『那年花開月正圓』第71~最終74話まで見ました。
趙白石から逃げおおせた杜明礼は張長清のもとに身を寄せ、彼の伝手で李鴻章のもとに身を投じて助命してもらおうとしますが、張長清の方は李鴻章派から王爺派に鞍替えしようとしていたのでした。というわけで杜明礼の身柄を手土産に趙白石とコンタクトを取りますが、元師匠に愛想を尽かしていた趙白石は杜明礼に刃物を持たせて復讐の機会を与え、隙を突かれた張長清は斬殺、杜明礼自身も自害してしまいます。
そして息子月生の死が、当時呉家のバックに控えていた左宗棠を蹴落とそうとする王爺の陰謀の巻き添えの更に巻き添えであったと知った沈四海は、不正な蓄財の材料を揃えて王爺を告発しようとしますが、逆に官兵に捕らえられて刑場の露に…… 権力者の手先であった杜明礼や、息子の制止も聞かずにそれが家のためになるのだと権力者に阿った沈四海の末路は、何となく現在獄中にいる籠池夫妻に見せたい気がしますw
一方、周瑩は自分が呉家東院の学校で学んだことがきっかけになって身を立てたことから、女性のための学校を創立。その間に趙白石から再婚のプロポーズを受けますが、自分の心は沈星移にあるということでさっくり拒否。
そうこうしているうちに北京では義和団事件がおこり、難を逃れて陝西へと退避してきた西太后と光緒帝が数日間呉家東院に身を寄せることになります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/b3/dbfc1b6caba5671b4f1741194ba19c72.jpg)
この御両人を迎えたというのが周瑩に関する歴史上の最も大きな事件である模様。光緒帝の顔色が優れないのは、変法の失敗で幽閉されたり、北京から逃れる際に寵愛する珍妃を井戸に突き落とされたりとか色々あったからでしょう……
で、西太后・光緒帝とご対面することになった周瑩ですが、西太后から商売の秘訣を問われて変法に通じる「変」と答えて光緒帝の顔を曇らせたり、「祖法よりも西洋人のやり方が役に立つ時もあります」と発言して西太后の眉を微妙にしかめさせたりと割と言いたい放題w そしてなおも空気を読まずに変法運動のスローガンになってたらしい『尚書』五子之歌の「民は惟れ邦の本、本固ければ邦安んず」を引用し、西太后に「もう下がってよい」と言われてしまいます。
しかしこれが不興を買ったのではなく逆に気に入られたようで、帰朝の暁には周瑩に一品誥命夫人の位を授けると約束され、不正な蓄財がバレた王爺こと載漪の処断と、その息子で光緒帝の後継者として据えられていた溥儁から大阿哥(皇太子)の地位が剥奪されることも決定しと、万事めでたしめでたしと言いたいところですが、そこへ星移が呉家東院に潜入し、西太后&光緒帝暗殺を図り、更に西太后を暗殺し、光緒帝を救出しようとする保皇変法派の呉沢が飛び込んでくるという、大変ややこしい事態となります。星移は呉沢を逃がすため、呉沢のふりをして官兵の前に姿を現しますが……
【総括】
ということでラストが何だかドタバタした感がありますが、全体的には老百姓の目から見た清末の状況、政治に翻弄される大商人たち、そして時代の波に呑まれながらもちゃきちゃきの江湖人から大商人へと成長していくヒロイン周瑩とが非常によく描けていたと思います。
おまけに完全無欠の王子様呉聘、放蕩息子の沈星移、清廉潔白で堅物の趙白石、陰のある陰謀家杜明礼、誠実な性格でヒロインの良き補佐役王世均と、イケメンのコマが揃っていますし、呉蔚文、沈四海、胡志存、周老四といったおっさんズも見所になっていますw
ノリとしては近年の近現代史物の朝ドラに近いのですが、現在放映中の『わろてんか』は無論のこと、好評を博した『あさが来た』よりも歴史物としてクオリティが高く、日本の朝ドラの上位互換という感じになっています。日本での放映や日本語版のリリースが待たれる作品です。
