『大軍師司馬懿之虎嘯龍吟』第41~最終44話まで見ました。
丞相の地位に昇った司馬懿ですが、淮南で太尉の王淩らが楚王曹彪を擁立して反乱をおこすと、自ら鎮圧に出向きます。で、あっさり王淩らが降伏し、司馬懿は自ら出頭してきた王淩を寛大に赦免するそぶりを見せますが、その実王淩らを許すつもりはありませんでした。その意を悟った王淩は司馬懿の放った兵士たちに棺桶を求め、司馬懿は更にその三族誅殺を命じます。
遠征に帯同した柏霊筠がこの措置に異を唱えると、「国法でそう決まってるからしかたない」と、どこぞの政治家のように都合良い時だけ国法を持ち出します。その不誠実な態度に彼女は「あなたも曹操と一緒じゃないの!」と罵り、軍船から下りて一人洛陽に戻ろうとしますが、帰路に王淩派の刺客に襲撃され、敢えて逃げようともせず火矢で燃えさかる馬車の中での死を選びます。
その頃、司馬懿の留守中の洛陽では曹芳の密勅を得た夏侯玄らが司馬氏排除の動きを見せますが、あっさり露見して投獄。司馬師はなおも義兄夏侯玄の翻意を信じて牢獄を訪ねますが、隠し持っていた棒のようなもので片目を突き刺されてしまいます。そして司馬師・司馬昭兄弟のもとで夏侯玄らが謀反人として処刑されることに…… 司馬懿の帰還後、兄一家の振るまいに心を痛めた司馬孚が柏霊筠と同じく「今の兄上は曹操と一緒ですな」という言葉を残して袂を分かちます。
唯一司馬家の執事の侯吉だけは変わらず「公子、実は私、柏夫人の侍女の小沅ちゃんと結婚したいんです///」などと脳天気に打ち明けますが、その頃司馬昭と司馬倫は夏侯徽殺害の秘密を察知したかもしれない小沅を殺害しようと密談していたのでありました…… そして侯吉が瀕死の彼女を発見し、犯人は司馬昭であると知ることに……

冷笑系を通り越して冷酷系となった司馬昭。父親から小沅殺害に加えて、司馬懿と曹爽との離間、夏侯玄の処刑、夏侯徽の殺害など、これまでの所業を問い詰められます。

愛妻の死が弟の手によるものだったと知り、血涙を流す司馬師。ちなみに夏侯玄を処刑する際にはもう片方の目で血涙を流してました。そして司馬師の決断は……弟を許す。えぇ……(´Д`;)
その後司馬懿は、小沅の死に納得していない侯吉の求めに応じて、位牌を置いての二人の結婚式を取りもってやります。そして長年連れ添ったペットの亀を川に放しに行くのでした。亀の名は「心猿意馬」。日本語では「意馬心猿」の方が馴染み深いかもしれません煩悩や妄念によって心が乱れるさまを指しますが、この亀が司馬懿の煩悩・妄念の象徴ということなんでしょう。それを自ら手放した彼は……
【総括】
実は亀を放す前に侯吉がこの亀を殺したかどうかでひと悶着あるのですが、最終回になってもしょーもないことでドタバタするあたりは却ってこのドラマらしいなとw(このレビューでは飛ばしてますが、この作品、実は各所に細かいお笑いシーンを挿入してます)
司馬師・司馬昭兄弟による続編を何となく見たいような気もしますが、これまでの展開で司馬昭・司馬倫・鍾会が本作の曹操や曹叡のような存在になるであろうこと、また司馬昭とその子の司馬炎・司馬攸の関係が曹操と曹丕・曹植の関係をトレースして毒親とアダルトチルドレンの関係になるであろうことが透けて見えるようになっているあたり、なかなかうまいと思います。そして司馬家による晋王朝も魏王朝と同じような暗い雰囲気に包まれつつ破綻を迎えることになるのでしょう……
蜀討伐などその後の状況については作中に挿入されるCMでちょっとだけフォローしています (^_^;)

