博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『花千骨』その8 怒りのデスロード・イン・チャイナ

2015年11月06日 | 武侠ドラマ
『花千骨』第41~46話まで見ました。

「洪荒の力」を鎮めるべく洪荒の内部「墟洞」に潜り込んだ千骨。そこで洪荒の力の源となっていた青年南弦月と出会います。


ここに来てまた新たなるイケメンが……

彼をここで殺してしまうべきだと、彼女を追って墟洞にやって来た東方らは主張しますが、小月は強大な力を訳も分からず押しつけられてしまっただけで根はいい子なのだ擁護し、彼を弟分として外界に連れ出すことに。ここで千骨は気絶している間にその南弦月から洪荒の力を託されてしまいます。

で、洪荒の力を収めて墟洞を脱出した後、蓬莱派の霓千丈殺害、十方神器の強奪、そして洪荒を発生させた罪により長留山で裁きを受けることになる千骨。霓千丈殺害は実際は単春秋のしわざで、十方神器の強奪は白子画の毒の治療のためだったわけですが、尊上の名誉を守り、また洪荒の力の源南弦月を長留派で引き取ってもらうため、千骨はすべての罪を認め、十方神器の強奪も殺阡陌に命じられたためと偽ります。

これに対し尊上は自分の弟子の資格を保ったまま、千骨に81本の銷魂釘を身に受けさせるという処罰を決定。しかも17本まで身に受けたところで、自身の「断念剣」による処罰に切り換え、残りの64本は師である自分自身が彼女に替わって身に受けます。

しかしそんなもので父親を殺された霓漫天の気が収まるわけはなく、尊上の兄弟子で長留三尊の一人「世尊」摩厳の目の前で絶情水を千骨の顔にかけ、彼女が師の尊上を愛していることを証明してしまいます。弟子が師のことを愛しているなどと!と激怒した世尊は、独断でひっそりと千骨を「蛮荒」へと放逐。蛮荒とは一面不毛の大地が広がり、彼女のような罪人が放逐されたり、猛獣が暴れ回ったりしている場所。要するに怒りのデスロードのような世界です。


「蛮荒」の一角。

尊上も考えあって世尊の措置を受け入れますが、千骨への処遇を聞いて怒り心頭の東方卿から、いつぞやの自分の上半身ヌードを描いた千骨の落書きを手渡され、彼女の自分への思いを知らされます。ここでまた上半身ヌード落書きが出てくるとは思いませんでしたが、これが師弟二人の幸せの象徴だったわけですね(´;ω;`) そしてこの場面で見せ場らしい見せ場もないまま、尊上の剣先から東方を庇ってひっそりと死んでいく「五上仙」の一人東華……

そしてその頃、千骨は尊上が蛮荒へと派遣した啍唧獣によって、やはり長留から追放された竹染のもとへ。彼のお陰で蛮荒に放逐されて以来見えなかった目が治りましたが、この竹染、どうも腹に一物抱えているようで……?

竹染は以前の回想シーンで、長留門の弟子であった時代に殺阡陌の妹琉夏を死に追いやった人物として描かれていましたね。残りの尺でこの因縁に結着がつけられるのでしょうか?
コメント
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