博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『封神演義』その1

2019年04月21日 | 中国古典小説ドラマ
『倚天屠龍記』、このまま見ててもまあ原作通りの展開になるんだろうし、大体見所は押さえられた感があるので、新作の『封神演義』に移ることに(ただ、『倚天屠龍記』も結末は原作とは異なっているようですが……)。今回は全65話予定のうち第1~5話まで鑑賞。

楊戩は人間の将軍楊子成と仙女の瑶姫との間に生まれた半人半仙ですが、隕石の落下とともに生まれ落ち、殷王朝の占い師から「殷を滅ぼす男になる」と予言されたお陰で紂王から命を狙われることに…… そこを冀州侯蘇護に拾われ、蘇護夫妻の実子妲己とともに兄妹として育てられて20年。


腕っ節の強いのが自慢のドラ息子に成長した楊戩。「黒天眼」を生まれ持ち、三界を滅ぼす力を持つということで、紂王だけでなく天界の元始天尊からも命を狙われる難儀な身の上です。兄妹同様と言いながら妲己とは次第に恋愛感情を抱き合うようになり、それを気に掛けた蘇護夫人によって冀州を追われてしまいます。


そこを救ったのが流しの木樵の武吉。やっぱりやたら強い。毎回のEDで流れるキャスト一覧に「武吉(姫発)」とあるのは見なかったことにしましょう。


紂王の誕生祝いに朝歌に赴いた蘇護は、紂王より娘の妲己(上の画像)を後宮に差し出すよう命じられ、激怒して帰国。殷王朝に対して反乱をおこします。しかしあっさり紂王が差し向けた費仲と太子殷郊に敗北。危機を知った楊戩が城に戻るも時既に遅く、蘇護夫妻は自害し、妲己は朝歌に向かうことに。


その妲己につきまとうのが九尾狐妖の子虚。本作のオリジナルキャラですが、今のところ作中で最も印象の強いキャラになってます。彼は「私に魂を捧げれば父母の復讐でも何でも願いをかなえてやろう」と取り引きを持ちかけますが、妲己は悪魔の囁きを振り切って一路朝歌へ。しかし謁見した紂王から死罪を申し渡されてしまいます。

一方、楊戩は元始天尊から派遣された姜子牙や「黒天眼」を我が物にしようとする申公豹に命を狙われますが、武吉に助けられて危機を脱し、二人で朝歌に向かうことに。姜子牙は楊戩の「黒天眼」から将来彼が三界を滅ぼすどころか三界を救う大英雄に成長するというビジョンを受け取り、元始天尊に助命を嘆願しますが、兄弟子の申公豹ともども下界に落とされてしまい……

ということで「史上最も魔改造された封神」ということで非難囂々の本作。楊戩と妲己の関係を軸にストーリーが展開していくようですが、フジリューの漫画が有りならこれだって有りでしょ?と温かい目で見守っていきたいと思います (^_^;)

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