『大軍師司馬懿之虎嘯龍吟』第37~40話まで見ました。
妻張春華の死の衝撃で寝たきりとなり、かつ耄碌が進む司馬懿。一方、曹爽は何晏に乗せられてその気になり、天子の地位を窺うようになります。その際に「かつて文帝(曹丕)だって同じことをした。ましてや今回は曹家の内で皇位が移るだけではないか」という理屈が使われるのですが、曹操・曹丕・曹叡の三代にわたるアレっぷりを思い出すと、宗親権臣にいいようにされようとする魏王朝に対する同情が湧いてこないのがヤバいですね……
で、老化が進んでいるうえにかつてのシンパにも見放されて司馬懿にはもう何の力もないと油断した曹爽は曹芳とともに曹叡の高平陵へと参拝に赴きますが、もちろん司馬懿の耄碌は単なる仮病でした。

ということで「ワシはこれまで他人の懐刀として生きてきたが、これらはワシ自身がその刀の主人になるのだ」と息子や配下の者たちに号令をかけ、郭太后と曹爽の留守居役である何晏の身柄、そして武器庫を押さえて一気に洛陽を占拠する司馬懿。汲布は私兵の存在を隠しおおせた上に三百人から三千人への増員に成功したようですw
しかしこの司馬氏の私兵、統一されたユニフォーム、覆面、司馬氏に対する鉄の忠誠心と、どうもイスラム国とかその手の集団の戦闘員をモデルにしているような気がするんですが、彼らは宗教的な信仰を背景にしているわけでもなく、どういうインセンティブで司馬氏に鉄の忠誠を誓ってるんでしょうか。彼らを仕込んだ汲布が洗脳とかヤクとか、その手のヤバい手段を駆使しているのではないかという疑惑が……
現地で事態を知った曹爽ですが、洛陽に残した妻子を思うと戦いどころではなく、将兵や曹芳も同様にそれぞれ残された家族を気にして動揺するばかり。曹爽は「兵権を奪うだけで爵位や宗親としての待遇はそのまま、家族も返す」という司馬懿の言葉を信じて降伏。
しかし司馬昭と鍾会は曹爽一派をこのままで済ませるつもりはなく、何晏を廷尉に任じて曹爽に帝位簒奪の意図があったと、曹爽一派とその家族の弾劾を行わせます。そしてこれで自分の身だけは助かると思っていた何晏も、司馬昭の「これで全部か?まだ一人残ってるんじゃないか?(ニヤニヤ 」という言葉で彼らの意図に気付きます。
結局曹爽はもちろんその三歳の子までもが謀反の罪により刑場に引き立てられることになり、司馬懿もそれを黙認。司馬懿から曹爽とその家族の命は奪わないという言質を取って降伏の仲介をした太尉の蒋済や、やはり三歳の子を処刑というところに反応した柏霊筠など、心ある人々が次第に司馬懿に反発するようになりますが、どうやら司馬懿は張春華が死んだあたりで闇落ちしていたようです……
そして父親に輪を掛けてアレな司馬昭の態度に、魏王朝もクソだが来たるべき晋王朝もおそらくクソという未来予想図を暗示させるこのドラマは本当に素晴らしいですね(白目
妻張春華の死の衝撃で寝たきりとなり、かつ耄碌が進む司馬懿。一方、曹爽は何晏に乗せられてその気になり、天子の地位を窺うようになります。その際に「かつて文帝(曹丕)だって同じことをした。ましてや今回は曹家の内で皇位が移るだけではないか」という理屈が使われるのですが、曹操・曹丕・曹叡の三代にわたるアレっぷりを思い出すと、宗親権臣にいいようにされようとする魏王朝に対する同情が湧いてこないのがヤバいですね……
で、老化が進んでいるうえにかつてのシンパにも見放されて司馬懿にはもう何の力もないと油断した曹爽は曹芳とともに曹叡の高平陵へと参拝に赴きますが、もちろん司馬懿の耄碌は単なる仮病でした。

ということで「ワシはこれまで他人の懐刀として生きてきたが、これらはワシ自身がその刀の主人になるのだ」と息子や配下の者たちに号令をかけ、郭太后と曹爽の留守居役である何晏の身柄、そして武器庫を押さえて一気に洛陽を占拠する司馬懿。汲布は私兵の存在を隠しおおせた上に三百人から三千人への増員に成功したようですw
しかしこの司馬氏の私兵、統一されたユニフォーム、覆面、司馬氏に対する鉄の忠誠心と、どうもイスラム国とかその手の集団の戦闘員をモデルにしているような気がするんですが、彼らは宗教的な信仰を背景にしているわけでもなく、どういうインセンティブで司馬氏に鉄の忠誠を誓ってるんでしょうか。彼らを仕込んだ汲布が洗脳とかヤクとか、その手のヤバい手段を駆使しているのではないかという疑惑が……
現地で事態を知った曹爽ですが、洛陽に残した妻子を思うと戦いどころではなく、将兵や曹芳も同様にそれぞれ残された家族を気にして動揺するばかり。曹爽は「兵権を奪うだけで爵位や宗親としての待遇はそのまま、家族も返す」という司馬懿の言葉を信じて降伏。
しかし司馬昭と鍾会は曹爽一派をこのままで済ませるつもりはなく、何晏を廷尉に任じて曹爽に帝位簒奪の意図があったと、曹爽一派とその家族の弾劾を行わせます。そしてこれで自分の身だけは助かると思っていた何晏も、司馬昭の「これで全部か?まだ一人残ってるんじゃないか?(ニヤニヤ 」という言葉で彼らの意図に気付きます。
結局曹爽はもちろんその三歳の子までもが謀反の罪により刑場に引き立てられることになり、司馬懿もそれを黙認。司馬懿から曹爽とその家族の命は奪わないという言質を取って降伏の仲介をした太尉の蒋済や、やはり三歳の子を処刑というところに反応した柏霊筠など、心ある人々が次第に司馬懿に反発するようになりますが、どうやら司馬懿は張春華が死んだあたりで闇落ちしていたようです……
そして父親に輪を掛けてアレな司馬昭の態度に、魏王朝もクソだが来たるべき晋王朝もおそらくクソという未来予想図を暗示させるこのドラマは本当に素晴らしいですね(白目