34話まで見ました。

前回太子李承乾自ら殺害したはずの称心でしたが、あれは別人だった模様…… 本物は太子によって邙山の山小屋に匿われておりました。しかしそれも魏王李泰やダークサイドに落ちた徐慧の画策によってあっさり太宗に露見してしまいます。そして太宗自ら邙山に赴き、称心を誅殺。ここで太子が、称心を寵愛したのは幼い頃の遊び友達で玄武門の変で太宗によって処刑された承訓(太宗の兄李建成の子で太子の従弟)のかわりだったと激白。

この一件が最後の一押しとなり、太子は父帝に対する謀反を画策するようになります。太子一派と結びつきを強めていた媚娘はその叛意を知り、太子の師魏徴と相談。病で余命幾ばくも無い魏徴は、今際の際に見舞いに来るはずの太宗にそれとなく太子を廃する意志を確認→廃立の意志があるなら、功臣への死後の特典として宮城内で葬列を行う際に、棺の上に黒布を掛けておく、廃立の意志がないなら白布を掛けておくこととする。→廃立の意志がある場合(=黒布が掛かっていた場合)のみ決起せよと提案。

媚娘は太子妃への贈り物にかこつけて棺の黒布と白布の件を手紙で太子に伝達することに。それで黒布の場合は彼女が太宗に事の次第を伝える心づもりでしたが、媚娘を陥れようとする徐慧の画策により、黒布と白布の関係を逆にした手紙に入れ替えられてしまいます。徐慧は媚娘から太子の叛意について知らされ、内心媚娘を裏切る気満々でも真顔で「あなたがどんな選択をしても私は常にあなたの味方」とか言うんですから、大したタマです (^_^;)

そして魏徴が病没。彼の棺の上に掛かっているのが白布であったので胸をなで下ろす媚娘。しかし「太宗に廃太子の意志とあり」と解した太子が将軍の侯君集とともに決起したとの情報を聞き、慌てて兵を収めるよう説得に向かいますが、そのまま囚われの身に…… 一方の太宗は徐慧から謀反の情報を得ていたこともあり、外地から呼び寄せていた将軍李勣の軍隊によりあっという間に謀反を鎮圧してしまったのでした。完全に詰んでしまった感のある媚娘の運命やいかに?
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