趙白石から逃げおおせた杜明礼は張長清のもとに身を寄せ、彼の伝手で李鴻章のもとに身を投じて助命してもらおうとしますが、張長清の方は李鴻章派から王爺派に鞍替えしようとしていたのでした。というわけで杜明礼の身柄を手土産に趙白石とコンタクトを取りますが、元師匠に愛想を尽かしていた趙白石は杜明礼に刃物を持たせて復讐の機会を与え、隙を突かれた張長清は斬殺、杜明礼自身も自害してしまいます。
そして息子月生の死が、当時呉家のバックに控えていた左宗棠を蹴落とそうとする王爺の陰謀の巻き添えの更に巻き添えであったと知った沈四海は、不正な蓄財の材料を揃えて王爺を告発しようとしますが、逆に官兵に捕らえられて刑場の露に…… 権力者の手先であった杜明礼や、息子の制止も聞かずにそれが家のためになるのだと権力者に阿った沈四海の末路は、何となく現在獄中にいる籠池夫妻に見せたい気がしますw
一方、周瑩は自分が呉家東院の学校で学んだことがきっかけになって身を立てたことから、女性のための学校を創立。その間に趙白石から再婚のプロポーズを受けますが、自分の心は沈星移にあるということでさっくり拒否。
そうこうしているうちに北京では義和団事件がおこり、難を逃れて陝西へと退避してきた西太后と光緒帝が数日間呉家東院に身を寄せることになります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/b3/dbfc1b6caba5671b4f1741194ba19c72.jpg)
この御両人を迎えたというのが周瑩に関する歴史上の最も大きな事件である模様。光緒帝の顔色が優れないのは、変法の失敗で幽閉されたり、北京から逃れる際に寵愛する珍妃を井戸に突き落とされたりとか色々あったからでしょう……
で、西太后・光緒帝とご対面することになった周瑩ですが、西太后から商売の秘訣を問われて変法に通じる「変」と答えて光緒帝の顔を曇らせたり、「祖法よりも西洋人のやり方が役に立つ時もあります」と発言して西太后の眉を微妙にしかめさせたりと割と言いたい放題w そしてなおも空気を読まずに変法運動のスローガンになってたらしい『尚書』五子之歌の「民は惟れ邦の本、本固ければ邦安んず」を引用し、西太后に「もう下がってよい」と言われてしまいます。
しかしこれが不興を買ったのではなく逆に気に入られたようで、帰朝の暁には周瑩に一品誥命夫人の位を授けると約束され、不正な蓄財がバレた王爺こと載漪の処断と、その息子で光緒帝の後継者として据えられていた溥儁から大阿哥(皇太子)の地位が剥奪されることも決定しと、万事めでたしめでたしと言いたいところですが、そこへ星移が呉家東院に潜入し、西太后&光緒帝暗殺を図り、更に西太后を暗殺し、光緒帝を救出しようとする保皇変法派の呉沢が飛び込んでくるという、大変ややこしい事態となります。星移は呉沢を逃がすため、呉沢のふりをして官兵の前に姿を現しますが……
【総括】
ということでラストが何だかドタバタした感がありますが、全体的には老百姓の目から見た清末の状況、政治に翻弄される大商人たち、そして時代の波に呑まれながらもちゃきちゃきの江湖人から大商人へと成長していくヒロイン周瑩とが非常によく描けていたと思います。
おまけに完全無欠の王子様呉聘、放蕩息子の沈星移、清廉潔白で堅物の趙白石、陰のある陰謀家杜明礼、誠実な性格でヒロインの良き補佐役王世均と、イケメンのコマが揃っていますし、呉蔚文、沈四海、胡志存、周老四といったおっさんズも見所になっていますw
ノリとしては近年の近現代史物の朝ドラに近いのですが、現在放映中の『わろてんか』は無論のこと、好評を博した『あさが来た』よりも歴史物としてクオリティが高く、日本の朝ドラの上位互換という感じになっています。日本での放映や日本語版のリリースが待たれる作品です。