蜀滅亡後の劉禅。お元気そうで何よりですw
丞相の地位に昇った司馬懿ですが、淮南で太尉の王淩らが楚王曹彪を擁立して反乱をおこすと、自ら鎮圧に出向きます。で、あっさり王淩らが降伏し、司馬懿は自ら出頭してきた王淩を寛大に赦免するそぶりを見せますが、その実王淩らを許すつもりはありませんでした。その意を悟った王淩は司馬懿の放った兵士たちに棺桶を求め、司馬懿は更にその三族誅殺を命じます。
遠征に帯同した柏霊筠がこの措置に異を唱えると、「国法でそう決まってるからしかたない」と、どこぞの政治家のように都合良い時だけ国法を持ち出します。その不誠実な態度に彼女は「あなたも曹操と一緒じゃないの!」と罵り、軍船から下りて一人洛陽に戻ろうとしますが、帰路に王淩派の刺客に襲撃され、敢えて逃げようともせず火矢で燃えさかる馬車の中での死を選びます。
その頃、司馬懿の留守中の洛陽では曹芳の密勅を得た夏侯玄らが司馬氏排除の動きを見せますが、あっさり露見して投獄。司馬師はなおも義兄夏侯玄の翻意を信じて牢獄を訪ねますが、隠し持っていた棒のようなもので片目を突き刺されてしまいます。そして司馬師・司馬昭兄弟のもとで夏侯玄らが謀反人として処刑されることに…… 司馬懿の帰還後、兄一家の振るまいに心を痛めた司馬孚が柏霊筠と同じく「今の兄上は曹操と一緒ですな」という言葉を残して袂を分かちます。
唯一司馬家の執事の侯吉だけは変わらず「公子、実は私、柏夫人の侍女の小沅ちゃんと結婚したいんです///」などと脳天気に打ち明けますが、その頃司馬昭と司馬倫は夏侯徽殺害の秘密を察知したかもしれない小沅を殺害しようと密談していたのでありました…… そして侯吉が瀕死の彼女を発見し、犯人は司馬昭であると知ることに……

冷笑系を通り越して冷酷系となった司馬昭。父親から小沅殺害に加えて、司馬懿と曹爽との離間、夏侯玄の処刑、夏侯徽の殺害など、これまでの所業を問い詰められます。

愛妻の死が弟の手によるものだったと知り、血涙を流す司馬師。ちなみに夏侯玄を処刑する際にはもう片方の目で血涙を流してました。そして司馬師の決断は……弟を許す。えぇ……(´Д`;)
その後司馬懿は、小沅の死に納得していない侯吉の求めに応じて、位牌を置いての二人の結婚式を取りもってやります。そして長年連れ添ったペットの亀を川に放しに行くのでした。亀の名は「心猿意馬」。日本語では「意馬心猿」の方が馴染み深いかもしれません煩悩や妄念によって心が乱れるさまを指しますが、この亀が司馬懿の煩悩・妄念の象徴ということなんでしょう。それを自ら手放した彼は……
【総括】
実は亀を放す前に侯吉がこの亀を殺したかどうかでひと悶着あるのですが、最終回になってもしょーもないことでドタバタするあたりは却ってこのドラマらしいなとw(このレビューでは飛ばしてますが、この作品、実は各所に細かいお笑いシーンを挿入してます)
司馬師・司馬昭兄弟による続編を何となく見たいような気もしますが、これまでの展開で司馬昭・司馬倫・鍾会が本作の曹操や曹叡のような存在になるであろうこと、また司馬昭とその子の司馬炎・司馬攸の関係が曹操と曹丕・曹植の関係をトレースして毒親とアダルトチルドレンの関係になるであろうことが透けて見えるようになっているあたり、なかなかうまいと思います。そして司馬家による晋王朝も魏王朝と同じような暗い雰囲気に包まれつつ破綻を迎えることになるのでしょう……
蜀討伐などその後の状況については作中に挿入されるCMでちょっとだけフォローしています (^_^;)

蜀滅亡後の劉禅。お元気そうで何よりですw