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博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『大軍師司馬懿之虎嘯龍吟』その4

2018年01月04日 | 中国歴史ドラマ
『大軍師司馬懿之虎嘯龍吟』第19~24話まで見ました。

孔明との戦いを避け、ひたすら好機を待つ司馬懿。しかし次男の司馬昭は孔明の流した偽情報に引っかかり、独断で孔明が陣取るという上方谷へと出兵。そしてそれを知った司馬懿は長男の司馬師とともに救援に駆けつけ、孔明は司馬父子三人揃ったところで火計を仕掛けますが、そこへ恵みの雨が……


ということで第一部『軍師聯盟』配信の時点でアナウンスされていたこのカットがきました!とにかくこの機に司馬懿を葬ろうと馬岱が放った矢がその胸に命中しますが……懐にペットの亀が入っていたので助かりました!ってそんなのアリですかwww


上方谷の敗戦が良い教訓となったろうということで、これ以来蜀側とますます応戦しようとしなくなった司馬懿に、孔明は婦人服を贈って挑発しようとしますが、司馬懿はその婦人服を着用して渭水の川辺まで外出。対陣の蜀軍に向かって『出師表』を暗誦させます。このドラマ女装とか男装が好きなんですよね…… そして夫や息子たちが心配で前線に駆けつけた張春華が夫の寝床からこの婦人服を目ざとく発見し、「どこに女を隠している?また皇帝に美女を贈られたのか!?」と難詰し、司馬懿がこの服を着用して見せて「こんなデカい女がおるか!」と応酬する一幕も (^_^;)


そしていつぞやの空城の計の時と同様、司馬懿と孔明の異次元空間対話第二弾きましたw 「攻撃は最大の防禦。北伐を敢行しなければ蜀は滅んでしまう」と主張する孔明に対し、司馬懿は「北伐によって多くの兵士の命が失われている。あなたはそれでいいと思っているのか」と反駁。まあ今回は司馬懿の夢だったというオチなんですけどねw

蜀軍が撤退を始めているという情報を察知すると、孔明が死んだのではないかということで追い討ちをかけようとする司馬懿ですが、死んだはずの孔明の姿を目にして「罠だ!」と撤退。「死せる孔明、生ける仲達を走らす」となるわけですが、このドラマでは、実は孔明が既に死んでいるとわかっていて敢えて撤退したという設定。その理由は作中では語られませんが、「鳥尽きて弓蔵せらる」的な発想で、自分の保身のために蜀軍を追い詰めず、その軍事力を温存させておいた方がいいと判断したということかなと。

司馬懿は戦地からそのまま曹叡に兵権を返し、司馬昭とともに長安へと隠居。かたや曹叡の方は、孔明が死んでもう怖いものなしということで、飢餓をよそに民に土木工事を強い、「朕の愛娘が死んだのは郭照が呪ったせいに違いない」と、またぞろ郭太后を亡き者にしようとする始末…… このドラマの曹叡、誰がどう見ても暴君ですね。本当にありがとうございました\(^o^)/

で、巫蠱の術で曹叡の幼い娘を呪い殺したということで彼女に死を賜り、郭照の方も「もう疲れた。曹丕のもとに行きたい」と、長安から駆けつけた司馬懿の弁護も空しく、若き日の曹丕との駆け落ちを思い出しながら死んでいきます。

ということでちょうど折り返し地点で北伐編が終わり、「鳥尽きて弓蔵せらる」編が開始です……
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