博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『那年花開月正圓』その12

2017年12月07日 | 中国近現代ドラマ
『那年花開月正圓』第67~70話まで見ました。

変法派の天下も長くは続かず、光緒帝が西太后に幽閉され、変法が停止されると、変法派のアジテーターのようなことをやってた沈星移はとっとと逃亡を決め込みます。一方、光緒帝の欽差として派手にやらかしていた呉沢は逃げ遅れて親友の趙白石から追われる身に。しかし周瑩は、かつて呉聘・呉蔚文の死の直後に呉家の面々からすまきにされて池に放り込まれる際に、呉沢と呉漪の兄妹二人だけが彼女を弁護したことを忘れておらず、彼を庇い通します。

そして朝廷では西太后のお気に入りの王爺が復権。杜明礼は陝西機器織布局の業績が思わしくないのを見て、変法時に光緒帝のお墨付きを得て周瑩が開業した洋布工場を取りつぶさせようと図りますが、趙白石は工場の開業が遅れたことで呉沢が周瑩を弾劾したことに目を付け、周瑩はむしろ変法派に弾圧された側だったということにして工場を守り通します。

趙白石は周瑩が北京に連行されて投獄された際に王爺に助命を願い出て、釈放と引き替えに王爺の配下に入って手先として働くことを約束させられたのですが、王爺の自分に対する評価を下げない程度に杜明礼の陰謀をくじくといった具合に、面従腹背のスキルがどんどん上がってる感がありますw

杜明礼は沈四海に織布局の赤字補填を押っ付け、沈四海はそのために高利子の債券を濫発し、資金をの確保を図ります。それに目を付けた周瑩は今こそ復讐の時と裏で糸を引いて沈家の債券の取付騒ぎを引き起こさせます。「いざとなったら王爺が助けてくれるから」と沈四海に赤字の補填をさせていた杜明礼ですが、本当に沈四海に危機が訪れると「えっ、そんなこと言いましたっけ?」とすっとぼける始末。このドラマはいくら政府の有力者に阿っても切り捨てられるだけという大切なことを教えてくれますw

ここで逃亡していたはずの星移が周瑩の前に現れ、父親を許すよう求めていますが、いつの間にか変法派から革命派に鞍替えしたようで、孫文の名前もチラッと出てきます (^_^;)

そして破産寸前まで追い込まれる沈四海ですが、周瑩は自分が引き起こした取付騒ぎによって債券を購入した庶民が苦難に追い込まれているのを見て心を痛め、債券の払い戻しを進めることと、呉蔚文の冤罪を晴らすのに協力するという条件で多額の資金を援助し、沈四海を許します。

しかし呉聘を毒殺した疑いが強い杜明礼は許せないということで、趙白石とも連携しつつ、織布局の顧客を奪ったりして潰しにかかり、趙白石も王爺に杜明礼の悪評を流します。その甲斐あって王爺から代理店「隆升和」の店主を解任され、北京へと連行されようとしますが、相棒の査坤が抵抗。査坤は趙白石らとの乱闘によって死亡しますが、杜明礼は逃げおおせます。しかし査坤の持っていた獲物から、かつて星移の兄の月生を殺害したのは査坤であり、おそらくは査坤が呉家の倉庫に不正な薬剤を使用した膏薬を放置しようとするところを目撃したことによって殺害されたこと、そして軍需膏薬の件を呉家が請け負うことになったこと自体が、呉家を取り潰そうとする王爺側の罠であったことを突き止めます。

杜明礼の運命は風前の灯、残るは王爺ということになりますが……

ということでおまけ。本作でしょっちゅう出てくる周瑩の椅子の上でしゃがむスタイルと急須を口飲みするスタイル。年を取っても偉くなってもスタイルを改めませんw ちなみに地べたでもよくうんこ座りしてますw



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