博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『倚天屠龍記』その4

2019年04月03日 | 武侠ドラマ
『倚天屠龍記』第17~22話まで見ました。

正派六大門派による明教討伐計画が進行中ということで、峨嵋派に連行されて明教の総本山光明頂まで向かうことになった曾阿牛こと張無忌と蛛児こと殷離。明教側もその情報はキャッチしてますが、幹部連の長年の対立を解消できず、この期に及んでも内部対立を繰り広げております。援軍に駆けつけたはずの天鷹教の殷野王も、明教五行旗の鋭金旗が正派の人士にやられていく様子を尻目に「正派の連中にもう少し痛めつけてもらおう」なんて言ってます…… 


明教総壇。シリアかどっかの紀元前の遺跡という雰囲気。ここらへんで大人になった楊不悔が小昭と出会い、楊逍に不審視される話が挿入されますが、相変わらずこういう所は作りが丁寧です。同じ監督の2017年版『射鵰英雄伝』よりこの手の補足的な演出が多い感じですが、一から十まで原作に忠実にやられるよりは、適度にいじってもらう方が続けて見ようという気になりますね。


そして張無忌は説不得によって総壇の中に連れ込まれ、更に危機が迫っても対立がやまない明教幹部連の隙を突いて円真こと成昆が急襲。謝遜の師匠でありながら、その家族を皆殺しにしたという人物です。成昆を演じるのはイップマンシリーズなどでお馴染みルイス・ファン。その成昆の口から、自身と明教との因縁、先代教主の陽頂天の死の謎、そして謝遜の家族を殺害した事情が語られます。


その謝遜を追い詰めようとする張無忌は、総壇内で出会った小昭とともに地下道へと潜り、そこで得た秘伝書によって乾坤大挪移をマスター。ここで小昭が94年版の挿入曲「倆倆相忘」を歌ったりしてます。本作は特に旧作ファンへのファンサービス的な演出が多いですね……

で、張無忌は明教の幹部連を追い詰める正派の面々に成昆の陰謀を暴露したりして明教との因縁を解きほぐそうとし、また武当派の面々や母方の祖父の殷天正に正体を明かします。今回は張無忌が楊逍ら明教の幹部連に第34代教主に推戴されるあたりまで。アクションシーンのスローモーション問題は途中で軌道修正したのか、だいぶ解消されてる感じです。
コメント
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